今回の曲のタイトルは、「Still on Timing」です。直訳すると、「まだタイミング通り」です。
Pooh Shiesty(本名:Lontrell Denell Williams Jr.)は、テネシー州メンフィス出身のラッパーで、Gucci ManeのレーベルであるThug Records(現1017 Records)とAtlantic Recordsに所属しています。2021年1月にリリースしたデビューミックステープ『Shiesty Season』はBillboard 200で最高3位を記録し、メンフィス・トラップシーンを代表するアーティストとして一躍脚光を浴びました。本楽曲にはPooh Shiestyの盟友で同じくメンフィス出身のラッパーBIG30が参加しており、両者はこれまでも数多くのコラボ作品を発表しています。プロデューサーのTP808が手がけたヘヴィなビートの上に、逆境の中でも自分たちのペースと計画を崩さないというストリートのメンタリティが力強く描かれた一曲です。
【直訳のポイント】タイトルの”on timing”は直訳すると「タイミングが合っている」ですが、ここではストリートスラングとして「計画通りに、自分たちのペースで動いている」という意味合いが強く、そのニュアンスを反映させた訳を心がけました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Still on Timing – Pooh Shiesty
[Intro: Pooh Shiesty]
Nigga, see
おい、聞けよ
This why I poured up1poured up
[句動詞・俗語]「注ぐ」→ コデイン入りシロップをソーダで割ったリーン、または酒を飲む行為を指すスラング。 here really standin’ up
だからこそ俺はここで飲んで、本当に立ち上がってるんだ
This that, this that shit right here
これだよ、これがそのやつ、まさにこれ
They tell you to stand up rappin’ this shit right here
これをラップしながら立て、ってやつらに言われる
Ayy, blrrrd
ヘイ、ブルッ
Back on that time2Back on that time
[句・AAVE]「あの頃の勢い・感覚を取り戻した」という意味のAAVEフレーズ。単なる「昔に戻る」ではなく、あの時代のエネルギーを再び体現していることを示す。, nigga, pay attention, nigga
あの頃の感覚に戻ったぞ、よく聞けよ
Yeah, man
ああ、そうだ
Comin’ to a city near you with this shit, man
これを引っ提げてお前の近くの街にやってくるぞ
Where you at? Pop out3pop out
[句動詞・俗語]「突然姿を現す・飛び出してくる」を意味するAAVEスラング。ここでは「どこにいようが出てこい」という挑発的な呼びかけ。, nigga
どこにいる?出てこい
(Once again, I’m locked in4locked in
[形・俗語]「ゾーンに入った・完全に集中している」を意味するスラング。制作やセッションに没入している状態を指す。 with TP5TP
[固有名詞]楽曲内で言及されるプロデューサーまたはコラボレーターのイニシャル。, we finna6finna
[助動詞・AAVE]”fixing to” の短縮形。「〜しようとしている・〜するところだ」を意味するAAVE特有の表現。 make a hit)
(また、TPと一緒にゾーンに入った、俺たちはヒット曲を作るところだ)
Blrrrd7Blrrrd
[擬音・造語]「blur(かすむ・ぼやける)」から派生した造語、または機械音・電話バイブレーションを模した擬音語として歌詞中で使われる非標準語。, blrrrd
ブルァード、ブルァード
[Chorus: Pooh Shiesty]
Ayy, ayy, I’m back on that timin’
アイ、アイ、俺はまたそのリズムに戻ってきた
My third weekend out the feds8feds
[名・俗語]「連邦政府機関」→ アメリカのスラングで「連邦刑務所」を指す隠語。, I bet shit get to9get to
[句・AAVE]「get to+動詞」でAAVEにおける「〜し始める/〜することになる」を表す構文。 dyin’
連邦から出て三週末目、ヤバいことが起き始めると確信してる
I’m South Memphis10South Memphis
[固有名詞・地名]テネシー州メンフィス南部の地区。貧困・犯罪・ギャング文化で知られる。 menace, I make the murder rate rise
俺はサウス・メンフィスの脅威、殺人率を上げてやる
Binary triggers11Binary triggers
[名・銃器用語]引き金を引くときと戻すときの両方で発射するトリガー機構。通常の倍速で連射できる。, AR pistol12AR pistol
[名・銃器用語]AR(ArmaLite Rifle)スタイルのピストル。ライフル機関部を持つ短銃身の拳銃。, this bitch double-firin’
バイナリートリガー、ARピストル、こいつが二連射する
Why I keep double-fi—
なんで俺は二連射し続け——
I lost my mind, I’m to the face13to the face
