今回の曲のタイトルは、「Bridge Over Troubled Water」です。直訳すると、「荒れた水の上の橋」です。「troubled water」は「荒れた水」や「濁流」を意味し、転じて人生における苦難や試練を象徴する表現として使われています。
「Bridge Over Troubled Water」は、ニューヨーク出身のフォーク・ロックデュオ、サイモン&ガーファンクル(Paul SimonとArt Garfunkel)が1970年1月26日にリリースした楽曲で、同名の5作目にして最後のスタジオアルバム『Bridge Over Troubled Water』のタイトル曲です。シングルはビルボードHot 100で6週連続1位を獲得し、アルバムもビルボード200で10週にわたって首位を維持する空前の大ヒットとなりました。1971年のグラミー賞では最優秀レコード賞・最優秀楽曲賞・最優秀アルバム賞を含む6部門を制覇。ゴスペルの影響を色濃く反映したフォーク・ロックの名曲で、苦しむ人の傍らに寄り添い、支えになろうとする深い愛情を歌い上げています。
【直訳のポイント】タイトルの「troubled」は辞書的に「悩まされた」「乱された」を意味しますが、ここでは「荒れた」と訳しました。荒波という自然のイメージと人生の苦難という比喩を同時に表せる言葉として選んでいます。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Bridge Over Troubled Water – Simon & Garfunkel
[Verse 1]
When you’re weary
疲れ果てたとき
Feeling small
自分がちっぽけに感じるとき
When tears are in your eyes
瞳に涙があふれるとき
I will dry them all
そのすべてを拭いてあげる
I’m on your side1on your side
[イディオム]「あなたの側にいる」→「あなたの味方だ」という意味の慣用表現。
私はあなたの味方だ
Oh, when times get rough2rough
[形・慣用]「荒れた・厳しい」の意。”times get rough” で「時代・状況が厳しくなる」というイディオム的表現。
ああ、状況が厳しくなるとき
And friends just can’t be found
そして頼れる友が見つからないとき
[Chorus]
Like a bridge over troubled water
荒れた水の上に架かる橋のように
I will lay me down3lay me down
[動・古語]「lay+me(再帰代名詞)」で「身を横たえる」を意味する詩語・古語的表現。現代英語の “lie down” に相当。
私は身を横たえよう
Like a bridge over troubled water
荒れた水の上に架かる橋のように
I will lay me down4lay me down
[動・古語]「lay+me(再帰代名詞)」で「身を横たえる」を意味する詩語・古語的表現。現代英語の “lie down” に相当。
私は身を横たえよう
[Verse 2]
When you’re down and out5down and out
[イディオム]「落ちぶれて、どん底にいる」状態を表す慣用句。お金・仕事・希望をすべて失い、社会的に追い詰められた状態を指す。
落ちぶれてどん底にいるとき
When you’re on the street
路頭に迷うとき
When evening falls so hard
夕暮れが重くのしかかるとき
I will comfort you
あなたを慰めよう
I’ll take your part6take your part
[イディオム]「あなたの味方をする・擁護する」という意味の慣用句。”take someone’s side” に近く、相手を支持して立場を守ることを指す。
あなたの味方になる
Oh, when darkness comes
ああ、闇が訪れるとき
And pain is all around
痛みが辺りを包むとき
[Chorus]
Like a bridge over troubled water7troubled water
[形・詩語]「troubled」は「荒れ狂った・苦悩に満ちた」の意。「troubled water」で人生の困難や苦しみを象徴する比喩表現。
荒れた水の上に架かる橋のように
I will lay me down8lay me down
[句・詩語]「lay myself down(身を横たえる)」の古風な再帰表現。ここでは文字通りの意味を超え、「身を捧げる・支えになる」という自己犠牲のニュアンスを含む。
私は身を横たえよう
Like a bridge over troubled water9troubled water
