今回の曲のタイトルは、「Livin’ On A Prayer」です。
直訳すると、「祈りだけで生きている」です。
Bon Joviの1986年の曲です。アルバム「Slippery When Wet」に収録され、全米Billboard Hot 100で最高2位を記録した大ヒット曲です。ニュージャージー州出身のロックバンドによる、波止場で職を失った労働者トミーとダイナーで働くジーナというカップルの物語を描いたハードロックナンバーで、貧困の中でも愛と希望で生き抜こうとするテーマが世界中のリスナーの共感を呼びました。今なお様々な場面で使われる80年代ロックを代表する名曲です。
【直訳のポイント】
この曲のタイトル「livin’ on a prayer」という言葉、多くのサイトでは「祈りを胸に生きている」と訳されていますが、当ブログでは「祈りだけで生きている」を採用しました。前置詞「on」には「〜だけを頼りに」というニュアンスがあり(例:live on bread and water)、金銭も保証も何もなく、ただ祈りだけが生きる拠り所という状況を辞書の意味通りに残したかったからです。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Livin’ On A Prayer – Bon Jovi
[Intro]
Once upon a time1once upon a time
[慣用句]「むかしむかし」の意。英語の昔話・物語の冒頭でよく使われる決まり文句。ここでは、トミーとジーナの物語が昔話のように語り始まることを示唆している。, not so long ago
むかしむかし、そんなに昔のことではない
[Verse 1]
Tommy used to2used to
[助動詞]「かつて〜していた(が今はそうでない)」という過去の習慣・状態を表す。 work on the docks3docks
[名詞]船が接岸し荷物の積み降ろしをする埠頭・波止場のこと。港湾労働者が従事する場所。
トミーはかつて波止場で働いていた
Union’s4Union
[名詞]「労働組合」の意。労働者が賃金・労働条件の改善を求めて組織する団体。 been on strike5on strike
[熟語]「ストライキ中」の意。労働者が要求実現のため集団で業務を拒否する行動をstrike(ストライキ)と呼び、on strikeでその実施中の状態を表す。, he’s down on his luck6down on his luck
[慣用句]「運が向いていない・ツキに見放された」の意。luck(運)がdown(落ちた)状態を表す慣用句。
組合がストライキ中で、彼は運が向いていない
It’s tough
辛い
So tough
本当に辛い
Gina works the diner7diner
[名詞]アメリカ特有の大衆食堂・レストラン。24時間営業のものも多く、安価で気軽な食事を提供する庶民的な飲食店。アメリカの労働者階級の日常を象徴するスポットでもある。 all day
ジーナは一日中ダイナーで働いている
Workin’ for her man, she brings home her pay
彼のために働いて、給料を持ち帰る
For love
愛のために
Mm, for love
うん、愛のために
[Pre-Chorus]
She says, “We’ve gotta8gotta
[口語]「got to」の短縮形。「〜しなければならない」の意味で、have toと同様に使われる口語表現。 hold on to9hold on to
[熟語]「〜にしがみつく・手放さない」の意。hold(握る)+on(継続)+to(〜に)の組み合わせで、何かを離さずにい続けるニュアンスを持つ。 what we’ve got
彼女は言う、「今持っているものにしがみついていなきゃ
It doesn’t make a difference10make a difference
[熟語]「違いをもたらす・重要である」の意。否定形でit doesn’t make a differenceとすると「どうでもよい・関係ない」の意になる。 if we make it11make it
[熟語]「うまくいく・成功する・乗り越える」の意。困難な状況を切り抜けられるかどうかという文脈でよく使われる。 or not
うまくいくかどうかは関係ない
We’ve got each other and that’s a lot for love
二人がいる、それだけで愛には十分
We’ll give it a shot12give it a shot
[熟語]「試みる・やってみる」の意。shot(射撃の一発)を撃つイメージから転じ、「一度挑戦してみる」という意味で使われる口語表現。“
やってみよう」
[Chorus]
Woah, we’re halfway13halfway
[副詞]「中間地点に・半分まで来た」の意。half(半分)+way(道・距離)で、目標までの道程の真ん中に到達したというニュアンス。 there
ウォー、もう折り返し地点だ
Woah-oh, livin’ on a prayer14livin’ on a prayer
[慣用句]「祈りだけを頼りに生きている」の意。前置詞onには「〜だけを頼りに・〜で暮らす」というニュアンスがあり(例:live on bread and water)、金銭的な余裕も将来の保証も何もなく、ただ祈りだけが生きる拠り所になっている状況を表す。
ウォーオー、祈りだけで生きている
Take my hand, we’ll make it, I swear15swear
[動詞]「誓う・断言する」の意。ここではI swearで「(絶対に)誓う」という強い意思表明として使われている。
俺の手を取れ、きっとうまくいく、誓う
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
[Verse 2]
Tommy’s got his six-string16six-string
[名詞]「6弦楽器」、すなわちギターの俗称。ギターは通常6本の弦(string)を持つことからこう呼ばれる。 in hock17in hock
[熟語]「質入れされている」の意。hockは動詞で「質屋に入れる」こと。金銭的に困窮した際に貴重品を質屋(pawnshop)に預ける行為を指す。
トミーの6弦ギターは質入れされている
Now he’s holdin’ in18holdin’ in
[熟語]hold inの進行形。感情や思いを「内に秘める・抑える」の意。かつてギターで感情を表現していたトミーが、その手段を失い今は内側に押し込めるしかない状況を示している。, when he used to make it talk19make it talk
