今回の曲のタイトルは、「God Bless The U.S.A.」です。直訳すると、「神よ、アメリカを祝福したまえ」です。
リー・グリーンウッドは、アメリカ・カリフォルニア州サクラメント出身のカントリー歌手兼ソングライターです。「God Bless The U.S.A.」は1984年、アルバム『You’ve Got a Good Love Comin’』に収録されてリリースされ、ビルボードのカントリーシングルズチャートで最高7位を記録しました。1985年にはカントリー・ミュージック・アソシエーション賞の「今年の歌」を受賞しています。湾岸戦争(1991年)や同時多発テロ(2001年)の際にも再びチャートを駆け上がり、アメリカを代表する愛国ソングとして長年にわたり親しまれているカントリーソングです。
【直訳のポイント】タイトルの “God Bless” における “Bless” は、神に祝福や加護を願う祈願の表現です。日本語では「〜を祝福したまえ」「〜を守りたまえ」のように訳されることが多く、単なる「祝福する」とは少しニュアンスが異なります。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
God Bless The U.S.A. – Lee Greenwood
[Verse 1]
If tomorrow all the things were gone
明日、すべてのものが消えてしまっても
I’d1I’d
[短縮形]ここでは「I had」の短縮形。「I would」ではなく過去完了を作る用法で、直前の things を修飾する関係節を導く。 worked for all my life
一生をかけて積み上げてきたすべてが
And I had to start again
そしてまたゼロから始めなければならなくなっても
With just my children and my wife
子供たちと妻だけを連れて
I’d thank my lucky stars2thank my lucky stars
[慣用句]「幸運の星に感謝する」→ 自分がどれほど恵まれているかを深く噛みしめる、という英語の決まり文句。
幸運に恵まれたことを心から感謝するだろう
To be living here today
今日もここで生きていられることを
‘Cause the flag still stands for3stands for
[句動詞]「〜を象徴する・代表する」という意味のイディオム。文字通り「立っている」ではない。 freedom
この旗はいまも自由を象徴しているから
And they can’t take that away
そしてそれは誰にも奪えない
[Chorus]
And I’m proud to be an American
そして私はアメリカ人であることを誇りに思う
Where at least I know I’m free
少なくとも、自分が自由だとわかるこの国で
And I won’t forget the men who died
そして命を落とした人々を私は忘れない
Who gave that right to me
私にその権利を与えてくれた人々を
And I’d gladly stand up
そして私は喜んで立ち上がるだろう
Next to you and defend her4her
[代名詞]ここでの「her」はアメリカ合衆国(USA)を指す。英語では国・船・大地などを女性として擬人化し、女性代名詞で表す慣習がある。 still today
あなたの隣に並び、今もこの国を守るために
‘Cause there ain’t no doubt I love this land
この大地を愛していることは間違いない
God bless the USA
神よ、アメリカに祝福を
[Verse 2]
From the lakes of Minnesota5Minnesota
[固有名詞・地名]アメリカ中西部の州。「10,000の湖の州」と呼ばれる。
ミネソタの湖から
To the hills of Tennessee6Tennessee
[固有名詞・地名]アメリカ南東部の州。アパラチア山脈の丘陵地帯で知られる。
テネシーの丘へ
Across the plains of Texas7Texas
[固有名詞・地名]アメリカ南部の最大級の州。広大な平原(プレーンズ)が広がる。
テキサスの平野を越え
From sea to shining sea8from sea to shining sea
[慣用句]太平洋から大西洋まで、アメリカ全土を指す定型表現。愛国歌『America the Beautiful』に由来。
輝く海から海へ
From Detroit9Detroit
[固有名詞・地名]ミシガン州の工業都市。自動車産業の中心地として知られる。 down to Houston10Houston
[固有名詞・地名]テキサス州最大の都市。宇宙産業・石油産業の中心地。
デトロイトからヒューストンまで
And New York to L.A11L.A.
