【歌詞和訳】Shabang – Drake

今回の曲のタイトルは、「Shabang」です。直訳すると、「全部・まるごと全て」です。英語のスラング「the whole shebang(ザ・ホール・シバン)」に由来する表現で、「全部」「一切合切」を意味します。ドレイクがあえてこの口語的な言葉をタイトルに据えた点に、彼らしいセンスが感じられます。

ドレイクは1986年10月24日生まれ、カナダ・オンタリオ州トロント出身のラッパー・シンガーです。青春ドラマ『デグラッシ』での俳優経験を経て、2009年のミックステープ『So Far Gone』で音楽シーンに本格進出。その後、Billboard Hot 100で複数の首位獲得曲を生み出し、ストリーミング時代を代表する世界的トップアーティストへと上り詰めました。本曲にはミーゴスのメンバーであるアトランタ出身のラッパー・クアヴォが参加しており、長年の盟友プロデューサー・ノア「40」シェビブとともに制作された、自信と余裕をテーマにしたヒップホップ/トラップナンバーです。

【直訳のポイント】タイトルの「Shabang」は英語のスラング「shebang」の別表記で、「全部・一切合切」を意味します。直訳では「全部」としましたが、文脈によっては「まるごと全て」とも訳せる表現です。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Shabang – Drake

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[Intro: Drake]
Yeah, Ice
イェー、アイス

Yeah
イェー


[Chorus: Drake & Quavo]
Maneesh on the beat1on the beat
[句・ヒップホップ]「ビートを担当」の意。ヒップホップで「○○ on the beat」はビートメイカーへのシャウトアウト慣例。Maneeshはこの曲のプロデューサー名。
, shabang (Woo)

ビートはManeesh担当、最高だ(ウー)

All of my opps2opps
[名・AAVE俗語]”opponents”の短縮形。敵・ライバルを指すヒップホップスラング。
, they dead

俺の敵は全員くたばった

Why do they gas3gas
[動・俗語]「ガスを吹き込む」→ 過剰に褒める・煽てる意。”gas up”で「持ち上げる・テンションを上げさせる」。
me up?

なんで俺をそんなに煽てるんだ?

Where does it go? My head (Mama)
それはどこへ行く?頭に上るだけだ(ママ)

How much I got? A lot
俺がいくら持ってるか?たんまりとな

Don’t leave again, I won’t
もう去らないでくれ、俺も去らないから

Thinkin’ of tryin’ me4tryin’ me
[句・AAVE俗語]”try me”(俺を試す・挑発する)の進行形。誰かが自分に仕掛けようとしている状況を指す。
, do like Bryson5Bryson
[固有名詞]R&BシンガーBryson Tillerのこと。代表曲「Don’t」にちなんだ言葉遊びで、「Brysonみたいにしろ=Don’t(やめとけ)」という意味。
, pussy-ass nigga, then don’t

俺に仕掛けようとしてんなら、ブライソンみたいにしろよ、このヘタレが——つまりやめとけってことだ





[Verse: Drake & Quavo]
Can I forgive? I can’t
許せるか?許せない

What do I need? Some head6head
[名・俗語]「頭」ではなく「フェラチオ(オーラルセックス)」を指すスラング。

何が要る?フェラだ

Shorty7Shorty
[名・AAVE]「背の低い子」→ 若い女性・彼女を指すAAVEスラング。
keep askin’ the date

あの子は何度も日付を聞いてくる

She tryna finesse8finesse
[動・AAVE]「巧みに操る」→ 人や組織を騙して利益を得るという意味のAAVEスラング。
Polymarket9Polymarket
[固・文化]現実の出来事の結果に暗号資産で賭けられる予測市場プラットフォーム。
for bread10bread
[名・俗語]「パン」ではなく「金・金銭」を意味するスラング。
(Bando)

あいつはポリマーケットを騙して金を稼ごうとしてる(バンド)

Where is the beef11beef
[名・俗語]「牛肉」ではなく「対立・抗争・揉め事」を意味するスラング。
? It’s cooked12cooked
[形・俗語]「調理済み」→「片付いた・終わった・詰んだ」を意味するスラング。

揉め事はどこいった?もう終わりだ

Where is the boy? He’s booked13booked
[形・俗語]「予約済み」→ここでは「逮捕・拘留された」を意味する俗語。
(Skrrt, skrrt)

あいつはどこにいる?逮捕された(Skrrt, skrrt)

Don’t even recognize none of these names at the top of the charts, I looked (Huh?)
チャートのトップにある名前、調べてみたけど一つも知らない(はあ?)