[熟語]「それ(ギター)を語らせる・自在に弾きこなす」の意。楽器を擬人化して、まるで語りかけるように巧みに演奏することを指す比喩表現。
今は我慢しているが、かつてはギターを弾きこなしていた
So tough
本当に辛い
Ooh, it’s tough
ああ、辛い
Gina dreams of runnin’ away
ジーナは逃げ出す夢を見る
When she cries in the night, Tommy whispers
夜に泣いていると、トミーは囁く
“Baby, it’s okay
「ベイビー、大丈夫だ
Someday”
いつかきっと」
[Pre-Chorus]
We’ve gotta hold on to what we’ve got
今持っているものにしがみついていなきゃ
It doesn’t make a difference if we make it or not
うまくいくかどうかは関係ない
We’ve got each other and that’s a lot for love
二人がいる、それだけで愛には十分
We’ll give it a shot
やってみよう
[Chorus]
Woah, we’re halfway there
ウォー、もう折り返し地点だ
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
Take my hand, we’ll make it, I swear
俺の手を取れ、きっとうまくいく、誓う
Woah-oh, livin’ on a prayer, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている、祈りだけで生きている
[Guitar Solo]
[Bridge]
Ooh, we gotta hold on20hold on
[熟語]「踏みとどまる・耐え続ける」の意。困難な状況でも諦めずにい続けるというニュアンス。前出のhold on toと語源は同じだが、こちらは対象なしで「とにかく耐え続ける」という自動詞的用法。, ready or not21ready or not
[慣用句]「覚悟ができていようとなかろうと」の意。準備が整っているかどうかに関わらず前へ進むしかないという状況を表す。
おお、覚悟があってもなくても、しがみついていなきゃ
You live for the fight22live for the fight
[慣用句]「戦いのために生きる・戦うことが生きがいになる」の意。live for 〜(〜のために生きる)という構文で、fight(戦い)だけが唯一の生きる原動力になっているという表現。 when that’s all that you’ve got
戦いの中に生きる、それしか持っていないとき
[Chorus]
Woah, we’re halfway there
ウォー、もう折り返し地点だ
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
Take my hand and we’ll make it, I swear
俺の手を取れ、きっとうまくいく、誓う
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
Woah, we’re halfway there
ウォー、もう折り返し地点だ
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
Take my hand and we’ll make it, I swear
俺の手を取れ、きっとうまくいく、誓う
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
Woah, we’re halfway there
ウォー、もう折り返し地点だ
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
Take my hand and we’ll make it, I swear
俺の手を取れ、きっとうまくいく、誓う
Woah-oh, livin’ on a prayer
ウォーオー、祈りだけで生きている
Writer(s): Jon Bon Jovi, Richie Sambora, Desmond Child
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Livin’ On A Prayer」はどんな曲ですか?
Bon Joviが1986年にリリースした曲で、アルバム「Slippery When Wet」に収録されています。全米Billboard Hot 100で最高2位を記録した大ヒット曲で、波止場で仕事を失った労働者トミーとダイナーで働くジーナというカップルの物語を描いています。貧しくても愛と祈りで生き抜こうとするテーマが多くのリスナーに共感を呼び、80年代ロックを代表する名曲として今なお世界中で愛聴されています。
「livin’ on a prayer」はどういう意味ですか?
「祈りだけを頼りに生きている」という意味の慣用句です。前置詞「on」には「〜だけを頼りに・〜で暮らす」というニュアンスがあり(例:live on bread and waterで「パンと水だけで生きる」)、金銭的な余裕も将来の保証も何もなく、ただ「祈り(prayer)」だけが生きる拠り所になっているという状況を表しています。
「down on his luck」はどういう意味ですか?
「運が向いていない・ツキに見放されている」という意味の慣用句です。luck(運)がdown(落ちた)状態というイメージで、仕事や生活がうまくいかない、不運が続いている様子を表します。この曲ではトミーが組合のストライキで仕事を失い、経済的に追い詰められている状況の描写に使われています。
「six-string in hock」はどういう意味ですか?
「ギターが質入れされている」という意味です。six-stringは6本の弦(string)を持つギターの俗称で、in hockは「質屋に入れてある」という意味の熟語です。トミーが夢だった音楽(ギター)をお金に換えるほど生活に追い詰められている状況を示しています。
関連リンク
Bon Jovi – Livin’ On A Prayer (Official Music Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】It’s My Life – Bon Jovi
【歌詞和訳】Cheap Thrills – Sia
【歌詞和訳】Somebody That I Used to Know – Gotye ft. Kimbra
【歌詞和訳】Hotel California – Eagles
【歌詞和訳】Happier – Marshmello & Bastille