今回の曲のタイトルは、「Wings」です。
直訳すると、「翼」です。
Little Mixの2012年の曲です。同年リリースのデビューアルバム『DNA』の収録曲で、シングルとしてUKシングルチャートで1位を獲得した、彼女たちの初の全英ナンバーワンヒットです。イギリスでトリプルプラチナを取得するなど世界的な人気を誇り、今なお”ガールズ・アンセム”の代名詞として親しまれています。批判や中傷を気にせず自分らしく生きることを力強く歌ったポップ・ナンバーで、エンパワーメントソングとして多くのファンに愛されています。
【直訳のポイント】
プレコーラスに登場する「water off my wings」というフレーズ、英語のことわざ “water off a duck’s back”(アヒルの背中に水はつかない=批判がどこ吹く風)を、この曲のテーマである「翼(wings)」にあえてアレンジした表現です。当ブログでは「翼を流れ落ちる水のようなもの」と直訳し、言葉遊びをそのまま伝えることにしました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Wings – Little Mix
[Chorus: All]
Mama told me not to waste1waste
[動詞]「〜を無駄にする」。時間・お金・人生など大切なものを無駄に使うこと my life (Ah-ooh)
ママは人生を無駄にしないよう言ってくれた (Ah-ooh)
She said, “Spread your wings2spread one’s wings
[慣用句]「翼を広げる」→ 転じて「自分の可能性を広げる・自由に羽ばたく」という意味。mama が娘に「思う存分やりなさい」と背中を押している, my little butterfly3butterfly
[名詞]蝶。ここでは自由に羽ばたく美しい存在として娘を呼ぶ比喩 (Ah-ooh)
「翼を広げて、私の小さな蝶よ (Ah-ooh)
Don’t let what they say keep you up4keep … up
[熟語]「(人を)眠れなくさせる・起こしておく」。”keep someone up” の形で「〜を起きたままにする」。”at night” を加えて「夜も眠れなくさせる」という意味になる at night (Ah-ooh)
人の言葉で夜も眠れなくなるな (Ah-ooh)
And if they give you shh5give … shh
[熟語]本来は “give someone sh*t” で「〜に文句を言う・いじめる・嫌がらせをする」という意味のスラング。歌詞では “sh*t” の代わりに “shh” に置き換えられている, then they can walk on by6walk on by
[熟語]「(そのまま)通り過ぎる、立ち去る」。”walk by” に “on” を加えることで「そのまま通り過ぎていく」という継続・無関心のニュアンスが出る“
文句を言うなら、通り過ぎればいい」
[Verse 1: Jesy, Jade]
My feet, feet can’t touch the ground7touch the ground
[熟語]「地に着く・接地する」→ “can’t touch the ground” で「地に足がつかない・浮き足立っている」という意味。興奮や解放感で足が地につかない様子
私の足は、足は地に着かない
And I can’t hear a sound
そして何も聞こえない
But you just keep on running up your mouth8run one’s mouth
[熟語]「べらべらしゃべる、口を止めずに話し続ける」。”run your mouth” のカジュアルな変形で、批判や悪口を延々としゃべり続けることを指す, yeah (Hey, hey, hey, hey)
でも君はただしゃべり続けてる、そうでしょ (Hey, hey, hey, hey)
Walk, walk on over there
行って、あっちへ行って
‘Cause I’m too fly9fly
[形容詞/スラング]「かっこいい、洗練された、イカした」。動詞の “fly”(飛ぶ)とは別に、スラングでは形容詞として「おしゃれ・かっこよさ」を意味する to care, oh, yeah
気にするにはかっこよすぎるから、ねえ
[Pre-Chorus: Leigh-Anne & Perrie, All]
Your words don’t mean a thing10mean a thing
[熟語]「意味があること」→ “don’t mean a thing” で「何の意味もない・どうでもいい」。エラ・フィッツジェラルドの名曲 “It Don’t Mean a Thing (If It Ain’t Got That Swing)” でも知られる表現
あなたの言葉に意味はない
I’m not listening
聞いていない
Keep talking, all I know is
しゃべり続けてろ、私が知っているのはただ
[Chorus: All, Perrie, Jade]
Mama told me not to waste my life
ママは人生を無駄にしないよう言ってくれた
She said, “Spread your wings, my little butterfly
「翼を広げて、私の小さな蝶よ
Don’t let what they say keep you up at night
人の言葉で夜も眠れなくなるな
And they can’t detain11detain
[動詞]「引き留める、拘束する」。法的には「身柄を拘束する」を意味するが、ここでは「自由を奪う・引き止める」という意味で使われている you ‘cause wings are made to fly”
あなたを引き留めることはできない、翼は飛ぶためにあるのだから」
