今回の曲のタイトルは、「Who’s That What’s That」です。直訳すると、「あいつは誰?あれは何?」です。
Niko Bはイギリス出身の若手ラッパー・シンガーで、2021年にTikTokを中心に「My Beloved」がバイラルヒットし、一気に注目を集めた。「Who’s That What’s That」はNiko B本人とCarey Rushtonの共同制作によるポップラップナンバーで、彼のトレードマークである軽快でユーモラスなUKヒップホップサウンドが全面に押し出された楽曲だ。自分の周りに現れる謎めいた人物やモノへの好奇心とお茶目な視点をテーマに、キャッチーなフックと遊び心あふれるリリックで構成されている。
【直訳のポイント】”Who’s that”は「あれは誰?」、”What’s that”は「あれは何?」と訳せる。日本語でも「誰」(人)と「何」(モノ)の対比がそのまま成立しており、タイトルに込められたユーモアと好奇心が自然と伝わってくる。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Who’s That What’s That – Niko B
[Chorus]
Who’s that? What’s that? (Who?)
あれは誰?あれは何?(誰?)
I don’t know what I’m doing but I text her WhatsApp1WhatsApp
[固有名詞]Meta社が提供するメッセージングアプリ。欧米・南アジアで広く普及しているが、日本ではLINEが主流のため馴染みが薄い。 (WhatsApp)
何をしているのかわからないけど、彼女にWhatsAppでメッセージを送った(WhatsApp)
Telling her to come through2come through
[句動詞]「通り抜ける」が転じて、口語で「来る・立ち寄る」を意味するイディオム。 and then I
来てくれるよう伝えて、それから俺は
Copped3Copped
[動・俗]copの過去形。「手に入れた・買った」を意味するスラング。 a Big Mac (Ching)
ビッグマックを買った(チーン)
Milkshake and some large fries, it cost
ミルクシェイクとLサイズのフライドポテト、合計は
Four pound fifty
4ポンド50ペンス
Take the gherkin4gherkin
[名]小さなキュウリの酢漬け(ピクルス)。ここではビッグマックに挟まれているものを指す。 out of the inside
中のピクルスを取り出して
Who’s that? What’s that? (What’s that?)
あれは誰?あれは何?(何?)
I don’t know what I’m doing but I text her WhatsApp (Brrt)
何をしているのかわからないけど、彼女にWhatsAppでメッセージを送った(ブルルッ)
Telling her to come through and then I
来てくれるよう伝えて、それから俺は
Copped5copped
[動・俗語]cop(動詞)の過去形。「手に入れた・買った」を意味するスラング。 a Big Mac (L’chaim6L’chaim
[ヘブライ語・イディッシュ語]「命のために」を意味する乾杯の掛け声。ユダヤ文化に由来。)
ビッグマックをゲットした(乾杯!)
Milkshake and some large fries, it cost
ミルクシェイクとLサイズのポテト、お値段は
Four pounds fifty
4ポンド50ペンス
Take the gherkin7gherkin
[名]ハンバーガーに挟まれる小型のピクルス(きゅうりの酢漬け)のこと。 out of the inside
中のガーキンを取り出して
[Verse 1]
House party on a cold night
寒い夜のハウスパーティー
I got goosebumps but it’s alright (Alright)
鳥肌が立つけど、まあいいさ(いいさ)
Got a Grey Goose8Grey Goose
[固有名詞]フランス産のプレミアムウォッカブランド。ここでは一本のボトルを指す。 for a good price
グレイグースをいい値段で手に入れた
And I mix that with coke and ice (Ching)
それをコーラと氷で割って(チン)
2 A.M. and I’m in town
夜中の2時、街に繰り出す
Dance in the street like I’m Chris Brown9Chris Brown
[固有名詞]アメリカのR&B歌手。卓越したダンス技術で知られ、「踊りの上手さ」の代名詞的存在。 (Dance, dance)
クリス・ブラウンみたいに街で踊る(ダンス、ダンス)
Bouncer10Bouncer
[名・俗語]バーやクラブの入口に立つ警備員・用心棒。 comes, has me pinned down
用心棒がやってきて、取り押さえられた
But he let me go for twenty pound (Ching)
でも20ポンド渡したら解放してくれた(チン)
Where’s my wallet? (Wallet)
財布はどこだ?(財布)
Swear11Swear
[動・口語]「誓う」が転じ、「絶対〜のはずだ」と強く確信を主張する口語表現。 it was in my pocket (Pocket)
絶対ポケットに入れたはずなのに(ポケット)
My bank card was in there
キャッシュカードまで入ってたのに
And I need to make a deposit (Broke)
入金しなきゃいけないのに(金欠)
I think I’m ‘bout to vomit (Vomit)
吐きそうだ(吐く)
I shouldn’t have ate that omelette (Nah)
あのオムレツ食うんじゃなかった(まじで)
Bought 50p1250p
[名・英貨幣]イギリスの通貨単位「ペンス(pence)」の略。£1=100p なので50ペンスは約半ポンド。 of bitcoin
ビットコインを50ペンス分買って
Made two pound13pound
[名・英貨幣]イギリスの通貨単位「ポンド(£)」。50ペンスの投資で2ポンドの利益が出たという笑いのくだり。 of profit (I’m rich)
2ポンドの利益が出た(金持ちじゃん)
My mate14mate
[名・英俗語]「友達・仲間」を意味するイギリス英語のスラング。 says he’s lost it
友達がなくしたって言うから
I thought he meant my wallet (What?)
