【歌詞和訳】Radio – Future

今回の曲のタイトルは、「Radio」です。直訳すると、「ラジオ」です。

Future(本名:Nayvadius DeMun Wilburn)は、アメリカ・ジョージア州アトランタ出身のラッパー・シンガー。トラップとメロディックラップを融合した独自のスタイルで、2010年代のヒップホップシーンを席巻してきた人物です。「Radio」は2019年1月18日リリースのアルバム『THE WIZRD』に収録されており、同作はBillboard 200で初登場1位を獲得しました。プロデューサーのWheezyが手がけるダークなトラップビートの上に、富・成功・ストリートライフといったFutureならではの世界観が凝縮された一曲です。

【直訳のポイント】タイトルの「Radio」は日本語でも「ラジオ」とそのままカタカナで表記できます。ただし歌詞では「ラジオで曲が流れる=成功・名声の象徴」というニュアンスが強く、その意味合いを汲んで訳しました。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Radio – Future

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[Chorus]
This not for the radio1not for the radio
[句・俗語]「ラジオには向かない」→ 過激・生々しすぎて商業ラジオでは流せないという定型句。アンダーグラウンドな姿勢を示す。
(Who this for?)

これはラジオ向けじゃない(誰のためだ?)

This not for the radio, sayin’2sayin’
[間投詞・AAVE]「you know what I’m saying」の短縮形。「わかるだろ」という意味で文末に添える強調表現。

これはラジオ向けじゃない、わかるだろ

This not for the radio (What it do?3What it do
[句・AAVE]「What does it do?」のAAVE形。「これが何なのかわかるか」という修辞的な呼びかけ。
)

これはラジオ向けじゃない(何だこれは?)

This not for the radio
これはラジオ向けじゃない


[Verse]
If she bad4bad
[形・AAVE]本来「悪い」だが、AAVEでは「セクシー・魅力的」を意味するスラング。
all the way down, spoil her all around

もし彼女が頭の先から爪先まで完璧なら、あらゆる面で甘やかしてやれ

The biggest nigga here in the town, even when I’m not in town
この街で一番の男、街を離れていてもな

A lot of niggas want the spot5spot
[名・俗語]「場所」→「地位・トップのポジション」の意。
when I don’t even want the crown

俺はその座すら求めていないのに、多くの奴らがそのポジションを狙っている

Already legendary and never tryna talk about it
既に伝説的な存在、でも自分からは語らない

The baddest6baddest
[形・AAVE]”bad”の最上級。AAVEでは「最も魅力的・最高の」を意味する。
bitches in the world, they give their soul to Ski

世界で最も魅力的な女たちが、Skiに魂を捧げる

Give her what she needed, pussy never took control of me
彼女に必要なものを与えた、でも女に支配されたことはない

I could be grievin’ ‘bout a death, it come with being a king
誰かの死を悼んでいるときでも、それが王である代償だ

It’s time to put bitches in they place7put ~ in their place
[句動詞・イディオム]「相手を本来の立場に戻す・思い知らせる」の意。
, but I’m out of they league8out of one’s league
[句・イディオム]「相手の手が届かないレベルにいる」の意。

女たちを本来の場所に戻す時だが、俺はそもそも彼女たちの手が届かない存在だ

I know right now I’m on pace9on pace
[句]「目標達成に向けて順調に進んでいる」の意。
to get me a B10B
[名・俗語]”billion”(10億ドル)の略。

今の調子なら10億ドルに手が届くとわかってる

Try not to boast ‘bout it, embrace it and bein’ low-key11low-key
[形・俗語]「目立たない・控えめに振る舞う」の意のスラング。

それを自慢せず、受け入れて静かに構えていろ

Niggas don’t respect when you humble, just keepin’ it G12keepin’ it G
[句・俗語]「Gの流儀を貫く」→ギャング(gangsta)的な本物の生き方・誠実さを保つという意味のAAVE表現。

