【歌詞和訳】Beat It – Michael Jackson

今回の曲のタイトルは、「Beat It」です。直訳すると、「それを叩け」です。

「Beat It」は、マイケル・ジャクソンが1983年2月14日にリリースしたシングルで、同年のグラミー賞で8部門を制した名盤『Thriller』(1982年11月30日発売)の収録曲です。プロデュースはクインシー・ジョーンズが手がけ、ギターソロにはエディ・ヴァン・ヘイレンが無償で参加したことでも語り草となっています。ビルボードHot 100では3週連続1位を獲得し、第26回グラミー賞では「年間最優秀レコード賞」と「最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞」を受賞しました。ジャンルはポップ・ロック/ファンク・ロックで、ギャング同士の抗争を避け、その場から「立ち去ること」の大切さをテーマにした楽曲です。

【直訳のポイント】タイトルにもある「Beat it」は、「立ち去れ」「失せろ」を意味するアメリカの俗語です。直訳では「それを叩け」となりますが、文脈では「ここから出て行け」というニュアンスで使われています。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Beat It – Michael Jackson

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[Verse 1]
They told him, “Don’t you ever come around here
彼らは彼にこう言った、「絶対にここへ来るな

Don’t wanna see your face, you better disappear”
お前の顔なんか見たくない、消えうせろ」と

The fire’s in their eyes and their words are really clear
彼らの目には炎が宿り、言葉はとてもはっきりしていた

So beat it1beat it
[句・俗語]「打つ」ではなく「失せろ・立ち去れ」の意。相手を追い払う際に使う命令表現。
, just beat it

だから失せろ、とにかく失せろ

You better run, you better do what you can
逃げた方がいい、できることをやれ

Don’t wanna see no blood, don’t be a macho man (Ooh)
血を見たくない、強がるな(ウー)

You wanna be tough, better do what you can
タフになりたいなら、できることをやれ

So beat it2beat it
[句・俗語]「打つ」ではなく「失せろ・立ち去れ」の意。相手を追い払う際に使う命令表現。
, but you wanna be bad3bad
[形・AAVE]本来「悪い」を意味するが、AAVEでは「手強い・凄みがある・ワルい」という威圧的な強さを示すスラング。

だから失せろ、でもお前はワルになりたいんだろう


[Chorus]
Just beat it4beat it
[句動詞・俗語]「あっちへ行け・逃げろ」を意味するイディオム。ここでは喧嘩の場から立ち去ることを促す表現。
(Beat it), beat it (Beat it)

とにかく逃げろ(ビートイット)、逃げろ(ビートイット)

No one wants to be defeated
誰も負けたくはない

Showin’ how funky5funky
[形・俗語]AAVE由来。「グルーヴ感がある・イカした・魂がある」を意味するスラング。ここでは戦い方の力強さやかっこよさを指す。
and strong is your fight

お前の戦いがどれほどイカしていて力強いか見せてやれ

It doesn’t matter who’s wrong or right
どちらが悪くてどちらが正しいかなんて関係ない


[Post-Chorus]
Just beat it6beat it
[句動詞・俗語]「叩く」ではなく「失せろ・立ち去れ」を意味するイディオム。
(Beat it), just beat it (Beat it)

さっさと失せろ(失せろ)、さっさと失せろ(失せろ)

Just beat it (Beat it), just beat it (Beat it)
さっさと失せろ(失せろ)、さっさと失せろ(失せろ)

Ooh
オー





[Verse 2]
They’re out to get7out to get
[句動詞・慣用]「〜を捕まえようとしている」「〜を狙っている」という意味のイディオム。悪意を持って標的にすることを指す。
you, better leave while you can

奴らはお前を狙っている、今のうちに逃げた方がいい

Don’t wanna be a boy, you wanna be a man
少年のままじゃいたくない、お前は男になりたいんだろ

You wanna stay alive, better do what you can
生き延びたいなら、できることを何でもやれ

So beat it8beat it
[句動詞・俗語]「失せろ」「とっとと行け」という意味のスラング。直訳は「打て」だが、その場を立ち去るよう命じるイディオムとして使われる。
, just beat it (Ooh)

