【歌詞和訳】Address It – LPB Poody

今回の曲のタイトルは、「Address It」です。直訳すると、「それに向き合う」です。動詞としての”address”は「問題や事柄に正面から取り組む・対処する」という意味を持ち、シンプルでありながらも力強い言葉です。

LPB Poody(エルピービー・プーディー)は、アメリカ・フロリダ州ゲインズビル出身のラッパー。「Address It」は2019年にリリースされ、TikTokを中心にSNSで急速に拡散し、Billboardホット100チャートへのランクインを果たした話題作だ。サウンドプロデューサーとして、Daptone Records周辺で活躍するLeon Michels、Dave Guy、Thomas Brenneckらが名を連ねており、ソウルフルな生音とトラップビートを融合させた独特のサウンドが特徴。歌詞では、成功を妬むhaterへの不満や、自らの立場をはっきりと示す強気な姿勢が率直に綴られている。

【直訳のポイント】タイトルの”address it”は「それに向き合う・対処する」が直訳だが、曲中では「ハッキリ物を言う・白黒つける」という強いニュアンスで使われているため、文脈ごとに訳を工夫した。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Address It – LPB Poody

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[Intro]
(48kHz)
(48kHz)

These niggas1niggas
[名・AAVE]本来は侮蔑語だが、ヒップホップ文化では仲間内で「奴ら」「こいつら」を指す語として転用される。
got it…

あいつら、持ってる…

(Stxnk, you hard2hard
[形・俗語]「硬い」が転じて「かっこいい」「本物だ」「やばい」を意味するヒップホップスラング。
)

(スタンク、お前はやばい)

Bitch, I got it off the muscle3off the muscle
[句・俗語]「筋肉だけで」→ 誰の力も借りず、純粋な自力と根性だけで成功をつかんだことを表すスラング。

俺は純粋に自力でつかんだ

He wanna fight, I don’t tussle4tussle
[動]取っ組み合いや揉み合いのケンカをする。

あいつは喧嘩したがってるが、俺はそんな揉み合いはしない

Uh, I’m talkin’ ‘bout…
ああ、俺が言いたいのは…


[Chorus]
Mmm, mmm, mmm, mmm
んー、んー、んー、んー

Mmm, mmm, mmm, mmm
んー、んー、んー、んー

Mmm, mmm, mmm, mmm
んー、んー、んー、んー

Mmm, mmm, mmm, mmm
んー、んー、んー、んー





[Verse]
I see the pussy boy5pussy boy
[名・俗語]「びびり野郎」「腰抜け」を意味する侮辱的スラング。
ain’t learned his lesson

あのチキン野郎、まだ懲りてないようだな

Ain’t no location, but I’m gon’ address6address
[動・イディオム]「住所」の意から転じ、「対処する・白黒つける」を意味する。直前の”location”との掛け言葉。
it

場所は関係ない、でも俺がケリをつけてやる

‘Cause how I feel, it’s time to go to steppin’7go to steppin’
[句・AAVE]「行動を起こす・動き出す」を意味するスラング。転じて「相手に向かっていく」という対決のニュアンスも含む。

俺の気持ちはもう決まった、動き出す時だ

Like Golden State8Golden State
[固・NBA]ゴールデンステート・ウォリアーズ(NBAの強豪球団)のこと。エースのステフ・カリーがチームを「背負う」構図に例えている。
, this 40940
[名・俗語].40口径の拳銃(.40 S&W)を指すスラング。
holdin’ Stephen10Stephen
[固・人名]ステフ・カリー(Stephen Curry)のこと。カリーがウォリアーズを「支える」ように、この銃が標的の「スティーブン」を抑え込むという二重の比喩。

ゴールデンステートを背負うステフのように、この.40がスティーブンを抑える

This shit here gon’ get messy
これはえらいことになるぞ

These rappers be so lame, but they want fame from the media
このラッパーどもはダサいくせに、メディアで名声が欲しいんだと

Poody, that’s my name, go check me out, Wikipedia
プーディ、それが俺の名前だ、ウィキペディアで調べてみな

“No Lolz” explain itself11explain itself
[句・イディオム]”speaks for itself”(それ自体が全てを語る)と同義。説明不要なほど結果が明白だという表現。
a lot, I defeated ya

「No Lolz」というタイトルが全てを物語る、俺はお前を倒した

I got it off the muscle12off the muscle
[句・俗語]「筋肉=自分の力・根性」で手に入れた、つまり「純粋な実力・自力だけで獲得した」ことを表すスラング。
, who the fuck said I needed ya?