謙虚でいても誰も敬わない、ただ本物でいるだけなのに

Hoes comin’ for13comin’ for
[句動詞・俗語]「〜を奪いに来る・〜を求めてやって来る」の意。ここでは彼のインスピレーションをパクりに来るニュアンス。
inspirations, it’s not what it seems

女たちがインスピレーションを盗みに来るが、見た目通りじゃない

I done bought a few new time pieces, they didn’t deserve it
新しい時計をいくつか買ったが、奴らには相応しくなかった

Didn’t mean to get outside my body14get outside my body
[慣用句]「自分の体の外に出る」→自制心を失う・我を忘れるの意。
, I was just out splurgin’15splurgin’
[動・俗語]「splurge」の進行形。衝動的に大金を使う・散財するの意。

我を忘れるつもりはなかった、ただ散財してしまっただけ

Got to think about the results when they comin’ through lurkin’16lurkin’
[動・俗語]「lurk」の進行形。陰に潜んでこっそり様子を伺うの意。

奴らが陰でこそこそと近づいてくる時の結果を考えなければならない

Seems like everyone havin’ motives that come with a purpose
皆、何か目論みを持って動いているように見える

Bitch was bad17bad
[形・AAVE]「悪い」ではなく「最高にイカしている・魅力的だ」の意。反語的に使われるAAVEスラング。
, do what I was doin’, I did it on purpose

あの女は最高だった、俺のやることを真似してたが、俺は意図的にやってたんだ

I ain’t even thinkin’ the same when I was just flowin’ on purple18purple
[名・俗語]「パープルドランク(Purple Drank)」のこと。コデイン入り咳止めシロップをソーダで割った薬物飲料で、強い多幸感をもたらす。

パープルで酔いしれていた頃とは、もう同じ考え方はできない

I could say the straightenin’19straightenin’
[名・俗語]「物事を正すこと・本筋に戻すこと」→ストリートで「真実を語る・場を締める」の意で使われる。
, I’m hot in the streets20hot in the streets
[句・俗語]「ストリートで熱い」→地元で名声が高く人気があることを示すAAVE表現。
, I’m thurl21thurl
[形・俗語]「thorough(本物の・信頼できる)」が変化した南部AAVE。誠実で筋が通っていることを意味する。

真実を語れる、俺はストリートで熱い、本物だ

I can’t even move the same no more, it’ll hurt us
もう同じようには動けない、そうすれば俺たちが傷つくだけだ

She a baddie22baddie
[名・俗語]魅力的でセクシーな女性を指すスラング。
, so it keep me motivated to keep her around

彼女はすごい美人だから、そばに置いておきたいと思わせてくれる

I can’t lose my temper23lose my temper
[句・イディオム]「気性を失う」→「怒りを爆発させる・キレる」の意のイディオム。
, my members need me now

キレてる場合じゃない、仲間が今俺を必要としている

Been peepin’24peepin’
[動・俗語]「のぞき見る」→「観察する・目を光らせる」の意のAAVEスラング。
the movement, peep when they copyin’ style

ずっとこの動きを見てきた、スタイルをパクるときは必ずわかる

I’ve been makin’ hella25hella
[副・俗語]カリフォルニア発祥の強意語。「めちゃくちゃ・大量に」の意。
sacrifices this whole while

この間ずっと、めちゃくちゃ多くの犠牲を払い続けてきた

Bitch come through26come through
[句動詞]「通り抜ける」→「やってくる・現れる」の意の口語表現。
, catch a nigga vulnerable at the right time

女が現れて、ちょうどいいタイミングで俺の隙を突いてくる

I put you down on27put you down on
[句・AAVE]「本物の情報を教える・本質的なことに気づかせる」の意のAAVEスラング。
some real shit without even tryin’

意識せずとも、本物のことをお前に伝えてしまう

Put you down on some real shit without even tryin’ (Tryin’)
意識せずとも、本物のことをお前に伝えてしまう(トライン)

Put you down on that real without even tryin’ (Yeah)
意識せずとも、本物をお前に伝えてしまう(イェー)





[Bridge]
However I feel about it is just how I feel about, you know I’m sayin’28sayin’
[句・AAVE]「I’m saying」の口語短縮。「わかるか?」「伝わってるか?」を意味するAAVEの相槌フレーズ。
?

