【歌詞和訳】Whisper My Name – Drake

今回の曲のタイトルは、「Whisper My Name」です。直訳すると、「私の名前をささやいて」です。

ドレイク(本名:オーブリー・ドレイク・グラハム)は、1986年10月24日生まれのカナダ・トロント出身のラッパー/シンガーソングライターです。子役として活動した後、2006年に音楽キャリアをスタートし、2009年のミックステープ「So Far Gone」で世界的な注目を集めました。その後、『Take Care』(2011年)や『Scorpion』(2018年)などのアルバムで数々のビルボードチャート記録を塗り替え、現代のヒップホップ・R&Bシーンを代表するアーティストとして君臨しています。「Whisper My Name」は、Drake、OZ、London Cyrをはじめとする多数のソングライター・プロデューサーが参加した楽曲で、ドレイク特有の内省的なリリシズムと、静かな熱量を帯びたR&Bサウンドが融合した一曲です。

【直訳のポイント】「Whisper」は「ささやく」と訳しましたが、これは単なる「小声で話す」行為を超えた言葉です。耳元でそっと伝えるような、秘密の共有や深い親密さのニュアンスを含んでいるため、その柔らかさを日本語でも意識して表現しました。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Whisper My Name – Drake

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[Intro]
Yeah
イェー

Hey, hey
ヘイ、ヘイ

Yeah
イェー


[Verse 1]
Ashes to ashes, dust to dust1Ashes to ashes, dust to dust
[成句・キリスト教葬儀]英国国教会の埋葬式の定型句(創世記3:19由来)。人は土から生まれ土に戻るという生と死の循環を表す。

灰は灰に、塵は塵に

The dustiest2dustiest
[形・AAVE俗語]「埃まみれ」→ 最も落ちぶれた・底辺の・ダサいことを指すスラング。
niggas been fuckin’ with3fuckin’ with
[句動・俗語]「〜に絡む・〜に手を出す・〜に喧嘩を売る」の意。ここでは敵対的に関わってくることを表す。
us

一番底辺のやつらがずっと俺たちに絡んできた

Am I your GOAT4GOAT
[略語]Greatest Of All Time の頭字語。史上最高の存在・レジェンドを意味するヒップホップ用語。
? Well, probably not

俺はお前にとってのGOATか?まあ、たぶん違う

I probably was, but you probably forgot
たぶんそうだったけど、お前はたぶん忘れた

My white label5white label
[名・音楽業界俗語]正式ブランドなしのプロモ盤(ラベルが白紙)が語源。転じてメジャー外で動く独立系の協力者を指す。ここでは話者の白人系仲間を意味すると同時に、次の句への伏線。
had to go white label shit when he stepped out his body6stepped out his body
[句・比喩]「身体の外に出た」→ 自己の限界を超えて別次元に到達したことを表す比喩表現。
and finally got hot

俺の白人仲間はアングラな動きに出るしかなかった、自分を超えた瞬間にようやくブレイクした

Hand me the tools like I’m pickin’ a lock
錠前を破るみたいに道具を渡してくれ

Me and white bitches been kissin’ a lot
俺と白人の女たちはずっとキスしてた

My honor comes from the shit that I do for the ones that I love, it’s between ‘em and I
俺の誇りは、愛する人たちのためにすることから生まれる。それは俺とあいつらだけの話だ

Your honor7Your honor
[句・語呂合わせ]前行の「honor(名誉)」と、裁判官への敬称「Your Honor(裁判長)」を掛けた言葉遊び。ここから法廷の場面へと転換する。
comes to the court and he offers a plea deal8plea deal
[名・法律]「司法取引」。被告が有罪を認める代わりに検察が刑期の軽減などを提示する取り決め。
so that you could cut off some time

お前の「名誉(裁判長)」が法廷に現れて、刑期を少し削るための司法取引を持ちかける

Nowadays, y’all don’t wan’ put in no work9put in no work
[句・俗語]「put in work(本気で取り組む・地道に努力する)」の否定形。労力や鍛錬を全くしないことを指すヒップホップスラング。

最近、お前らは努力しようともしない

Y’all just wan’ jump to the front of the line and hurry and run out the nine10nine
[名・俗語]「ナイン」→ 9mm拳銃(nine-millimeter)を指すスラング。「run out the nine」で弾を撃ち尽くすの意。

お前らはただ列に割り込んで、急いでナインをぶっ放したいだけだ

Baby boy, please
ベイビーボーイ、頼むよ

I heard what you said to lil’ bro about me
お前がリル・ブロに俺のことを何て言ったか聞いたぞ

Yeah, and when you run into the Iceman11Iceman
[固有名詞・自称]氷(ice)を連想させる自己ニックネーム。直後の「freeze(凍りつく)」と掛けたワードプレイ。
, what you gon’ do except freeze?

