【歌詞和訳】Reckless Living – Pooh Shiesty

今回の曲のタイトルは、「Reckless Living」です。直訳すると、「無謀な生活」です。「reckless」は「向こう見ずな」「無鉄砲な」とも訳せる言葉で、危険やリスクを一切省みずに突き進む様子を指します。「living」は「生活」「生き方」を意味し、合わせると「危険を顧みない生き方」というニュアンスになります。

Pooh Shiesty(本名:Lontrell Dennell Williams Jr.)はアメリカ・テネシー州メンフィス出身のラッパーで、Gucci ManeのレーベルであるEBO Records / 1017 Records / Atlantic Recordsと契約しています。2021年1月にリリースされたデビューミックステープ「Shiesty Season」はBillboard 200で最高2位を記録し、一躍注目を集めました。「Reckless Living」はそのプロジェクトに収録されたトラックで、メンフィス・トラップ特有の重低音ビートに乗せ、ストリートで危険をものともせず生き抜く姿をリリカルに描いた作品です。

【直訳のポイント】タイトルの「reckless」は「無謀な」や「向こう見ずな」と訳せますが、この曲が描くストリートで危険も厭わず突き進む生き方のニュアンスに最も合うと考え、「無謀な」を採用しました。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Reckless Living – Pooh Shiesty

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[Intro]
Come on, let’s get to talkin’1get to talkin’
[句動詞・AAVE]「get to + 動名詞」で「〜し始める」を意味する口語表現。ここでは「話し始めよう」の意。
, like, alright

さあ、話し始めようぜ、いいだろ

I told niggas2niggas
[名・AAVE]アフリカ系アメリカ人英語で、特定の相手や聴衆全般を指す呼称。ここでは「お前ら」「みんな」のニュアンス。
, you just gotta pay attention, I make this shit, like, real, real vivid for a nigga

聞いてくれよ、ただちゃんと耳を傾けてくれりゃいい、俺はこれをマジでリアルにくっきり見せてやる

You know, this shit be3be
[動・AAVE]AAVEにおける「習慣的be」。「is」ではなく、習慣的・継続的な状態——「いつも〜だ/常に〜である」——を表す文法的特徴。
hard, like

わかるだろ、これはいつだってきついんだよ

Balancin’ and jugglin’ all this shit, you hear me4you hear me
[句・AAVE]「わかるか?」「聞こえてるか?」を意味するAAVEの定型表現。文字通りの意味ではなく、理解・共感を求める強調フレーズ。
?

全部のことをバランス取りながら切り盛りしてる、わかるか?


[Verse]
Fresh off a drill5drill
[名・俗語]本来「訓練・演習」の意味だが、ここでは犯罪的な作戦・ミッションを指すスラング。
, fully focused with six hundred up on my neck

ミッションを終えたばかり、首元に600ドルのチェーンをかけて、完全に集中している

KD my mans6my mans
[名・AAVE]「my man」のAAVE形。-sがつくが単数の相棒・仲間を指す。
, he earned my respect, bitch know ‘bout all my hats7hats
[名・俗語]複数の犯罪的な役割や活動、ギャングとしての様々な顔を指すスラング。

KDは俺の相棒、尊敬を勝ち取った、女も俺のあらゆる仕事を知っている

My last B, that Drac’8Drac’
[名・俗語]「Draco」の省略。AKスタイルのピストル型アサルトライフルの通称。
was bouncin’, clappin’9clappin’
[動・俗語]銃を発射することを指すスラング。連射音が「パンパン」と鳴る様子から。
like a jumping jack

前の女のそばで、あのドラコは跳ね回り、ジャンピングジャックのように連射していた

He can’t duck these, this ain’t Aflac10Aflac
[固・文化]アメリカの有名な保険会社で、CMのマスコットがアヒル(duck)。「dodge/duck(避ける)」とアヒルのAflacをかけたダジャレ。
, Nuskie11Nuskie
[固・人名]銃撃で命を落とした実在のラッパー・仲間。この死が報復への怒りの引き金となっている。
died, how I’m ‘posed to react?

あいつは避けられない、ここはアフラックじゃない、ヌスキーが死んでどう反応しろというんだ?

The fuck you mean, “Shiesty12Shiesty
[固・人名]ラッパーPooh Shiestyの通称。この曲の語り手本人。
, relax”? Fuck you mean we don’t get back13get back
[句動・俗語]「戻る」→ここでは「仕返しする・報復する」の意。
?

「シースティ、落ち着け」ってどういうことだ?俺たちが報復しないってどういうことだ?

