【歌詞和訳】One Two – Future

今回の曲のタイトルは、「One Two」です。直訳すると、「ワン・ツー」です。

Future(フューチャー)の本名はナイヴィデアス・デムン・ウィルバーン。1983年、アメリカ・ジョージア州アトランタ生まれのラッパーで、トラップ・ミュージックとオートチューンを融合させた独自のスタイルで世界的な名声を得ています。「One Two」は2022年4月リリースのアルバム『I NEVER LIKED YOU』の収録曲で、同アルバムはビルボード200で初登場1位を獲得。808 Mafiaの共同創設者でもある敏腕プロデューサー・Southsideが制作を担当しており、重低音の効いたダークなトラップビートの上で、自信と威圧感をテーマにしたリリックが展開されます。

【直訳のポイント】タイトルの「One Two」は、日本語で「イチ・ニ」や「一、二」と訳せますが、英語圏では「ワン・ツー・パンチ」のように素早く畳みかけるニュアンスがあります。この曲では、そのリズミカルな掛け声のような意味合いが込められています。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


One Two – Future

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[Intro]
Comin’ for you (Ready to slide1slide
[動・AAVE俗語]「滑る」→ 現場へ乗り込む・向かう意。特に対立や攻撃を目的とした移動を示すスラング。
)

お前を狙って行くぞ(いつでも乗り込む準備はできている)

Three, four, killers knocking down your door (Ready to slide)
三、四人、殺し屋がお前のドアを叩き壊す(いつでも乗り込む準備はできている)

Five, six, ready to go and hit a lick2hit a lick
[句・AAVE俗語]「一撃を食らわせる」→ 強盗や略奪をして素早く金を得ることを指すスラング。
(Ready to slide)

五、六人、行って強奪する準備はできている(いつでも乗り込む準備はできている)

Seven, eight, make sure the money straight3straight
[形・AAVE俗語]「真っすぐ」→「問題ない・正確だ」の意。金の取り分や勘定がきちんとしていることを示す。

七、八、金がきちんとしているか確認しろ


[Verse]
Put a tag4tag
[名・俗語]「値札・タグ」→ ピンプが女性を「商品」として値段をつける・自分の所有物として刻印することを指すスラング。
on a nigga ho5ho
[名・俗語]whore(娼婦)の短縮形。売春婦または軽蔑的に「女」を指すAAVEスラング。

あの女に値札をつけた

Got the gayest6gayest
[形・俗語]本来「最も同性愛的な」だが、ここでは「最も派手な・最もノリのいい・最も型破りな」という意味で用いられる俗語的用法。
bitches at the door

入口には一番派手な女たちがいる

Every day look like the night before
毎日が前の夜の続きみたいだ

Five bitches vibin’7vibin’
[動・俗語]vibe(雰囲気・バイブス)の進行形。良い雰囲気で楽しんでいる・ノッている状態を表すスラング。
, I don’t know

5人の女たちがノリノリだ、知らないけど

Put them bitches out, I’m in my bag8in my bag
[句・俗語]「自分のバッグの中にいる」→ 完全に自分のゾーン・世界に入り込んで集中している・我を忘れて突き進んでいる状態。

あいつらを追い出した、俺は自分のゾーンに入ってる

Take these hoes down and do ‘em bad9do ‘em bad
[句・俗語]「ひどくやる」→ 性的に激しく行為する、または相手を徹底的にやり込めることを表すスラング表現。

こいつらを連れ込んでやりたい放題やる

Diamonds tangled up on me (Woo), they see it
ダイヤが俺の全身に絡みついてる(ウー)、みんなが見てる

Got that F&N10F&N
[固・銃器]FN(Fabrique Nationale)製拳銃の俗称。ベルギーの銃器メーカーFNが製造するFN Five-seveNやFN 509などの拳銃を指す。
on me, I’m tweakin’11tweakin’
[動・俗語]覚醒剤(特にメタンフェタミン)で錯乱している、または常軌を逸した言動をとることを表すスラング。