[句・AAVE]「完全に・ガチで」を意味するスラング。ここでは「本気で・真剣に」のニュアンス。 tryna shoot out the road
頭がおかしくなって、ガチで路上での撃ち合いに持ち込もうとしてる
I get mad all over again seein’ my bullet holes
自分の弾痕を見るたびにまた怒りが込み上げてくる
I took two different— same clothes, same pole14pole
[名・俗語]「柱・棒」→ 銃を指すアメリカのスラング。
俺は二つの違う——同じ服、同じ銃で
I took two different souls15souls
[名・俗語]take a soul で「命を奪う(殺す)」を意味するイディオム。, same clothes, same pole
俺は二つの命を奪った、同じ服、同じ銃で
[Verse 1: Pooh Shiesty]
I just burnt up16burnt up
[句動詞・俗語]「燃やし尽くした」→ 車を大破させた・使い捨てにしたことを指すスラング。 my Infiniti, jumped in my Bentley
インフィニティをぶっ潰して、ベントレーに飛び乗った
Me and Hank17Hank
[固名・俗語]野球選手ハンク・アーロンの背番号44に由来する、.44口径の銃を指すスラング。 alone up in the car, that’s double digits18double digits
[名・俗語]「二桁」→ 発覚した際に科せられる二桁年数の刑期を示唆するスラング。
俺と.44だけで車に乗ってる、それだけで二桁の刑期もんだ
You tryna live what you rappin’, I’m rappin’ how I’m livin’
お前はラップした通りに生きようとしてる、俺は生きてる通りにラップしてる
I’m just recitin’ what the feds19feds
[名・俗語]「フェデラル(連邦)」の略。FBI・DEA・ATFなど連邦捜査機関の捜査官または検察官を指す。 told the judge up in my sentencin’
俺は量刑公判で連邦捜査官が判事に話した内容をそのまま読み上げてるだけだ
Time to mash20mash
[動・俗語]「強く押す」→ アクセルを踏み込む・全力で動き出すことを指すスラング。 your gas
アクセルを踏み込む時だ
You ain’t shot no nigga in three years, burn up your shiesty mask21shiesty mask
[名・俗語]ラッパーPooh Shiestyが広めた目出し帽型のフェイスマスク。犯行時の顔隠しに用いられる。
お前はもう3年も誰も撃ってない、シエスティマスクなんか燃やしちまえ
Ain’t got no hustle, all my niggas tryna smash22smash
[動・俗語]「粉砕する」→ 金品を奪う・強奪することを意味するAAVEスラング。 for cash
気概もねえのか、俺の仲間はみんな金のために強奪を狙ってる
Twenty extended mags23mags
[名・俗語]「マガジン(弾倉)」の略。extended mag は通常より多くの弾を装填できる拡張弾倉を指す。
20本の拡張弾倉
Limo tint on CPN24CPN
[名・俗語]Credit Profile Numberの略。偽造した信用番号を使い車を不正購入・ローンを組む詐欺手法。, strikers25strikers
[名・俗語]三振法(Three Strikes Law)に該当する累犯歴を持つ者、または指名手配中の人物を指す。, dealer tags26dealer tags
[名・俗語]ディーラーが発行する仮ナンバープレート。登録情報が追跡されにくいため犯罪者に利用される。
CPNで買った車に真っ黒なスモーク、前科者たちを乗せてディーラーの仮ナンバー
[Chorus: Pooh Shiesty]
Ayy, I’m still on that timin’27timin’
[名・俗語]「タイミング」→ギャングスラングで、抗争や暴力に備えた「待機・準備状態を維持している」ことを指す。
やっぱ、俺はまだそのタイミングで動いてる
My first weekend out the feds28feds
[名・俗語]本来「連邦政府機関」→転じて「連邦刑務所」を指すスラング。”out the feds”=連邦刑務所から出所して。, I bet shit get to dyin’29get to dyin’
[句・AAVE]”get to+動名詞”で「〜し始める」を意味するAAVE構文。”dyin'”=死人が出始める。
連邦刑務所を出て最初の週末、確実に死人が出るぜ
I’m South Memphis30South Memphis
[固名]テネシー州メンフィス南部の地区。歴史的に貧困と暴力犯罪が集中するエリアとして知られる。 menace, I make the murder rate rise
俺はサウス・メンフィスの脅威、殺人率を上げてやる
Binary triggers31Binary triggers
[名・銃器]トリガーを引く時と戻す時の両方で発射する改造部品。通常の倍の速度で連射できる。, AR pistol, this bitch32this bitch
[代・俗語]人ではなく「こいつ(銃)」を指すAAVEスラング。物や状況に対して使われる蔑称的な代名詞。 double-firin’
バイナリートリガー、ARピストル、こいつは二連射だ
Why I keep double-firin’?