These niggas ain’t never fund no war, I spent a million on gloves and masks
あいつらは戦争に一度も金を出したことがない、俺はグローブとマスクに百万ドル使った

Fuck out my face, grab every rake14rake
[名・俗語]AK系自動小銃のスラング。弾倉の形が熊手(rake)に似ていることから。
, load every Drac’, this shit all bad

消えろ、全部のAKを掴んで、全部のドラコに弾を込めろ、全部最悪だ

And I ain’t never paid for a hit15hit
[名・俗語]「命中」→「殺しの依頼・暗殺契約」の意。
, but I sent bread16bread
[名・俗語]「パン」→金・カネを指すスラング。
when somethin’ got smashed17got smashed
[句・俗語]「粉砕された」→「始末された・殺された」の意。

殺しに金を払ったことはない、でも何かが片付いた時には金を送った

Choppa Gang18Choppa Gang
[固・集団名]Pooh Shiestyが所属するクルーの名称。「Choppa」は自動小銃の俗語。
wear all black, got static19static
[名・俗語]「静電気・雑音」→「いざこざ・抗争・揉め事」を指すスラング。
, you get a gray flag20gray flag
[句・俗語]ギャング文化でフラッグ(バンダナ)は所属を示す。グレーは死を象徴し、「死の烙印」を意味する。

チョッパ・ギャングは全員黒ずくめ、揉め事を起こせばお前は死の烙印を押される

Nigga took what from who in KOD21KOD
[固・場所]「King of Diamonds」の略。マイアミにある有名なストリップクラブで、ヒップホップ文化と深く結びついた場所。
? That shit fell out my pants22fell out my pants
[句・俗語]「ズボンから落ちた」→自分のポケットから自然に出たもの、すなわち「もともと俺のものだった」という意。盗んでいないと主張している。

KODで誰が誰から何を盗ったって?そいつはもともと俺のものだった

I picked up my money, rolled down the ski mask, shot my glizzy23glizzy
[名・俗語]拳銃を指すAAVEスラング。
until it jammed24jammed
[動・銃器用語]弾が薬室に詰まり銃が作動不能になった状態。銃の「ジャム」。

金を回収し、スキーマスクを引き下ろして、弾が詰まるまでピストルを撃ち続けた

Bitch, I ain’t never went for a pickpocket, buck25buck
[名・俗語]暴力を伴う路上犯罪行為を指すAAVEスラング。ここではスリ・強盗と並列されるひとつの犯罪類型。
, robbery, or a scam, nigga

スリも、バックも、強盗も、詐欺も、俺は一度もやったことはない

Out of town, I act like a rap nigga, long as my city know who I am
町の外ではラッパーみたいに振る舞う、地元が俺を知ってる限りはな

We made somethin’, wrapped the pole26pole
[名・俗語]銃(主にライフルやショットガンなど長物)を指すストリートスラング。
front the halfway house27halfway house
[名]刑務所出所者が社会復帰するための中間施設・更生施設。
, we did it all on cam

俺たちはやり遂げた、更生施設の前で銃を隠して、全部カメラに収めた

Controllin’ the backseat by myself, keep sheddin’ tears, long live28long live
[句]亡くなった人物への追悼・讃美として使われる表現。「永遠に生き続けろ」の意。
Dell

一人でバックシートを仕切り、涙を流し続ける——デルよ、永遠に

Losin’ my sleep tryna up the score29up the score
[句・俗語]金や戦績などを積み上げること。「スコアを上げる」転じて「稼ぎを増やす」の意。
‘cause you can’t get no rest in hell

スコアを上げようと眠れない夜が続く、地獄では休めないからな

On a new page in life, used to get pages through the legal mail30legal mail
[名]米国刑務所において弁護士などからの郵便として扱われ、刑務官による開封が禁止される特別扱いの郵便。収監者が外部と連絡を取る手段。

今は人生の新たなページを歩んでいる、かつては法律郵便で手紙を受け取っていた

I’m fresh as fuck on house arrest31house arrest
[名]裁判所命令により自宅に留まることを義務付けられる刑事制裁。自宅軟禁。
, tryna get the feds32feds
[名・俗語]FBI などの連邦捜査機関の捜査官を指すスラング。
up off my trail

自宅軟禁中なのにクソかっこよくキメてる、連邦捜査官の追跡を振り切ろうとしている

Run up your M&Ms33M&Ms
[名・俗語]「M’s」(百万ドル単位の大金)をM&Mチョコに掛けた隠語。「M&Mを積み上げる」=「大金を稼ぐ」の意。
, make it hard for niggas that wanna get you killed