そうだ、アイスマンに出くわしたとき、凍りつく以外に何ができる?

You not ‘bout to squeeze12squeeze
[動・俗語]「絞る」→「引き金を引く・銃を撃つ」を意味するスラング。
, you not in the streets13in the streets
[句・俗語]「ストリートにいる」→ギャングや裏社会の生活に身を置いていることを示す表現。

お前は引き金も引けない、ストリートにもいない

I’m cuttin’ niggas off at the knees14off at the knees
[句・イディオム]「膝のところで切り落とす」→相手の力や地位を根こそぎ削いで無力化することを意味するイディオム。
, there ain’t no standin’ on business15standin’ on business
[句・AAVE]「ビジネスの上に立つ」→言ったことを必ず実行し、筋を通すことを意味するAAVEスラング。
with me

俺は奴らを根こそぎ無力化する、俺を前にして筋を通せる奴なんていない

If I’m lyin’, I’m flyin’16flyin’
[句・イディオム]「If I’m lyin’, I’m flyin’」→「もし嘘をついているなら飛んでいる(そんなことはありえない)」という真実を誓う表現。ここでは「エコノミーで」と続けワードプレイとして用いている。
economy, give me a motherfuckin’ seat

嘘をついてるならエコノミーで飛んでるよ、席をよこせ

If I’m lyin’, I’m flyin’ economy, I bet I know who I see
嘘をついてるならエコノミーで飛んでる、誰に会うかも分かるぜ

You know how I fly ‘cause I land at the beach, when you land, you can see me
俺の飛び方はわかるだろ、ビーチに降り立つんだ、お前が着いた時にはもう俺の姿が見える

You whisper my name ‘cause the weight that it carry17carry
[動・AAVE]三人称単数でも語尾に-sをつけないAAVEの文法。標準英語では「carries」。
, you can’t even speak

俺の名前を囁くしかない、その名が背負う重みが重すぎて、まともに声も出せないから

Yeah, you can’t even speak
ああ、あなたは言葉さえ出てこない


[Chorus]
Whisper my name and don’t say it too loud
俺の名前を囁け、大声で言うなよ

‘Cause you gotta come here and you know I pop out18pop out
[動・俗語]「飛び出す」→「突然現れる・登場する」を意味するスラング。

だってお前はここに来なきゃいけない、俺が突然現れるのはわかってるだろ

We turnt up19turnt up
[形・AAVE]”turned up”のAAVE変形。「テンション爆上がり・めちゃくちゃ盛り上がった」を意味するスラング。
Coachella20Coachella
[固有名詞]カリフォルニア州インディオで毎年開催される世界最大級の音楽フェスティバル。
, had boys backin’ down21backin’ down
[句動詞]”back down”=「尻込みする・引き下がる・降参する」を意味するイディオム。

コーチェラで盛り上がって、奴らを引き下がらせた

And we might do the same if we touch22touch
[動・俗語]「触れる」→「(フェスに)出演する・乗り込む」を意味するスラング。
Rolling Loud23Rolling Loud
[固有名詞]マイアミ発祥のアメリカを代表するヒップホップフェスティバル。世界各地で開催。

ローリング・ラウドに出ても、また同じことになるだろう

If you my nigga24nigga
[名・AAVE]黒人コミュニティ内で仲間・友人への親しみを込めた呼びかけとして用いられるAAVEの語。
, then say that, my nigga

本当に俺の仲間なら、そう言えよ、仲間よ

Like, “What’s up, my crodie25crodie
[名・俗語]「仲間・親友」を意味するAAVEスラング。”comrade”が変化した語とされる。
? Come hug me right now”

「よう、相棒、今すぐ抱きしめてくれ」ってな

Come up to me and get one of them out
俺のところに来て、ひとつもらっていけ

‘Cause you know all these niggas been countin’ me out26countin’ me out
[句動詞]”count out”=「除外する・見くびる・期待しない」を意味するイディオム。

こいつら全員がずっと俺を見くびってきたのはわかってるだろ





[Post-Chorus]
Okay, okay
オーケー、オーケー

You gotta whisper my name
私の名前を囁いてくれ

Yeah, hey
ああ、ねえ

You gotta whisper my name
私の名前を囁いてくれ

Yeah, hey
ああ、ねえ


[Interlude]
Yeah (Whisper my name)
ああ(俺の名前を囁いて)

