【歌詞和訳】Doors – Noah Kahan

今回の曲のタイトルは、「Doors」(ドアーズ)です。直訳すると、「ドア(たち)」です。

Noah Kahanの4枚目のスタジオアルバム『The Great Divide』(2026年4月24日リリース、Mercury Records)の収録曲です。プロデューサーにGabe SimonとAaron Dessnerを迎えたこのアルバムはリリース直後からApple Music USチャートで複数曲がNEWエントリーし、「Doors」自体も3位に初登場するなど大きな注目を集めています。フォーク・インディーロックのサウンドに乗せ、自分が誰かを傷つけてしまうことへの恐れから相手を遠ざけてしまう心理と、それでも近づこうとする相手への複雑な思いを描いた内省的な一曲です。

【この曲の言葉について】
孤独と自己防衛を歌った一曲ですが、あえて意訳で飾らずに「そのまんま」の言葉で訳すことで、歌詞が持つ剥き出しの感情を大切にしました。特に「I keep showin’ you doors, but you can’t open them up」の部分は、辞書の意味を繋ぎ合わせるだけで、主人公が抱える矛盾した孤独感がダイレクトに伝わってきます。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Doors – Noah Kahan

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[Verse 1]
I grew up pretendin’ sticks were little guns
僕は棒を小さな銃のふりをして育った

I would point ‘em at my dad, and he’d1he’d
[短縮形]he would の短縮形。ここでは「〜したものだ」という過去の習慣を表す。
get mad

僕はそれを父に向けた、そして彼は怒った

‘Cause God forbid2God forbid
[熟語]「そんなことがあってはならない」という意味の慣用表現。「神様がそれを禁じますように」が語源で、望まない事態が起きないよう祈る気持ちや、反語的に「まさかそんなことが」というニュアンスでも使われる。
I hurt someone

誰かを傷つけてしまったら大変だから

I’d3I’d
[短縮形]I would の短縮形。ここでは「〜したものだ」という過去の習慣を表す。
hurt anyone I could

僕は傷つけられる人なら誰でも傷つけていた

Anyone who got too close, and anyone who wouldn’t look
近づきすぎる人も、見向きもしない人も

I was born into a one-hundred-year storm
僕は百年に一度の嵐の中に生まれた

Foot4Foot
[名詞]長さの単位「フィート」。1フィート ≈ 約30.5cm。ここでは約30cmもの氷が一面に積もったバーモント州の厳しい冬の情景を描いている。
of ice across Vermont

バーモント一面に1フィートの氷が広がって

And in that dark, and in that frost, a heart was formed
その暗闇の中で、その霜の中で、一つの心が形成された

Malcontented5Malcontented
[形容詞]「不満を抱いた、反抗的な、不平不満の」。mal(悪・不)+ contented(満足した)という構成で、単なる unhappy より強く、社会や状況への反発を含んだ不満感を意味する。
and unwarm

不満だらけで、冷たい心が

You were unsuspectin’6unsuspectin’
[形容詞]「疑いを持っていない、無警戒な」。suspecting(疑うこと)に否定の un- を付けた表現。
, not unwarned

君は疑っていなかった、でも警告がなかったわけじゃない



[Chorus]
That I’m the trouble ahead, that I scream in my sleep
僕が先にある厄介者だと、眠りの中で叫ぶと

You’re puttin’ money on red7puttin’ money on red
[熟語]カジノのルーレットで「赤」に賭けること。赤か黒かを選ぶ二択のギャンブルから転じて、リスクを承知の上で誰かに賭け続けることを表す比喩表現。
, I’m a sure bet8sure bet
[熟語]「確実な賭け」。sure(確実な)+ bet(賭け)で、必ず的中すると思われている賭け対象を指す。ここでは皮肉的に「確実に負ける賭け先」という意味で使われている。
at a losin’ streak9losin’ streak
[名詞句]「連敗続き」。streak は「連続した出来事の流れ」を意味し、losin’ streak で「負けが続く状態」。スポーツやギャンブルでよく使われる表現。

君は赤に賭けている、僕は連敗続きへの確かな賭け

I keep showin’ you doors, but you can’t open them up
僕は君にドアを見せ続けているが、君はそれを開けられない

‘Cause it gets harder to see me the closer you try to look
近づこうとすればするほど、僕が見えにくくなるから



[Post-Chorus]
I just live here, babe, but you’re the one who decided to knock
僕はただここに住んでいるだけだよ、でも君がノックすることを決めた

You knocked
君はノックした




[Verse 2]
Have you ever stared directly at the sun?
太陽を真正面から見つめたことがあるか?

Have you ever shared some closeness, so exposed
誰かと親密さを分かち合って、こんなにも無防備になって

To have it spit back10spit back
[句動詞]「吐き出す、突き返す」。spit(吐く)+ back(返す)で、受け取ったものをそのまま相手に叩き返すイメージ。心を開いたにもかかわらず冷たく突き返された経験を表す。
by someone?