全部自力でつかんだんだ、誰がお前が必要と言った?

I made a name for myself13made a name for myself
[句・イディオム]「自力で名声・評判を築いた」を意味する慣用表現。
, pussy boy, I don’t need you

俺は自分の力で名を上げた、このチキン野郎、お前なんか必要ない

You breathe how I breathe and you bleed how I bleed too
お前は俺と同じように息をして、俺と同じように血も流す

I roll up like a dutch14dutch
[名・俗語]「Dutch Master」ブランドの葉巻の俗称。中身を抜いてマリファナを詰め直すブラント用ラッパーとして定番の素材。
and we gon’ smoke just like weed do

ダッチを巻くみたいに準備して、ウィードみたいにただ煙を上げる

He say I shed skin15shed skin
[句・比喩]蛇が脱皮するように、過去の自分や習慣を脱ぎ捨て変化すること。
, no python, but I squeeze16squeeze
[動・俗語]銃の引き金を引く・発砲すること。直前の「python(締め上げる蛇)」との対比で掛けられている。
too

奴は俺が皮を脱いだと言う、パイソンじゃないが俺も引き金を引ける

I say them niggas do they thang, but they don’t do it like we do
奴らはそれなりにやってる、でも俺たちみたいにはできない

No ratatouille, we got the recipe to get cheese17cheese
[名・俗語]金・カネのこと。
too

ラタトゥイユじゃない、俺たちには金を稼ぐ自分たちのレシピがある

Like how the fuck you ‘posed to leave the streets when they feed you?
ストリートが飯を食わせてくれてるのに、どうやって離れろってんだ?

You gon’ feel how you feel, but don’t let that mislead you
感じるように感じればいい、でもそれに惑わされるな

In the streets my niggas choppin’ trees18trees
[名・俗語]マリファナの俗称。「choppin’ trees」で大麻を小分けにして売ること。
‘cause they so scared to leave

仲間たちはストリートでウィードを売ってる、抜け出すのが怖すぎるから

Kickstand all in my cup, ‘cause I be sippin’ lean19lean
[名・俗語]「パープルドランク」の俗称。コデイン入り咳止めシロップにソーダとキャンディを混ぜた違法ドリンクで、強い鎮静・多幸感をもたらす。

カップにキックスタンドを突っ込んで、リーンをちびちびやってる

He only tote20tote
[動・俗語]銃を携帯・持ち歩くこと。
when he on monkeys21monkeys
[名・俗語]「monkey on one’s back(薬物依存)」から転じ、薬物に酔っている・ラリっている状態を指す。
, so make him pop a bean22bean
[名・俗語]エクスタシー(MDMA)錠剤の俗称。「pop a bean」で1錠服用すること。

奴は薬でラリってるときしか銃を持ち歩かない、だからエクスタシーを飲ませろ

Niggas always reachin’ for some clout23clout
[名・俗語]「影響力・名声・格」を意味するヒップホップスラング。SNS時代では「バズ力」や「存在感」のニュアンスで使われる。
, bruh, that shit so green24green
[形・俗語]「青い・未熟・経験不足」の意。ここでは「見え透いていて甘い」というニュアンス。

あいつらはいつも名声にしがみつこうとしてる、ダチよ、そのザマが青すぎる

I’ma make sure that they hear me through these headphones
ヘッドフォン越しに俺の声をちゃんと届けてやる

You niggas speakin’ on these charges25charges
[名]「刑事告発・罪状」の意。ここでは俺たちに向けられた犯罪的な疑惑・訴追を指す。
, dawg, y’all dead wrong

俺たちへの罪状について語ってるが、お前らは完全に見当違いだ

But let a nigga speak on Mari, then his head gone26head gone
[句・俗語]「頭が消える」=殺される・消される、という死の脅威を暗示する表現。

