今回の曲のタイトルは、「Bad Morning」です。
直訳すると、「最悪の朝」です。
YoungBoy Never Broke Again(本名:Kentrell DeSean Gaulden)はルイジアナ州バトンルージュ出身のラッパー。デビュー以降Spotifyで最も多く再生されたアーティストの一人として知られ、数多くのアルバムをリリースしてきた。「Bad Morning」は2026年リリースのトラップ曲で、Apple Music USチャートに初登場。激しいビートに乗せて、ストリートで生き抜く現実と痛みを痛烈に描いた楽曲です。
【直訳のポイント】
「hollows」「shottas」「on sight」「off the dome」など、アメリカのストリートカルチャー特有のスラングが多い曲です。「hollows」は「hollow-point bullets(中空弾)」の省略形ですが、他のサイトでは単に「弾」とだけ訳されることも多い表現。当ブログでは「中空弾」という訳語を採用し、弾頭が空洞になっていて命中時に広がる構造の銃弾であることを注釈で説明しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Bad Morning – YoungBoy Never Broke Again
[Intro]
(I need to speak to Mike Laury)
(Mike Lauryに話がある)
(Yeah, you got Mike Laury)
(ああ、Mike Lauryだ)
(Dubba-AA flex)
(Dubba-AAのフレックス)
(Winning lottery numbers coming up)
(当たり番号が来るぞ)
[Chorus]
I can’t quit at all, at all
全く諦めるつもりはない
I ain’t hurt (I ain’t hurt, nigga) at all, at all
全然傷ついてない(傷ついてないぞ)
On my soul, at all, at all
俺の魂にかけて、全く
Stay the same as my pain grow, ridin’ ‘round with my bros
痛みが増しても変わらない、仲間たちと乗り回しながら
[Post-Chorus]
Ridin’ in the Maybach1Maybach
[固有名詞]メルセデス・マイバッハ。ドイツの超高級自動車ブランドで、1台数千万〜1億円以上する。富と成功の象徴としてヒップホップ楽曲でよく登場する。, let’s go
メイバッハに乗って、行くぞ
Ten M’s2M’s
[名詞]millionの複数形のスラング。”Ten M’s”で「1000万(ドル)」の意味。 up, nigga, let’s go
1000万稼いだぞ、行くぞ
He a dreadhead3dreadhead
[名詞]ドレッドロックスの髪型(細いロープ状に絡み合わせた髪)をした人。ジャマイカのラスタファリ文化に起源を持つ髪型。, mhm, my bro leave him dead in front that store
ドレッドヘアの野郎、俺の仲間があいつをあの店の前で殺した
On three different drugs tryna take away my pain, but it’s still gon’ flow
3種類の薬で痛みを消そうとしてるが、まだ続く
Try my hardest to put a smile on top my mans, but he still can’t cope4cope
[動詞](困難な状況に)対処する、立ち直る。”can’t cope”で「立ち直れない、対処できない」という意味。
仲間に笑顔を見せようと頑張るが、あいつはまだ立ち直れない
[Verse 1]
On the highway, out the window, do somethin’
ハイウェイで、窓の外に、何かやってみろ
Need it my way, bam, bam, shoot somethin’
俺のやり方でやれ、バン、バン、何か撃て
He a head hunter5head hunter
[名詞]スラングで「命を狙う危険人物、敵を積極的に狩る者」という意味。本来は「ヘッドハンター(優秀な人材を引き抜く人)」だが、ストリート文脈では人の命を狙う者を指す。 rude boy6rude boy
[名詞]ジャマイカ発祥のスラングで「不良、危険な悪者」のこと。スカやレゲエの文化から生まれた言葉で、ルールを無視して自分勝手に生きる者を指す。, trust nothin’
あいつは命を狙う危険な不良野郎、何も信じるな
She got a nice round bum7bum
[名詞]お尻のスラング。イギリス英語では「ホームレス」という意味もあるが、ここではアメリカ英語スラングとして「お尻」の意味で使われている。, but can’t pay her nothin’
あの女はいい体してるが、金は払えない
Do a hit8hit
[名詞]スラングで「殺しの依頼、仕事」のこと。”do a hit”で「(依頼された)暗殺をやり遂げる」という意味になる。 real sick, it be cold the whole summer
仕事をキメる、この夏ずっと冷えてる
I can’t figure how she comin’, I’ma give her to my mama
あの女がどう来るかわからない、ママに任せよう
Any minute, I’ma cut a nigga, knowin’ I’ma slime9slime
[動詞]裏切る、だます。スラングでslimeは「仲間」という意味もあるが、動詞”slime him”で「あいつを裏切る」という意味になる。 him
いつでも野郎を切ろうとしてる、裏切るつもりで
Everything goin’ bad, you can trust him, still time10time