[固有名詞・略称]Los Angelesの略。カリフォルニア州の大都市。
ニューヨークからロサンゼルスまで
Well there’s pride in every American heart
すべてのアメリカ人の胸に誇りがある
And it’s time we stand and say
今こそ立ち上がり、声に出す時だ
[Chorus]
That I’m proud to be an American
私がアメリカ人であることを誇りに思うのは
Where at least I know I’m free
少なくとも自由だとわかっている、この国だから
And I won’t forget the men who died
そして命を捧げた人たちを忘れない
Who gave that right to me
私にその権利を与えてくれた人たちを
And I’d12I’d
[縮約形・助動詞]”I would”の短縮形。ここでは条件・意志を表し、「喜んで〜するだろう/するつもりだ」の意。 gladly stand up
そして喜んで立ち上がろう
Next to you and defend her13her
[代名詞]英語では国・船などを女性として擬人化し”her”で指す慣習がある。ここでは前出の”America”(アメリカ)を指す。 still today
今日もあなたの隣に立ち、この国を守るために
‘Cause there ain’t no doubt14ain’t no doubt
[俗語・二重否定]”ain’t no” = “there is no”。二重否定だが意味は肯定で「疑いようがない」。口語・AAVEで多用される強調表現。 I love this land (Love this land)
この土地を愛していることは間違いない(この土地を愛してる)
God bless15bless
[仮定法現在]三人称単数でも”blesses”とならず原形のまま。英語の仮定法現在(祈願)で、「〜があらんことを」という神への祈りを表す。 the USA
アメリカに神のご加護を
And I’m proud to be an American
私はアメリカ人であることを誇りに思う
Where at least I know I’m free
少なくとも自由だとわかっている、この国だから
And I won’t forget the men who died
命を捧げた人々を、私は決して忘れない
Who gave that right to me
私にその権利を与えてくれた人々を
And I’d16I’d
[短縮形・助動詞]I wouldの短縮形。「喜んでそうするだろう」という強い意志・覚悟を表す。 gladly stand up
そして喜んで立ち上がるだろう
Next to you and defend her17her
[代名詞・擬人化]アメリカ(この土地)を女性として擬人化した表現。英語では国や船をshe/herで指す慣習がある。 still today
あなたの隣で、今日もなおこの国を守るために
‘Cause there ain’t no doubt18ain’t no doubt
[句・AAVE/南部方言]二重否定を打ち消しではなく強調として用いる表現。「疑いなど微塵もない」という強い確信を示す。 I love this land (Love this land)
この大地を愛することは、疑いようもないのだから
God bless the USA
神よ、アメリカに祝福を
Writer(s): Lee Greenwood
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「God Bless The U.S.A.」はどんな曲ですか?
この曲はカントリー歌手リー・グリーンウッドが1984年にリリースしたアメリカ愛国歌で、リリース当初にビルボード・ホット・カントリーシングルズチャートで最高7位を記録しました。その後、1991年の湾岸戦争や2001年の同時多発テロをきっかけに繰り返し注目を集め、ポップチャートにも再登場するほど幅広い世代に支持されました。現在もアメリカの祝典や式典で定番曲として演奏されており、ストリーミングサービスでも独立記念日(7月4日)前後に再生数が急増する、まさに「永遠のアメリカ国民歌」です。
「I’d」はどういう意味ですか?
「I’d」は「I would」を縮めた短縮形です。歌詞に登場する「I’d thank my lucky stars」や「I’d gladly stand up next to you」のように、「もし〜という状況になったとしても、私は〜するだろう」という意志や仮定を表すときに使われます。会話でも文章でも非常によく出てくる表現なので、「I would = I’d」とセットで覚えておくと英語がぐっと読みやすくなりますよ。
「thank my lucky stars」はどういう意味ですか?
「thank my lucky stars」は「自分の幸運な星に感謝する」という慣用句で、日本語の「ラッキーだと心から思う」「運が良かったと胸をなでおろす」に近いニュアンスです。古くは星が人間の運命を左右すると信じられていたことに由来しており、単なる「ありがとう」よりもずっと深い感謝や安堵の気持ちを込めた表現です。この歌では「こんなすばらしい国に生きていられることを、心の底からありがたいと思う」という強い感謝が込められています。
「stands for」はどういう意味ですか?
「stands for」は「〜を象徴する」「〜を意味する」という表現です。歌詞の「the flag still stands for freedom(旗は今も自由を象徴している)」では、星条旗がただの布切れではなく「自由」そのものを体現していると歌っています。日常会話でも「What does GDP stand for?(GDPって何の略?)」のように略語の説明にもよく使われる便利なフレーズですが、この曲のように「あるものが何かを象徴・代表する」という文脈でも頻繁に登場します。
関連リンク
God Bless The U.S.A. – Lee Greenwood (Official Video)
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