今回の曲のタイトルは、「Wake Me Up When September Ends」です。直訳すると、「9月が終わる頃に、僕を起こして」です。
グリーン・デイは、ビリー・ジョー・アームストロング(ボーカル・ギター)、マイク・ダーント(ベース)、トレ・クール(ドラム)の3人からなる、アメリカ・カリフォルニア州出身のパンク・ロックバンドです。この曲は、2004年にリリースされたアルバム『American Idiot』に収録されており、翌2005年8月にシングルとしてもリリースされました。アルバムはビルボード200で初登場1位を獲得し、全世界で1600万枚以上を売り上げた大ヒット作です。「Wake Me Up When September Ends」は、ビリー・ジョーが10歳のときに癌で亡くなった父親への深い悲しみと喪失感をテーマにした、非常に個人的な楽曲です。
【直訳のポイント】タイトルの「Wake Me Up」は「僕を起こして」と訳しました。「wake up」は自動詞で「目覚める」ですが、「wake me up」は他動詞用法で「私を起こす」という意味になります。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Wake Me Up When September Ends – Green Day
[Verse 1]
Summer has come and passed
夏が来て、そして過ぎ去った
The innocent can never last
無邪気な日々は決して続かない
Wake me up when September ends
九月が終わったら、僕を起こしてくれ
Like my father’s come to pass1come to pass
[句動詞・慣用句]「起こる・実現する」を意味するイディオム。ここでは父の死という出来事を指す。
父がそうなったように
Seven years has gone so fast
七年があっという間に過ぎた
Wake me up when September ends
九月が終わったら、僕を起こしてくれ
[Chorus]
Here comes the rain again
またあの雨がやってくる
Falling from the stars
星からこぼれ落ちながら
Drenched2drenched
[形]「ずぶ濡れになった」の意。ここでは痛みに全身くまなく浸されているという比喩表現として使われている。 in my pain again
また痛みにどっぷりと浸かって
Becoming who we are
僕たちが自分自身になっていく
As my memory rests3rests
[動]「休む・静まる」の意。ここでは「記憶が静かに落ち着く・横たわる」という詩的な用法で、次行の「決して忘れない」と逆説をなしている。
記憶が静まりゆく中でも
But never forgets what I lost
失ったものを決して忘れはしない
Wake me up when September ends
9月が終わったら、目を覚まさせて
[Verse 2]
Summer has come and passed
夏が来て、そして過ぎ去った
The innocent can never last
純粋なものは、永遠には続かない
Wake me up when September ends
九月が終わったら、僕を起こしてくれ
Ring out the bells again
また鐘を鳴り響かせて
Like we did when spring began
春が始まった頃のように
Wake me up when September ends
九月が終わったら、僕を起こしてくれ
[Chorus]
Here comes the rain again
また雨が降ってくる
Falling from the stars
星から降り注いで
Drenched4Drenched
[形・比喩]「びしょ濡れになった」の意。ここでは苦しみに完全に浸かりきっている状態を表す比喩表現。 in my pain again
また痛みにずぶ濡れになって
Becoming who we are
自分たちが何者かになっていく
As my memory rests
記憶が静かに眠りにつくとき
But never forgets what I lost
それでも失ったものを決して忘れない
Wake me up when September ends
9月が終わったら起こしてくれ
[Guitar Solo]
[Verse 3]
Summer has come and passed
夏が来て、過ぎ去った
The innocent can never last
無垢なものは永遠には続かない
Wake me up when September ends
9月が終わったら起こしてくれ
Like my father’s come to pass5come to pass
[句動詞・慣用表現]「起こる・実現する」の意だが、ここでは「他界する」(pass away)の婉曲表現として使われている。
父がこの世を去ったように
Twenty years has gone so fast
20年があっという間に過ぎた
Wake me up when September ends
9月が終わったら起こしてくれ
Wake me up when September ends
9月が終わったら起こしてくれ
Wake me up when September ends
9月が終わったら起こしてくれ
Writer(s): Billie Joe Armstrong, Mike Dirnt, Tré Cool
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Wake Me Up When September Ends」はどんな曲ですか?
この曲はグリーン・デイが2004年にリリースしたアルバム『アメリカン・イディオット』に収録されており、2005年にシングルとしても発売されました。ビルボードの「モダン・ロック・トラックス」チャートで1位を獲得し、ホット100でも6位にランクインする大ヒットとなりました。現在もSpotifyで10億回以上ストリーミングされており、グリーン・デイの代表曲のひとつとして今なお世界中で愛され続けています。
タイトルに込められた実話とは何ですか?
タイトルと歌詞には、ボーカルのビリー・ジョー・アームストロングの実体験が深く刻まれています。彼が10歳のとき、父親がガンで亡くなりました。その日の悲しみに耐えられなかった彼は、母親に「9月が終わるまで起こさないで」と告げたと伝えられています。この言葉がそのままタイトルになっており、「9月」は単なる月の名前ではなく、心が壊れそうなほどの悲しみを乗り越えるまでの時間の象徴として機能しています。
ミュージックビデオにはどんな社会的メッセージが込められていますか?
ミュージックビデオでは仲睦まじい若いカップルが描かれますが、やがて男性がイラク戦争に徴兵されるという重い展開を迎えます。2005年、戦争が激化するさなかにリリースされたこともあり、反戦・反ブッシュ政権というメッセージを含む作品として広く受け取られました。もともとは父の死という極めて個人的な悲しみを歌った曲ですが、「愛する人を戦争で失う悲しみ」と結びつくことで、より普遍的な喪失の歌として多くのリスナーの心に刺さりました。
歌詞の英語表現で日本語学習者が注目すべきポイントはありますか?
歌詞の中の「like my father’s come to pass」というフレーズに注目してください。「come to pass」は「亡くなる・逝去する」を婉曲的に表す詩的な表現で、日常会話ではほとんど使われない格調ある言い回しです。また「summer has come and passed / the innocent can never last」のラインには、「夏=無邪気さ・子ども時代」「9月(秋)=喪失・終わり」という季節の対比が巧みに仕掛けられています。日本語でも「秋」に物悲しいイメージがあるように、英語圏でも秋は詩や歌において「終焉」や「喪失」を象徴する季節として頻繁に登場します。この感覚は日英共通の詩的文化として楽しんでみてください。
関連リンク
Wake Me Up When September Ends – Green Day (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
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