でもマリのことを口にしたら、そいつの頭は吹き飛ぶ

I’ma set his ass up27set up
[句動詞]「罠にはめる・誘き寄せる」の意。ここでは女性を使って相手を陥れる計略を指す。
with my lil’ redbone28redbone
[名・AAVE]肌の色が明るいアフリカ系アメリカ人女性を指す俗語。

俺のレッドボーンを使ってそいつを罠にはめてやる

My lil’ bitch in Jacksonville scopin’ out29scopin’ out
[句動詞・俗語]「下見する・偵察する・監視する」の意。犯行前の下調べを指す。
every home

ジャクソンビルにいる俺の女があらゆる家を偵察している

Sticks and stones30sticks and stones
[句]「棒と石」→ここでは「武器全般(銃・鈍器など)」を指す。「石が骨を砕く」という童謡のフレーズを暗示しつつ、実際の武器を意味する転用。
when we slide31slide
[動・AAVE]「滑る」→敵のもとへ乗り込む・攻撃しに向かうことを意味するスラング。
, breakin’ every bone

武器を持って乗り込む時、骨という骨を砕いていく

Make these niggas multiply ‘cause his mans32mans
[名・AAVE]「man(仲間・相棒・右腕)」のAAVE的用法。親しい仲間や側近を指す。
gone

あいつの相棒が消えたから、こいつらを次々と葬っていく

My nigga told me fuck that bitch and bring the bread33bread
[名・俗語]「金・金銭」を意味するスラング。「パンを稼ぐ=生計を立てる」から転じた表現。
home

俺のダチが言った、あのビッチは無視して金を持ち帰れと

Ayy, look
ヘイ、聞けよ


[Outro]
Ayy, look, man
なあ、聞けよ

However you niggas wanna play it (I ain’t got no rap34rap
[名・俗語]ここでは「ラップの歌詞・ヴァース」の意。「お前らへのラップはもうない」=言葉ではなく行動で来い、という宣言。
)

お前らがどう動こうと(俺にはもうラップなんてない)

However you niggas wanna take it, nigga, we can take it there35take it there
[句・俗語]「そこまで持っていく」→ 口論や喧嘩をより暴力的なレベルへエスカレートさせることを意味するAAVE表現。
, nigga (No rap for none of you niggas)

お前らがどう受け取ろうと、そこまで持っていってやる(お前らの誰にもラップなんかない)

It don’t matter, however y’all wanna do it, nigga (You social media-ass36-ass
[接尾・AAVE]名詞の後に付けて侮蔑的に強調する接尾語。「social media-ass niggas」=「SNSでしか強がれない奴ら」。
niggas)

何でもいい、お前らのやり方でかかってこい(SNSでしか吠えないクソ野郎ども)

Gunplay, anything, nigga, I’m down with37down with
[句・AAVE]「〜に乗り気・準備できている」を意味する表現。ここでは「何でもこいだ」の意。
whatever, nigga (You fuck niggas ain’t livin’ like that)

銃撃戦でも何でも、俺は何でもこいだ(お前らクソ野郎はそんな生き方してない)

We’ll start lettin’ off38lettin’ off
[句動詞・俗語]「ぶっ放す・発砲する」を意味するAAVEスラング。
shit

ぶっ放し始めるぞ

Y’all know how I’m comin’39how I’m comin’
[句・AAVE]「俺がどう動くか・俺のやり方」を指す表現。「俺の流儀はわかってるだろ」というニュアンス。
, nigga, Lightpole (You know what I’m sayin’? Niggas got me fucked up40got me fucked up
[句・俗語]「俺を完全に誤解している・舐めている」を意味するAAVEスラング。
, but I’ma go back in there)

俺がどう来るか分かってるだろ、ライトポール(わかるか?俺を舐めてやがるが、また乗り込んでやる)

G7, get cheese41cheese
[名・俗語]「チーズ」→「金・カネ」を指すスラング。
the movement, nigga

G7、金を稼げ、これが俺たちのムーブメントだ

Ayy, look, man, I still wanna talk that shit42talk that shit
[句・AAVE]「でかい口を叩く・威勢のいい啖呵を切る」を意味する表現。
(Fuck nigga can’t spare me)

なあ聞けよ、まだでかい口叩いてやりたいぞ(クソ野郎に俺は止められない)

Keep talkin’ that shit, you wanna jump43jump
[動・俗語]「飛びかかる」→ 複数人で一人を取り囲んで暴行する「袋叩き」を意味するスラング。
me?

