今回の曲のタイトルは、「Somewhere Only We Know」です。直訳すると、「僕たちだけが知っている場所」です。
Keane(キーン)はイングランド・イーストサセックス州バトル出身のロックバンドで、ヴォーカルのトム・チャップリン、ピアノ/キーボードのティム・ライス=オクスリー、ドラムのリチャード・ヒューズによる3人組です。「Somewhere Only We Know」は2004年3月にリリースされたバンドのデビューシングルで、同年発表のデビューアルバム『Hopes and Fears』に収録されています。UKシングルチャートでは最高3位を記録し、『Hopes and Fears』はUKアルバムチャートで初登場1位を獲得しました。ギターを排したピアノ主体のサウンドと、失われた無邪気さや懐かしい場所への郷愁を歌った歌詞が特徴的な、ポスト・ブリットポップを代表する一曲です。
【こだわり解説】この曲は懐かしさや喪失感といった繊細な感情を描いているため、意訳で言葉を飾らず、英語の語順に沿ってそのまま訳すことを心がけました。例えばサビの「somewhere only we know」は「ふたりだけが知る場所」と、”only we know”の語順を崩さずに訳しています。余分な言葉を足さず、原曲が持つ静かな切実さをそのまま残すことで、読者がメロディとともに原詩の感情をより直接的に受け取れるよう意識しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Somewhere Only We Know – Keane
[Verse 1]
I walked across an empty land
何もない大地を歩いた
I knew the pathway like the back of my hand1like the back of my hand
[慣用句]「手の甲のように知っている」→ 完全に・隅々まで熟知しているという意味のイディオム。
その道を隅々まで知っていた
I felt the earth beneath my feet
足元に大地を感じた
Sat by the river and it made me complete
川のほとりに座ると、心が満たされた
[Pre-Chorus]
Oh, simple thing, where have you gone?
ああ、あの素朴なもの、どこへ消えてしまったの?
I’m getting old and I need something to rely on
歳をとっていく、何か頼れるものが必要なんだ
So tell me when you’re gonna let me in2let in
[句動詞]「(中に)入れる」→ここでは「心を開いて受け入れてくれる」という比喩的な意味。
だから教えてくれ、いつ心を開いてくれるの
I’m getting tired and I need somewhere to begin
疲れてきた、どこかスタートを切れる場所が必要なんだ
[Verse 2]
I came across3came across
[句動詞]「come across」で「偶然出会う・見つける」を意味するイディオム。「渡ってきた」という字義とは異なる。 a fallen tree
倒れた木に、ふと出くわした
I felt the branches of it looking at me
その枝が私を見つめているような感覚がした
Is this the place we used to4used to
[助動詞]「かつて〜していた/〜だった」という過去の習慣・状態を表し、現在はそうでないことを含意する。 love?
ここが、かつてふたりで愛した場所なのか?
Is this the place that I’ve been dreaming of?
ここが、ずっと夢に見ていた場所なのか?
[Pre-Chorus]
Oh, simple thing, where have you gone?
ああ、あの素朴なものよ、どこへ行ってしまったの?
I’m getting old and I need something to rely on5rely on
[句動詞]「頼る・依存する・当てにする」という意味のイディオム。rely単体では使われにくく、onを伴って初めて「〜を頼りにする」を表す。
年を重ねて、何か頼れるものが必要なんだ
So tell me when you’re gonna let me in6let me in
[句動詞]「中に入れてくれる」→ここでは「心を開いて受け入れてくれる」という比喩的な意味で使われるイディオム。
だから教えてくれ、いつ受け入れてくれるのかを
I’m getting tired and I need somewhere to begin
疲れてきた、どこか始まりの場所が必要なんだ
[Chorus]
And if you have a minute7have a minute
[句動詞・慣用]「一分間持つ」が転じて「少し時間がある・手が空いている」を意味するイディオム。, why don’t we go
もし少し時間があるなら、ふたりで行かない?
Talk about it somewhere only we know?
