今回の曲のタイトルは、「Do I Wanna Know?」です。
直訳すると、「俺は知りたいのか?」です。
Arctic Monkeysの2013年の曲です。アルバム『AM』のリード・シングルとして発表され、全英シングルチャートで5位を獲得しました。発売から10年以上経った今でもSpotifyで数十億回ストリーミングされ続けるバンドの代名詞的ナンバーで、片思いの相手に告白したい気持ちと、相手が同じ気持ちかどうかわからない葛藤と不安を、低音のギターリフと独特のグルーヴで表現した楽曲です。
【この曲の言葉について】
片思いの葛藤と不安を歌った一曲ですが、あえて意訳で飾らずに「そのまんま」の言葉で訳すことで、主人公の剥き出しの感情を大切にしました。特に「Crawlin’ back to you」の部分は、「這い戻ってくる」という生々しい表現をそのまま使うことで、惨めでも相手のもとへ帰ってしまう衝動がリアルに伝わってきます。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Do I Wanna Know? – Arctic Monkeys
[Verse 1]
Have you got colour in your cheeks1colour in your cheeks
[慣用句]顔に赤みがさしている、頬が赤らんでいる状態。興奮・恥ずかしさ・ときめきで顔に血色がよくなることを指す表現。?
頬に赤みがさしてる?
Do you ever get that fear that you can’t shift2shift
[動詞]取り除く、消す。「移動させる」の意味で知られるが、「払拭できない」というニュアンスでも使われる。 the type
なかなか消えない種類の恐れを感じることはある?
That sticks around3stick around
[熟語]その場にとどまり続ける、しつこく残り続ける。”stick”(くっつく)のイメージから、何かがずっとそこに残っている状態を表す。 like summat4summat
[口語]イギリスの方言・口語で “something”(何か)の短縮形。特に北イングランドで日常的に使われる表現。 in your teeth?
まるで歯に詰まったものみたいに、ずっとこびりついてくる?
Are there some aces up your sleeve5aces up your sleeve
[慣用句]隠し持った切り札。カードゲームで袖の中にエース(最強カード)を隠し持つイカサマ行為に由来し、「秘密の手段を持っている」という意味になった。?
何か切り札を隠してるの?
Have you no idea that you’re in deep6in deep
[慣用句]深みにはまっている。水深の深いところにいるイメージから転じて、「抜け出せない状況に陥っている」「本気になっている」という意味で使われる。?
自分がどっぷりはまってることを知らないの?
I’ve dreamt7dreamt
[動詞]dreamの不規則過去形。「dreamed」も正しいが、イギリス英語では「dreamt」の方が一般的に使われる。 about you nearly every night this week
今週、ほぼ毎晩君の夢を見た
How many secrets can you keep?
秘密をどれだけ守れる?
‘Cause there’s this tune I found
あるメロディを見つけたんだ
That makes me think of you somehow an’ I play it on repeat8on repeat
[熟語]繰り返し再生する、ループ再生する。音楽プレーヤーの「リピート機能」がそのまま熟語として定着した表現。
それがなんとなく君を思い出させて、繰り返し流してる
Until I fall asleep, spillin’ drinks on my settee9settee
[名詞]イギリス英語で「ソファ、長椅子」のこと。アメリカ英語の “couch” や “sofa” にあたる。
眠りにつくまで、ソファで飲み物をこぼしながら
[Pre-Chorus]
(Do I wanna know) If this feelin’ flows both ways10flow both ways
[慣用句]双方向に流れる。ここでは「気持ちが相手にも向いているかどうか」、つまり両想いかどうかを問う表現として使われている。?
(知りたいのか)この気持ちが両想いかどうか
(Sad to see you go) Was sorta11sorta
[口語]”sort of”(ある意味・少し)の短縮形。口語的な話し方で、アメリカ・イギリス問わず広く使われる。 hopin’ that you’d stay
(君がいなくなるのは寂しい)少し、いてくれたらと思ってた
(Baby, we both know) That the nights were mainly made
(ふたりともわかってる)夜っていうのは主に作られてる
For sayin’ things that you can’t say tomorrow day
翌日の昼間には言えないことを言うために
[Chorus]
Crawlin’ back12crawl back
[慣用句]惨めに、または後悔しながら元の場所や相手のもとへ戻ること。”crawl”(這う)という動作が、プライドを捨てて戻る様子を生々しく表している。 to you
また君のところへ這い戻ってきてしまう
Ever thought of callin’ when
電話しようと思ったことある?
You’ve had a few13have a few
[慣用句]お酒を少し飲んだ状態を指す口語表現。”a few drinks” の省略形で、少し酔った状態を婉曲的に表す。?
少し飲んだ後に
‘Cause I always do
俺はいつもそうするから
Maybe I’m too
もしかしたら俺は〜に夢中すぎるのかも
Busy bein’ yours
君のものでいることに
To fall for14fall for
[動詞句]〜に恋をする、〜に惚れる。”fall in love with” と同義だが、より口語的な表現。 somebody new
新しい誰かに恋する暇もないくらい
Now I’ve thought it through15think through
[動詞句]〜をじっくり考え抜く、熟考する。”through” は「最後まで通り抜ける」イメージで、問題を最後まで考え尽くすことを意味する。
もう考え抜いた
Crawlin’ back to you
また君のところへ這い戻ってきてしまう
[Verse 2]
So have you got the guts16guts
[名詞]勇気、根性。もともとは「内臓、腸」の意味だが、「腹の据わった度胸」から転じた。”have the guts to do”(〜する勇気がある)の形でよく使われる。?