だから逃げろ、ただ逃げろ(フー)

You have to show them that you’re really not scared (Ooh)
本当は怖くない、そう奴らに見せつけなきゃ(フー)

You’re playin’ with your life, this ain’t no truth or dare9truth or dare
[固・文化]欧米のパーティゲーム。「真実(truth)=正直に答える」か「挑戦(dare)=無茶な行動をする」かを選ぶゲーム。ここでは「お遊びじゃない」というニュアンスで用いられる。
(Ooh)

お前は命を賭けている、これはお遊びじゃない(フー)

They’ll kick you, then they’ll beat you, then they’ll tell you it’s fair
奴らはお前を蹴り、殴り、それでも公平だと言うだろう

So beat it10beat it
[句動詞・俗語]「失せろ」「とっとと行け」という意味のスラング。
, but you wanna be bad11bad
[形・AAVE]ここでは「悪い」ではなく「強い・手ごわい・かっこいい」を意味するAAVEスラング。

だから逃げろ、それでもお前は強くなりたいんだろ


[Chorus]
Just beat it12beat it
[句動・俗語]「逃げろ・立ち去れ」または「打ち勝て・乗り越えろ」の意。ここでは困難や争いを力強く乗り越えることを指す。
(Beat it), beat it (Beat it)

ただ立ち向かえ(立ち向かえ)、立ち向かえ(立ち向かえ)

No one wants to be defeated
誰も負けたくはない

Showin’ how funky13funky
[形・俗語]本来は「異臭がする」が転じて「力強くノリがある・激しい・型破りな」の意。ここでは戦い方の迫力や荒々しさを表す。
and strong is your fight

お前の戦いがどれほど激しく力強いか、見せてやれ

It doesn’t matter who’s wrong or right
誰が正しくて誰が間違っているかなんて関係ない

Just beat it (Beat it), beat it (Beat it)
ただ立ち向かえ(立ち向かえ)、立ち向かえ(立ち向かえ)

No one wants to be defeated
誰も負けたくはない

Showin’ how funky and strong is your fight
お前の戦いがどれほど激しく力強いか、見せてやれ

It doesn’t matter who’s wrong or right
誰が正しくて誰が間違っているかなんて関係ない





[Bridge]
Just beat it14beat it
[句動・俗語]「それを叩け」ではなく「立ち去れ・失せろ」を意味するイディオム。ここでは「乗り越えろ・やり遂げろ」という励ましのダブルミーニングも持つ。

とにかくやり遂げろ

Beat it
やり遂げろ

Beat it
やり遂げろ

Beat it
やり遂げろ

Beat it
やり遂げろ


[Guitar Solo]



[Chorus]
Beat it15Beat it
[句動詞・俗語]「それを打て」ではなく「その場を去れ・逃げろ」という命令表現。危険な状況から立ち去るよう促すスラング。
(Beat it), beat it (Beat it)

逃げろ(逃げろ)、逃げろ(逃げろ)

No one wants to be defeated
誰も負けたくはない

Showin’ how funky16funky
[形・俗語]ファンク音楽の「ノリの良さ」が転じて、「激しく・凄まじく・圧倒的に」という意味で使われるスラング。
and strong is your fight

お前の戦いがどれほど激しく力強いか、見せてやれ

It doesn’t matter who’s wrong or right (Who’s wrong, who’s right)
誰が正しくて誰が間違いかなんて関係ない(誰が間違い、誰が正しい)

Just beat it (Beat it; Hoo-hoo), beat it (Beat it)
ただ逃げろ(逃げろ、フー・フー)、逃げろ(逃げろ)

No one wants to be defeated (No, no)
誰も負けたくはない(ノー、ノー)

Showin’ how funky and strong is your fight (Hee-hee, hee-hee-hee)
お前の戦いがどれほど激しく力強いか、見せてやれ(ヒー・ヒー、ヒー・ヒー・ヒー)