財布のことかと思ってたら(え?)
Can’t find his phone so he asked me to call it (Brrt, brrt)
スマホが見つからないから鳴らしてくれって(ブルブル)
[Chorus]
Who’s that? What’s that? (What’s that?)
あれは誰?あれは何?(あれは何?)
I don’t know what I’m doing but I text her WhatsApp (WhatsApp)
何をしているのかわからないけど、彼女のWhatsAppにメッセージを送る(WhatsApp)
Telling her to come through15come through
[句動詞]「通り抜ける」→「立ち寄る・遊びに来る」を意味する口語表現。 and then I
来るように伝えて、そして
Copped16Copped
[動・俗語]cop の過去形。「手に入れた・買った」を意味するスラング。 a Big Mac (Big Mac)
ビッグマックをゲットした(ビッグマック)
Milkshake and some large fries, it cost
ミルクシェイクとラージフライ、合計
Four pound fifty
4ポンド50ペンス
Take the gherkin17gherkin
[名]ピクルス用の小型きゅうり。バーガーに挟まれる酢漬けのきゅうりのこと。 out of the inside (No gherkin)
中のガーキンを取り出して(ガーキンなし)
Who’s that? What’s that? (What’s that?)
あれは誰?あれは何?(あれは何?)
I don’t know what I’m doing but I text her WhatsApp (Brrt)
何をしているのかわからないけど、彼女のWhatsAppにメッセージを送る(ブルッ)
Telling her to come through18come through
[句動詞]「通り抜ける」→「立ち寄る・遊びに来る」を意味する口語表現。 and then I
来るように伝えて、そして
Copped19Copped
[動・俗語]「捕まえた」→「買った・ゲットした」を意味するスラング。 a Big Mac (Big Mac)
ビッグマックをゲットした(ビッグマック)
Milkshake and some large fries, it cost
ミルクシェイクとLサイズのフライ、合計
Four pounds fifty
4ポンド50ペンス
Take the gherkin20gherkin
[名]小型のキュウリを酢漬けにしたピクルス。マクドナルドのバーガーに挟まれている。 out of the inside
中のピクルスを取り出して
[Verse 2]
This girl knows nothing (Nothing)
この子は何もわかってない(何も)
She can’t tell if I’m bluffing
俺がハッタリをかましているかどうかも見抜けない
She can’t have a good discussion without her tryna push my buttons21push my buttons
[句動詞・イディオム]「ボタンを押す」→ 意図的に相手の神経を逆なでする・怒らせることを指すイディオム。 (Buttons)
まともな話し合いもできない、いつも俺の神経を逆なでしようとする(ボタン)
And she’s not that good with numbers (Numbers)
しかも数字が大の苦手(数字)
She stole like half my jumpers22jumpers
[名・英英語]英国英語で「セーター・プルオーバー」のこと。米英語の “sweater” に相当。 (Thief)
セーターを半分くらい盗んでいった(泥棒)
Took her to meet my family and she squared up23squared up
[句動詞・俗語]「構える」→ 喧嘩腰で相手に向かっていく・戦闘態勢を取ることを指すイディオム。 to my cousin (Bow)