そのまま吠え続けろ、俺を袋叩きにしたいのか?

Talk to ‘em (Check me out44Check me out
[句動詞・俗語]「私を見てみて」→「注目しろ・聞け」という呼びかけ。
)

奴らに聞かせてやれ(こっちに注目しろ)

Man, fuck that, I ain’t gon’ even rap no more, nigga, you niggas get the message
はあ、もういい、俺はもうラップすらしない、お前らわかるだろ

You niggas know what the fuck I’m tryna say
俺が何を言いたいのか、お前らにはわかってるはずだ

Just don’t at45at
[動・俗語/SNS]SNSで「@ユーザー名」とメンションする行為を動詞化したスラング。「俺にメンションするな・絡んでくるな」の意。
me in shit, nigga

何があっても俺に絡んでくるな

Don’t at me in nothin’ on the ‘Gram46‘Gram
[固有名詞]Instagramの略称。
, nigga

インスタでも絶対に俺にメンションするな

Nothin’ on any kinda social media, nigga
他のどんなSNSでも一切な

Straight up47Straight up
[副・俗語]「まっすぐ」→「本気で・マジで」を意味するスラング。強調や誓いの表現。
, nigga

マジで言ってんだ

Or wherever I see your ass48your ass
[代・AAVE]「お前の尻」→「お前」自身を指すAAVEの強調的代名詞。
at, it’s gon’ be that49it’s gon’ be that
[慣・俗語]「そういうことになる」→ 対立や報復が不可避であることを示す脅しの慣用句。
, nigga

お前をどこで見かけようと、そういうことになるからな

I’m gone
俺は消える



Writer(s): Leon Michels, Dave Guy, Thomas Brenneck, 48kHz, Stxnk, LPB Poody

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Address It」はどんな曲ですか?

「Address It」は、フロリダ州ゲインズビル出身のラッパー、LPB Poodyが2019年にリリースしたトラップ・ラップ曲です。リリース直後からTikTokを中心にSNSで爆発的に拡散し、Billboard Hot 100にチャートイン。Spotifyでは数千万回を超えるストリーミングを記録し、フロリダ産ストリートラップを世に広めた一曲として知られています。タイトルの「Address It」は「それに向き合え/けりをつけろ」という意味で、強さと自信をテーマにした歌詞が曲全体を貫いています。

「”niggas”」はどういう意味ですか?

これはアフリカ系アメリカ人英語(AAVE)から来た言葉で、ヒップホップの歌詞では「やつら」「仲間」「男たち」といったニュアンスで、特定の人物や周囲の人々を指すときに使われます。文脈によっては仲間意識を示すこともあれば、対立する相手を指すこともあります。ただし、この言葉には深い人種的・歴史的背景があり、アフリカ系アメリカ人コミュニティの内部で使われる表現として理解することが大切です。翻訳する際は「連中」「やつら」などと意訳されることが多いです。

「”hard”」はどういう意味ですか?

ヒップホップにおける「hard」は、「クールだ」「本物だ」「迫力がある」「隙がない」といった幅広い称賛のニュアンスを持つスラングです。たとえば「That beat is hard(そのビートはヤバい)」のように、音楽・ファッション・態度など何かが強烈に印象的なときに使われます。日本語では「ヤバい(良い意味で)」「かっこいい」「本格的」などが近い表現です。LPBポーディの歌詞では、自分や仲間が弱さを見せない、タフで本物であることを強調する文脈で登場します。

「”off the muscle”」はどういう意味ですか?

「off the muscle」は、「力ずく」「腕力で」「ごり押しで」といった意味のストリートスラングです。交渉や話し合いではなく、純粋な力や脅しで物事を解決・奪取するという状況を表します。「muscle(筋肉・武力)を使って」という言葉どおりのイメージで、相手が自ら渡してきたわけではなく、強引に取ったというニュアンスが含まれています。フロリダのトラップラップでは、ストリートでの生き様や支配力を誇示する表現としてよく耳にするフレーズです。

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関連リンク

Address It – LPB Poody (Official Video)

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