今回の曲のタイトルは、「7 rings」です。
直訳すると、「7つの指輪」です。
Ariana Grandeの2019年のポップ曲で、全米Billboard Hot 100で8週連続1位を獲得した世界的大ヒット曲です。アルバム『thank u, next』収録で、ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲「My Favorite Things」のメロディーをサンプリングしていることでも話題になりました。アリアナが友人6人と高級ジュエリーショップ「Tiffany & Co.」でお揃いの指輪を購入した実際の出来事を元に、財力でほしいものを全て手に入れるという自信と解放感を歌っています。
【直訳のポイント】
この曲の「red-bottoms」という表現、「高級な靴」と意訳するサイトもありますが、当ブログでは「赤底の靴」という直訳を採用しました。これはChristian Louboutinのシグネチャーである赤いソールのハイヒールを指す固有名詞で、「幸せの値段 = red-bottoms(ルブタン)の価格」という歌詞のポイントを正確に伝えるためには、原義を知ることが不可欠だからです。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
7 rings – Ariana Grande
[Verse 1]
Yeah, breakfast at Tiffany’s1breakfast at Tiffany’s
[固有名詞]ニューヨーク5番街にある高級ジュエリーブランド「Tiffany & Co.」でのブレックファースト。映画『ティファニーで朝食を』(1961年)でも知られる憧れの場所を指す and bottles of bubbles2bubbles
[名詞・スラング]シャンパンやスパークリングワインのこと。気泡(bubble)が立つことから転じた口語表現
そう、ティファニーで朝食を、シャンパンを何本も
Girls with tattoos who like getting in trouble3getting in trouble
[慣用句]問題を起こすこと・面倒ごとに巻き込まれること。”get into trouble”(トラブルに入り込む)の動名詞形
トラブルが好きなタトゥーの女の子たち
Lashes4Lashes
[名詞]まつ毛エクステ(eyelash extensions)のこと。カジュアルに「lashes」と略して使われる and diamonds, ATM machines
まつ毛エクステにダイヤモンド、ATMマシン
Buy myself all of my favorite things (Yeah)
お気に入りのものを全部自分で買う(そう)
Been through some bad shit5shit
[名詞・スラング]本来は汚い言葉だが、口語では「こと・もの・状況」を意味する万能スラング。”bad shit”で「ひどい経験・つらいこと」, I should be a sad bitch6bitch
[名詞・スラング]本来は侮辱語だが、女性アーティストが自分や女友達を指す表現として肯定的に使う用法も定着している。”sad bitch”で「落ち込んだ女」
ひどいことを経験してきた、悲しい女になるべきだったのに
Who woulda7woulda
[助動詞・短縮形]”would have”の口語短縮形。「〜だっただろうに」と過去の推量を表す thought it’d turn me to a savage8savage
[名詞・スラング]本来は「野蛮人」だが、スラングでは「容赦なく強い人・クールな人」を意味する。つらい経験が彼女を強くしたことを指す?
それが私を強くするとは誰が思っただろう?
