【歌詞和訳】Valuable Pain – YoungBoy Never Broke Again

今回の曲のタイトルは、「Valuable Pain」です。
直訳すると、「貴重な痛み」です。

YoungBoy Never Broke Againの2026年のシングルです。本名Kentrell DeSean Gaulden、ルイジアナ州バトンルージュ出身のラッパーで、若くしてストリートライフと音楽活動を両立してきたアーティストです。2010年代後半からBillboard Hot 100に数々のランクインを果たし、ストリーミング時代を代表するラッパーの一人として確立されています。本曲はApple Music USチャートに新着ランクインし、過去の恋愛への後悔と仲間への誓い、そしてストリートでの生き様を赤裸々に綴ったトラップナンバーです。

【直訳のポイント】
この曲の「cappin’」という言葉、多くのサイトでは「自慢している」と訳されることがありますが、当ブログでは辞書通りの「嘘をついている」を採用しました。スラングの「cap」は「嘘・ハッタリ」を意味し、「frontin’(見栄を張ること)」と合わせて読むと、YoungBoyが相手の不誠実さを直接的に批判しているニュアンスがより正確に伝わります。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Valuable Pain – YoungBoy Never Broke Again

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[Intro]
Ayy, ayy, how you bangin’1bangin’
[動詞]bang の現在分詞。スタジオでは「ビートや演奏の調子はどう?」「いい感じに鳴ってる?」と確認する際に使う。
back there?

ヘイ、ヘイ、後ろでどんな感じだ?

(Say it, I’m in the studio right now, tell ‘em what it is)
(言えよ、今スタジオにいるんだ、皆に伝えてくれ)

Yeah, yeah, oh, oh
うん、うん、ああ、ああ

Slime2Slime
[スラング]仲間・親友を指すスラング。南部ヒップホップシーン、特にアトランタ系のラッパーが多用する。YoungBoyも仲間への呼びかけとして頻繁に使う。
, yeah, slime

スライム(親友)、ああ、スライム

[Verse 1]
I’ma3I’ma
[短縮形]”I’m going to” の短縮形。「〜するつもりだ・〜するよ」を表す。AAVE(アフリカ系アメリカ人英語)で一般的に使われる。
say I’m sorry for all of the shit that I had did

俺がやってきたこと全てに謝りたい

And I’m thankful for that shit that you had done while we was kids
俺たちが子どもだった頃にお前がしてくれたことに感謝してる

Been puttin’ my soul up in this music and I’m hopin’ that you hear it
この音楽に魂を込め続けてる、お前に届いてほしい

I’m steady4steady
[副詞]スラングで “constantly(常に・ずっと)” の意味で使われる。「ずっと〜し続けている」というニュアンス。
screamin’ 4K Trey, I’m tryna split a nigga wig5split a nigga wig
[スラング]「相手の頭を吹き飛ばす」、つまり銃撃するという意味の暴力的なスラング表現。”split” = 割る、”wig” = かつら(頭の比喩)。

4Kトレイを叫び続けてる、野郎の頭を吹き飛ばそうとしてる

All these bitches tellin’ lies, but if you know me, don’t think twice6don’t think twice
[慣用句]「二度考えるな」→「疑うな・迷うな」という意味の慣用表現。ためらわずに信じろ、というニュアンス。

こいつら皆が嘘をついてる、でも俺のことを知ってるなら疑うな

Instead of doin’ what’s wrong, lil’ bitch, you do what’s right
悪いことをする代わりに、やるべきことをやれ

I feel like fuck livin’ disguised
偽って生きることなんてくそくらえだと思う

I showed my wrong, don’t hide my right
自分の過ちは見せた、正しいことを隠さない

You saw me down, you tryna show off for the hype
俺が落ちてるのを見て、注目を集めようと見せびらかした

(Hey, don’t do that lame ass shit)
(ヘイ、そんなみっともない真似はするな)

I fuck with7fuck with
[スラング]「〜が好き・〜を支持する・〜と関わる」という意味のスラング。ここでは “I like you” や “I respect you” のニュアンス。
you, but you don’t fuck with me

俺はお前のことが好きだ、でもお前は俺と関わってくれない

But somehow we still find a way to text each other ‘fore8‘fore
[短縮形]”before” の短縮形。歌詞や口語でよく用いられる。
we go to sleep

それでも寝る前にお互いテキストを送り合う方法を見つける

I don’t know shit about no Jodeci9Jodeci
[固有名詞]1990年代に活躍したアメリカのR&Bグループ。”Forever My Lady” などのヒット曲で知られ、甘いメロディとセクシーなイメージが特徴。

ジョデシのことは何も知らない

But you gon’ suck me to his music while I sit back, think, and smoke my weed
でもお前は俺がくつろいで考えながらweedを吸う間、彼の音楽に合わせて俺をしゃぶる

These killers ‘round me, they look up to10look up to
[熟語]「〜を尊敬する・仰ぐ」という意味の熟語。”look up” = 見上げることから転じて、尊敬するという意味になった。
me