それを誰かに突き返されたことは?

So, forgive me if I jump
だから、僕が飛び上がっても許してくれ

At the rattle11rattle
[名詞]「がらがら鳴る音、じゃらじゃらという音」。鍵がぶつかり合う金属音のこと。過敏になった主人公が鍵の音にも過剰反応してしまう様子を表す。
of your keys

君の鍵のじゃらじゃら音に

“Oh, are you leavin’?”, “No, babe, I’m just wakin’ up”
「あ、出かけるの?」「いや、ただ起きただけだよ」

And now what?
それで、今度は?

I’m left starin’ at the ceilin’, listin’ reasons you should pack all your shit12shit
[名詞・俗語]「荷物、持ち物」の俗語表現。本来は下品な言葉だが、口語では「自分の持ち物」を指すカジュアルな表現として広く使われる。
up

天井を見つめながら、君が荷物を全部まとめるべき理由を挙げ続けている



[Chorus]
That I’m the trouble ahead, that I scream in my sleep
僕が先にある厄介者だと、眠りの中で叫ぶと

You’re puttin’ money on red, I’m a sure bet at a losin’ streak
君は赤に賭けている、僕は連敗続きへの確かな賭け

I keep showin’ you doors, but you can’t open them up
僕は君にドアを見せ続けているが、君はそれを開けられない

‘Cause it gets harder to see me the closer you try to look
近づこうとすればするほど、僕が見えにくくなるから



[Post-Chorus]
I just live here, babe, but you’re the one who decided to knock
僕はただここに住んでいるだけだよ、でも君がノックすることを決めた

You knocked
君はノックした




[Bridge]
I’ll be gone so long before the anger comes
怒りが来るずっと前に、僕はもういなくなっているだろう

I’ll be only what you’ve known of me ‘til now
僕は今まで君が知っていた姿のままでしかいられないだろう

Oh, how I hope you’re moving on13moving on
[熟語]「前へ進む、立ち直る、過去を乗り越える」というイディオム。辛い出来事や人間関係を後にして、新しい一歩を踏み出すことを表す。

ああ、君が前へ進んでいることを願う




[Chorus]
‘Cause I’m the trouble ahead, and I scream in my sleep
だって僕が先にある厄介者で、眠りの中で叫ぶから

You’re puttin’ money on red, I’m a sure bet at a losin’ streak
君は赤に賭けている、僕は連敗続きへの確かな賭け

I keep showin’ you doors, but you can’t open them up
僕は君にドアを見せ続けているが、君はそれを開けられない

‘Cause it gets harder to see me the closer you try to look
近づこうとすればするほど、僕が見えにくくなるから



[Post-Chorus]
I just live here, babe, but you’re the one
僕はただここに住んでいるだけだよ、でも君が

I just live here, babe, but you’re the one
僕はただここに住んでいるだけだよ、でも君が

I just live here, babe, but you’re the one
僕はただここに住んでいるだけだよ、でも君が



Writer(s): Noah Kahan, Sam Westhoff

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Doors」はどんな曲ですか?

Noah Kahanが2026年4月24日にリリースした4枚目のスタジオアルバム『The Great Divide』(Mercury Records)の収録曲です。Apple Music USチャートでNEWエントリー3位を記録するなど大きな注目を集めました。自分が相手を傷つけてしまうことへの恐れから心の「ドア」を開けられない主人公の葛藤を、Noah Kahanらしいフォーク・インディーロックのサウンドで描いた内省的な一曲です。

「puttin’ money on red」はどういう意味ですか?

カジノのルーレットで「赤」に賭けるという行為を表す熟語です。ルーレットは赤か黒かを選ぶシンプルなギャンブルで、そこから「リスクを承知の上で誰かに賭け続ける」という比喩表現として使われています。この歌詞では、自分がどうしようもない相手(連敗続き)だとわかっていながら賭け続けるパートナーへの申し訳なさが込められています。

「Malcontented」はどういう意味ですか?

「不満を抱えた、反抗的な」という意味の形容詞です。「mal(悪・不)」と「contented(満足した)」を組み合わせた言葉で、単純な「不幸」よりも強い意味合いを持ちます。社会や自分の置かれた状況への反発や怒りを含んだ不満感を表しており、孤独な環境で形成された主人公の心を描写しています。

「moving on」はどういう意味ですか?

「前へ進む、立ち直る、過去を乗り越える」という意味のイディオムです。辛い出来事や人間関係を後にして新しい一歩を踏み出すことを指します。ブリッジで主人公が「あなたが前に進んでいてほしい」と願う場面で使われており、相手への深い思いやりと、自分には一緒に歩めないという諦めが重なった切ないフレーズです。

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関連リンク

Noah Kahan – Doors (Official Music Video)

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