家族に紹介したのに、いとこに喧嘩腰で向かっていった(ボウ)
Yeah she’s mad (She’s mad)
そう、あの子はイカれてる(イカれてる)
She tried to fight my dad
父親に喧嘩を売ろうとした
Got her a taxi from the airport and she tried to bump24bump
[動・俗語]タクシーの料金を踏み倒す・無銭乗車しようとすること。 the cab (Bump)
空港からタクシーを手配したのに、料金を踏み倒そうとした(バンプ)
Then she stole my cat (My cat)
そして俺の猫まで盗んでいった(俺の猫)
She burnt down my flat25flat
[名・英語]イギリス英語でアパートの一室を指す語。 (No way)
あいつが俺のアパートを燃やした(まじかよ)
She went to the club and put her drinks on my tab26tab
[名・俗語]飲食店での「ツケ・付け払い」。「put on my tab」=「俺のツケにする」という慣用表現。
クラブに行って飲み代を全部俺のツケにしやがった
Now I’m vexed27vexed
[形・英俗語]「苛立っている・激怒している」を意味するイギリス英語スラング。, I’m broke
頭にくる、しかも無一文だ
But I’m not your average bloke28bloke
[名・英俗語]「男・野郎」を意味するイギリス英語スラング。 (No way)
でも俺はただの男とは違う(まじで)
Went in her purse and placed a kilo of coke29coke
[名・俗語]コカインの俗称。
あいつのバッグにコカインを一キロ仕込んだ
And then I said, “Goodnight” (Night)
そして「おやすみ」と言い残した
Dialed 9-9-9309-9-9
[固有名]イギリスの緊急通報番号。日本の110番・119番に相当。 (Brrt)
999番に電話した
Police locked her up, gave her intent to supply31intent to supply
[法律用語]「薬物譲渡目的所持罪」。販売・配布する意図をもって薬物を所持しているとみなされるイギリスの罪状。 (Bye)
警察があいつを逮捕し、薬物譲渡目的所持罪で起訴した
Two hours late for school, but you can’t blame me (Blame me)
学校に2時間遅刻したけど、俺のせいじゃない
Fried egg sandwich, white bread, bottle of HP32HP
[固有名]「HPソース」。イギリスの定番ブラウンソースのブランド名。ウスターソースに似た甘辛い調味料。 (White bread, white bread)
目玉焼きサンド、白パン、HPソース一本
Asked my cousin, “When you grow up, what’d33what’d
[短縮形]「what did」の縮約形。’d が did を表す用法で「何になりたかったの?」の意。「what would」とも取れるため文法的に紛らわしい。 you wanna be?” (What’d he say?)
いとこに聞いた、「大きくなったら何になりたい?」(何て言った?)
He said a dealer34dealer
[名・俗語]「販売業者」→ この文脈では麻薬の売人を指す。 ‘cause he hates the police (Okay)
警察が嫌いだから売人になりたいって言った(そうか)
On his birthday he went from eleven to thirteen35eleven to thirteen
[文化参照]11から13へ飛び、12を意図的に省いたギャグ。次行の「Fuck 12」(警察の俗称)への伏線。 (Why?)
誕生日に彼は11歳から13歳になった(なんで?)