Yeah
ああ

Ayy, ayy
アイ、アイ





[Verse 2]
I’m doing my big one27big one
[名・俗語]大きな仕事・取引(犯罪行為を含む)を指すスラング。対義語は “little one”(ちっぽけな仕事)。
, you doing a little one

俺はでかい仕事をこなしてる、お前はちっぽけなやつだ

What kinda man are you? A middle one
お前はどんな男だ?中途半端な男だ

Yeah, my brother said he want a blue Bim’28Bim’
[名・俗語]BMWの俗称「Bimmer(ビマー)」の短縮形。高級車の代名詞として使われる。
, I’ma get him one

兄貴が青いBMWを欲しいと言ったから、俺が買ってやる

My new ting29ting
[名・俗語]主に英国系スラングで「彼女」「女性」を指す。
don’t know how I live, she shoppin’ at Erewhon30Erewhon
[固・文化]ロサンゼルスを拠点とする超高級オーガニックスーパーマーケット。セレブやラッパーが好んで利用することで知られる。

新しい彼女は俺の生き方を知らない、エレフォンで買い物してる

My brother got no fuck to give, he poppin’31poppin’
[動・俗語]「はじける」→ 銃を撃つ・攻撃することを意味するストリートスラング。
at everyone

兄貴は誰のことも気にしない、誰にでも撃ちかかる

This ain’t fixable smoke32smoke
[名・俗語]「煙」→ 敵対関係・抗争・因縁を意味するスラング(例:「catch smoke」=報復を食らう)。
when you see us, stop sittin’ with Farrakhan33Farrakhan
[固・文化]ルイス・ファラカン。Nation of Islam(イスラム国家)の指導者で、黒人コミュニティ内の平和・団結を訴えたことで知られる。ここでは「和解の仲介者に頼るな」という含意。
, nigga

俺たちを見たら、この抗争が修復不可能だとわかる、ファラカンのところで和解しようとするな

This shit like the bag that you bring on the plane, it’s gon’ carry on34carry on
[句・掛詞]①「機内持ち込み手荷物(carry-on bag)」と②「続く・継続する(carry on)」の二重の意味を持つワードプレイ。

これは機内持ち込みバッグみたいなもん、ずっと続いていく

These boys dress up and think that they somebody, shit is like Comic-Con35Comic-Con
[固・文化]アメリカ発祥の大規模ポップカルチャーイベント。コスプレ(仮装)した参加者で知られる。ここでは「大物のふりをして着飾っているだけ」という皮肉。

あいつらは着飾って自分が大物だと思ってる、まるでコミコンみたいだ

My YGs36YGs
[名・俗語]「Young Gangsters」の略。ギャング組織の若手メンバー・手下たちを指す。
are fastin’ and prayin’, you lucky it’s Ramadan

俺のYGたちは断食して祈ってる、ラマダン中でお前はラッキーだな

Otherwise, they would be posted37posted
[動・俗語]「掲示された」→ 特定の場所に陣取る・張り込む・待機することを意味するスラング。
outside like the Pentagon38Pentagon
[固・文化]米国バージニア州にある国防総省本部ビル。重武装の警備員が常時配備されていることで知られる。

そうじゃなきゃ、ペンタゴンみたいに外に武装して張り込んでいただろう

You niggas be hittin’ the ‘net39‘net
[名・俗語]”the internet”の省略形。同時にテニスの「ネット」を指すダブルミーニングで、直後の”tennis ball”への伏線となっている。
for some love, you a tennis ball

お前らは承認を求めてネットに張り付いてる——まるでテニスボールだ

I’ll take 500K, not the dinner40not the dinner
[句・俗語]金銭の代わりに「食事をおごる」という形だけの厚意を断る表現。実質的な報酬(50万ドル)を求めていることを強調している。
, I never could learn shit from none of y’all

50万ドルをくれ、飯はいらない——お前らから何一つ学べることなんてなかった


[Chorus]
Whisper my name and don’t say it too loud
俺の名前を囁いて、大声で言うな

‘Cause you gotta come here and you know I pop out41pop out
[句動詞・俗語]「飛び出す」→ 突然その場に姿を現すことを指すスラング。

お前はここに来なきゃいけない、俺が突然現れるのもわかってるだろ

We turned up42turned up
[句動詞・俗語]「盛り上げる・大いに騒ぐ」を意味するスラング。会場や場に勢いをもたらすこと。
Coachella43Coachella
[固有名詞]毎年カリフォルニア州インディオで開催される大型野外音楽フェスティバル。
, had boys backin’ down44backin’ down
[句動詞]「引き下がる・退く」。圧力を受けて撤退すること。