Am I upset? A bit
腹が立ってるか?少しな

Last one you dropped14dropped
[動・俗語]「落とした」→ 音楽作品を「リリースした・発表した」を意味するスラング。
was shit

お前の最新作はクソだった

I did press play on that ho15ho
[名・AAVE]「娼婦(whore)」の短縮形→ 人や物を軽蔑的に指すAAVE表現。ここでは曲を蔑んで指している。

一応あのクソ曲を再生はしたけどな

Mid16Mid
[形・俗語]「中間の」→「平凡・つまらない」を意味するスラング。
, mid, mid, skip, skip

パッとしない、パッとしない、パス、パス

What should I take? A trip (Gone)
何を取る?旅に出よう(もういない)

Who should I take? His bitch17bitch
[名・俗語]本来は侮蔑語だが、ここではAAVEで「彼女・女」を指すスラング。

誰を連れていく?あいつの女

Tennis lessons with a Nike skirt on and her ass poppin’ out, you’re sick18sick
[形・俗語]「病気の」→「ヤバい・信じられない」を意味するスラング。
(She bad19She bad
[形・AAVE]「悪い」→「魅力的・セクシー」を意味するAAVEの慣用表現。
)

ナイキのスカートでテニスレッスン、尻がはみ出てる、ヤバすぎだろ(めちゃ可愛い)

Where is the GOAT20GOAT
[名・俗語]「Greatest Of All Time」の頭字語。各分野における史上最高の人物を指す。
? They need one

GOATはどこだ?みんなが必要としてる

The mirror’s right here, I see one
鏡がここにある、俺が見える

My nigga don’t know how to pay me back, so he said next hat21hat
[名・俗語]トラップ系スラングで「標的・獲物」を意味する語。「catch a hat」で「仕留める」のニュアンス。
he catch is a free one (Grrah)

俺への借りの返し方がわからないから、次に仕留めた相手はタダにしてやると言った(グラー)

What kinda clip22clip
[名・俗語]銃の「弾倉(マガジン)」を指す俗語。
? Extendo23Extendo
[名・俗語]「Extended magazine」の略。通常より多くの弾を装填できる大容量マガジン。

どんなマガジン?エクステンデッド

What kinda switch24switch
[名・俗語]銃をセミオートからフルオートに改造する違法パーツ。任天堂の「Nintendo Switch」とのダブルミーニング。
? Not Nintendo

どんなスイッチ?任天堂じゃない

Y’all hangin’ out with friends, though
お前らは友達とつるんでるんだろ

They hangin’ out the window (Baow25Baow
[間投詞・擬音語]銃声を表すAAVEの擬音語。ラップ曲で頻出する効果音表現。
)

窓から身を乗り出してる(バウ)

What’s up with gang26gang
[名・俗語]「ギャング団」ではなく、AAVEで自分の仲間・クルー全体を指す語。
? We back

仲間たちはどうだ?俺たちは戻ってきた

What’s in my raps? It’s facts27facts
[名・俗語]「事実」→ AAVEで「本当のことだ・リアルだ」という強調・同意の表現。

俺のラップに何がある?全部本当のことさ

She said she miss me, all caps28all caps
[副・俗語]「すべて大文字で」→ テキスト文化で感情の強調・本気であることを示す表現。

彼女は俺のことが恋しいって、マジで

Gotta aim better than that
もっとうまくやらなきゃ

What’s up with life? It’s lit29lit
[形・俗語]「火がついた」→ AAVEで「最高・盛り上がっている」を意味するスラング。

人生どうだ?最高さ

But I know it get better than that
でも、もっとよくなるってわかってる

I know it get better than that
もっとよくなるってわかってる

I know it get better than that
もっとよくなるってわかってる


[Chorus: Drake & Quavo]
Maneesh on the beat30on the beat
[句・音楽スラング]「そのトラックを制作した」という意味のプロデューサー・クレジット表現。「ビート担当」。
, shabang (Woo)

マニーシュがプロデュース、最高だぜ(ウー)

All of my opps31opps
[名・スラング]opponents(敵対者)の略。ヒップホップ・ストリートカルチャーで「敵」「対立する相手」を指す。
, they dead

俺の敵は全員終わった

Why do they gas me up32gas me up
[句動・スラング]「ガスで膨らませる」→ 過度に褒め上げる・煽てること。
?

なんで奴らは俺をそんなに持ち上げるんだ?