なんで俺は撃ち続けるんだ?
Ayy, I lost my mind, I’m to the face33to the face
[副・俗語]「完全に・本気で・まっすぐに」を意味するスラング。ためらいなく全力でという意味合い。 tryna shoot out34shoot out
[句動詞]「撃ち合う・銃撃戦をする」の意。”shoot out the road”=道路で銃撃戦をしようとしている。 the road
やばい、頭がイカれた、まじで道路で撃ち合おうとしてる
I get mad all over again seein’ my bullet holes
弾痕を見るたびにまた怒りが込み上げてくる
I took35took
[動・俗語]”take a life”(命を奪う)の過去形。「殺した」を婉曲的に表すスラング表現。 two different souls, same clothes, same pole36pole
[名・俗語]「棒・竿」→「銃」を意味するスラング。特に長銃身やライフル系の銃を指す。
同じ服、同じ銃で、二つの魂を奪った
I took two different souls, same clothes, same pole, on gang37on gang
[句・AAVE]「ギャングに誓って」という強調・誓いの言葉。”I swear on my gang”の短縮形で、断言や強調を表すAAVE表現。
同じ服、同じ銃で、二つの魂を奪った、ギャングに誓う
[Interlude: Pooh Shiesty & BIG30]
On gang38On gang
[句・AAVE]「仲間(ギャング)に誓って」を意味する誓約・強調表現。「マジで」「ガチで」に相当するAAVEスラング。 ‘nem39‘nem
[代・AAVE]「and them(と仲間たち)」のAAVE短縮形。自分のクルー・仲間全体を指す。, nigga40nigga
[名・AAVE]「nigger」から派生した仲間内の呼称。同じコミュニティ内での「お前」「相棒」に相当する。, blrrrd41blrrrd
[感・アドリブ]銃声や高揚感を表すドリル/ストリートラップ特有の掛け声(アドリブ)。
仲間に誓って、お前ら、ブルード
On gang and them, blrrrd, blrrrd
仲間たち全員に誓って、ブルード、ブルード
Ayy, ayy, Big Blrrrd
ヘイ、ヘイ、ビッグ・ブルード
[Verse 2: BIG30]
Ayy, I’m back on the road
やあ、また路上に戻ってきた
We caught him in his favorite outfit and folded42folded
[動・俗語]「畳む」→ 相手を徹底的に叩きのめす・制圧することを意味するスラング。 his clothes
お気に入りの服のまま奴を捕まえ、ぶちのめした
Don’t ask me how much on my neck, it worth three hundred ‘bows43‘bows
[名・俗語]”elbows”の短縮形。$100または$1,000を一単位とする通貨スラング。
首元がいくらするか聞くな、三百万以上の価値がある
A lot of niggas ain’t even slime44slime
[名・俗語]信頼できる本物の仲間を指すAAVEスラング。ニューヨーク発でYoung Thugらが広めた。, but they still wipe they nose45wipe they nose
[句・俗語]鼻をぬぐうジェスチャー。ストリートに精通した人間であるかのように振る舞うことを意味するスラング。
本物の仲間でもない奴らが多いのに、それらしく振る舞っている
And get treated like hoes, ayy
そしてビッチのように扱われる
My chain white and rose, but this Patek46Patek
[固有名詞]パテック・フィリップ(Patek Philippe)。スイスの超高級時計ブランド。ラップ文化では富の象徴として頻繁に言及される。 all gold, ayy
チェーンはホワイトゴールドとローズゴールドだが、このパテックは全部ゴールド
Put some miles on that Hellcat47Hellcat
[固有名詞]ダッジ・チャレンジャー/チャージャー・ヘルキャット。高出力で知られるアメリカ製マッスルカー。, no Sprinters48Sprinters
[固有名詞]メルセデス・ベンツのスプリンター・バン。アーティストのツアーバスとして広く使われる車両。 at the shows, ayy
ヘルキャットで距離を稼いだ、ショーにはツアーバスじゃなくこれで乗り込む
Project baby49Project baby
[句]公営団地(ゲットー)育ちであることを示すフレーズ。”project”はアメリカの低所得者向け公共住宅を指す。, threw a hundred up at Classic Soulz
