今回の曲のタイトルは、「Fly Me To The Moon」です。直訳すると、「私を月まで飛ばして」です。
この曲はもともと、ソングライターのバート・ハワードが1954年に「In Other Words(言い換えれば)」というタイトルで発表した楽曲です。フランク・シナトラが1964年にカウント・ベイシー楽団と共演したアルバム『It Might as Well Be Swing』に収録し、クインシー・ジョーンズのアレンジのもとで録音されたバージョンが世界的に広まりました。ビルボードでもヒットを記録し、ジャズ・スウィングの名曲として定着。さらに1969年のアポロ10号の宇宙飛行士たちが宇宙船内でこの曲を聴いたことでも知られており、ロマンティックな宇宙への憧れを描いた歌詞と相まって、時代を超えて愛されるスタンダードナンバーとなっています。
【直訳のポイント】タイトルの”Fly me”は「私を飛ばして(連れて行って)」という使役表現です。また、繰り返し登場する”In other words”は「つまり」を意味し、愛の告白を言い換えながら重ねていく構成になっています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Fly Me To The Moon – Frank Sinatra
[Verse]
Fly1Fly
[動・他動詞]通常は自動詞だが、ここでは「(私を)飛ばして連れて行く」という他動詞・使役的用法。 me to the moon
月へ連れて行って
Let me play among the stars
星々の間で遊ばせて
And let me see what spring is like
春がどんなものか見せて
On a-Jupiter2a-Jupiter
[接頭辞・詩語]「a-」は古英語・詩的英語でリズムを整えるために名詞や動詞の前に付く接頭辞。意味は変わらず「on Jupiter(木星で)」と同義。 and Mars
木星と火星で
In other words, hold my hand
つまり、手を握って
In other words, baby, kiss me
つまり、ねえ、キスして
[Chorus]
Fill my heart with song
歌で私の心を満たして
And let me sing forevermore
そして永遠に歌わせて
You are all I long for3long for
[句動詞]「long」はここでは形容詞「長い」ではなく動詞で「切望する・恋い焦がれる」の意。「long for〜」で「〜を強く望む」というイディオム。
あなたは私が切に望むすべて
All I worship and adore
崇め、深く愛するすべて
In other words, please be true4be true
[形・イディオム]ここでの「true」は「本当の」ではなく「誠実な・一途な」の意。恋愛文脈で「be true (to me)」は「私だけを愛して・浮気しないで」というニュアンス。
つまり、私だけを愛して
In other words, I love you
つまり、愛してる
[Instrumental Bridge]
[Chorus]
Fill my heart with song
歌で私の心を満たして
Let me sing forevermore
永遠に歌わせて
You are all I long for5long for
[句動詞]「長い」の意味ではなく「〜を切望する、恋い焦がれる」を表す句動詞。
あなたこそ私が恋い焦がれるすべて
All I worship and adore
崇め、愛でるすべてのもの
In other words, please be true6be true
[句動詞・慣用]「真実を語る」ではなく、恋愛の文脈で「誠実でいる・心変わりしない」を意味するイディオム。
つまり、どうか誠実でいて
In other words, in other words
つまり、言い換えれば
I love you
愛してる
Writer(s): Bart Howard
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
この曲はどんな曲ですか?
「Fly Me to the Moon」は、元々1954年にバート・ハワードによって「In Other Words」というタイトルで発表されたジャズのスタンダードナンバーです。フランク・シナトラは1964年にカウント・ベイシー・オーケストラとともにこの曲を録音し、世界的な大ヒットを記録しました。日本ではアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディングテーマとしても使用されたことで、幅広い世代に親しまれています。
この曲はどんなテーマを歌っていますか?
この曲はスウィング・ジャズのジャンルに属し、愛する人への深い恋心とロマンチックな夢を歌っています。月や星といった宇宙的なイメージを比喩として用いることで、「あなたと一緒ならどこまでも飛んでいける」という純粋で情熱的な愛の感情を詩的に表現しており、聴く者に甘く温かいムードをもたらします。
この曲の歌詞で特徴的な英語表現を1つ取り上げ、その意味を日本語で説明してください。
冒頭の「Fly me to the moon, let me play among the stars」というフレーズが特に印象的です。直訳すると「月まで連れて行って、星々の中で遊ばせて」となり、愛する人に対して夢のような場所へ一緒に行きたいという強い願望を表しています。ここでの「fly me」は命令形ではなく、相手への甘えや懇願のニュアンスを含んだロマンチックな表現です。
この曲を書いたのは誰ですか?
この曲はアメリカのソングライター、バート・ハワード(Bart Howard, 1915〜2004年)によって作られました。本名をハワード・ジョセフ・グスタフソンといい、ニューヨークのナイトクラブやキャバレーシーンで活躍したピアニスト兼作曲家です。「Fly Me to the Moon」は彼の生涯の代表作となり、200人以上のアーティストによってカバーされたジャズ史に残る名曲です。
関連リンク
Fly Me To The Moon – Frank Sinatra (Official Video)
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