で、君には勇気があるの?
Been wonderin’ if your heart’s still open
君の心がまだ開いてるかどうか気になってた
And if so, I wanna know what time it shuts
もしそうなら、いつ閉まるか知りたい
Simmer down17simmer down
[慣用句]落ち着く、興奮を鎮める。”simmer”は「(液体が)グツグツ沸く」という意味で、沸騰が収まるイメージから「興奮が落ち着く」という意味になった。 an’ pucker up18pucker up
[慣用句]キスをするために唇をすぼめる・とがらせること。”pucker” はしわを寄せる・すぼめるという動詞。, I’m sorry to interrupt
落ち着いて、唇をとがらせて。割り込んでごめん
It’s just I’m constantly on the cusp of19on the cusp of
[慣用句]〜しようとする寸前に、〜の境目に。”cusp” は三日月の先端部分を指す言葉で、そこから「境界・転換点」という意味になった。 tryin’ to kiss you
ただ俺はずっとキスしようとする寸前にいるんだ
But I don’t know if you feel the same as I do
でも君が同じ気持ちかどうかわからない
But we could20could
[助動詞]「〜できる」または「〜かもしれない」の意味。ここでは仮定のニュアンスで使われており、「もし君が望むなら、できる」という条件法の響きを含んでいる。 be together if you wanted to
でも君が望むなら、一緒になれる
[Pre-Chorus]
(Do I wanna know) If this feelin’ flows both ways?
(知りたいのか)この気持ちが両想いかどうか
(Sad to see you go) Was sorta hopin’ that you’d stay
(君がいなくなるのは寂しい)少し、いてくれたらと思ってた
(Baby, we both know) That the nights were mainly made
(ふたりともわかってる)夜っていうのは主に作られてる
For sayin’ things that you can’t say tomorrow day
翌日の昼間には言えないことを言うために
[Chorus]
Crawlin’ back to you (Crawlin’ back to you)
また君のところへ這い戻ってきてしまう(また君のところへ這い戻ってきてしまう)
Ever thought of callin’ when
電話しようと思ったことある?
You’ve had a few? (You’ve had a few)
少し飲んだ後に(少し飲んだ後に)
‘Cause I always do (‘Cause I always do)
俺はいつもそうするから(俺はいつもそうするから)
Maybe I’m too (Maybe I’m too busy)
もしかしたら俺は(もしかしたら俺は夢中すぎるのかも)
Busy bein’ yours (Bein’ yours)
君のものでいることに(君のものでいることに)
To fall for somebody new
新しい誰かに恋する暇もないくらい
Now I’ve thought it through
もう考え抜いた
Crawlin’ back to you
また君のところへ這い戻ってきてしまう
[Outro]
(Do I wanna know) If this feelin’ flows both ways?
(知りたいのか)この気持ちが両想いかどうか
(Sad to see you go) Was sorta hopin’ that you’d stay
(君がいなくなるのは寂しい)少し、いてくれたらと思ってた
(Baby, we both know) That the nights were mainly made
(ふたりともわかってる)夜っていうのは主に作られてる
For sayin’ things that you can’t say tomorrow day
翌日の昼間には言えないことを言うために
(Do I wanna know?) Too busy bein’ yours to fall
(知りたいのか?)君のものでいるのに夢中で、恋に落ちる暇もない
(Sad to see you go) Ever thought of callin’, darlin’21darlin’
[名詞]”darling”(ダーリン、愛しい人)の短縮形。親しい相手や恋人への呼びかけとして使われる表現。?
(君がいなくなるのは寂しい)電話しようと思ったことある、ダーリン?
(Do I wanna know?) Do you want me crawlin’ back to you?
(知りたいのか?)君は俺に這い戻ってきてほしいの?
Writer(s): Alex Turner, Jamie Cook, Matt Helders, Nick O’Malley
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Do I Wanna Know?」はどんな曲ですか?
Arctic Monkeysの2013年の曲です。アルバム『AM』のリード・シングルとして発表され、全英シングルチャートで5位を獲得しました。片思いの相手が同じ気持ちかどうかわからない葛藤と不安を、重厚なギターリフと独特のグルーヴで表現したバンドの代表曲で、発売から10年以上経った今もSpotifyで数十億回再生されています。
「aces up your sleeve」はどういう意味ですか?
「隠し持った切り札」という意味の慣用句です。カードゲームで袖の中にエース(最強のカード)を隠し持つ不正行為に由来しており、「秘密の手段や計画を持っている」という状況を指します。
「crawlin’ back to you」はどういう意味ですか?
「また君のところへ這い戻ってきてしまう」という意味です。”crawl”は「這う」という動作で、プライドを捨てて惨めに相手のもとへ戻る様子を生々しく表現した慣用句です。この曲では繰り返し登場するキーフレーズになっています。
「on the cusp of」はどういう意味ですか?
「〜しようとする寸前に、〜の境目に」という意味の慣用句です。”cusp” は三日月の先端部分を指す言葉で、そこから「境界・転換点」という意味になりました。曲の中では「キスしようとして踏み出せない瞬間」を指しています。
関連リンク
Do I Wanna Know? (Official Video) – Arctic Monkeys
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