FNを持ち歩いてる、俺はイカれた状態だ

Monaco, I’m turnt up12turnt up
[句・俗語]turned upのAAVE変形。酒や薬物でハイになっている、またはパーティーで盛り上がって興奮している状態。
, out the way13out the way
[句・俗語]「人目を避けた場所で」→ 人里離れた・隔絶された場所にいること、または「常識の外」でやりたい放題している様子を表すスラング。

モナコで盛り上がってる、人目のつかない場所で

Got the Russian mob with me today
今日はロシアンマフィアを連れてる

Translate the yacht communications14yacht communications
[名・比喩]ヨット所有者階級=超富裕層の間で交わされる取引や会話を指す比喩表現。

超富裕層の会話を解読しろ

Drophead15Drophead
[名・英国英語]ロールス・ロイスのコンバーチブル(幌を下ろせるオープンカー)車体タイプを指す英国式呼称。
Rolls-Royce relations

コンバーチブルのロールス・ロイスを乗り回す上流の人脈

Bag of dirty money16dirty money
[名・イディオム]非合法な手段で得た金。「汚い金」。
falling out the trunk

不正な金の入った袋がトランクからこぼれ落ちる

Give these bitches everything they want
あの女たちが欲しいもの全部くれてやれ

Bet she livin’ upper echelon17upper echelon
[名・フォーマル]組織や社会の最上位層・エリート階層。ここでは最高級の生活水準を指す。

あいつは確実に上流階級で生きてる

Shooter hit the K218K2
[名・俗語]合成カンナビノイド(合成大麻)の一種。「スパイス」とも呼ばれる規制薬物。
, get him goin’

シューターがK2をキメて、テンションが上がってきた

Ain’t no stressin’ ‘bout it, nigga, dangerous19dangerous
[形・AAVE]本来「危険な」の意だが、ここでは「ヤバいほど本物・凄腕」という強調・称賛のスラングとして使用。

そんなことで悩む必要なんてない、ヤバいくらい本物だ

Bunch of millionaires gang bangin’20gang bangin’
[動・俗語]ストリートギャングの活動に参加すること。抗争・縄張り争いなどギャング行為全般を指す。

億万長者の集団がギャング活動に明け暮れる

Bigger than illuminati21illuminati
[名・文化]世界を裏で支配するとされる秘密結社の陰謀論的概念。ポップカルチャーで広く用いられる。
, ain’t it?

イルミナティより大きな存在だろ?

Hit the ‘Tussy22‘Tussy
[名・俗語]コニャックブランド「Hennessy(ヘネシー)」の短縮スラング。
, now she ready to spank it23spank it
[動・俗語]激しく踊ること。特にトワーク(twerk)のような挑発的なダンスを全力でやる意。

ヘネシーをあおって、あいつはもう激しく踊る準備ができた

Put them trackers on him, wipe his face24wipe his face
[句・俗語]「顔を拭く」→相手を完膚なきまでに叩きのめす・屈辱を与えることを指すスラング。暴力的な意味合いも含む。

あいつにトラッカーを仕掛けて、完膚なきまでに叩きのめした

Pourin’ lean25lean
[名・俗語]コデイン系咳止めシロップをソーダで割ったドラッグ飲料。南部ヒップホップ文化に深く根付く。
and gave away the Ace26Ace
[固名]高級シャンパンブランド「アルマン・ド・ブリニャック(エース・オブ・スペード)」のこと。また「切り札」の意味も掛けている。

リーンを飲みながら、エースまで気前よく振る舞った

They believe in niggas demonstrations27demonstrations
[名]「抗議デモ」ではなく、実力・本気を「見せつける行為・証明」の意。

俺たちの実力を、あいつらは信じてる

We succeeded, over elevated28over elevated
[形・俗語]「過度に高揚した」状態。成功による達成感とリーンによる酩酊が重なった多義的な表現。

俺たちは成功した、限界を超えて高みへ上り詰めた





[Chorus]
One, two, Pluto29Pluto
[固有名詞]ラッパーFutureが用いる別名(alter ego)。「冥王星」にかけた自称で、彼の楽曲・ミックステープに頻繁に登場する。
comin’ for you (Ready to slide30slide
[動・AAVE]「滑る」→「乗り込む・攻撃しに行く・一緒に動き出す」を意味するAAVEスラング。
)