ふたりだけが知る場所で、話をしようよ
This could be the end of everything
これが、すべての終わりになるかもしれない
So why don’t we go somewhere only we know?
だから、ふたりだけが知る場所へ行かない?
Somewhere only we know
ふたりだけが知る場所へ
[Pre-Chorus]
Oh, simple thing, where have you gone?
ああ、あの素朴なもの、どこへ行ってしまったの?
I’m getting old and I need something to rely on
年を重ねて、頼れるものが必要なんだ
So tell me when you’re gonna let me in8let me in
[句動詞]「中に入れてくれ」→ここでは「心を開いて受け入れてくれ」という比喩的な意味で使われるイディオム。
だから教えてくれ、いつ心を開いてくれるのか
I’m getting tired and I need somewhere to begin
疲れてきた、どこか出発点になる場所が必要なんだ
[Chorus]
And if you have a minute9a minute
[名・イディオム]直訳は「1分」だが、「have a minute」で「少し時間がある・手が空いている」という意味のイディオム。, why don’t we go
もし少し時間があるなら、一緒に行かない?
Talk about it somewhere only we know?
ふたりだけが知る場所で、話をしようよ
This could be the end of everything
これがすべての終わりになるかもしれない
So why don’t we go? So why don’t we go?
だから、行かない? ねえ、行かない?
[Break]
Ooh-ooh-ooh
ウー・ウー・ウー
Oh-oh-oh
オー・オー・オー
[Outro]
This could10could
[助動詞]「可能性・推量」を表すmodalverb。「~かもしれない」というニュアンス。 be the end of everything
これがすべての終わりになるかもしれない
So why don’t we go somewhere only we know?
だから、ふたりだけが知る場所へ行かないか?
Somewhere only we know
ふたりだけが知る、あの場所へ
Somewhere only we know
ふたりだけが知る、あの場所へ
Writer(s): Tim Rice-Oxley, Tom Chaplin, Richard Hughes
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
この曲はどんな曲ですか?
「Somewhere Only We Know」は、イギリスのロックバンドKeaneが2004年にリリースしたデビューアルバム『Hopes and Fears』からのシングルで、UKシングルチャートで最高3位を記録する大ヒットとなりました。2013年にはLily AllenがイギリスのJohn Lewisクリスマス広告でカバーし、全英シングルチャート1位を獲得して再び脚光を浴びました。映画やテレビドラマにも多数使用され、20年以上にわたって世界中のリスナーに愛され続けている名曲です。
「like the back of my hand」とはどういう意味ですか?
「I knew the pathway like the back of my hand」という歌詞に出てくる「like the back of my hand」は、「手の甲のように」→「手の甲を見るだけで指が何本あるか分かるくらい見慣れている」というイメージから転じた慣用句です。「隅々まで完全に知っている」「熟知している」という意味で使われます。日本語の「隅々まで知っている」に相当する、日常会話でよく使われる表現です。
「came across」はどういう意味ですか?
「I came across a fallen tree」の「came across」は、句動詞「come across」の過去形で、「偶然出会う・偶然見つける」を意味します。「across(横切って)」から「渡ってきた」と字義通りに訳すと意味が通じません。「出くわした」「ふと目に入った」という偶然性のニュアンスが含まれており、主人公が意図せず倒木に気づいた場面を描いています。
「used to」は何を表していますか?
「Is this the place we used to love?」の「used to」は、「かつて〜していた/〜だったが今はそうではない」という過去の習慣・状態を表す助動詞です。「used to love」で「かつて愛していた(が今はそうでない)」という切ない含意があり、ただの過去形「loved」とは違って「もう戻れない昔」というニュアンスを強調します。この一語が歌詞全体の郷愁と喪失感を凝縮しています。
関連リンク
Somewhere Only We Know – Keane (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】November Rain – Guns N’ Roses
【歌詞和訳】WILDFLOWER – Billie Eilish
【歌詞和訳】Boulevard of Broken Dreams – Green Day
【歌詞和訳】Right On – Lil Baby
【歌詞和訳】Like That – Future & Metro Boomin ft. Kendrick Lamar