団地育ちが、Classic Soulzに百ドル投げた
Done sobered up, still crack a four50crack a four
[句・俗語]「四オンス瓶を開ける」こと。コデイン系シロップ(リーン)の小瓶、またはFour Lokoなどのアルコール飲料を指すとみられる。, but I ain’t gon’ pour no more
素面に戻ったが、まだ4オンス瓶を開けてしまう。でも、もう注いで飲みはしない
Ain’t no more pourin’ no Tris51Tris
[固有名詞・不確]人名(故人への追悼として酒を注ぐ行為)または特定のリーン(コデイン系シロップ)のブランドとみられる。, that’s a hundred million, that wrist
もうTrisのために注ぐことはない、この手首は億の価値がある
Salt-droppin’52Salt-droppin’
[動・俗語]「塩を落とす」→ 相手をディスる・舐めた態度を取ることを指すAAVEスラング。 on Thirtball53Thirtball
[固有名詞]対立する人物のニックネームと思われる固有名詞。, coincidentally fucked his bitch
サートボールをディスりながら、偶然にもあいつの女を抱いた
And we 3-7, don’t compare Choppa Gang54Choppa Gang
[固有名詞]ラッパーの所属するクルーの名称。「チョッパ(自動小銃)」を冠したグループ名。 to 3-6553-6
[固有名詞]メンフィス発のヒップホップグループ「Three 6 Mafia(スリー・シックス・マフィア)」の通称。
俺たちは3-7、チョッパ・ギャングを3-6と一緒にするな
Send shit to Heaven, fully Blackout56Blackout
[名・俗語]感情や理性を失い無我夢中で暴力を振るう状態を指すスラング。「fully Blackout」で「一切の容赦なし」の意。 left him in a ditch
天国に送り込んで、完全にブラックアウト状態のまま溝に放置した
And fuck your gang, don’t throw that shit up57throw that shit up
[句動・俗語]ギャングサインを手で高く掲げる行為を指す表現。「throw up」=「掲げる・出す」。 ‘less you drop your wrist58drop your wrist
[句・俗語]掲げた手首を下げる=サインを引っ込める、または武器に手を伸ばす覚悟を示すことを指すスラング。
お前らのギャングなんてくそ食らえ、いざとなる覚悟もないくせにサインを出すな
We block shit off when we in traffic59in traffic
[句・俗語]「交通の中」→ ストリートで活動中・抗争の最中にあることを指すAAVEスラング。, Draco60Draco
[固有名詞]AK系のピストル型自動小銃「Draco」。ストリートラップで頻出する銃器の通称。 stompin’ shit
動いてる時は道を封鎖して、ドレイコで全部踏み潰す
Got some head61head
[名・俗語]「頭」→ オーラルセックスを指すAAVEスラング。 from a chocolate bitch, turnt her up62turnt her up
[句動・俗語]「ターントにさせた」→ 相手を興奮・陶酔した状態にしたことを指すスラング。 on some Choppa shit
浅黒い女にしてもらって、チョッパ流でアゲアゲにさせた
Want smoke63smoke
[名・俗語]「煙」→ 喧嘩・抗争を求めることを指すAAVEスラング。「want smoke」で「揉め事を望む」の意。, we got a lot of it and more shots64shots
[名・俗語]「弾丸(銃撃)」と「注射(医者の shots)」を掛けたダブルミーニング。 than a doctor, bitch
揉め事が欲しいなら山ほどあるし、医者より多くの弾を持ってるぞ
[Chorus: Pooh Shiesty]
Ayy, ayy, I’m back on that timin’65timin’
[名・俗語]「タイミング」→「back on that〜」はAAVEで特定の行動様式・ペースに戻ることを示す構文。ここでは出所後にストリートの流儀へ戻ったことを意味する。
やっ、やっ、またあのペースに戻ってきた
My third weekend out the feds,66feds
[名・俗語]「連邦」→ 連邦刑務所(federal prison)を指すAAVEスラング。 I bet shit get to dyin’
連邦刑務所を出て3度目の週末、必ず死者が出る