And we don’t let nobody bring us down12bring … down
[熟語]「〜を落ち込ませる、気持ちを下げる」。”bring someone down” の形で「人の気分や意欲を下げる」という意味 (Down, down)
そして私たちは誰にも落ち込まされない (落ち込まされない、落ち込まされない)
No matter what you say, it won’t hurt me
何を言っても傷つかない
Don’t matter if I fall from the sky
たとえ空から落ちても関係ない
These wings are made to fly (Hey, hey)
この翼は飛ぶためにあるのだから (Hey, hey)
[Verse 2: Perrie, Leigh-Anne]
I’m firing up13fire up
[熟語]「エンジンをかける・気合いを入れる・勢いをつける」。機械に火を入れてエンジンをかけるイメージから転じた表現 on that runway14runway
[名詞]滑走路。飛行機が離陸・着陸する際に使う舗装路。ここでは「飛び立つ前の準備段階・今いる場所」の比喩として使われている
あのランウェイで私はエンジンをかけている
I know we’re gonna get there someday
いつかそこに辿り着くってわかってる
But we don’t need no ready steady go15ready steady go
[慣用句]「よーいドン」。英国でよく使われるスタートの合図。ここでは「号令や許可を誰かに求める必要はない」という意味で使われている, no
でも「よーいドン」なんて必要ない
Talk, talk turns into air16turn into
[熟語]「〜に変わる、〜になる」。”turns into air” で「空気になる=消えてなくなる」という意味。批判の言葉は消えていくものだということを表している
言葉、言葉は空気に変わる
And I don’t even care, oh, yeah
そんなことどうでもいいんだから
[Pre-Chorus: Leigh-Anne & Perrie, All]
Your words don’t mean a thing
あなたの言葉に意味はない
I’m not listening
聞いていない
Keep talking, all I know is
しゃべり続けてろ、私が知っているのはただ
[Chorus: All, Perrie]
Mama told me not to waste my life
ママは人生を無駄にしないよう言ってくれた
She said, “Spread your wings, my little butterfly
「翼を広げて、私の小さな蝶よ
Don’t let what they say keep you up at night
人の言葉で夜も眠れなくなるな
And they can’t detain you ‘cause wings are made to fly”
あなたを引き留めることはできない、翼は飛ぶためにあるのだから」
(Let ‘em fly17let ‘em fly
[口語]「飛ばせろ、解き放て」。”‘em” は “them” の省略形。「翼を自由に飛ばせろ」という意味, let ‘em fly, fly)
(飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ)
And we don’t let nobody bring us down
そして私たちは誰にも落ち込まされない
(Down, down; Let ‘em fly, let ‘em fly, fly)
(落ち込まされない、落ち込まされない; 飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ)
No matter what you say, it won’t hurt me
何を言っても傷つかない
(Let ‘em fly, let ‘em fly, fly)
(飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ)
Don’t matter if I fall from the sky
たとえ空から落ちても関係ない
(Let ‘em fly, let ‘em fly, fly)
(飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ)
These wings are made to fly
この翼は飛ぶためにあるのだから
[Bridge: Leigh-Anne, All]
I don’t need no one sayin’, “Hey, hey, hey, hey”
誰かに「Hey, hey, hey, hey」と言われる必要はない
I don’t hear no one sayin’, “Hey, hey, hey, hey, hey, hey, hey, hey”
誰かの「Hey, hey, hey, hey, hey, hey, hey, hey」は聞こえない
You’d better18you’d better
[熟語]「〜した方がいい・〜すべきだ」。”you had better” の短縮形。警告や脅しのニュアンスも含む keep on walkin’
あなたは歩き続けた方がいい
I don’t wanna hear your talking, boy’d
あなたのおしゃべりなんか聞きたくない
You’d better keep on walkin’
あなたは歩き続けた方がいい
I don’t wanna hear your talking, boy’d
あなたのおしゃべりなんか聞きたくない
[Pre-Chorus: Perrie, All]
Your words don’t mean a thing (Don’t mean a thing)