[動詞]タイミングを測る、時機を狙う。”time him”で「あいつのタイミングを見計らう」という意味。 him
全てうまくいかない、あいつを信用しても、まだタイミングを見てる
Niggas steady reppin’11reppin’
[動詞]representingの短縮形。縄張りを主張する、仲間・地元を代表して見せる、という意味のスラング。, we be shootin’ at the bitch
野郎たちがずっと縄張りを張ってる、俺たちはそいつを狙ってる
Sound of the stick12stick
[名詞]銃のスラング。長いという外観から「棒」→「銃」を指すようになった。 goin’ boom when it hit
銃がドカンと鳴る、命中した時
Sound of the smoke, real loud when it’s lit
発砲後の煙の音、撃つと本当に大きい
Still let it off with a crowd in the midst
群衆の中でも撃った
Black card, matte stick, I’m it
ブラックカード、マットな銃、俺がそれだ
Don’t pick die if you try one trick
一つのトリックを試すなら死を選ぶな
Right gang, but she say, “Wrong bitch”
正しいギャング、でも彼女は「間違った女」と言う
Young rich nigga, he done took the wrong fix13fix
[名詞]スラングで「解決策、やり方」または「薬物の一服」のこと。ここでは「間違った方法を選んだ」という意味で使われている可能性が高い。
若い金持ち野郎、間違った選択をした
Overdose, can’t shake back14shake back
[動詞句]スラングで「立ち直る、回復する」。”can’t shake back”で「立ち直れない」という意味。, no
過剰摂取、もう立ち直れない
Harbor freight, get the jack15jack
[名詞]スラングで「道具」または「ジャッキ(車を持ち上げる器具)」。ここではHarbor Freight(工具専門店のチェーン)から何かを入手するという文脈。 from the store
ハーバーフレイトから道具を手に入れる
White trace, that’s a whole lotta snow16snow
[名詞]コカインのスラング。白い粉末の外見が雪(snow)に似ていることから。
白い跡、それが大量のコカイン
Ridin’ bumpin’ Kirk17Kirk
[固有名詞]Kirk Franklin、またはKirk Franklinをフィーチャーしたリリース。アメリカのゴスペル/クリスチャンHIPHOPアーティスト。車でこの音楽をガンガン流しながら走っているイメージ。 with a .3018.30
[名詞].30口径の銃弾または銃を指す。口径はインチ単位(0.30インチ≒7.62mm)で示される。 and a pole
カークをガンガン流しながら、30口径と銃を持って乗り回す
With a young bitch, she don’t want me, it’s vivid
若い女といるが、彼女は俺を必要としてない、明らかだ
But I don’t need her hand when I’m runnin’ up Benji’s19Benji’s
[名詞]100ドル札のスラング。アメリカの100ドル紙幣には建国の父ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)の肖像が描かれており、「ベンジー」と呼ばれる。
でも100ドル札を稼いでいる時は彼女の手は必要ない
Real deal business, this real Blood20Blood
[固有名詞]ブラッズ。アメリカのギャング組織で、ロサンゼルス発祥。赤色を象徴とする。ライバルはクリップス(Crips)。 business
本物のビジネス、これはリアルなブラッズのビジネス
Really spill those, dead bodies in the trenches21trenches
[名詞]スラングで「危険な地区、ストリートの最前線」のこと。元々は「塹壕」という意味で、命がけで戦う場所を指す。
本当に流した、危険な地区に死体
Real slime, that was my partner for a minute
本物の仲間、一時的に俺のパートナーだった
Contract from my brother when them hollows22hollows
[名詞]hollow-point bullets(中空弾)の略。弾頭が空洞になっており、標的に命中すると広がって大きなダメージを与えるように設計された銃弾。 got up in it
兄貴からの契約、中空弾が食い込んだ時
Dodgin’ bullets in the car when them shottas23shottas
[名詞]ジャマイカ発祥のスラングで「ガンマン、射手」のこと。レゲエやダンスホール文化から広まった言葉。 sent them in it
ガンマンが撃ってきた時、車の中で弾を避けた
All praise to Allah, one was dead in less than sixty
アッラーに感謝、60秒以内に一人死んだ
We gon’ burn them forensics24forensics
[名詞]法医学的証拠、犯罪捜査に使われる科学的証拠のこと。”burn them forensics”で「証拠を燃やして隠滅する」という意味。, leave ‘em dead if he miss it
証拠を燃やす、逃せば死んでる
Should have aimed when you shot it, don’t fuck with my bodies
撃つ時に狙いを定めるべきだった、俺の仲間に手を出すな
I’ma foreign my engine, take luxury narcotics25narcotics
