【歌詞和訳】Been By Now – Morgan Wallen

今回の曲のタイトルは、「Been By Now」です。直訳すると、「今頃にはもうそうなっていたはず」です。

Morgan Wallen(モーガン・ウォーレン)は、1993年テネシー州スニードビル出身のカントリー・アーティストです。2021年発表の2枚組アルバム『Dangerous: The Double Album』が長期にわたりBillboard 200の首位をキープし、カントリー史上に残るセールスを記録して全米に名を轟かせました。「Been By Now」は2025年リリースのアルバム『I’m the Problem』収録曲で、失恋と後悔をテーマにしたカントリーポップの楽曲です。Morgan Wallenを含む6名のソングライターが手がけた本作は、未練と諦めの間で揺れる心情をリアルに描き出しています。

【直訳のポイント】”Been By Now”は主語も述語も省かれた英語の口語的省略表現です。そのままでは「今頃にはもうそうなっていたはずなのに」という長い訳になるため、タイトルは「今頃には」とコンパクトにまとめました。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Been By Now – Morgan Wallen

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[Verse 1]
No need to act surprised, I’ve seen it in your eyes
驚いたふりなんてしなくていい、あなたの瞳に全部見えてるから

I feel it when we lie here, worlds apart1worlds apart
[慣用句]「世界が離れている」→ 気持ちや感情が大きくかけ離れていることを表すイディオム。

ここに並んで横たわっていても感じてしまう——ふたりの心はかけ離れたまま

It’s easier to stay, it’s easier to say
このままでいる方が楽で、そう言い続ける方が楽

That there’s gon’2gon’
[口語・AAVE]「gonna(going to)」をさらに短縮した形。「there’s gon’ come a day」=「いつかそういう日が来る」という未来表現。
come a day it won’t be this hard

こんなにも辛くない日が、いつかきっと来ると


[Pre-Chorus]
Nah, we don’t even fight like we used to
もう、昔みたいな喧嘩さえしなくなった

We don’t even care ‘nough to cry no more3no more
[副・AAVE]「don’t … no more」の二重否定構文で「もう〜しない」を意味するAAVEの用法。標準英語の “anymore” に相当。

泣く気にもなれないくらい、もうふたりとも何も感じていない

It’s been a hundred nights since I knew4knew
[動・過去形]know の不規則過去形。現在形ではなく過去形を用いることで、かつて相手を深く「知っていた」親密さが今は失われたことを暗示する。
you

あなたのことを知っていたあの頃から、もう何百もの夜が過ぎた

How long we gonna keep lookin’ at that door5lookin’ at that door
[慣用表現]「そのドアを見つめ続ける」→ 誰かが去るのを、あるいは戻るのをただ待ち続けている状態のメタファー。関係の終わりを前に、ふたりが身動きできず立ち尽くしている様子を表す。
?

いつまでふたりで、あのドアを見つめ続けるんだろう?





[Chorus]
If it was meant to be6meant to be
[イディオム]「そうなるべき運命だった」という意味の定型表現。
, we’d have been by now

もし運命だったなら、もうとっくにそうなっていたはず

We wouldn’t have to keep tryna work things out7work things out
[句動詞]「物事を解決する・関係を修復する」という意味のイディオム。

何度も関係を修復しようとし続けなくてもいいはずなのに

Yeah, baby, we’re a breeze8a breeze
[名詞・俗語]「そよ風」→「簡単なこと・楽なこと」を意味するイディオム。
when the lights go down

ねえ、明かりが落ちると、私たちは楽なのに

It wouldn’t be so hard when we ain’t in the dark9in the dark
[イディオム]「暗闇の中」→「何も知らされていない・不透明なまま」という意味のイディオム。

私たちが何も分からないままでなければ、こんなに辛くはないはずなのに

If we were in the stars10in the stars
[イディオム]占星術に由来し、「運命に定められている・星に書かれている」という意味。
, they’d have lined right up

もし私たちが星に定められていたなら、星はすでに並んでいたはず

Yeah, maybe from the start, we’ve been tryin’ too much
そう、きっと最初から、私たちは頑張りすぎていたのかもしれない

I know you wanna think that it’s what we found
きっとあなたは、これが私たちの見つけたものだと信じたいよね

But if it was meant to be11meant to be
[イディオム]「そうなるべき運命だった」という意味の定型表現。
, we’d have been by now

でも、もし運命だったなら、もうとっくにそうなっていたはず

Been by now
もうとっくに


[Verse 2]
If I could go and find, the moment or the night
もしあの瞬間か、あの夜を見つけに行けるなら

My heart went cold as ice, I’d light the match12light the match
[句動詞・比喩]マッチに火をつける→ここでは比喩的に「その瞬間を燃やし尽くす、あるいは再び情熱の火を灯す」という意味。

心が氷のように冷え切ったあの時、マッチに火をつけるのに

Don’t wanna draw the line13draw the line
[句動詞・慣用句]「線を引く」→「終止符を打つ・関係を断ち切る」という意味のイディオム。
, don’t wanna say goodbye

終わりにしたくない、さよならも言いたくない

But we’re just wastin’ time, girl, that we don’t have
でも俺たちはただ時間を無駄にしてる、もう残り少ない時間を


[Chorus]
If it was meant to be14meant to be
[句・イディオム]「本来そうなるべき運命・定め」を意味するイディオム。meant は mean(意図する)の過去分詞形。
, we’d have been by now

もし運命だったなら、今ごろとっくにそうなっていたはず

We wouldn’t have to keep tryna work things out15work things out
[句動詞]「問題を解決する・折り合いをつける」を意味するイディオム。work out 単体でも「うまくいく」の意。