金(M)を積み上げろ、お前を消したいやつらの邪魔をしてやれ

He bucked34bucked
[動・俗語]「(動物が)暴れる・跳ね上がる」→ 信頼を裏切り、誰かの世界・立場を崩すこと。AAVE的用法。
my world while I was locked35locked
[形・俗語]「閉じ込められた」→ 刑務所に収監されている状態を指すスラング。
, that’s why the twins pistol-whipped36pistol-whipped
[動]銃本体(グリップや銃身)で相手を殴打すること。
him

俺が塀の中にいる間にそいつは俺の世界をぶち壊した、だからツインズがそいつを銃でぶん殴った

When you put money on the head37put money on the head
[句動詞・俗語]「〜の命に懸賞金をかける」。暗殺の報酬を用意することを指すストリートスラング。
, that’s just like blackballin’38blackballin’
[動・俗語]本来は「票決で除名・追放する」の意。ここでは相手をターゲットに定め、ストリートから永遠に消し去ることを指す。
a nigga

首に賞金をかけるってのは、そいつを永遠に消そうとするのと同じだ

He was gangster, now he brewsters39brewsters
[動・俗語]かつてギャングだった人間が腰抜け・チクりになったことを表すAAVEスラング。強さから弱さへの転落を示す。
, turnt40turnt
[動・AAVE]「turned」のAAVE変形。標準英語の過去形とは異なる音変化。
a suspect to a victim

かつてはギャングだったのに、今じゃ腰抜け同然。疑わしい奴が気づけば被害者にされていた

In the streets, could never miss him, now you just see him on pictures
ストリートにいたあの頃は必ずそこにいたのに、今じゃ写真の中でしか見られない

You seen the car, why you ain’t make a left41make a left
[句動詞]「左に曲がる」。ここでは「危険を察知して別の道を取る=避ける」という意味で使われている。
? Goddamn, you hurt a nigga, man

車が来てるのが見えてたのに、なんで左に曲がらなかったんだ。くそ、お前は俺を傷つけたよ

Come on, lil’ brother, like, we smart, like, you seen, like, come on now
なあ、弟よ、俺たちは賢かったじゃないか、わかってただろ、頼むよ

Damn, you hurt us with that one, man, you crushed my soul
くそ、あれで俺たちは傷ついたよ、お前は俺の魂を砕いた

Still puttin’ on42puttin’ on
[句動詞・俗語]「puttin’ on for ~」で「〜のために頑張り続ける・〜を代表して存在感を示す」の意のAAVEイディオム。
for you, though, can’t nobody drive me no more

それでもお前のために頑張り続けてるよ。でももう誰も俺を乗せてくれる奴はいない

None of these niggas didn’t love you, lil’ bro, like your mama loved you, lil’ bro
ここにいる誰も、お前のお袋が愛したようにお前を愛してなかった、弟よ

I hate I can’t hug you, lil’ bro, still dishin’ out slugs43slugs
[名・俗語]「弾丸・銃弾」のスラング。「dish out slugs」で「銃弾を撃つ=復讐する」の意。
for you, though

抱きしめられないのが辛い、弟よ。それでもお前のために弾を放ち続けてる

I’m goin’ against blood44blood
[名・俗語]「血縁者・身内・兄弟分」のこと。「go against blood」=自分の家族や仲間に敵対すること。
for you, bro, this shit finna45finna
[助動詞・AAVE]「fixing to」の短縮形で「〜しようとしている・〜になろうとしている」の意。
get ugly, bro

お前のために身内にも刃向かう。これはとんでもないことになるぞ、兄弟

Still clutchin’ one of your poles46poles
[名・俗語]「棒」→ 銃(ライフルや長銃)を指すスラング。故人の形見の銃を握りしめているニュアンス。
, still sittin’ by the window

まだお前の銃の一挺を握りしめ、今も窓辺に座り続けている

I’m still ridin’47ridin’
[動・俗語]「乗る」→「〜に向かって攻め続ける・仕掛ける」の意を持つAAVEスラング。
Striker48Striker
[固有名詞]仲間または故人のニックネーム。
on them folks, I’m still watchin’ everything they post

今もStrikerと共にあいつらへ向かい続け、あいつらの投稿を全部見張っている

I’m still headfirst on the lo’49on the lo’
[句・俗語]”on the low”の省略形。「内密に・人目を避けて」の意。
, I’ma make niggas honor your soul

今も水面下でがむしゃらに動き、あいつらにお前の魂を敬わせてやる

Money still callin’, hello? That Drac’50Drac’
[名・俗語]”Draco”の省略形。AK系のコンパクト拳銃を指す。
still go to all my shows