It doesn’t matter who’s wrong or right
誰が正しくて誰が間違いかなんて関係ない

Just beat it (Beat it), beat it (Beat it)
ただ逃げろ(逃げろ)、逃げろ(逃げろ)

No one wants to be defeated (Oh, no)
誰も負けたくはない(オー、ノー)

Showin’ how funky17funky
[形・俗語]「異臭のある」が原義だが、転じて「魂がこもった・熱い・かっこいい」を意味するAAVEスラング。
and strong is your fight (Hoo-hoo, hee-hee)

あなたの戦いがいかに熱く力強いかを見せろ

It doesn’t matter who’s wrong or right (Hoo)
誰が間違っていて誰が正しいかなんて関係ない

Just beat it18beat it
[句動詞・俗語]「打ち負かす」が原義だが、ここでは「立ち去れ・ずらかれ」を意味するイディオム。
(Beat it), beat it (Beat it)

とにかく立ち去れ、ここから出ていけ

No one wants to be defeated
誰も負けたくはない

Showin’ how funky19funky
[形・俗語]「異臭のある」が原義だが、転じて「魂がこもった・熱い・かっこいい」を意味するAAVEスラング。
and strong is your fight

あなたの戦いがいかに熱く力強いかを見せろ

It doesn’t matter who’s wrong or right (Who’s wrong, who’s right)
誰が間違っていて誰が正しいかなんて関係ない

Just beat it20beat it
[句動詞・俗語]「立ち去れ・ずらかれ」を意味するイディオム。
(Beat it; Hoo-hoo), beat it (Beat it)

とにかく立ち去れ、ここから出ていけ

No one wants to be—
誰も——



Writer(s): Michael Jackson, Quincy Jones

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

この曲はどんな曲ですか?

「Beat It」は1982年にリリースされたマイケル・ジャクソンの6枚目のスタジオアルバム『Thriller』に収録された楽曲です。翌1983年にシングルとしてリリースされ、米ビルボード「Hot 100」で第1位を獲得する大ヒットとなりました。グラミー賞では「年間最優秀レコード賞」と「最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス賞」をはじめ複数の賞を受賞し、ポップとロックを融合させた革新的なサウンドとして音楽史に刻まれています。

この曲はどんなテーマを歌っていますか?

「Beat It」はポップとハードロックを融合させたジャンルで、ギタリストのエディ・ヴァン・ヘイレンによる印象的なギターソロが特徴です。テーマとしては、街のギャング同士の抗争や暴力的な衝突を描きながらも、「逃げること=臆病ではなく、賢明な選択だ」というメッセージを力強く伝えています。虚勢を張って戦うよりも、その場を立ち去る勇気を讃えた、反暴力を訴える感情的かつ社会的な楽曲です。

この曲の歌詞で特徴的な英語表現を1つ取り上げ、その意味を日本語で説明してください。

歌詞の中で繰り返される「Beat it」というフレーズが最も印象的な表現です。直訳すると「それを叩け」となりますが、英語の口語表現としては「さっさと立ち去れ」「その場から逃げろ」という意味で使われます。この曲では、危険な状況に巻き込まれそうになったときに「逃げてしまえ、関わるな」と自分自身や聴く人に呼びかけるメッセージとして用いられており、単なる逃避ではなく賢明な判断を促す言葉として機能しています。

この曲を書いたのは誰ですか?

「Beat It」の作詞・作曲はマイケル・ジャクソン本人が手がけました。マイケル・ジャクソンは1958年生まれのアメリカのポップ・スターで、「キング・オブ・ポップ」と称され、歌唱・ダンス・作曲のすべてにおいて20世紀を代表するアーティストです。プロデュースを担当したのはクインシー・ジョーンズで、ジャズ・R&Bを基盤に持つ伝説的な音楽プロデューサー・作曲家です。二人のコラボレーションは『Off the Wall』(1979年)から始まり、『Thriller』で頂点を極め、ポップ音楽の歴史を塗り替えました。

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関連リンク

Beat It – Michael Jackson (Official Video)

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