[形・詩語]「troubled」は「荒れ狂った・苦悩に満ちた」の意。「troubled water」で人生の困難や苦しみを象徴する比喩表現。
荒れた水の上に架かる橋のように
I will lay me down10lay me down
[句・詩語]「lay myself down(身を横たえる)」の古風な再帰表現。ここでは文字通りの意味を超え、「身を捧げる・支えになる」という自己犠牲のニュアンスを含む。
私は身を横たえよう
[Verse 3]
Sail on11Sail on
[句動詞]「帆走する」→「前へ進め・歩み続けよ」という励ましの比喩表現。, silver girl
進み続けて、銀色の君よ
Sail on by
そのまま進んでいって
Your time has come to shine
君が輝く時が来た
All your dreams are on their way12on their way
[イディオム]「途中にある・向かっている」→ 夢が実現へ向かって動き出しているさまを表す。
君のすべての夢は、もうそこへ向かっている
See how they shine
ほら、どんなに輝いていることか
Oh, if you need a friend
ああ、もし友が必要なら
I’m sailing right behind
すぐ後ろを一緒に進んでいるから
[Chorus]
Like a bridge over troubled water13troubled water
[形+名・慣用]「troubled」は「荒れた・乱れた」の意で、水面が荒れている状態を指す。転じて「苦難・試練の状況」を表す比喩表現。
苦難の荒波を越える橋のように
I will ease14ease
[動]「(苦痛・不安などを)和らげる・楽にする」の意。「ease one’s mind」で「心の重荷・不安を取り除く」こと。 your mind
あなたの心の重荷を降ろしてあげよう
Like a bridge over troubled water
苦難の荒波を越える橋のように
I will ease your mind
あなたの心の重荷を降ろしてあげよう
Writer(s): Paul Simon
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「明日に架ける橋」はどんな曲ですか?
1970年にリリースされたサイモン&ガーファンクルのシングル曲で、同名アルバムのタイトル曲でもあります。全米・全英チャートで1位を獲得し、グラミー賞では「年間最優秀レコード賞」「年間最優秀楽曲賞」を含む5部門を受賞するなど、商業的にも批評的にも空前の成功を収めました。ポップ・ミュージック史上最も偉大な楽曲の一つとして現在も世界中で愛され続けています。
この曲はどんなテーマを歌っていますか?
ゴスペル音楽の影響を色濃く受けたソウルフルなバラードで、苦しみや孤独の中にいる人を無条件に慰め、支えようとする深い愛と献身がテーマです。「荒波の上に橋を架ける」という詩的なメタファーを用いて、人生の困難な局面でそっと寄り添い、すべてを受け止めようとする温かな思いやりを表現しています。聴く者の感情に直接訴えかけるその普遍的なメッセージが、世代を超えて共感を呼んでいます。
歌詞の中で特徴的な英語表現を教えてください。
サビに登場する 「Like a bridge over troubled water, I will lay me down」 という一節が最も印象的です。「lay me down」 は直訳すると「自分自身を横たえる」という意味ですが、ここでは「あなたのために橋となって身を捧げる」というニュアンスを持ちます。また 「troubled water」(波立つ水・荒れた水)は、人生における試練や苦難の比喩として使われており、この表現全体が「あなたが困難な時、私は橋となってその重さを支える」という献身的な愛を力強く象徴しています。
この曲を書いたのは誰ですか?
この曲を作詞・作曲したのはポール・サイモン(Paul Simon)です。1941年にニュージャージー州ニューアークに生まれ、幼なじみのアート・ガーファンクルと組んだサイモン&ガーファンクルとして1960年代から活躍しました。「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロー・フェア」など時代を超えた名曲を数多く生み出し、20世紀を代表するシンガーソングライターの一人として高く評価されています。グループ解散後もソロアーティストとして精力的に活動を続けています。
関連リンク
Bridge Over Troubled Water – Simon & Garfunkel (Official Video)
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