今回の曲のタイトルは、「A Whole New World」です。直訳すると、「まったく新しい世界」です。
「A Whole New World」は、1992年公開のディズニーアニメーション映画『アラジン』のオリジナル・サウンドトラックに収録されたロマンティック・バラードです。作曲はアラン・メンケン、作詞はティム・ライスが手がけ、映画内ではアラジンの歌声をブラッド・ケイン、ジャスミンの歌声をフィリピン出身の実力派歌手レア・サロンガが担当しました。この楽曲は第65回アカデミー賞で歌曲賞、さらにゴールデングローブ賞の主題歌賞も受賞。ピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルによるポップ・バージョンはビルボードHot 100で1位を獲得し、1993年を代表するヒット曲となりました。
【直訳のポイント】「whole」は通常「全体の・すべての」と訳しますが、この曲では口語的な強調表現として使われており、「まったく(別次元の)」というニュアンスが自然です。そのため「まったく新しい世界」と訳しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
A Whole New World – Brad Kane and Lea Salonga
[ALADDIN]
I can show you the world
僕が世界を見せてあげよう
Shining, shimmering, splendid
輝いて、きらめいて、素晴らしい世界を
Tell me, Princess
教えてよ、お姫様
Now, when did you last let your heart decide?
最後に心のままに決めたのはいつ?
I can open your eyes1open your eyes
[慣用表現]文字通り「目を開ける」ではなく、「物事の真実に気づかせる・視野を広げる」という意味の比喩表現。
君の目を開かせてあげられる
Take you wonder by wonder2wonder by wonder
[名詞句]「step by step(一歩ずつ)」のように、驚異(wonder)を一つひとつ辿っていく様子を表す本曲オリジナルの詩的表現。
驚きから驚きへと、君を連れていこう
Over, sideways and under
上へ、横へ、下へ
On a magic carpet ride
魔法の絨毯に乗って
A whole new world
まったく新しい世界
A new fantastic point of view
新しくて素晴らしい視点
No one to tell us no, or where to go
誰にも「ダメだ」とも「どこへ行け」とも言われない
Or say we’re only dreaming
「ただの夢だ」とも言われない
[JASMINE]
A whole new world
まったく新しい世界
A dazzling place I never knew
今まで知らなかった、きらめく場所
But when I’m way3way
[副・強調]「ずっと・はるか」を意味する強調の副詞。「way up here」で「はるか高いここに」となる口語的用法。 up here, it’s crystal-clear4crystal-clear
[形・慣用表現]「水晶のように透き通った」→「完全に明らか・疑いようがない」を意味するイディオム。
でも、はるか高いここでは、澄み渡るようにはっきりわかる
That now, I’m in a whole new world with you
今、あなたとまったく新しい世界にいるということが
[ALADDIN]
Now I’m in a whole new world5whole new world
[形容詞句]「まったく新しい世界」。Disney映画『アラジン』の同名曲で有名なフレーズで、既知の世界とは全く異なる新鮮な体験を指す。 with you
今、あなたとまったく新しい世界にいる
[JASMINE]
Unbelievable sights
信じられない光景
Indescribable feeling
言葉では言い表せない感覚
Soaring, tumbling, freewheeling6freewheeling
[形・俗語]「自由気ままに動く・制約なく漂う」という意味。自転車などの空転(フリーホイール)から転じた比喩表現。
舞い上がり、くるくると、自由に風を切って
Through an endless diamond sky
果てしなくダイヤモンドのように輝く空を越えて
[JASMINE & ALADDIN]
A whole new world (Don’t you dare7dare
[動・口語]「あえて~する」→「Don’t you dare +動詞」で「絶対に~するな」という強い禁止・挑発を表すイディオム。 close your eyes)
まったく新しい世界 (目を閉じるなんてもってのほか)
A hundred thousand things to see
見るべきものが十万とある
(Hold your breath, it gets better)
(息を飲んで、もっとすごくなるから)
I’m like a shooting star, I’ve come so far
流れ星のように、ここまで遠くへ来た