何度も関係を立て直そうともがき続けなくてよかったはずなのに

Yeah, baby, we’re a breeze16a breeze
[名・口語]本来「そよ風」だが、「楽なこと・たやすいこと」を意味する比喩表現。”It’s a breeze” で「楽勝だ」。
when the lights go down

そうさ、ベイビー、灯りが消えれば私たちは楽なのに

It wouldn’t be so hard when we ain’t in the dark
暗闇の外でも、こんなに辛くなかったはず

If we were in the stars17in the stars
[慣用句]「星に書かれている」=「運命で決まっている・定められている」を意味する慣用表現。
, they’d have lined right up

もし私たちが星に定められていたなら、もうとっくに並んでいたはず

Yeah, maybe from the start, we’ve been tryin’ too much
そうだね、たぶん最初から、私たちは頑張りすぎていたのかもしれない

I know you wanna think that it’s what we found
あなたはこれが私たちの答えだと思いたいんでしょ、わかってる

But if it was meant to be18meant to be
[句・イディオム]「本来そうなるべき運命・定め」を意味するイディオム。meant は mean(意図する)の過去分詞形。
, we’d have been by now

でも、もし運命だったなら、今ごろとっくにそうなっていたはず

Been by now
もうとっくにね





[Pre-Chorus]
Nah, we don’t even fight like we used to
いや、あの頃みたいに喧嘩することすらなくなった

We don’t even care ‘nough to cry no more
泣くほど気にかけることも、もうない

It’s been a hundred nights since I knew19knew
[動・過去形]know(理解し合う・わかり合う)の過去形。現在完了形ではなく単純過去を用いることで、かつて深く知り合っていた関係がすでに過去のものとなったことを示唆する。
you

あなたをわかっていた頃から、もう百夜が過ぎた

And I can’t spend another lookin’ at that door
あのドアを見つめながら、もう一夜だって過ごせない


[Chorus]
If it was meant to be20meant to be
[イディオム]「なるべくしてなる・運命づけられている」を意味する定型句。
, we’d have been by now

運命だったなら、もうとっくにそうなっていたはず

We wouldn’t have to keep tryna work things out21work things out
[句動詞]「問題を解決する・折り合いをつける」を意味するイディオム。

いつまでも問題を解決しようとし続けなくてもよかったのに

Yeah, baby, we’re a breeze22a breeze
[名・口語]「そよ風」→「楽なこと・簡単なこと」を意味する口語表現。
when the lights go down

ねえ、照明が落ちれば、私たちは楽なのに

It wouldn’t be so hard when we ain’t in the dark23in the dark
[イディオム]「真実を知らされていない・蚊帳の外に置かれている」状態を指す慣用句。

何も知らされていない状態でなければ、こんなに辛くはないはず

If we were in the stars24in the stars
[慣用句]「it’s written in the stars(星に書かれている)」から来る表現で、「運命・天の配剤」を意味する。
, they’d have lined right up25lined right up
[イディオム]「stars align(星が一直線に並ぶ)」を指し、「すべてが好都合に噛み合う」ことを意味する。

もし星に宿る運命があったなら、星たちはとっくに一列に並んでいたはず

Yeah, maybe from the start, we’ve been tryin’ too much
そう、もしかしたら最初から、私たちは頑張りすぎていたのかもしれない

I know you wanna think that it’s what we found
あなたがそう信じたいのはわかってる、これが私たちの答えだって

But if it was meant to be26meant to be
[イディオム]「なるべくしてなる・運命づけられている」を意味する定型句。
, we’d have been by now

でも運命だったなら、もうとっくにそうなっていたはず

Been by now
もうとっくに

Been by now
もうとっくに



Writer(s): Morgan Wallen, Rory Block, John Byron, Blake Pendergrass, Taylor Phillips, Charlie Handsome

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Been By Now」はどんな曲ですか?

「Been By Now」は、アメリカのカントリーシンガー、モーガン・ウォレンが2025年にリリースしたアルバム『I’m the Problem』に収録された楽曲です。Wallen自身を含む6名のソングライターが手がけており、別れを目前にした恋人たちの複雑な心情を描いた切ないカントリーポップのバラードです。ウォレンの低く渋みのあるボーカルが、未練と諦めのあいだで揺れる心情を静かに響かせます。

“worlds apart”はどういう意味ですか?

直訳すると「世界が離れている」ですが、実際には「二人の間には越えられない大きな隔たりがある」というニュアンスで使われます。価値観・生き方・感情など、あらゆる面で「もはや同じ場所に立っていない」ことを表す表現です。この曲の文脈では、かつて寄り添っていた二人がいつの間にか全く別の世界に生きる存在になってしまったことへの、静かな悲しみが込められています。日本語にするなら「天と地ほど違う」「月とスッポン」に近い感覚です。

“gon'”はどういう意味ですか?

「gon’」は「gonna(going to)」をさらに短く省略したカジュアルな口語表現で、「〜するつもり」「〜するだろう」という意味です。アメリカ南部の方言やカントリーミュージックでは、こうした省略形が歌詞に頻繁に登場します。モーガン・ウォレンはテネシー州出身で、このような書き方は彼の実際の話し言葉をそのまま反映したもの。歌詞を読む際は「gonna」と同じように解釈してもらえれば大丈夫です。

“no more”はどういう意味ですか?

「no more」は「もうない」「もうしない」「もう終わり」といった意味で、何かが完全に終わったことや、これ以上は続かないという強い断絶感を表します。日本語の「もう〜ない」にほぼ対応します。この曲では、燃え尽きた恋の「終止符」として使われており、ただ別れを告げるだけでなく、「もう戻れない、戻らない」という決意や諦めの重さが一言に凝縮されています。シンプルな二語だからこそ、かえって胸に響く表現です。

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関連リンク

Been By Now – Morgan Wallen (Official Video)

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