【歌詞和訳】the cure – Olivia Rodrigo

今回の曲のタイトルは、「the cure」です。直訳すると、「治療」です。

オリビア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)は2003年2月20日、カリフォルニア州テメキュラ生まれのアメリカ人シンガーソングライター兼女優。2021年1月にリリースした「drivers license」が全米シングルチャートで8週連続1位を記録し、一躍世界的スターとなった。デビューアルバム『SOUR』(2021年)はビルボード200で首位を獲得し、グラミー賞では最優秀新人賞を含む3部門を制覇。セカンドアルバム『GUTS』(2023年)もビルボード200初登場1位を記録した。「the cure」は全楽曲を手がける盟友プロデューサー・共同作詞家のダン・ナイグロ(Dan Nigro)との共作で、心の傷を癒してくれる存在への切実な想いを綴ったインディー・ポップ/ポップ・ロックナンバーだ。

【直訳のポイント】タイトルの「cure」は「治療」や「治癒」と訳せますが、ここでは感情の痛みを癒す存在、つまり「特効薬」的なニュアンスで使われています。和訳では「治療」を基本としつつ、文脈に応じて「癒し」に近い表現も採用しました。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


the cure – Olivia Rodrigo

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[Verse 1]
All the pretty girls in the foreground1foreground
[名・比喩]絵画や写真の「前景」(視界の最も手前)。ここでは「心の最前面」=常に頭から離れない存在であることを示す視覚的比喩。
of my mind

心の前景に浮かぶ、愛しいあの子たちすべてが

I thought I’d2I’d
[縮・文法]ここでは “I had” の短縮形。過去完了形で「すでに十分やり遂げた」という完了・達成の意味を表す。
done enough, but they keep moving the line3moving the line
[句・慣用]「ラインを動かし続ける」→ 目標や基準をそのつど変えて、どれだけ努力しても永遠に達成させないという慣用表現。”move the goalposts” とほぼ同義。

十分やり遂げたと思っていたのに、基準はいつも塗り替えられていく

I thought I found the antidote4antidote
[名・比喩]本来は「解毒剤」。ここでは感情的な執着や苦しみを断ち切る「特効薬」という比喩的用法。
this time

今度こそその特効薬を見つけたと思っていた

I thought I found the antidote this time
今度こそその特効薬を見つけたと思っていた


[Verse 2]
And all the nights I spent fighting bad thoughts in my room
部屋の中で暗い考えと戦いながら過ごした、あの夜すべて

Feeling so alone, might as well5might as well
[慣用句]「〜も同然だ・〜したところで変わらない」という意味の慣用表現。ここでは「月にいるのと変わらないくらい孤独だ」というニュアンス。
be on the moon

こんなにも孤独で、月の上にいるのと変わらないくらい

I thought I found the antidote with you
君の中に解毒剤を見つけたと思っていた

I thought I found the antidote with you
君の中に解毒剤を見つけたと思っていた





[Chorus]
But my head is full of poison, and my heart is full of doubt
でも頭の中は毒で溢れ、心は疑念でいっぱいだ

I got toxins in my bloodstream, you tried hard to suck ‘em out
血流に毒素が渦巻いて、あなたはそれを吸い出そうと懸命になってくれた

And it feels like medication, and it’s good for me, I’m sure
まるで薬みたいで、きっと私のためになるんだろうけど

But it don’t matter how your love feels anymore
でも、あなたの愛がどう感じられるかなんて、もうどうでもいい

It’ll never be the cure
それは決して治癒にはなれない

It’ll nеver be the curе
決して治癒にはなれない


[Verse 3]
Used to play a game in my head when I’d date a guy
男と付き合うたびに、頭の中でゲームをしていた

Tally up6Tally up
[句動詞]「合計を数え上げる・足し算する」の意。ここでは彼が関係した女性の数を頭の中で加算していくことを指す。
the girls that he fucked ‘til I start to cry

彼が抱いた女の数を数え上げて、泣き出すまで

I thought I found the antidote7antidote
[名・比喩]本来は「解毒剤」。ここでは嫉妬や心の痛みを和らげる「救い・特効薬」の意で用いられている比喩表現。
this time

今度こそ、その解毒剤を見つけたと思っていた

I thought I found the antidote8antidote
[名・比喩]本来は「解毒剤」。ここでは嫉妬や心の痛みを和らげる「救い・特効薬」の意で用いられている比喩表現。
this time

今度こそ、その解毒剤を見つけたと思っていた





[Refrain]
But I’m unraveled9unraveled
[形・比喩]「糸がほどける・解れる」→ 感情的に崩れ落ちた、自制心を失った状態を表す比喩表現。
(I’m unraveled)

でも、私はほどけてしまった(ほどけてしまった)

I’m unraveled (I’m unraveled)
私はほどけてしまった(ほどけてしまった)

I’m unraveled (I’m unraveled)
私はほどけてしまった(ほどけてしまった)

I’m unraveled (I’m unraveled)
私はほどけてしまった(ほどけてしまった)


