今回の曲のタイトルは、「Wait a Minute!」です。直訳すると、「ちょっと待って!」です。
WILLOWは、アメリカ出身のシンガー・ソングライターで、本名はWillow Camille Reign Smith。俳優のウィル・スミスと女優のジェイダ・ピンケット・スミスの娘として知られる彼女は、2010年にデビューシングル「Whip My Hair」で鮮烈な印象を残しました。「Wait a Minute!」は2015年発表のデビューアルバム『Ardipithecus』からのセカンドシングルで、発売当初は大きなチャートアクションこそなかったものの、その数年後にTikTokをきっかけにバイラルヒットを記録し、世界中で再注目を集めました。ポップ・R&B・オルタナティブをブレンドしたサウンドに乗せて、恋愛関係の中で立ち止まり、自分の気持ちを見つめ直したいという複雑な感情が綴られた一曲です。
【直訳のポイント】タイトルの「Wait a Minute!」は直訳すると「ちょっと待って!」となりますが、この曲では恋愛の場面で「少し立ち止まって考えさせて」というニュアンスが強く、その感情を大切にしながら訳しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Wait a Minute! – WILLOW
[Verse 1]
Wait a minute
ちょっと待って
I think I left my conscience on your front doorstep
良心をあなたの玄関先に置き忘れてきた気がする
Whoa, whoa, wait a minute
おっと、ちょっと待って
I think I left my consciousness in the sixth dimension
意識を第六次元に置き忘れてきた気がする
But I’m here right now (Right now), right now (Right now)
でも今ここにいる(今ここに)、今(今ここに)
Just sitting in a cloud, oh-wow
ただ雲の中に漂うように座っているだけ
I’m here right now (Right now), right now with you, oh-wow, oh-wow
今ここにいる(今ここに)、今あなたと一緒に
I don’t even care
何も気にならない
I’ll run1run
[句動詞]「走る」ではなく「(手を)すべらせる・通す」の意。run one’s hands/fingers through ~で「〜に手や指をすべらせる」というイディオム。 my hands through your hair
あなたの髪に手をすべらせたい
You wanna run your fingers through mine
あなたも私の髪に指を通したいでしょ
But my dreads2dreads
[名・文化]ドレッドロックス(dreadlocks)の略。髪を束ねてロープ状に固めたヘアスタイルで、ラスタファリ文化やブラックカルチャーと深く結びつく。 too thick and that’s alright
でもドレッドが太すぎる、それでいい
[Chorus]
Hold on, wait a minute
待って、少し待って
Feel my heart’s intention, oh
私の心の想いを感じて
Hold on, wait a minute
待って、少し待って
I left my consciousness in the sixth dimension
意識を第六次元に置いてきた
Left my soul in his vision3vision
[名・霊的]単なる「視覚」ではなく、神や霊的存在が見る「幻視・啓示・霊的なまなざし」の意。
彼の幻視の中に魂を残してきた
Let’s go get it, ah, ah
さあ、取り戻しに行こう
Let’s go get it, ah, ah
さあ、取り戻しに行こう
[Verse 2]
Some tings4tings
[名・方言]ジャマイカ/カリブ英語(パトワ語)における “things”(もの・こと)の綴り。 don’t work
うまくいかないことがある
Some tings are bound to be5bound to be
[イディオム]「縛られている」→「そうなるのは必然・運命だ」という意味の慣用句。
そうなる運命のことがある
Some tings, they hurt
心を傷つけることがある
And they tear a part of me
そして、私の一部を引き裂いていく
You left your diary at my house
君は日記を私の家に置いていった
And I read6read
[動・不規則活用]現在形と同じ綴りだが、ここでは過去形(発音:/rɛd/)。read–read–read の不規則動詞。 those pages
そして、私はそのページを読んだ
Do you really love me, baby?
本当に私を愛しているの、ベイビー?