I can’t go back to where I used to be
もといた場所には戻れない
A whole new world (Every turn a surprise)
まったく新しい世界 (曲がるたびに驚きがある)
With new horizons to pursue (Every moment red-letter8red-letter
[形・慣用]かつてカレンダーで祝日・記念日を赤字で記したことに由来し、「特別な・記念すべき」を意味する慣用表現。)
追い求めるべき新たな地平とともに (一瞬一瞬が記念すべき日)
[ALADDIN & JASMINE]
I’ll chase them anywhere, there’s time to spare9time to spare
[名詞句・イディオム]「余裕のある時間」→ 急ぐ必要がない、時間はたっぷりあるという意味のイディオム。
どこまでも追いかけていく、時間はたっぷりある
Let me share this whole new world with you
この真新しい世界を、あなたと分かち合わせて
[ALADDIN & JASMINE]
A whole new world (A whole new world)
まったく新しい世界(まったく新しい世界)
That’s where we’ll be (That’s where we’ll be)
そこが私たちの向かう場所(そこが私たちの向かう場所)
A thrilling chase, a wondrous10wondrous
[形・文語]「wonder(驚嘆)」から派生した詩的・古風な形容詞。日常語の「wonderful」より格調高く、「驚くほど素晴らしい」の意。 place
胸躍る冒険、驚くほど美しい場所
[ALADDIN & JASMINE]
For you and me
あなたと私のために
Writer(s): Alan Menken, Tim Rice
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「A Whole New World」はどんな曲ですか?
1992年公開のディズニー映画『アラジン』のために作られた楽曲で、アラン・メンケンが作曲、ティム・ライスが作詞を担当しました。映画版ではアラジン役のブラッド・ケインとジャスミン役のレア・サロンガが歌い、二人が魔法の絨毯に乗って夜空を旅する印象的なシーンで流れます。翌1993年にはピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルによるポップバージョンがBillboard Hot 100で1位を獲得し、さらにアカデミー賞最優秀主題歌賞とグラミー賞を同年に受賞するという快挙を成し遂げた、世界中で愛され続ける名曲です。
「”way”」はどういう意味ですか?
歌詞の「But when I’m way up here, it’s crystal clear」という一節に登場するこの「way」は、形容詞でも名詞でもなく副詞として使われています。「はるかに」「ずっと」という距離・程度の強調を表す言葉で、直訳すると「でも、はるか上空にいると、すべてがはっきり見える」となります。魔法の絨毯で高く舞い上がった開放感と高揚感をたった一語で強調している点がポイントです。日常会話でも「way better(断然いい)」「way too expensive(高すぎる)」のように広く使われる表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
「”whole new world”」はどういう意味ですか?
「whole」は「まるごとの・完全な」という意味の形容詞です。「a whole new world」とすることで、単なる「a new world(新しい世界)」よりもはるかに強い「これまで知っていた世界とは完全に別次元の、まったく新しい世界」というニュアンスが生まれます。ジャスミンにとって、王宮の外の世界はそれほど衝撃的で、胸がふるえるほど新鮮なものだったわけです。日本語では「全く新しい世界」や「夢のような世界」と訳されることが多く、英語でも日常的に「This changes everything — it’s a whole new world!」のように感嘆を込めて使われます。
「”freewheeling”」はどういう意味ですか?
「Soaring, tumbling, freewheeling, through an endless diamond sky」という歌詞の中に登場するこの単語は、もともと自転車や車が「エンジンやペダルの力を使わず、慣性だけで走る」状態を指す工学用語に由来します。そこから転じて「何にも縛られず、ルールも制限も気にせず自由奔放に動き回る」という意味で使われるようになりました。この場面では、宮殿のしきたりも周囲の目も関係なく、ただ風に身をまかせて夜空を自由に飛んでいるジャスミンの解放感を鮮やかに表現しています。日本語の「風まかせ」や「自由気まま」に近いイメージで覚えると分かりやすいでしょう。
関連リンク
A Whole New World – Brad Kane and Lea Salonga (Official Video)
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