Because fuck 1236Fuck 12
[句・俗語]「警察はくたばれ」を意味する反警察スラング。「12」は米テレビドラマ『Adam-12』や警察無線コードに由来する警察の蔑称。, he controls the streets (Bow)
警察なんてくたばれ、奴がこの街を仕切ってるんだ(バウ)
[Chorus]
Who’s that? What’s that? (Brrt)
あれは誰だ?何だ?(ブルッ)
I don’t know what I’m doing but I text her WhatsApp (Ching)
何してるかわからないけど彼女にWhatsAppでメッセージを送った(チン)
Telling her to come through37come through
[句動詞]「来る・立ち寄る」の意。自分のいる場所に相手を呼ぶ際に使うスラング表現。 and then I
来るよう彼女に伝えて、そして俺は
Copped38copped
[動・俗語]copの過去形。「手に入れた・買った」を意味するスラング。 a Big Mac (L’chaim39L’chaim
[感・ヘブライ語]「命のために」を意味するヘブライ語の乾杯の掛け声。喜びや祝いの場面で使われる。)
ビッグマックをゲットした(レハイム)
Milkshake and some large fries, it cost
ミルクシェイクとLサイズのフライドポテト、全部で
Four pound fifty
4ポンド50ペンス
Take the gherkin40gherkin
[名]小型のきゅうりを酢漬けにしたもの。日本語では「ピクルス」と呼ばれ、ビッグマックに挟まれている。 out of the inside (No gherkin)
中のピクルスを取り出して(ピクルスなし)
Who’s that? What’s that? (Bow41Bow
[固有名詞]ロンドン東部の地区名(E3)。UKグライム・ドリル音楽の発祥地として知られる。)
あれは誰だ?何だ?(ボウ)
I don’t know what I’m doing but I text her WhatsApp (Brrt)
何してるかわからないけど彼女にWhatsAppでメッセージを送った(ブルッ)
Telling her to come through42come through
[句動詞]「来る・立ち寄る」の意。自分のいる場所に相手を呼ぶ際に使うスラング表現。 and then I
来るよう彼女に伝えて、そして俺は
Copped43Copped
[動・俗語]「cop」の過去形。「買った・手に入れた」を意味するイギリス英語スラング。 a Big Mac44Big Mac
[固有名詞]マクドナルドの代表的バーガー商品名。 (Big Mac)
ビッグマックを買った(ビッグマック)
Milkshake and some large fries, it cost
ミルクシェイクとLサイズのフライ、それで
Four pounds fifty45Four pounds fifty
[固有名詞・通貨]「£4.50」。イギリスの通貨ポンド(GBP)での価格表示。
4ポンド50ペンス
Take the gherkin46gherkin
[名]ピクルス用の小型キュウリ。マクドナルドのバーガーに挟まれている薄切りのピクルスを指す。 out of the inside
中に入ってるピクルスを取り出して
[Outro]
Fuck gherkins47gherkins
[名・食材]小型のきゅうりを酢漬けにしたピクルス。マクドナルドのバーガーに挟まれる緑色の薄切り野菜のこと。
ガーキンなんてくたばれ
Fuck gherkins
ガーキンなんてくたばれ
Fuck gherkins
ガーキンなんてくたばれ
McDonald’s fuck your—
マクドナルド、お前の——
Fuck your gherkins, McDonald
お前のガーキンなんてくたばれ、マクドナルド
I’ve never ever bought a burger and not taken the gherkin out the inside
バーガーを買って、中のガーキンを取り出さなかったことなど一度たりともない
Writer(s): Carey Rushton, Niko B
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Who’s That What’s That」はどんな曲ですか?
「Who’s That What’s That」は、イギリス出身のラッパー・Niko Bによる楽曲で、彼独特のユーモラスでフレンドリーなラップスタイルが光る一曲です。Niko BはTikTokやSNSをきっかけにUKのZ世代を中心に人気を爆発させたアーティストで、この曲もストリーミングサービスで多くの再生数を獲得し、彼のキャッチーな世界観をよく表しています。歌詞には現代のイギリス若者言葉やポップカルチャーへの言及が散りばめられており、英語学習の素材としても非常に面白い作品です。
「WhatsApp」はどういう意味ですか?
WhatsAppはLINEのような無料のメッセージ・通話アプリで、ヨーロッパや世界中で非常に広く使われています。歌詞でこの言葉が出てくるとき、単にアプリ名を指すだけでなく「連絡する・メッセージを送る」という行為そのものを表しています。日本語で「LINEして」と言うのと同じ感覚で、「WhatsAppして」=「メッセージ送ってね」というニュアンスで使われています。
「come through」はどういう意味ですか?
「come through」は英語のスラングで「(こっちに)来る・立ち寄る・遊びに来る」という意味で使われます。たとえば「come through tonight(今夜来なよ)」のように、友達や気になる相手を自分のところへ誘うときに使う表現です。日本語の「うちに来る?」や「遊びに来てよ」にぴったり対応するカジュアルなフレーズで、イギリスのスラングでも日常的に使われています。
「Copped」はどういう意味ですか?
「Cop(コップ)」は本来「手に入れる・買う」という意味の英語スラングで、「Copped」はその過去形です。スニーカーやストリートウェアのカルチャーでよく使われ、「新しいスニーカーをcopped(ゲットした)」のような使い方が定番です。Niko Bの歌詞でも、何かを買ったり手に入れたりした自慢やエピソードの文脈で登場することが多く、「買った」「手に入れた」と訳すのが自然です。
関連リンク
Who’s That What’s That – Niko B (Official Video)
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