金はまだ俺を呼んでいる、もしもし?ドラコはいつもショーについてくる

Still a real-deal slime51slime
[名・俗語]本来「粘液」だが、ATLスラング・YSL界隈で「真の仲間・信頼できる相棒」を意味する称号。後半の「緑の血」とも掛けている。
, my blood gon’ be green if I bust my nose

俺は本物のスライムだ——鼻を割っても血は緑になるだろう

Still remain certified, 37 Mafia5237 Mafia
[固有名詞]アーティストが所属するクルーの名称。
, we CMO53CMO
[略語]クルーを示す頭文字略語。
, blrrrd54blrrrd
[感・アドリブ]銃声や高揚感を表すボーカルアドリブ。ラップ特有の口真似表現。

本物の証明は今も変わらない、37マフィア、俺たちはCMO——ブルッ





[Outro]
Blrrrd55Blrrrd
[固有名詞・アーティスト名]ラッパーのステージネーム(Big Blrrrdとも呼ばれる)。
, Big Blrrrd, pussy56pussy
[名・俗語]「猫」が原義だが、ここでは「腰抜け・臆病者」を意味する侮辱語。

ブラード、ビッグ・ブラード、このへたれが

Motherfuckin’ pussy, bitch
このクソッタレの腰抜け野郎め

Let me hear that lap57lap
[名・俗語]「膝・一周」が原義だが、ここではクラブで踊られる「ラップダンス(密着型の扇情的なダンス)」を指す。

そのラップダンスの曲をかけてくれ



Writer(s): Pooh Shiesty

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Reckless Living」はどんな曲ですか?

「Reckless Living」は、テネシー州メンフィス出身のラッパー、Pooh Shiesty(本名:Lontrell Dennell Williams Jr.)による楽曲です。彼はGucci Maneが主宰する1017 Recordsと契約し、2021年のミックステープ「Shiesty Season」でブレイク。同作はBillboard 200で最高3位を記録し、収録曲「Back in Blood」(feat. Lil Durk)はHot 100トップ20入りを果たすなど、リリース直後からストリーミングプラットフォームで爆発的な再生数を叩き出しました。「Reckless Living」のタイトルが示すとおり、抑圧されたストリートの現実と、それでも貫く自分流の生き方をテーマに、メンフィス特有のダークで重低音なトラップサウンドに乗せて描いた一曲です。

「”get to talkin'”はどういう意味ですか?

これはアフリカ系アメリカ人英語(AAVE)の表現で、「get to + 動詞のing形」という構造を持ちます。標準英語の「start talking(しゃべり始める)」に相当しますが、ニュアンスとしては「気づいたらしゃべっていた」「とうとう口を割り始めた」という、行為が自然発生的・不可避的に始まるイメージが含まれています。ヒップホップの文脈では特に、仲間のことを警察や敵対グループに密告し始めること、いわゆる「snitch(チクる)」を暗示することが多く、リリックの流れの中でその人物への警戒や軽蔑を込めて使われるケースがほとんどです。

「”niggas”はどういう意味ですか?

歴史的に黒人を傷つけるために使われた差別語を、アフリカ系アメリカ人のコミュニティ内部でみずから再定義・再文脈化した言葉です。現代のヒップホップやAAVEでは「〜なやつら」「仲間」「男たち」といった、特定の集団や人物を指す一般的な代名詞として機能しており、帰属意識や連帯感を表す場面でも頻繁に使われます。ただし、これはコミュニティ内部での用法であり、アフリカ系アメリカ人以外の人が使うことは依然として深く傷つける行為と見なされます。歌詞を訳したり引用したりする際は、語の持つ複雑な社会的・歴史的背景を理解した上で、慎重に扱うことが大切です。

「”be”はどういう意味ですか?

標準英語では「be動詞」は主語に合わせてam・is・areと変化しますが、AAVEには「習慣的be(habitual be)」と呼ばれる独自の文法があり、主語に関わらず動詞を「be」のままにします。たとえば「He be doing that(彼はいつもそうしている)」は、一時的な状態ではなく、繰り返し・日常的に起こることを表す点が決定的に異なります。この「be」はAAVEの文法体系として確立された形であり、”間違った英語”ではなく、標準英語には存在しない時制・アスペクトを表現できる洗練されたルールです。ラップリリックに頻出するので、この習慣的beを覚えておくと曲の世界観がぐっと深く理解できますよ。

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関連リンク

Reckless Living – Pooh Shiesty (Official Video)

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