Rather be tied up with9tied up with
[慣用句]〜で手がふさがっている・〜に縛られているという意味のイディオム。”calls”(電話)で忙しい状態と、”strings”(束縛)との対比になっている calls and not strings10strings
[名詞・比喩]楽器の弦ではなく「しがらみ・束縛」の意味。”no strings attached”(条件なし・しがらみなし)という慣用句にも通じる
しがらみじゃなく、電話で忙しい方がいい
Write my own checks11write my own checks
[慣用句]自分の小切手を自分で書く=自分の財力で全てを自分で決める・経済的に完全自立しているという意味 like I write what I sing, yeah (Yeah)
歌う曲を書くように、自分の小切手も自分で書く(そう)
[Pre-Chorus]
My wrist, stop watchin’12stop watchin’
[表現]「私の手首の宝飾品が人々を立ち止まらせて見入らせる」という意味。”stop”+”watching”(立ち止まって見る)の掛け言葉, my neck is flossy13flossy
[形容詞・スラング]ゴージャスな・派手でお金持ちっぽい様子。歯磨き糸(floss)が光ることから「キラキラした」というニュアンスに転じたとも言われる
私の手首(の宝飾品)は目が離せない、私の首元はゴージャス
Make big deposits14deposits
[名詞]銀行への預金・入金のこと。”make a deposit”で「預金する」, my gloss is poppin’15poppin’
[形容詞・スラング]”popping”の短縮形。目立つ・完璧な・バッチリな様子を表すスラング
大きな預金をして、私のグロスはバッチリ
You like my hair? Gee16Gee
[感嘆詞]「まあ」「へえ」に相当する軽い驚きや照れを表す感嘆詞。”Jesus”を略したものとも言われる, thanks, just bought it
私の髪、好き? まあ、ありがとう、さっき買ったばかり(ウィッグ)
I see it, I like it, I want it, I got it (Yeah)
見て、気に入って、欲しくなって、手に入れた(そう)
[Chorus]
I want it, I got it, I want it, I got it
欲しいと思ったら手に入れる、欲しいと思ったら手に入れる
I want it, I got it, I want it, I got it
欲しいと思ったら手に入れる、欲しいと思ったら手に入れる
You like my hair? Gee, thanks, just bought it
私の髪、好き? まあ、ありがとう、さっき買ったばかり
I see it, I like it, I want it, I got it (Yep)
見て、気に入って、欲しくなって、手に入れた(そう)
[Verse 2]
Wearing a ring, but ain’t gon’17ain’t gon’
[短縮形]”ain’t going to”の口語短縮形。「〜するつもりはない」という強い否定 be no “Mrs.18Mrs.
[名詞]既婚女性に使う敬称(ミセス)。指輪はしていても結婚はしないということ“
指輪はしているけど、「ミセス」になるつもりはない
Bought matching diamonds for six of my bitches19bitches
[名詞・スラング]本来は侮辱語だが、ここでは女性同士が仲間・友人を指す親しみを込めた用法。「私の女友達6人」を指す
私の女友達6人におそろいのダイヤを買ってあげた
I’d20I’d
[短縮形]”I would”の短縮形。「〜する方がいい・〜したい」という意思や好みを表す rather spoil21spoil
[動詞]甘やかす・物を惜しみなく与える。子どもを甘やかす時にも使うが、ここでは友人にプレゼントを贈ること all my friends with my riches22riches
[名詞]富・財産・豊かさ。”rich”(裕福な)の名詞複数形
私の財産で友達を全員甘やかしたい
Think retail therapy23retail therapy
[名詞・スラング]買い物でストレスや悲しみを解消しようとすること。”retail”(小売り)と”therapy”(療法・治療)を組み合わせた造語 my new addiction24addiction
[名詞]依存症・中毒。”addicted to shopping”(買い物中毒)の名詞形
ショッピングが私の新しい依存症だと思う
Whoever said money can’t solve your problems
お金では問題は解決できないと言った人は
Must not have had enough money to solve ‘em25‘em
[代名詞・短縮形]”them”の口語短縮形。ここでは”your problems”を指す
解決できるほどのお金を持っていなかったに違いない
They say, “Which one?” I say, “Nah26Nah
[副詞・スラング]”No”の口語・スラング形。「ノー」をよりくだけて言う時に使う, I want all of ‘em”