俺がどう感じるかは、ただそう感じるってだけだ、わかるか?

I ain’t29ain’t
[助動・AAVE]am not / have notの代用形。「ain’t too much got to do no explainin’」はAAVEの二重否定構文で、「まったく説明する必要はない」の意。
too much got to do no explainin’ of what’s goin’ on

何が起きてるかなんて、いちいち説明してやる必要はねえ

You know, I’m goin’ on and on, you know what I mean?
わかるだろ、俺はただ延々と続けてる、わかるか?

Uh, who this for?
で、これは誰のためだ?


[Chorus]
This not for the radio30radio
[名・文化]ヒップホップ文脈での「ラジオ向け」とは、商業ラジオで放送できるよう罵倒語や性的表現を除いた無難な編集版の音楽を指す。
(Who this for?)

これはラジオ向けじゃない(誰のためのものだ?)

This not for the radio, say31say
[間・AAVE]文末に置く間投詞。「ほら」「わかるか」に近い意味で用いるAAVEの口癖。

これはラジオ向けじゃない、いいか

This not for the radio (What it do?32What it do?
[句・AAVE]「どうなってる?」「どういうこと?」を意味するAAVEの合いの手・挨拶表現。標準英語の “What does it do?” とは異なるニュアンス。
)

これはラジオ向けじゃない(どういうこと?)

This not for the radio
これはラジオ向けじゃない

This not for the radio (Radio)
これはラジオ向けじゃない(ラジオ)

This not for the radio, say
これはラジオ向けじゃない、いいか

This not for the radio (For the radio)
これはラジオ向けじゃない(ラジオのために)

This not for the radio
これはラジオ向けじゃない


[Outro]
This not for the radio
これはラジオ向けじゃない

This not for the radio
これはラジオ向けじゃない

This not for the radio
これはラジオ向けじゃない

This not for the radio
これはラジオ向けじゃない



Writer(s): Future, Taurus, Wheezy, Dez Wright

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Radio」はどんな曲ですか?

「Not For the Radio」は、アトランタ出身のラッパー・Futureが2015年7月にリリースしたアルバム『DS2(Dirty Sprite 2)』に収録されたトラップ・アンセムです。アルバム自体はBillboard 200で初登場1位を獲得し、Futureのキャリアを代表する作品となりました。Spotifyでもストリーミング数が数億回を超え、ファンのあいだでは彼の”自己表現の宣言”とも称される一曲です。

「not for the radio」はどういう意味ですか?

直訳すると「ラジオ向けじゃない」ですが、これはアメリカのメインストリーム・ラジオが放送コードの関係で過激な歌詞を規制・カットする慣習を指しています。Futureはこのフレーズで「自分の音楽は商業的なフィルターを通していない、生のままの本音だ」と主張しているわけです。つまり「大衆受けを狙って妥協していない」という誇りの表明でもあります。

「sayin’」はどういう意味ですか?

「sayin’」は「saying」のgを落としたスラング表記で、多くの場合「you know what I’m sayin’?(わかる?/言いたいこと伝わってる?)」という決まり文句の省略形として使われます。ヒップホップの歌詞や会話では相槌・念押し・間つなぎとして非常によく登場します。日本語に訳すと「〜っていうか」「わかるでしょ?」くらいのニュアンスが近いです。

「What it do」はどういう意味ですか?

「What it do」は主に南部アメリカのAFRICAN American Vernacular English(AAVE)で使われる挨拶表現で、「What’s up?(調子どう?)」や「How’s it going?(どうしてる?)」とほぼ同じ意味です。特にテキサス州やジョージア州のヒップホップシーンでよく耳にするフレーズで、Futureがルーツであるアトランタ文化を色濃く反映した言葉遣いのひとつです。

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関連リンク

Radio – Future (Official Video)

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