コーチェラで場を沸かせ、連中を引き下がらせた

And we might do the same if we touch45touch
[動・俗語]「触れる」→「到着する・乗り込む」を意味するスラング。
Rolling Loud46Rolling Loud
[固有名詞]主にヒップホップアーティストが出演する大型音楽フェスティバル。毎年マイアミほか複数都市で開催。

ローリング・ラウドに乗り込んでも、同じことをやるかもな

If you my nigga47nigga
[名・AAVE]アフリカ系アメリカ人英語で仲間・友人を指す呼称。親密さや連帯感を示す。
, then say that, my nigga

お前が俺の仲間なら、そう言えよ

Like, “What’s up, my crodie48crodie
[名・AAVE]「相棒・親友」を意味するAAVEスラング。
? Come hug me right now”

「よお、相棒、今すぐ抱きしめてくれ」ってな

Come up to me and get one of them out
俺のところに来て、ひとつ交わしてくれ

‘Cause you know all these niggas been countin’ me out49countin’ me out
[イディオム]「数から外す」→「見込みがないと決めつける・見くびる」を意味するイディオム。

だってわかってるだろ、こいつら全員ずっと俺を見くびってきたんだから


[Post-Chorus]
Okay, okay (Whisper my name like the ghost of me)
オーケー、オーケー(私の亡霊に語りかけるように、名前を囁いて)

(Counted me out50counted out
[句動詞・イディオム]「数え上げる」→「見込みなしと判断する・見限る」に転じたイディオム。ボクシングでダウンした選手をカウントアウトするイメージから。
)

(私を見限っておきながら)

Okay, you gotta whisper my name
オーケー、私の名前を囁かなければならない

Yeah, hey (Counted me out)
そうだよ、ねえ(私を見限っておきながら)

Okay, you gotta whisper my name (Counted me out)
オーケー、私の名前を囁いて(私を見限っておきながら)

(Counted me out)
(私を見限っておきながら)



Writer(s): Drake, Azul, b4u, Ben10k, Hidde, London Cyr, Nik D, OZ, Sucuki

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Whisper My Name」はどんな曲ですか?

「Whisper My Name」は、カナダ出身の世界的ラッパー/シンガーであるDrakeが発表した楽曲です。Drakeのキャリアを通じてR&Bとヒップホップを融合させたスタイルが貫かれており、本曲もその流れを汲んだアルバム収録作として制作されました。派手なシングルヒットというよりも、コアファンや音楽通の間で深く支持されるアルバム・ディープカットとして評価されています。

この曲はどんなテーマを歌っていますか?

タイトルが示すとおり、親密さ・切望・官能的な恋愛感情が中心テーマです。ジャンル的にはトラップとコンテンポラリーR&Bを掛け合わせたDrake節全開のサウンドで、柔らかく夜の雰囲気を漂わせるビートの上に、誰かに自分の名前をそっと囁いてほしいという深い孤独感と依存心が綴られています。ロマンティックな高揚感と同時に、喪失や渇望といった複雑な感情が共存しているのがこの曲の魅力です。

歌詞の中で特徴的な英語表現はありますか?

曲を象徴するフレーズは、タイトルにもなっている “whisper my name”(ウィスパー・マイ・ネーム)です。「私の名前を囁いて」という意味で、大声で叫ぶのではなく耳元でそっと呼んでほしいという、ごく私的で親密な瞬間への渇望を表しています。英語において「whisper(囁く)」は単なる小声を超え、秘密の共有・深い信頼・官能的な親近感といったニュアンスを帯びる動詞であり、Drakeが好む「強さの裏に隠した脆さ」を端的に言い表した表現と言えます。

この曲を書いたのは誰ですか?

本曲はDrake本人を筆頭に、Azul、b4u、Ben10k、Hidde、London Cyr、Nik D、OZ、Sucukiという豪華な顔ぶれが共同で作詞・作曲を手がけています。OZはDrakeの長年の盟友であり数多くのヒット曲でクレジットされてきた実力派プロデューサーです。London CyrやHidde、Sucukiらは国際色豊かな新世代クリエイターで、多彩なバックグラウンドを持つ書き手たちが集結したことで、楽曲にグローバルかつ多層的なサウンドが生まれています。

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関連リンク

Whisper My Name – Drake (Official Video)

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