1、2、プルートがお前を追ってくる(行く準備はできてる)

Three, four, killers knocking down your door (Ready to slide)
3、4、キラーたちがお前のドアを蹴破りに来る(行く準備はできてる)

Five, six, ready to go and hit a lick31hit a lick
[句・AAVE]「強奪する・獲物を仕留める」を意味するAAVEスラング。誰かを襲って金品を奪う行為を指す。
(Ready to slide)

5、6、仕掛けに行く準備はできてる(行く準備はできてる)

Seven, eight (Yeah), make sure all the money straight32straight
[形・俗語]「まっすぐ」→「きちんと整っている・問題ない状態」を意味するスラング。
(Ready to slide, yeah)

7、8(イェー)、金が全部ちゃんとそろってるか確認しろ(行く準備はできてる、イェー)

One, two, Ferrari trucks, who got the juice33juice
[名・AAVE]「果汁」→「権力・影響力・ストリートでの信頼性」を意味するAAVEスラング。
? (Who got it?)

1、2、フェラーリのトラックで、誰が力を握ってる?(誰が持ってる?)

Three, four, Maybach34Maybach
[固有名詞]メルセデス・ベンツ傘下のドイツ製超高級車ブランド。富と成功の象徴としてヒップホップ歌詞に頻出。
trucks packed with hoes35hoes
[名・AAVE]「くわ(農具)」→「女性(軽蔑的表現)」を意味するAAVEスラング。whoresが変化した語とされる。
(It’s over with)

3、4、マイバッハのトラックに女たちを乗せて(もう勝負はついた)

Five, six, tennis chains36tennis chains
[名・俗語]ダイヤモンドを一連に連ねたネックレス。テニスブレスレットのチェーン版で、富の象徴。
on this bitch37bitch
[感嘆・俗語]ここでは人を指さず、強調の間投詞として使用。「マジか」「すごいだろ」に近いニュアンス。
(Ayy, say, twin38twin
[名・AAVE]「双子」→「相棒・親友」を意味するAAVEスラング。
)

5、6、テニスチェーンをぶら下げてるぜ(おい、聞けよ、相棒)

Seven, eight, main bitches39main bitches
[句・俗語]「メインの女たち」。複数の交際相手の中で最優先とする相手を指すスラング表現。
on the way

7、8、メインの女たちが向かってくる

One, two, different drugs in the soda40soda
[名・俗語]ここでは「リーン(lean)」を暗示。コデイン入りの咳止めシロップをソーダで割ったストリート系の飲み物で、ヒップホップ文化に深く根付いた薬物表現。
(I’m a soldier)

1、2、ソーダにいろんなドラッグを混ぜて(俺は強者だ)

Three, four, niggas tryna take your ho41ho
[名・AAVE]「女性・彼女」を意味するAAVEスラング。hoeとも表記される。
(Ayy, say, twin)

3、4、お前の女を狙ってるやつらがいる(おい、聞けよ、相棒)

Five, six, niggas ready to take a hit42take a hit
[句動詞・俗語]「一発食らう」→「一服する/キメる」の意。ジョイントなどを吸う動作を指すスラング。
(With lil’ demon)

五、六人、みんなキメる準備ができてる(リル・デーモンと)

Seven, eight, mad43mad
[形・AAVE]「怒った」ではなく「めちゃくちゃ多い・大量の」を意味するAAVEスラング。
bitches, I don’t play44I don’t play
[句・俗語]「遊ばない」→「冗談抜き・本気でやる・舐めるな」を意味するイディオム。
(Skrrt)

七、八人、大勢の女たち、俺は本気だ(スカーッ)


[Outro]
One, two, Ferrari trucks, who got the juice45juice
[名・俗語]「ジュース」→ 権力・影響力・人気を意味するスラング。
? (Ready to slide46slide
[動・AAVE]「滑る」→ 乗り込む・いつでも動き出せることを指すAAVEスラング。
)