[Chorus]
And my head is full of poison, and my heart is full of doubt
頭の中は毒で満ちて、心は疑念でいっぱい

I got toxins in my bloodstream, you tried hard to suck ‘em out
血の中に毒素が溜まってる、あなたは必死にそれを吸い出そうとした

And it feels like medication, and it’s good for me, I’m sure
まるで薬みたいで、きっと私にはいいはずだって

But it don’t matter how your love feels anymore
でも、もうあなたの愛がどう感じるかなんて関係ない

It will never be the cure
それは決して癒しにはなれない

It’ll never be the cure, oh
決して癒しにはなれない、ああ


[Refrain]
‘Cause, baby, I’m unraveled10unraveled
[形・比喩]「糸や布がほどける・解れる」→ 感情的に崩れ落ちる・自制心を失う状態を指す比喩表現。
(I’m unraveled)

だって、ベイビー、もう崩れてしまった(崩れてしまった)

I’m unraveled (I’m unraveled)
崩れてしまった(崩れてしまった)

I’m unraveled (I’m unraveled)
崩れてしまった(崩れてしまった)

I’m unraveled (I’m unraveled, I’m unraveled)
崩れてしまった(崩れてしまった、崩れてしまった)





[Bridge]
Why can’t you come stitch me up11stitch me up
[句動詞]「縫い合わせる・傷口を縫う」が転じて「バラバラになった私を修復して」という感情的なメタファー。
? (I’m unraveled12unraveled
[形・比喩]糸や布が「ほどけた・ほつれた」状態→感情的に「崩れ落ちた・バラバラになった」状態の比喩。
)

なぜ来て縫い合わせてくれないの?(私はほどけてしまっている)

Why can’t it ever be enough? (I’m unraveled)
なぜいつだって足りないの?(私はほどけてしまっている)

Why can’t you come stitch me up? (I’m unraveled)
なぜ来て縫い合わせてくれないの?(私はほどけてしまっている)

Why can’t it ever be enough? (I’m unraveled)
なぜいつだって足りないの?(私はほどけてしまっている)

It’s not enough
足りないんだ


[Chorus]
Oh, because my head is full of poison, and my heart is full of doubt (I’m unraveled13unraveled
[形・比喩]「糸がほどける・解れる」が転じて、精神的・感情的に崩れ落ちていく様子を表す比喩表現。
)

ああ、だって頭の中は毒に満ち、心は疑念でいっぱいだから(私は崩れていく)

I got toxins in my bloodstream you tried so hard to suck out (I’m unraveled)
血の中に毒素が流れ、あなたは必死にそれを吸い出そうとしてくれた(私は崩れていく)

And it feels like medication, and it’s good for me, I’m sure (I’m unraveled)
まるで薬みたいで、きっと私のためになる、そう思う(私は崩れていく)

But it don’t matter how your love feels anymore (I’m unraveled)
でも、あなたの愛がどう感じられるかなんて、もう関係ない(私は崩れていく)

It’ll never be the cure
それは決して癒しにはなれない

It will never be the cure
決して癒しにはなれない

It’ll never be
決してなれない



Writer(s): Olivia Rodrigo, Dan Nigro

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

Q1. 「the cure」はどんな曲ですか?
オリビア・ロドリゴとプロデューサーのダン・ナイグロが共同制作したインディー・ポップ/ポップ・ロックナンバーです。2021年のデビュー以来グラミー賞3部門制覇・セカンドアルバム『GUTS』(2023年)ビルボード200首位を記録してきたオリビアが、心の傷は他者の愛だけでは癒せないという心理的葛藤を「毒(poison)」「解毒剤(antidote)」「治療(cure)」などの医療比喩で描いた楽曲です。2025年のApple Music USチャートで7位にランクインするほどの注目を集めています。
Q2. 歌詞に何度も出てくる「antidote(アンタイドート)」とはどういう意味ですか?
「antidote」は本来「解毒剤」を意味する単語です。この曲では心の痛みや執着を取り除いてくれる「救い・特効薬」という比喩として使われています。「今度こそ解毒剤を見つけた(I thought I found the antidote)」と繰り返すことで、恋愛に心の治癒を求め続けてきたサイクルを表現しています。
Q3. 「I’m unraveled」を「ほどけてしまった」と訳しているのはなぜですか?
「unravel」は本来「糸や布がほつれる・ほどける」という意味の動詞です。ここでは感情的に「崩れ落ちた・自制心を失った」状態の比喩として使われています。曲のテーマ「縫い合わせてほしい(stitch me up)」とも呼応していて、自分がほつれた布のようにバラバラになっているというイメージを直訳で表しました。
Q4. 「stitch me up」はどういう意味ですか?
「stitch」は「縫う・縫い合わせる」という意味で、傷口を縫って閉じる医療行為を指します。「Why can’t you come stitch me up?」は「なぜ来て縫い合わせてくれないの?」という文字通りの訳ですが、「ほどけた(unraveled)布を縫い直す」という比喩で「バラバラになった自分を修復してほしい」という感情を表しています。
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関連リンク

the cure – Olivia Rodrigo (Official Video)

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