Where does it go? My head33head
[慣用句]「goes to one’s head」= 名声や賞賛が頭に上り、思い上がらせること。「it goes to my head」の省略形。
(Migo)

どこへ行くんだ?全部頭に上るだけだ(ミーゴ)

How much I got? A lot
どれだけ持ってる?たんまりだ

Don’t leave again, I won’t
もう行かないで、俺も行かないから

Thinkin’ of tryin’ me34tryin’ me
[句・スラング]「try me」で「俺を試す・なめてかかる」という意味。挑発への警告として使う表現。
, do like Bryson35Bryson
[固有名詞]Bryson Tiller(ブライソン・ティラー)のこと。次行の「Don’t」は彼の2015年のヒット曲名に掛けており、「やめとけ」というメッセージを込めている。
, pussy-ass nigga, then—

俺に喧嘩を売ろうってのか、ブライソンみたいにしろよ、このへたれ野郎、そしたら——

Don’t
やめとけ


[Outro: Drake & Quavo]
403640
[固有名詞]ドレイクの長年のプロデューサー・盟友、Noah “40” Shebibへの呼びかけ。
, what’s up? Shabang37Shabang
[感嘆詞・俗語]”the whole shebang”(一切合切)から来た感嘆・掛け声表現。
(Uh)

よう、40!シャバン(ウー)

All my opps38opps
[名・俗語]”opponents”の短縮形。敵・ライバルを指すスラング。
, they dess39dess
[動・俗語]”deceased”が崩れた表現で「死んだ・やられた」を意味するスラング。

俺の敵は全員やられた

What am I now? Possessed
俺は今、何者だ?憑かれたようだ

How do I feel, though? Refreshed (Woo)
気分はどうかって?すっきりしてるよ(ウー)

Secrets I know got you stressed
俺が知る秘密がお前を追い詰めてる

Will I take those to my death? (What?)
それを墓場まで持っていくか?(何だって?)

Haven’t decided just yet, ayy, yeah
まだ決めてないけどな、ああ、そうだ

404040
[固有名詞]ドレイクの長年のプロデューサー・盟友、Noah “40” Shebibへの呼びかけ。
, what’s up? Shabang41Shabang
[感嘆詞・俗語]”the whole shebang”(一切合切)から来た感嘆・掛け声表現。
(Uh)

よう、40!シャバン(ウー)

All of my opps42opps
[名・俗語]”opponents”の短縮形。敵・ライバルを指すスラング。
, they dess43dess
[動・俗語]”deceased”が崩れた表現で「死んだ・やられた」を意味するスラング。

俺の敵は全員やられた

Please don’t put me to the test44put me to the test
[句動詞・イディオム]「試練にかける」→「私を試す・挑発する」という意味のイディオム。
(What?)

試すようなことはしないでくれ(何だって?)

They tryna get back on the ‘net
奴らはネットに戻ろうとしている

I’m tryna get back in the flesh45in the flesh
[慣用句]「肉体で」→「直接・対面で」を意味するイディオム。直前の「on the ‘net(オンライン)」との対比として使われている。
(Woo)

俺は直接(リアルで)戻ろうとしている

Yeah
ああ



Writer(s): Drake, Quavo, Maneesh, 40

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Shabang」はどんな曲ですか?

「Shabang」はカナダ出身のラッパー・Drake(ドレイク)が手がけたトラップ色の強いヒップホップナンバーで、重低音のビートの上に自信と余裕をたっぷり滲ませたリリックが乗る一曲です。リリース後はSpotifyやApple Musicといった主要ストリーミングプラットフォームで急速に再生数を伸ばし、彼のファンベースの広さを改めて証明しました。洗練されたフロウと挑発的なワードチョイスが共存する、Drake節全開のトラックです。

“on the beat”はどういう意味ですか?

直訳すれば「ビートの上で」ですが、ヒップホップでは二重の意味を持つ表現です。一つは「今まさに絶好調・完璧なゾーンに入っている」というニュアンスで、自分の実力がピークに達していることを示します。もう一つはプロデューサーが楽曲クレジットに添える「このビートを俺が作った」という自己アピールのフレーズとしてもおなじみです。Drakeがこの言葉を使うとき、「俺は今、誰にも止められない」という圧倒的な自信の宣言として機能しています。

“opps”はどういう意味ですか?

“opps”は”opposition”(対立・敵対)を短縮したストリートスラングで、「ライバル」「敵対する連中」「自分や仲間に悪意を向けてくる相手」を指します。アメリカのヒップホップシーンでは日常的に使われており、「oppsには背中を向けるな」「oppsが近づいている」といった形でよく登場します。日本語に当てはめるなら「アンチ」や「敵対勢力」が近いニュアンスで、Drakeは自分の成功を妬む者たちを軽く一蹴するトーンで使っています。

“gas”はどういう意味ですか?

“gas”はヒップホップ・スラングの中でも特に幅広い使われ方をする言葉です。形容詞的に「最高・超クール・品質が抜群」を意味するほか、”gas someone up”(人を煽てる・テンションを上げてあげる)という動詞的な使い方も非常にポピュラーです。また文脈によってはマリファナを指すこともあります。「Shabang」の中でDrakeがこの言葉を使う場面では、主に「自分たちのエネルギーや勢いが最高潮にある」という高揚感の表現として読み取るのが自然です。

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関連リンク

Shabang – Drake (Official Video)

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