今回の曲のタイトルは、「End of Beginning」です。
直訳すると、「始まりの終わり」です。
Djoは、アメリカの俳優ジョー・キアリー(Joe Keery)の音楽プロジェクトです。ジョー・キアリーはNetflixドラマ「ストレンジャー・シングス」でスティーブ・ハリントン役を演じていることで広く知られています。「End of Beginning」は2022年のアルバム「DECIDE」収録曲で、リリース当初は大きな話題を集めなかったものの、2023年末にTikTokで爆発的に広まり、Spotifyでの再生数が急増。2024年には累計数十億回再生を記録し、Spotify史上最多再生曲のトップ100に入るインディーポップの名曲として世界的に定着しました。シカゴへの帰郷と過去の自分を回想しながら、人生の転換点に静かに別れを告げるノスタルジックなインディーポップソングです。
【この曲の言葉について】
過去の自分との別れと、次のステージへの踏み出しを歌った一曲ですが、あえて意訳で飾らずに「そのまんま」の言葉で訳しました。特に「the end of beginning」(始まりの終わり)というフレーズは、辞書の意味をそのまま繋ぎ合わせるだけで、人生の節目に立つ主人公のほろ苦い感情が自然と伝わってきます。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
End of Beginning – Djo
[Verse 1]
Just one more tear to cry, one teardrop from my eye
あと一滴だけ涙を流す、僕の目から一粒の涙が
You better1You better
[動詞句]”You had better ~”の口語短縮形。「〜したほうがいい」「〜すべきだ」という意味で、”had”が省略された非公式な表現 save it for
それをとっておいたほうがいい
The middle of the night when things aren’t black and white2black and white
[慣用句]白黒はっきりしている、物事が明確に判断できる状態を表す慣用句。ここでは否定形で「白黒つかない(グレーゾーン)」の意味で使われている
物事が白黒つかない、夜中のために
Enter, Troubadour3Troubadour
[名詞]中世南フランス(プロヴァンス地方)を起源とする吟遊詩人のこと。恋愛や英雄譚を主題とした詩を歌いながら旅した芸人。ここでは記憶の中からふっと現れる存在を象徴的に指している
登場、吟遊詩人
“Remember twenty-four?”
「24歳のこと、覚えてる?」
[Chorus]
And when I’m back in Chicago, I feel it
シカゴに戻ると、それを感じる
Another version of me, I was in it
もう一人の僕がいた、あの中に
I wave goodbye4wave goodbye
[動詞句]手を振って別れを告げる、という意味の慣用句。”wave”は「(手などを)振る」こと to the end of beginning
始まりの終わりに、さよならを手を振って告げる
[Verse 2]
This song has started now, and you’re just finding out5finding out
[動詞句]「find out」で「気づく、知る、発見する」という意味。”discover”よりも口語的で、知らなかった事実にようやく気づく場面で使う
この曲はもう始まっているのに、あなたは今やっと気づいた
Now isn’t that a laugh?6isn’t that a laugh?
[慣用句]「笑えるでしょ?」「おかしくない?」という皮肉・自嘲的な表現。”a laugh”で「笑い話、笑えること」を意味する
まあ、笑えるでしょ?
A major sacrifice, but clueless7clueless
[形容詞]何も知らない、全く気づいていない状態を表すスラング的口語表現。”clue”(手がかり)が全くないことから来ている at the time
大きな犠牲だったのに、当時は全く気づかなかった
Enter, Caroline
登場、キャロライン
“Just trust me, you’ll be fine”
「僕を信じて、大丈夫だから」
[Chorus]
And when I’m back in Chicago, I feel it
シカゴに戻ると、それを感じる
Another version of me, I was in it
もう一人の僕がいた、あの中に
I wave goodbye to the end of beginning
始まりの終わりに、さよならを手を振って告げる
(Goodbye, goodbye, goodbye, goodbye)
(さよなら、さよなら、さよなら、さよなら)
[Bridge]
You take the man out of the city, not the city out the man8You take the man out of the city, not the city out the man
[ことわざ]”You can take the man out of [place], but you can’t take [place] out of the man”(人を場所から引き離せても、その場所を人の心から引き離すことはできない)という英語のことわざを縮めた形
男を街から連れ出すことはできても、街を男の中から取り出すことはできない
You take the man out of the city, not the city out the man
男を街から連れ出すことはできても、街を男の中から取り出すことはできない
You take the man out of the city, not the city out the man
男を街から連れ出すことはできても、街を男の中から取り出すことはできない
You take the man out of the—
男を街から連れ出しても、—
[Chorus]
And when I’m back in Chicago, I feel it
シカゴに戻ると、それを感じる
Another version of me, I was in it
もう一人の僕がいた、あの中に
Oh, I wave goodbye to the end of beginning
ああ、始まりの終わりに、さよならを手を振って告げる
(Goodbye, goodbye)
(さよなら、さよなら)
Writer(s): Djo, Adam Thein
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「End of Beginning」はどんな曲ですか?
Djo(俳優ジョー・キアリーの音楽プロジェクト)の2022年のアルバム「DECIDE」収録曲です。リリース当初は注目を集めなかったものの、2023年末にTikTokで爆発的に拡散し、Spotifyでの再生数が急増。2024年には累計数十億回再生を超え、Spotify史上最多再生曲トップ100に入るほどの世界的バイラルヒットとなりました。シカゴへの帰郷と若き日の自分を回想する、ノスタルジックなインディーポップソングです。
「black and white」はどういう意味ですか?
「白黒はっきりしている」「明確に判断できる」という意味の英語の慣用句です。歌詞では「things aren’t black and white」と否定形で使われており、「物事がグレーゾーンで複雑な状況」を指しています。夜中のような、判断が難しいもやもやした時間帯の比喩として使われています。
「Troubadour(吟遊詩人)」とは何ですか?
中世ヨーロッパ(特に南フランス)を起源とする旅する詩人・音楽家のことです。歌詞の「Enter, Troubadour」は、記憶の中からふっと現れる過去の自分や誰かの声を、詩的に表現したものと解釈できます。舞台に登場人物が現れるような演出的な言い回しです。
「isn’t that a laugh?」はどういう意味ですか?
「まあ、笑えるでしょ?」「おかしな話じゃない?」という意味の皮肉・自嘲的な慣用句です。”a laugh”で「笑い話・笑えること」を表し、「当時は気づかなかったなんて、笑えるよね」という自虐的なニュアンスが込められています。
関連リンク
End of Beginning – Djo (Official Music Video)
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