【歌詞和訳】As Alive As You Need Me To Be – Nine Inch Nails

今回の曲のタイトルは、「As Alive As You Need Me To Be」です。直訳すると、「あなたが必要とする分だけ、生きている」です。タイトルだけでも、トレント・レズナーならではの内省的でどこか息苦しさすら感じさせる世界観が伝わってくる。「生きている」という事実さえも自分の意志ではなく、他者の必要性に依存しているかのような——そんな痛みと虚無が、このたった一文に凝縮されている。

Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ、略称:NIN)は、1988年にオハイオ州クリーブランドで結成されたアメリカのインダストリアル・ロックバンドで、中心人物はトレント・レズナー(Trent Reznor)。長年の盟友アティカス・ロス(Atticus Ross)が正式メンバーとなって以降、バンドは二人体制で活動を続けている。インダストリアル・ロックやエレクトロニック・ミュージック、アンビエントを横断する音楽性と、疎外感・苦痛・自己との対峙をテーマにした歌詞で絶大な支持を誇る。「As Alive As You Need Me To Be」は2025年7月17日にリリースされ、同年公開の映画『Tron: Ares(トロン:アレス)』のためにレズナーとロスが手がけたサウンドトラックのリード曲。映画音楽でもデヴィッド・フィンチャー監督作品などでアカデミー賞作曲賞を受賞している二人らしく、本楽曲もその実験的かつ感情的な作風を体現した一曲だ。

【直訳のポイント】タイトルの”as ~ as you need me to be”という構文は、「あなたが必要とする程度に」という意味で、単なる「生きている」ではなく、自己の存在が他者の必要性に依存するという切実なニュアンスを日本語に落とし込むのが難しい表現です。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


As Alive As You Need Me To Be – Nine Inch Nails

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[Verse 1]
The way it makes me feel, infection
この感覚——まるで感染だ

It’s almost like a tongue on the back of my neck
首の後ろに舌が触れるような感触

I never had a choice, connection
選択の余地はなかった——このつながり

I never had a chance to catch my breath1catch my breath
[句動詞]「息を捕まえる」→「ひと息つく・落ち着く」という意味のイディオム。

息を整える間さえ、与えられなかった

It’s eating up2eating up
[句動詞]「食べ尽くす」→ 比喩的に「(距離・空間などを)侵食し消費する」ことを表す。
the space between us

ふたりの間にある距離を、じわじわと食い尽くしていく

It’s eating up all remaining doubt
残るすべての疑いをも、飲み込んでいく

It’s filling up the hole inside you
あなたの内側にある空洞を、満たしていく

It’s trying to find a way to let itself out
外へ解き放たれる道を、探し続けている


[Pre-Chorus]
Yeah, yeah, yeah-yeah-yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェーイェーイェー、イェー、イェー

Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェー、イェー、イェー

Yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェー

Yеah, yeah, yeah-yeah-yеah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェーイェーイェー、イェー、イェー

Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェー、イェー、イェー


[Chorus]
Give me something to believe in
信じられるものを与えてくれ

All these hands have got a hold3got a hold of
[句動詞]「get a hold of ~」で「~を捕らえる・支配下に置く」を意味するイディオム。
of me

無数の手が私を捕らえて放さない

Give me something to believe in
信じられるものを与えてくれ

As alive as you need me to be
あなたが必要とするだけ、生きていよう





[Verse 2]
Always going to go this way, there’s no turning back4turning back
[句動詞]「引き返す・後戻りする」という意味の句動詞。「no turning back」で「もう後には戻れない」というイディオム。

いつだってこうして進む、もう後戻りはできない

Never any other way, there’s no turning back
他に道なんてない、もう後戻りはできない

Everything for a reason, everything for a reason
すべてには意味がある、すべてには意味がある

Everything for a reason, everything for a reason
すべてには意味がある、すべてには意味がある


[Pre-Chorus]
Yeah, yeah, yeah-yeah-yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェーイェーイェー、イェー、イェー

Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェー、イェー、イェー

Yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェー

Yeah, yeah, yeah-yeah-yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェーイェーイェー、イェー、イェー

Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェー、イェー、イェー





[Chorus]
Give me something to believe in
何か信じるものをくれ

All these hands have got a hold5hold
[名・イディオム]「get a hold of ~」=「〜をつかまえる・捉える」という慣用句。ここでは単に「持つ」を超えた「強い支配・掌握」のニュアンス。
of me (Hold of me)

これだけ多くの手が私を捕らえて離さない(離さない)

Give me something to believe in
何か信じるものをくれ

As alive as you need me to be
あなたが必要とするぶんだけ、生きていよう


[Bridge]
Feel
感じる

I can finally feel
ようやく感じられる

I can finally feel
ようやく感じられる

I can finally feel
ようやく感じられる

This infection
この感染を

Feel
感じる

I can finally feel
ようやく感じられる

I can finally feel
ようやく感じられる

I can finally feel
ようやく感じられる

This infection
この感染を


[Outro]
Feel
感じて

I can finally feel
ついに感じられる

Feel
感じて

I can finally feel
ついに感じられる

Feel
感じて

I can finally feel
ついに感じられる

Feel
感じて

I can finally feel
ついに感じられる



Writer(s): Trent Reznor, Atticus Ross

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「As Alive As You Need Me To Be」はどんな曲ですか?

「As Alive As You Need Me To Be」は、トレント・レズナーとアティカス・ロスによるNine Inch Nailsが2025年7月17日にリリースした楽曲で、同年公開の映画『Tron: Ares(トロン:アレス)』のサウンドトラックのリード曲として発表されました。NIN は1988年の結成以来、実験的なサウンドと「自己崩壊・依存・アイデンティティの喪失」といった重いテーマで世界中のリスナーを魅了してきましたが、この曲もその系譜に連なる内省的な作品です。タイトル自体が「あなたが必要とする分だけ生きている」という意味を帯び、他者の期待のために自分を演じ続けることへの疲弊と諦念が、緊張感あふれるサウンドの中に静かに刻み込まれています。

「catch my breath」はどういう意味ですか?

直訳すると「息をつかまえる」ですが、英語では「一息つく」「呼吸を取り戻す」という意味の慣用句です。激しく走った後に “Give me a second — I need to catch my breath.” と言えば「ちょっと待って、息を整えさせて」という意味になります。歌詞の中では感情的なニュアンスが強く、「ほんの少しだけ立ち止まって、自分を取り戻したい」という切迫感や限界感を表しています。必死に走り続けてきたのに、もう余裕が残っていない——そんな息苦しさがこの一言に凝縮されているんですね。

「eating up」はどういう意味ですか?

「eat up」は「食べ尽くす・むさぼる」が基本ですが、比喩的には「(時間・エネルギー・心を)どんどん侵食していく」というニュアンスで使われます。”It’s eating up all my energy.” なら「それが私の活力をすべて食いつぶしている」という意味です。この曲では、何かが少しずつ内側を蝕んでいく様子——感情、活力、あるいは「本来の自分らしさ」そのものが削り取られていくイメージ——を表現していると読み取れます。静かに、でも確実に、という恐ろしさがこの言葉には宿っています。

「got a hold of」はどういう意味ですか?

「get a hold of ~」は「〜をつかむ・手に入れる」という意味から転じて、「〜を支配する・〜に取り憑く」というニュアンスでも使われます。”Something got a hold of me.” と言えば、「何かが私を捕らえて離さない」——まるで自分の意思では逃げられない力に引きずられているような感覚です。NINの歌詞では、その「何か」が恐怖なのか、依存なのか、それとも他者の意思なのかが意図的に曖昧なまま残されており、その不明瞭さこそがこの表現の持つ不気味な引力をいっそう強めています。

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関連リンク

As Alive As You Need Me To Be – Nine Inch Nails (Official Video)

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