I’m South Memphis menace, I make the murder rate rise
俺はサウス・メンフィスの脅威、殺人率を引き上げてやる
Binary triggers,67Binary triggers
[名・銃器用語]引き金を引く時と戻す時の両方で発射する特殊なトリガー機構。通常の倍速で発射できる改造パーツ。 AR pistol, this bitch68bitch
[名・俗語]本来「雌犬」だが、ここでは銃器そのものを指すAAVEスラング。 double-firin’
バイナリートリガーにARピストル、こいつは一動作で二発撃ち出す
Why I keep double-fi—
なんで俺は二連——
I lost my mind, I’m to the face69to the face
[句・俗語]完全に・直接に、という強調スラング。薬物を一人で全量吸い込む意から転じ、「完全にぶっ飛んだ状態で」を示す。 tryna shoot out the road
頭が飛んだ、ぶっ飛びながら路上で撃ちまくろうとしている
I get mad all over again seein’ my bullet holes
弾痕を見るたびに、また怒りが込み上げてくる
I took two different— same clothes, same pole70pole
[名・俗語]「棒」→ 銃を指すAAVEスラング。
俺は二つの——同じ服、同じ銃で
I took two different souls, same clothes, same pole
俺は二つの魂を奪った、同じ服、同じ銃で
Writer(s): Pooh Shiesty, BIG30, TP808
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Still on Timing」はどんな曲ですか?
「Still on Timing」は、メンフィス出身のラッパー、Pooh Shiesty(プー・シースティ)による楽曲で、彼のデビュープロジェクト『Shiesty Season』(2021年1月リリース)で一気に注目を集めたトラップサウンドの流れを汲む一曲です。Pooh Shiestyは2020〜2021年にかけてアメリカ南部のストリートシーンから台頭し、Lil DurkやBig30との共演でも知られています。低く沈んだビートの上に、緊張感のある歌詞を淡々と乗せるスタイルが特徴で、コアなトラップファンの間で高い評価を得ています。
「”poured up”」はどういう意味ですか?
「poured up」は直訳すると「注いだ」ですが、ヒップホップ・特に南部ラップの文脈では、コデイン(鎮痛用の処方せん咳止めシロップ)をソーダや飲料と混ぜた「リーン(Lean)」や「パープル・ドランク(Purple Drank)」と呼ばれる飲み物をカップに注ぐことを指します。ゆったりとした酩酊感を生む一方で依存性が高く危険なものですが、トラップ文化のなかでは富や余裕を象徴するモチーフとして歌詞に頻出します。日本語に意訳するなら「リーンを一杯やった」というニュアンスです。
「”Back on that time”」はどういう意味ですか?
「Back on that time」は、「あの頃の(危険な)モードに戻った」というニュアンスのストリートスラングです。「on timing」とは、行動を起こすタイミングを逃さず常に準備ができている状態、つまり「いつでも動ける」という心構えを意味します。「Back on that〜」と組み合わせることで、「また昔の自分に戻った」「ストリートでの流儀に戻ってきた」という、過去のメンタリティへの回帰を示します。リスナーへの警告とも、自己主張とも取れる、トラップらしい二重の意味が込められた表現です。
「”pop out”」はどういう意味ですか?
「pop out」は「突然現れる・姿を見せる」という意味のスラングで、日常会話では「ちょっとそこに出かける」や「ふらっと顔を出す」というカジュアルな使い方もします。しかしトラップやストリートラップの歌詞では、敵対する相手のいる場所に予告なく乗り込む、いわば「奇襲をかける」ニュアンスで使われることが多いです。「pop out on you(お前のところに突然現れる)」のような形でよく登場し、自分の行動力や度胸を誇示するフレーズとして機能しています。
関連リンク
Still on Timing – Pooh Shiesty (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】FDO – Pooh Shiesty
【歌詞和訳】Federal Reality – Pooh Shiesty
【歌詞和訳】I’m Back – Pooh Shiesty
【歌詞和訳】Last Man Breathin – Pooh Shiesty
【歌詞和訳】Reap What You Sow – Pooh Shiesty