[名詞]麻薬、麻薬性物質。ここでは「高級な麻薬」という意味で使われている。
エンジンを外国製に換える、高級麻薬を使う
Why they cookin’? I’m watchin’, die protectin’ that body
なんで準備してる?俺は見てる、あの体を守って死ぬ
Through the house, the aroma, it cover the closet
家中、あの香り、クローゼットを覆う
I don’t say that ain’t it, but I still wan’ cop26cop
[動詞]スラングで「手に入れる、買う」という意味。”cop it”で「それを入手する」となる。 it
それじゃないとは言わないが、まだ欲しい
I’ma flood out this bitch to whoever come cop it
誰が来て買うにしても、この場所をあふれさせる
Police ran in this bitch, no one say nothin’ about it
警察がここに入ってきた、誰も何も言わなかった
I ain’t got nothin’ I wanna do better with my life, but take narcotics with my life
人生でもっとうまくやりたいことは何もない、麻薬をやること以外は
Collect these bodies with your life, send it to the Most Highest27Most Highest
[固有名詞]「最も偉大な存在」、すなわちアッラー(神)を指す。イスラム教の信仰表現で、YoungBoyはムスリムであることを度々楽曲の中で表現している。
命がけで(死体を)集めろ、それを神に送れ
Nigga showin’ off, got it took when he got it
見せびらかしてた野郎、持ってたものを奪われた
Nigga ran off, tell me what you doin’ ‘bout it?
野郎が逃げた、それについて何をするか教えてくれ
You don’t know off the dome28off the dome
[慣用句]「即興で、頭の中から直接」という意味のスラング。domeは「頭」を指す俗語で、「頭から直接出す」→「即興で」という意味になる。 shit, can’t write
即興でやれないこと、書けない
With the Glock29Glock
[固有名詞]グロック。オーストリアのGlock社製のセミオートマチック拳銃ブランド。軽量で信頼性が高く、アメリカで広く流通しており、ヒップホップで頻繁に登場する銃名。 when you see the kid, on sight30on sight
[慣用句]「見かけたらすぐに、即座に」という意味のスラング。”on sight”で「姿を見た瞬間に攻撃する」というニュアンス。
グロックを持って、あいつを見かけたら即座に
Bullets started playin’ ‘round with tension, got focused
弾丸が緊張と遊び始め、集中した
Got another pack31pack
[名詞]スラングでドラッグ(主に大麻)のパック、一まとまりのこと。”rolled up”と合わせて「大麻タバコを巻いたもの」を指す。 rolled up, he gon’ smoke it
また別の(大麻の)パックが巻かれた、あいつが吸う
Ten grand, twenty grand, all night scope
1万ドル、2万ドル、一晩中スコープを覗く
We’re up all day high, we’re up all day slow
一日中ハイになってる、一日中ゆっくりしてる
[Chorus]
I can’t quit (Quit) at all, at all
全く諦めるつもりはない
I ain’t hurt (I ain’t hurt) at all, at all
全然傷ついてない
On my soul, at all, at all
俺の魂にかけて、全く
Stay the same as my pain grow, ridin’ ‘round with my bros
痛みが増しても変わらない、仲間たちと乗り回しながら
[Post-Chorus]
Ridin’ in the Maybach, let’s go
メイバッハに乗って、行くぞ
Ten M’s up, nigga, let’s go
1000万稼いだぞ、行くぞ
He a dreadhead, mhm, my bro leave him dead in front that store
ドレッドヘアの野郎、俺の仲間があいつをあの店の前で殺した
On three different drugs tryna take away my pain, but it’s still gon’ flow
3種類の薬で痛みを消そうとしてるが、まだ続く
Try my hardest to put a smile on top my mans, but he still can’t cope
仲間に笑顔を見せようと頑張るが、あいつはまだ立ち直れない
[Verse 2]
Herm steady talkin’ ‘bout, “Top, just let me shoot him,” no
ハームはずっと「トップ、撃たせてくれよ」と言ってる、ダメだ
I can’t teach a nigga shit, I can make it out him
野郎に何も教えられない、あいつから引き出せる
I ain’t need no tutor32tutor
[名詞]家庭教師、個別指導者。ここでは「誰かに教えてもらう必要はない」という文脈で使われている。, been advanced for the road
家庭教師は必要ない、ストリートでは先を行ってる
Doped up33doped up
