今回の曲のタイトルは、「Isn’t She Lovely」です。直訳すると、「彼女は愛らしくないですか」です。
スティーヴィー・ワンダーは、1950年生まれのアメリカのソウル・R&Bシンガーソングライターです。「Isn’t She Lovely」は、1976年にリリースされたアルバム『Songs in the Key of Life』に収録されており、スティーヴィー・ワンダーが娘エイシャ・モリスの誕生を祝って書き下ろした曲です。アルバムは全米ビルボード200で1位を獲得し、グラミー賞最優秀アルバム賞も受賞した大ヒット作となりました。この曲は約6分半という尺の長さからアメリカではシングルカットされませんでしたが、イギリスでは1977年にシングルとしてリリースされ、UKシングルチャートで29位を記録しています。ジャンルはソウル・ファンクで、新たな命の誕生への純粋な喜びと愛情を全編にわたって歌い上げた一曲です。
【直訳のポイント】タイトルの「Lovely」は「愛らしい」「素敵な」「可愛らしい」などと複数の訳語が考えられます。この曲では生まれたばかりの娘への純粋な愛情が歌われているため、ここでは「愛らしい」という訳を選びました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Isn’t She Lovely – Stevie Wonder
[Verse 1]
Isn’t she lovely?
なんて愛らしいんだろう
Isn’t she wonderful?
なんて素晴らしいんだろう
Isn’t she precious1precious
[形]「貴重な」が原義だが、人(特に赤ちゃん)に用いる場合は「愛おしい・かけがえのない」という情愛のニュアンスになる。?
なんて愛おしいんだろう
Less than one minute old
生まれてまだ一分も経っていない
I never thought through love, we’d be
ふたりの愛から、こんなことになるとは思いもしなかった——
Making one2making one
[句・慣用]「ひとつのものを作る」→ ふたりの愛から新しい命(子ども)を授かることを指す詩的表現。 as lovely as she
彼女みたいに愛らしい命を授かるなんて
But isn’t she lovely? Made from love
でも、なんて愛らしいんだろう、愛から生まれた子
[Verse 2]
Isn’t she pretty?
こんなに可愛い子がいるだろうか?
Truly the angel’s best
本当に、天使の最高傑作
Boy3Boy
[間投詞・口語]名詞「少年」ではなく、強い感情(驚き・喜び)を表す間投詞。「ああ」「やあ」に相当するアメリカ英語の表現。, I’m so happy
ああ、こんなに幸せなんだ
We have been heaven blessed
僕たちは天の祝福を受けた
I can’t believe what God has done
神様がしてくださったことが信じられない
Through us, He’s given life to one
僕たちを通して、神様は新しい命を授けてくれた
But isn’t she lovely? Made from love
でも彼女はなんて愛らしいんだろう、愛から生まれた子
[Harmonica Solo]
[Verse 3]
Isn’t she lovely?
彼女はなんて素敵なんだろう?
Life and love are the same
命と愛は同じもの
Life is Aisha
命、それがアイーシャ
The meaning of her name
彼女の名前が持つ意味
Londie4Londie
[固有名詞]スティーヴィー・ワンダーの元妻、シリータ・ライトの愛称。娘アイーシャの誕生を共に分かち合う相手として呼びかけている。, it could have not been done
ロンディー、あなたなしでは叶わなかった
Without you who conceived5conceived
[動]conceiveの過去形。「考案する」の意もあるが、ここでは「子を宿す・妊娠する」という身体的な意味。 the one
この子を宿してくれたあなたなしでは
That’s so very lovely, made from love
愛から生まれた、なんて素敵な存在
[Instrumental Outro]
Writer(s): Stevie Wonder
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Isn’t She Lovely」はどんな曲ですか?
この曲は1976年、スティーヴィー・ワンダーの名盤『Songs in the Key of Life』に収録された楽曲で、彼の娘アイシャ・モリスの誕生を祝って書かれた純粋な愛の賛歌です。シングルとしては当時リリースされなかったにもかかわらず、その後50年近くにわたって愛聴され、Spotifyでは現在3億回以上ストリーミングされるほどの普遍的な人気を誇ります。曲中に実際の赤ちゃんの声が収録されているのも大きな特徴で、スティーヴィー自身のハーモニカ演奏とともに、リスナーを温かな幸福感へと誘います。
「precious」はどういう意味ですか?
「precious」は「かけがえのない」「この上なく大切な」という意味の形容詞です。単なる「大事」ではなく、失ったら二度と取り戻せないほど希少で尊い、というニュアンスが含まれています。歌詞の中でスティーヴィーは生まれたばかりの娘を “Isn’t she precious” と表現することで、宝石や宝物にも等しい存在として我が子を称えています。日本語に訳すなら「愛おしい」や「いとおしい」という言葉が最も近いかもしれません。
「making one」はどういう意味ですか?
歌詞に登場する “Life and love are making one” のフレーズで使われているこの表現は、「二つのものが結び合わさって一つの命を生み出す」という意味です。つまり、スティーヴィーと妻の「愛(love)」が「命(life)」と交わり、娘という新しい「ひとつの存在(one)」を作り上げた、という奇跡を詩的に表現しています。「one」には「ひとりの人間」と「愛が一つになること(union)」の二重の意味が込められており、シンプルな単語の中にとても深いメッセージが詰まっています。
「Boy」はどういう意味ですか?
歌詞の “Boy, I’m so happy / We have been heaven blessed” における「Boy」は、男性を指す言葉ではなく、強い感情を表す間投詞(かんとうし)として使われています。日本語でいえば「いやあ!」「もう!」「ほんとに!」に近い感嘆の表現で、喜びや驚きが思わず口をついて出た、というリアルな感情の爆発を示します。フォーマルな場ではあまり使われませんが、会話や歌の中では感情を強調する便利なひと言として今でも広く使われている表現です。
関連リンク
Isn’t She Lovely – Stevie Wonder (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】I Just Called To Say I Love You – Stevie Wonder
【歌詞和訳】Time After Time – Cyndi Lauper
【歌詞和訳】Dani California – Red Hot Chili Peppers
【歌詞和訳】I Really Like You – Carly Rae Jepsen
【歌詞和訳】Killing Me Softly With His Song – Roberta Flack