みんなは「どれにする?」と言う、私は「いや、全部ほしい」と言う
Happiness is the same price as red-bottoms27red-bottoms
[固有名詞・スラング]Christian Louboutinの靴を指すスラング。同ブランドのシグネチャーである赤いソール(底)が特徴で、1足10万円以上する高級品。「幸せの値段も高いが、それだけの価値がある」という含意がある
幸せは赤底の靴(ルブタン)と同じ値段
[Pre-Chorus]
My smile is beamin’28beamin’
[形容詞]”beaming”の短縮形。光線(beam)が出るほど輝かしい・満面の笑みという意味 (Yeah), my skin is gleamin’29gleamin’
[形容詞]”gleaming”の短縮形。ピカピカと光り輝く様子。よく手入れされたつやつやの肌を表す (Is gleamin’)
私の笑顔は輝いて(そう)、私の肌は輝いて(輝いてる)
The way it shine, I know you’ve seen it (You’ve seen it)
その輝き方、あなたも見たでしょう(見たでしょ)
I bought a crib30crib
[名詞・スラング]自宅・家のこと。本来は「赤ちゃんのベッド(ベビーベッド)」だが、スラングで「家・住まい」を意味する just for (Just for) the closet (Closet)
クローゼットのためだけに家を買った
Both his and hers31his and hers
[慣用句]男性用と女性用の一対のもの。カップルがお揃いで持つアイテムを指す表現。ここではアリアナが一人で両方(男女の服・アクセサリー)を買ったということ, I want it, I got it, yeah
男用も女用も、欲しいと思ったら手に入れた
[Chorus]
I want it, I got it, I want it, I got it
欲しいと思ったら手に入れる、欲しいと思ったら手に入れる
I want it, I got it, I want it, I got it (Baby)
欲しいと思ったら手に入れる、欲しいと思ったら手に入れる(ベイビー)
You like my hair? Gee, thanks, just bought it (Oh yeah)
私の髪、好き? まあ、ありがとう、さっき買ったばかり(おうそう)
I see it, I like it, I want it, I got it (Yep)
見て、気に入って、欲しくなって、手に入れた(そう)
[Verse 3]
Yeah, my receipts32receipts
[名詞]領収書・レシートのこと。”receipt”の複数形 be lookin’ like phone numbers33phone numbers
[比喩]電話番号のように桁数が多い=莫大な金額だという比喩表現
そう、私のレシートは電話番号みたいな桁数
If it ain’t34ain’t
[短縮形]”is not”や”are not”の口語・スラング的短縮形。主に非標準英語(AAVE)でよく使われる money, then wrong number
お金の話じゃないなら、番号違いだよ
Black card35Black card
[固有名詞]American Expressのブラックカード(Centurion Card)など、招待制で超高限度額のプレミアムクレジットカード。ステータスの象徴とされる is my business card
ブラックカードが私の名刺
The way it be settin’ the tone36settin’ the tone
[慣用句]”set the tone”で「雰囲気・基調を作る」という意味のイディオム。音楽の基調を設定することからきた表現 for me
それが私の雰囲気を決めてくれる
I don’t mean to brag37brag
[動詞]自慢する・鼻にかける。”I don’t mean to brag, but…”で「自慢したいわけじゃないけど…」という決まり文句, but I be like, “Put it in the bag,” yeah
自慢したいわけじゃないけど、「袋に入れて」って言っちゃう
When you see them racks38racks
[名詞・スラング]1,000ドル(約15万円)の札束、または大金全般を指すスラング。ラップ界でよく使われる, they stacked up like my ass, yeah
あの札束を見ると、私のお尻みたいに積み重なってる
Shoot39Shoot
[感嘆詞]「よし」「ほら」などに相当する軽い感嘆詞。”Shit”を和らげた表現として使われることが多い, go from the store to the booth40the booth
[名詞・スラング]レコーディングブース(録音室)のこと。アーティストがマイクの前で曲を録音する場所
よし、店から録音ブースへ直行
Make it all back in one loop41loop
[名詞]一周・ひと回し。「一度のレコーディングで全額取り戻す」という意味, gimme the loot42loot
[名詞・スラング]戦利品・儲け・お金。本来は略奪した財物を指すが、スラングで「稼ぎ・金」を意味する