俺の周りのキラーたち、奴らは俺を尊敬してる

I got them bodies11bodies
[スラング]ヒップホップスラングで「殺した人間の数・殺害の実績」を指す。”body” = 死体から転じた表現。
, I won’t say no names, I hope it don’t catch up to12catch up to
[熟語]「〜に追いつく」→ここでは「報いが来る」という意味。過去の行いの代償が自分に追いついてくるニュアンス。
me

俺には(殺した)実績がある、名前は言わない、報いが来ないことを願う

You really mad that you can’t fuck with me
お前は本当に俺と関われないことに腹を立ててる

You X’d13X’d
[スラング]”X out” = 「消す・切り捨てる」というスラング表現。XをつけてIDや名前を消す行為から来ており、「縁を切った・無視した」という意味。
me out, you ain’t have to fuck with me

お前は俺を切り捨てた、俺と関わる必要なんてなかった

Nigga, why you came to fuck with me?
なぁ、なんで俺に関わってきたんだ?



[Chorus]
Told you that I’d do anything for you
お前のためなら何でもすると言った

I just don’t know what they want
奴らが何を望んでるかわからない

And I wasn’t frontin’14frontin’
[スラング]”front” の現在分詞。「見栄を張る・フリをする・本心を隠す」という意味のスラング。本音ではなく演じている状態を指す。
when I told you I love you

お前に愛してると言った時、見栄を張ってたわけじゃない

Girl, you the only one that I want
君だけが欲しい

These niggas be cappin’15cappin’
[スラング]”cap” の現在分詞。「嘘をつく・ハッタリをかます」という意味のスラング。「cap = 嘘」は近年のヒップホップシーンで広まり、”no cap(嘘じゃない)” という表現でも有名。

こいつら皆が嘘をついてる

We pull up16pull up
[スラング]「(車で)現れる・到着する」という意味のスラング。単純に「やってくる」というニュアンスでも使われる。
slangin’ that static17static
[スラング]「もめごと・いざこざ・トラブル」という意味のスラング。”slangin’ that static” = トラブルを持ち込む・問題を引き起こすという表現。

俺たちは現れてトラブルをぶちまける

Don’t do no talkin’, have your shit together18have your shit together
[慣用句]「しっかり準備しておく・自分を整える」という意味の口語表現。「準備不足でいるな」というニュアンス。
when we come

口だけにするな、俺たちが来る時にはちゃんとしておけ

I got too many brothers that done died by the gun
銃で死んだ仲間が多すぎる

I murder19murder
[スラング]ヒップホップスラングで「圧倒する・叩きのめす(良い意味で)」という意味。本来の「殺す」から転じ、「完璧なパフォーマンスをする・全力で仕上げる」というニュアンスで使われる。
from the heart, so you can say what you want

心から叩きのめす(本気でやる)、だから何でも言えばいい


[Verse 2]
They say she fucked with that nigga, I wish I caught her
あいつと関係があったと言われる、見つけられたらよかった

Smokin’ on this Cherry Pie20Cherry Pie
[スラング]大麻(マリファナ)の品種名。甘い香りと強い効果で知られる strain(品種)で、ヒップホップの歌詞では大麻の代名詞としてよく登場する。
, fuckin’ your favorite athlete daughter

チェリーパイを吸いながら、お前が好きなアスリートの娘と関係してる

They say that nigga that been trippin’21trippin’
[スラング]”trip” の現在分詞。「おかしな行動をする・正気を失う・過剰反応する」という意味のスラング。ここでは「問題行動を起こしていた」というニュアンス。
, put that bitch in order

おかしな行動をしていた奴が、その女を黙らせたと言う

I just came through swervin’22swervin’
[スラング]”swerve” の現在分詞。「車を飛ばして走る・ドリフトしながら走る」という意味のスラング。スタイリッシュに車で登場するイメージ。
, nigga, in a Hellcat Charger23Hellcat Charger
[固有名詞]ダッジ・チャージャーのヘルキャットモデル。707馬力以上を誇るアメリカ製の高性能スポーツカーで、ヒップホップシーンで憧れの車種として頻繁に登場する。

ヘルキャット・チャージャーで飛ばして来た

Jigga24Jigga
[固有名詞]世界的なラッパー・実業家のJay-Z(本名Shawn Carter)の別名。”Jigga Man” とも呼ばれ、ヒップホップ界のレジェンドとして知られる。
was swervin’ behind me, turn up in a Benz

ジガ(Jay-Z)が後ろを走ってた、ベンツで登場して

Studio session, go in25go in
[スラング]「全力でやる・本気を出す」という意味のスラング。スタジオセッションで全力投球するニュアンス。

スタジオセッション、全力でやる

Tell ‘em lil’ niggas I said for them not to walk in
若い奴らに俺が「入ってくるな」と言ったと伝えろ

Up with the Glock26Glock
[固有名詞]オーストリアのグロック社が製造する拳銃のブランド名。アメリカのストリートカルチャーとヒップホップで代名詞的な銃として頻繁に登場する。
, let off ten