Some tings don’t work
うまくいかないことがある
Some tings are bound to be
そうなる運命のことがある
Some tings, they hurt
心を傷つけることがある
And they tear a part of me
彼らは私の一部を引き裂いていく
But I broke my word7broke my word
[イディオム]break one’s word「約束を守らない・約束を破る」を意味する慣用句。brokeはbreakの不規則過去形。
でも私は約束を破ってしまった
And you were bound8bound to
[形・イディオム]「必ず〜する運命にある」「〜するに違いない」を意味する表現。 to see
あなたはいつか気づくに決まっていた
And I cried at the curb
縁石のそばで泣いた
When you first said “Oel ngati kameie9Oel ngati kameie
[Na’vi語・文化]映画『アバター』(2009年)に登場するナヴィ族の言語で「私はあなたを見ている=あなたの魂・存在を深く認める」という意味の言葉。“
あなたが初めて「オエル・ンガティ・カメイエ」と言ってくれた、あの時
[Chorus]
Hold on, wait a minute
ちょっと待って、少しだけ
Feel my heart’s intention, oh
私の心の想いを感じて
Hold on, wait a minute
ちょっと待って、少しだけ
I left my consciousness in the sixth dimension
意識を六次元に置いてきた
Left my soul in his vision
彼のビジョンの中に魂を残してきた
Let’s go get it, ah, ah
さあ、手に入れに行こう、ああ、ああ
Let’s go get it, ah, ah
さあ、手に入れに行こう、ああ、ああ
[Bridge]
Some people like to live
生きることを楽しむ人もいる
Some just tryin’ to get by10get by
[句動詞]「通り過ぎる」が転じて「なんとかやっていく・食いつなぐ」を意味するイディオム。
ただなんとかやっていくだけの人もいる
Some people like that hurt, ooh
傷つくことを好む人もいる
Some just rather say goodbye, bye
むしろ別れを告げることを選ぶ人もいる
[Chorus]
Hold on, wait a minute
ちょっと待って、少しだけ
Feel my heart’s intention, oh
私の心の想いを感じて
Hold on, wait a minute
ちょっと待って、少しだけ
I left my consciousness in the sixth dimension
意識を第六次元に置いてきた
Left my soul in his vision
魂を彼のビジョンの中に残してきた
Let’s go get it, ah, ah
取りに行こう、あぁ、あぁ
Let’s go get it, ah, ah
取りに行こう、あぁ、あぁ
[Outro]
(Let’s go get it11get it
[句・俗語]「それを手に入れる」→ 成功や目標を掴みにいくという意味の定型的な激励表現。)
(さあ、掴みに行こう)
(Mmh)
(んー)
(Let’s go get it12get it
[句・俗語]「それを手に入れる」→ 成功や目標を掴みにいくという意味の定型的な激励表現。)
(さあ、掴みに行こう)
(Mmh)
(んー)
Writer(s): WILLOW, James Chul Rim
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Wait a Minute!」はどんな曲ですか?
「Wait a Minute!」は、WILLOWことウィロー・スミスが15歳だった2015年、デビューアルバム『Ardipithecus』からのセカンドシングルとしてリリースした楽曲です。発表当初は大きな話題にならなかったものの、その数年後にTikTokで爆発的に再流行し、Billboard Hot 100にランクイン、Spotifyでの月間再生数も一気に数千万回を突破しました。「自分のペースで生きる」というメッセージが世代を超えて共感を集め、今なお新たなリスナーを獲得し続けている、いわば”タイムレスな目覚め”の一曲です。
「”run”」はどういう意味ですか?
歌詞に出てくる「I’ll run my hands through your hair」の「run」は、単純に「走る」という意味ではありません。「run one’s hands/fingers through ~」で「〜に手や指をすべらせる・通す」という意味になる表現で、相手の髪に指をくぐらせるような優しい仕草を表しています。直後の「You wanna run your fingers through mine」も同じ形で、お互いに髪へ触れ合う場面を描いています。
「”dreads”」はどういう意味ですか?
「dreads」はここでは「ドレッドロックス(dreadlocks)」の略で、細かく編み込んで縄状にした髪型のことです。WILLOWはこの曲の時期、まさにドレッドロックスをトレードマークにしており、歌詞の中に登場する「dreads」は彼女自身のアイデンティティや反骨精神の象徴として読むことができます。英語には「dreads」に「恐れ・不安」という意味もあるため、ファンの間ではダブルミーニングとして楽しまれることもあります。
「”his vision”」はどういう意味ですか?
歌詞の「Left my soul in his vision」に出てくる「vision」は、単なる「視覚」ではなく、神や霊的な存在が見せる「幻視・啓示」のようなニュアンスを持つ言葉です。「his vision」で「彼が見ている幻視・啓示の中」といった意味になり、「第六次元に意識を置いてきた」という前後の歌詞とも呼応して、現実を超えた精神的なつながりの中に自分の魂を置いてきた、という感覚を表しています。
関連リンク
Wait a Minute! – WILLOW (Official Video)
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