一周で全部取り戻す、その儲けをくれ
Never mind, I got the juice43juice
[名詞・スラング]影響力・力・クールさ。「juice がある」= 実力・権力・魅力があるという意味のスラング
気にしないで、私には力がある
Nothing but net44nothing but net
[慣用句・スポーツ用語]バスケットボールで、ボールがリムや板に触れずネットだけを通ること(スウィッシュ)。転じて「完璧に決める・全てうまくいく」という意味 when we shoot
シュートを打てば必ずネットだけを通る(完璧に決まる)
Look at my neck, look at my jet45jet
[名詞]プライベートジェット機のこと。富や成功の象徴として使われる
私の首元を見て、私のジェット機を見て
Ain’t got enough money to pay me respect
私を敬うのに足るお金もない
Ain’t no budget when I’m on the set46on the set
[慣用句]映画・TV・MVの撮影現場にいること。”the set”は撮影用に組まれたセットを指す
撮影現場では予算なんてない
If I like it, then that’s what I get, yeah
気に入ったら、それが私の手に入れるもの
[Chorus]
I want it, I got it, I want it, I got it (Oh yeah)
欲しいと思ったら手に入れる、欲しいと思ったら手に入れる(おうそう)
I want it, I got it, I want it, I got it (Oh yeah, yeah)
欲しいと思ったら手に入れる、欲しいと思ったら手に入れる(おうそう)
You like my hair? Gee, thanks, just bought it
私の髪、好き? まあ、ありがとう、さっき買ったばかり
I see it, I like it, I want it, I got it (I see, yep)
見て、気に入って、欲しくなって、手に入れた(見た、そう)
Writer(s): Ariana Grande, Victoria Monét, Tayla Parx, TBHits, Scootie, Michael “Mikey” Foster, NJOMZA, Kaydence, Richard Rodgers, Oscar Hammerstein II
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「7 rings」はどんな曲ですか?
Ariana Grandeが2019年にリリースしたポップ曲で、全米Billboard Hot 100で8週連続1位を獲得した世界的大ヒット曲です。アルバム『thank u, next』収録で、『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲「My Favorite Things」のメロディーをサンプリングしたことでも話題になりました。アリアナが友人6人と高級ジュエリーショップ「Tiffany & Co.」でお揃いの指輪を購入した実話をベースに、財力で好きなものを全部手に入れるという自信と解放感を歌っています。
「red-bottoms」って何のことですか?
フランスの高級ブランド「Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)」の靴を指すスラングです。同ブランドの靴は底(ソール)が真っ赤なのが特徴で、1足10万円以上する高級品です。歌詞の「Happiness is the same price as red-bottoms(幸せは赤底の靴と同じ値段)」という一節で、幸せにはそれだけの価値があるという意味を込めています。
「retail therapy」ってどういう意味ですか?
「ショッピングでストレス解消」という意味のスラングです。”retail”(小売り・ショッピング)と”therapy”(療法・治療)を合わせた造語で、落ち込んだ時に買い物して気分を上げることを治療に例えた表現です。アリアナが「ショッピングが自分の新しい依存症」と歌うことで、感情の発散方法を面白おかしく表現しています。
「nothing but net」ってどういう意味ですか?
バスケットボールで、ボールがリム(輪)や板に一切触れずネットだけを通ること(スウィッシュ)を指します。完璧なシュートの決め方で、転じて「完璧に成功する・全てうまくいく」という意味のイディオムになっています。「シュートを打てば必ず決まる=何をやっても全てうまくいく」という自信を表しています。
関連リンク
Ariana Grande – 7 rings (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】A Few Of Your Own – Noah Kahan
【歌詞和訳】Human Nature – Michael Jackson
【歌詞和訳】I Can’t Love You Anymore – Ella Langley & Morgan Wallen
【歌詞和訳】Staying Still – Noah Kahan
【歌詞和訳】End of August – Noah Kahan