[動詞句]薬物を使ってハイになっている状態。”dope”は薬物のスラングで、”doped up”で「薬漬けになっている」という意味。, two or three tools34tools
[名詞]銃のスラング。文字通り「道具」という意味だが、ストリートスラングとして銃器を指す。, doin’ shows
薬でハイになって、2〜3丁の銃を持って、ショーをやってる
Forty on my teeth and two hundred for my pole
歯のグリルに40(万)、銃に200(万)
Three hundred for my car, extra sneeze for the nose
車に300(万)、鼻のための余分なやつ
I be runnin’ to the money soon as it reach my phone
金の知らせが来たらすぐに走り出す
I ain’t got nothin’ I wanna do better with my life, but take narcotics with my life
人生でもっとうまくやりたいことは何もない、麻薬をやること以外は
Collect these bodies with your life, send it to the Most Highest
命がけで(死体を)集めろ、それを神に送れ
Nigga showin’ off, got it took when he got it
見せびらかしてた野郎、持ってたものを奪われた
Nigga ran off, tell me what you doin’ ‘bout it?
野郎が逃げた、それについて何をするか教えてくれ
You don’t know off the dome shit, can’t write
即興でやれないこと、書けない
With the Glock when you see the kid, on sight
グロックを持って、あいつを見かけたら即座に
[Chorus]
I can’t quit (Quit) at all, at all
全く諦めるつもりはない
I ain’t hurt (I ain’t hurt) at all, at all
全然傷ついてない
On my soul, at all, at all
俺の魂にかけて、全く
Stay the same as my pain grow, ridin’ ‘round with my bros
痛みが増しても変わらない、仲間たちと乗り回しながら
[Post-Chorus]
Ridin’ in the Maybach, let’s go
メイバッハに乗って、行くぞ
Ten M’s up, nigga, let’s go
1000万稼いだぞ、行くぞ
He a dreadhead, mhm, my bro leave him dead in front that store (This is the sound)
ドレッドヘアの野郎、俺の仲間があいつをあの店の前で殺した(これがその音だ)
On three different drugs tryna take away my pain, but it’s still gon’ flow
3種類の薬で痛みを消そうとしてるが、まだ続く
Try my hardest to put a smile on top my mans, but he still can’t cope
仲間に笑顔を見せようと頑張るが、あいつはまだ立ち直れない
Writer(s): Dubba-AA, Mike Laury, Lottery, YoungBoy Never Broke Again
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Bad Morning」はどんな曲ですか?
YoungBoy Never Broke Again(本名:Kentrell DeSean Gaulden)の2026年リリースのトラップ曲です。ルイジアナ州バトンルージュ出身で、Spotifyで最も多く再生されたアーティストの一人として知られるYoungBoyが、ストリートで生き抜く痛みと現実、それでも折れない強さを激しいビートに乗せて表現した楽曲です。Apple Music USチャートに初登場しています。
「hollows」はどういう意味ですか?
「hollow-point bullets(中空弾)」の略語です。弾頭が空洞になっており、標的に命中すると広がって大きなダメージを与えるように設計された銃弾のことを指します。アメリカのストリート・ヒップホップでは頻繁に登場する言葉です。
「on sight」はどういう意味ですか?
「見かけたらすぐに、即座に(攻撃する)」という意味のスラングです。”on sight”で「姿を見た瞬間に行動を起こす」というニュアンスがあり、特に対立する相手に対して使われます。「見かけ次第」というイメージです。
「Benji’s」はどういう意味ですか?
100ドル紙幣のスラングです。アメリカの100ドル札にはアメリカ建国の父であるベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)の顔が描かれているため、「ベンジー」と呼ばれます。「Runnin’ up Benji’s」で「100ドル札を稼ぎまくっている」という意味になります。
関連リンク
YoungBoy Never Broke Again – Bad Morning (Official Music Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】Kacey Talk – YoungBoy Never Broke Again
【歌詞和訳】Shot Callin – YoungBoy Never Broke Again
【歌詞和訳】drop dead – Olivia Rodrigo
【歌詞和訳】What You Need – Tems
【歌詞和訳】Something in the Orange – Zach Bryan