グロックを持ち上げ、10発撃つ

Poppin’ them bottles of lean27lean
[スラング]コデイン(鎮痛・鎮咳成分)入りの処方箋シロップを炭酸飲料(主にスプライト)で割った飲み物。”purple drank” とも呼ばれ、南部のヒップホップシーンで広まった。依存性が高い。
with Instagram models, stayin’ at the Drury Inn

インスタモデルたちとリーンのボトルを開けて、ドルーリー・インに滞在してる

I know she don’t drink, she said that she drink, I let her just sip what she can
彼女が飲まないのは知ってる、飲むって言うから、飲める分だけ飲ませた

I say, “Lil’ Ben, you hear them talkin’?” He say “Uh-uh”
「リル・ベン、奴らの話が聞こえるか?」と聞いたら「いや」と言った

I hit the gas28hit the gas
[慣用句]「アクセルを踏む・急加速する」という意味の慣用表現。”gas” = ガス(燃料)ではなく “gas pedal(アクセルペダル)” のこと。
and then we turn up on they ass

アクセルを踏んで、奴らに向かっていった

Ran up29Ran up
[スラング]”run up” の過去形。「急増させる・稼ぎ上げる・積み上げる」という意味のスラング。”run up the bag(金を稼ぐ)” のように使われる。
my money, and they hear it when I talk now

金を稼ぎ上げた、今は俺が話すと聞いてもらえる

Them bitches know it’s over with, they in my past
奴らは終わりだとわかってる、過去のことだ

‘Cause you left ice30ice
[比喩]ここでは「冷たさ・冷酷さ」の比喩。”ice on my heart” = 「俺の心に冷たさを残した」という表現。なお “ice” はダイヤモンド(宝石)を指すスラングでもある。
on my heart

お前が俺の心に冷たさを残したから

And I could say that ho31ho
[スラング]”whore(売春婦)” が変化した女性への侮蔑語。ヒップホップ歌詞では関係が悪化した女性を指して使われることがある。
wasn’t wrong, you wasn’t right from the start

その女は間違ってなかったとも言える、お前は最初から正しくなかった

I wish you could exchange my time for that watch that I bought
買ったあの時計と引き換えに俺の時間を取り戻せたらいいのに

Really was tryna make you mine, I don’t know what I had thought
本当にお前を自分のものにしようとしてた、何を考えてたのかわからない



[Chorus]
Told you that I’d do anything for you
お前のためなら何でもすると言った

I just don’t know what they want
奴らが何を望んでるかわからない

And I wasn’t frontin’ when I told you I love you
お前に愛してると言った時、見栄を張ってたわけじゃない

Girl, you the only one that I want
君だけが欲しい

These niggas be cappin’
こいつら皆が嘘をついてる

We pull up slangin’ that static
俺たちは現れてトラブルをぶちまける

Don’t do no talkin’, have your shit together when we come
口だけにするな、俺たちが来る時にはちゃんとしておけ

I got too many brothers that done died by the gun
銃で死んだ仲間が多すぎる

I murder from the heart, so you can say what you want
心から叩きのめす(本気でやる)、だから何でも言えばいい



Writer(s): YoungBoy Never Broke Again, DrellOnTheTrack, CashFlowBeatz

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Valuable Pain」はどんな曲ですか?

YoungBoy Never Broke Again(本名:Kentrell DeSean Gaulden)の2026年のシングルです。Apple Music USチャートに新着ランクインした楽曲で、過去の恋愛への後悔と謝罪、仲間への誓い、そしてストリートでの生き様を赤裸々に綴ったトラップナンバーです。感情のまま叩きつけるような歌詞スタイルが特徴的です。

「cappin’」はどういう意味ですか?

スラングで「嘘をつく・ハッタリをかます」という意味です。「cap = 嘘」はヒップホップシーンを中心に広まり、”no cap(嘘じゃない・マジで)” という表現でSNSでもよく使われます。YoungBoyはここで、周りの人間が嘘や見栄を張っていると批判しています。

「lean」はどういう意味ですか?

コデイン(鎮痛・鎮咳成分)を含む処方箋シロップを炭酸飲料(主にスプライト)で割った飲み物のことです。「purple drank」とも呼ばれ、南部のヒップホップシーンで2000年代から広まりました。依存性が高く危険な飲み物ですが、ラップ歌詞に頻繁に登場します。

「split a nigga wig」はどういう意味ですか?

「銃で相手の頭を撃ち抜く」という意味の暴力的なスラング表現です。「split」=割る、「wig」=かつら(頭の比喩)で、頭を割るというイメージから来ています。ストリートやラップ歌詞でよく使われる威嚇・暴力を指す表現です。

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関連リンク

Valuable Pain – YoungBoy Never Broke Again (YouTube)

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