一、二、フェラーリのトラック、誰が力を持ってる?(いつでも乗り込む準備はできてる)

Three, four, Maybach47Maybach
[固有名詞]ドイツ発の超高級自動車ブランド。現在はメルセデス・ベンツの最上位ラインとして展開。
trucks packed with hoes48hoes
[名・俗語]「鍬(くわ)」→ 女性を侮蔑的に指すスラング(複数形)。
(Ready to slide)

三、四、マイバッハのトラックは女たちでいっぱい(いつでも乗り込む準備はできてる)

Five, six, tennis chains49tennis chains
[名・俗語]テニスブレスレットと同じ小粒ダイヤの連続パターンで作られたネックレスを指すスラング。
on this bitch50bitch
[名・俗語]本来は侮辱語だが、ここでは「この状況・俺自身」を強調する間投詞的な強意用法。
(Ready to slide, ayy, say, twin51twin
[名・AAVE]「双子」→ 親友・相棒を指すAAVEスラング。
)

五、六、テニスチェーンをぶら下げてるぜ(いつでも乗り込む準備はできてる、おい、なあ、相棒)

Seven, eight, main52main
[形・俗語]「本命の」→ 複数いる交際相手の中で最優先とされる相手を指すヒップホップスラング。
bitches, I don’t care

七、八、本命の女たちがいるけど、知ったこっちゃない



Writer(s): Future, Simmyauto, Smatt Sertified, Southside

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「One Two」はどんな曲ですか?

「One Two」はアトランタ出身のラッパー、Futureが発表したトラップ・ヒップホップナンバーです。重低音を効かせたダークなビートの上に、Futureが流れるようなメロディラップを乗せるスタイルはこの曲でも健在で、リリース後すぐにSpotifyやApple Musicなどのストリーミングプラットフォームで大量再生を記録しました。歌詞にはFutureが得意とするストリートライフ・富・成功といったテーマが随所に散りばめられており、彼のコアファンはもちろん、トラップ入門者にとっても彼の世界観を理解するのに最適な一曲です。

“slide”はどういう意味ですか?

日本語で「滑る」や「スライドする」という意味の単語ですが、ヒップホップの歌詞では全く違うニュアンスで使われます。「slide」はスラングで「(ある場所へ)向かう・乗り込む」という意味で、特に対立する相手のテリトリーへ報復や示威のために向かう行為を指すことが多いです。たとえば “We gonna slide on ‘em”(あいつらのところへ乗り込んでやる)のように使います。一方で、もっとカジュアルに「パーティーや集まりにひょっと顔を出す」という軽い意味でも使われるので、文脈を読むことが大切です。Futureの曲では力強い意思表示として使われているケースがほとんどです。

“hit a lick”はどういう意味ですか?

「hit a lick」はアメリカのストリートスラングで、「ひと山当てる・うまく金を手に入れる」という意味です。元々は強盗や窃盗で素早く大金を得る行為を指していましたが、現在は広義に「一発逆転の稼ぎをする」「おいしい話で金を手にする」というニュアンスでも使われます。ヒップホップの歌詞では成功体験や富の象徴として頻繁に登場する表現で、必ずしも犯罪行為そのものを称賛しているわけではなく、「逆境から這い上がって金を掴む」というストーリーの比喩として機能していることも多いです。日本語に訳すなら「一発かます」「うまく稼ぐ」が近い感覚です。

“straight”はどういう意味ですか?

英語本来の「まっすぐ・直接」という意味から派生して、ヒップホップやAAVE(アフリカ系アメリカ人英語)では複数のニュアンスで使われます。まず「straight up」という形で「正直に言うと・本当に」という強調表現になります。また単独で “I’m straight”(おれは大丈夫/問題ない)のように使えば「自分は十分持っている・心配無用だ」という意味になります。さらに「straight to the bag」(ひたすら金に向かって突き進む)のように「ひたすら・一直線に」という副詞的な使い方も非常に多いです。Futureの歌詞ではこの「迷いなく突き進む」という強い意志を表すニュアンスで登場する場面が目立ちます。

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関連リンク

One Two – Future (Official Video)

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