あなたの言葉に意味はない (意味はない)
I’m not listening (Not listening)
聞いていない (聞いていない)
They’re just like water off my wings19water off my wings
[慣用句]ことわざ “water off a duck’s back”(アヒルの背中に水はつかない=批判がどこ吹く風)を、曲のテーマである「翼(wings)」にアレンジした表現。どんな批判も全く効かないことを表している
ただ翼を流れ落ちる水のようなもの
[Chorus: All, Perrie]
Mama told me not to waste my life (Ooh, woah)
ママは人生を無駄にしないよう言ってくれた (Ooh, woah)
She said, “Spread your wings, my little butterfly (My little butterfly)
「翼を広げて、私の小さな蝶よ (私の小さな蝶よ)
Don’t let what they say keep you up at night
人の言葉で夜も眠れなくなるな
And they can’t detain you (They can’t detain you)
あなたを引き留めることはできない (引き留めることはできない)
‘Cause wings are made to fly” (Let ‘em fly, let ‘em fly, fly)
翼は飛ぶためにあるのだから」 (飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ)
And we don’t let nobody bring us down
そして私たちは誰にも落ち込まされない
(Down, down; Let ‘em fly, let ‘em fly, fly)
(落ち込まされない、落ち込まされない; 飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ)
No matter what you say, it won’t hurt me
何を言っても傷つかない
(Let ‘em fly, let ‘em fly, fly; Oh, woah)
(飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ; Oh, woah)
Don’t matter if I fall from the sky
たとえ空から落ちても関係ない
(Let ‘em fly, let ‘em fly, fly; Oh, woah)
(飛ばせろ、飛ばせろ、飛べ; Oh, woah)
These wings are made to fly
この翼は飛ぶためにあるのだから
[Outro: All, Perrie]
And we don’t let nobody bring us down (Down, down)
そして私たちは誰にも落ち込まされない (落ち込まされない、落ち込まされない)
No matter what you say, it won’t hurt me
何を言っても傷つかない
Don’t matter if I fall from the sky
たとえ空から落ちても関係ない
These wings are made to fly
この翼は飛ぶためにあるのだから
Writer(s): Tom Barnes, Pete Kelleher, Ben Kohn, Iain James, Perrie Edwards, Jade Thirlwall, Jesy Nelson, Leigh-Anne Pinnock, Erika Nuri Taylor, Michelle Lewis, Heidi Rojas, Mischke Butler
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Wings」はどんな曲ですか?
Little Mixが2012年にリリースしたデビューシングルで、UKシングルチャートで1位を獲得した彼女たちの初の全英ナンバーワンヒットです。デビューアルバム『DNA』に収録されており、イギリスでトリプルプラチナを取得しました。批判や中傷に負けず自分らしく生きることを歌ったエンパワーメント・アンセムで、「ガールズ・アンセム」の代名詞として今も多くのファンに親しまれています。
「give you shh(シー)」はどういう意味ですか?
歌詞では “shh” に置き換えられていますが、元は “give someone sh*t” というスラングです。「〜に文句を言う・いじめる・嫌がらせをする」という意味で、誰かにひどい扱いをすることを指します。つまり「もし誰かがあなたに嫌なことをするなら」という文脈で使われています。
「too fly to care」はどういう意味ですか?
“fly” は「飛ぶ」という動詞が有名ですが、ここではスラングの形容詞として「かっこいい・洗練されている・イカした」という意味で使われています。つまり「気にするにはかっこよすぎる」という自信あふれる表現で、批判なんて相手にするレベルじゃないというニュアンスが込められています。
「water off my wings」はどういう意味ですか?
英語のことわざ “water off a duck’s back”(アヒルの背中に水はつかない=批判がどこ吹く風)を、この曲のテーマである「翼(wings)」にアレンジした表現です。アヒルの羽根には油分があって水をはじくことから、「何を言われても全く気にしない」という意味のことわざになっています。”wings” に置き換えることで歌の世界観とも見事に重なっています。
関連リンク
Little Mix – Wings (Official Video)
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