今回の曲のタイトルは、「RUNWAY」です。直訳すると、「滑走路」です。もともとは空港で飛行機が離着陸するための走路を指す言葉ですが、ファッション業界ではモデルが歩く舞台通路のことも「ランウェイ」と呼ぶため、この曲ではそちらのイメージが色濃く反映されています。
「RUNWAY」は、世界的ポップアイコン・Lady Gagaと、2025年のグラミー賞にてベスト・ラップ・アルバム部門を受賞したフロリダ州タンパ出身のラッパーDoechiiによるコラボ楽曲です。2025年3月7日にリリースされたLady Gagaの通算7枚目のスタジオアルバム『MAYHEM』に収録されており、同アルバムはBillboard 200で初登場1位を記録しました。Bruno MarsやD’Mileら豪華な共同制作陣が名を連ねる本曲は、ポップとヒップホップを融合させたサウンドの上に、ステージを我が物顔で闊歩する圧倒的な自信と存在感をテーマとして描いています。
【直訳のポイント】タイトルの「RUNWAY」は「滑走路」が直訳ですが、歌詞の中ではファッションショーのランウェイ=「自分を輝かせる舞台」というニュアンスで一貫して使われているため、「ランウェイ」とカタカナ表記で訳しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
RUNWAY – Lady Gaga & Doechii
[Intro]
No matter what, no matter what
何があっても、何があっても
You got to strut1strut
[動・俗語]胸を張って自信満々に歩くこと。単なる「歩く」ではなく、誇りや自信を体で示す歩き方を指す。
自信を持って堂々と歩き続けなきゃ
[Verse 1: Lady Gaga]
Walk, I’m feeling fab2fab
[形・俗語]fabulous(最高に素晴らしい)の短縮形。
歩け、最高に気分がいい
I’m feeling free, I feel exceptionally me
自由を感じる、これ以上なく自分らしい
Hate all you want, but I’m dangerous
好きなだけ嫌えばいい、でも私は危険な存在よ
You gon’ burn your tongue on this tea3tea
[名・俗語]AAVE・ドラッグカルチャー由来で「ゴシップ・スキャンダルの暴露」を意味するスラング。
このゴシップで舌を火傷するわよ
Might show up late, might be on time
遅れるかも、時間通りかも
Just wait, I’m coming, kiki4kiki
[名・俗語]LGBTQコミュニティ・ドラッグカルチャーで「仲間内の盛り上がるパーティー・笑いの場」を意味する語。
待ってて、もう行くわ、パーティーが始まる
This paparazzi routine
このパパラッチごっこ
Bitch, I came to be seen
見られるために来たのよ
[Pre-Chorus: Doechii]
Yes, serve5serve
[動・AAVE]本来「提供する」だが、ここでは圧倒的な存在感・自信を「披露する・見せつける」意のスラング。 a little sass6sass
[名・俗語]生意気さ、強い個性、キレのある態度を指すスラング。
そう、ちょっとした強さを見せてやる
Yes, with a little side of7side of
[イディオム・飲食店用語]”a side of fries”(付け合わせのフライドポテト)のように「〜を添えて」の意。直前の “sass” と “ass” で韻を踏んだ言葉遊び。 ass
そう、お尻もちょっと添えて
Yes, got the front row screaming
そう、最前列を絶叫させた
Okay (Okay), okay (Okay)
オーケー(オーケー)、オーケー(オーケー)
Yes, do a little twirl8twirl
[動]その場でくるりと回転すること。ダンスや演技でよく使われる動き。
そう、くるっとひと回り
Yes, let ‘em know I’m that girl9that girl
[俗語]単なる「あの女の子」ではなく、圧倒的な存在感・自信・魅力を体現する女性を指すスラング表現。
そう、私があの女だと知らしめる
Yes, Monday through Sunday
そう、月曜から日曜まで
I can turn a dance floor into a runway
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
[Chorus: Doechii & Lady Gaga]
Turn it up, turn around
音を上げて、振り向いて
Bitch, Monday through Sunday
ねえ、月曜から日曜まで
I can turn a dance floor into a runway
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
Turn it up, turn around
音を上げて、振り向いて
Bitch, Monday through Sunday
ねえ、月曜から日曜まで
I can turn a dance floor into a runway
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
[Verse 2: Doechii, Doechii & Lady Gaga]
I can turn a dance floor into a runway10runway
[名]「滑走路」が本義だが、ここではファッションショーのモデルが歩く「ランウェイ」を指す。
ダンスフロアをランウェイに変えてしまえる
Tell ‘em, “Make room,” my body’s a entree11entree
[名・仏語由来]本来「メインディッシュ」の意。ここでは「注目の的・この場の主役」という比喩。
「場所を空けな」と言ってやる、私の身体こそメインディッシュ
I could turn a mad ho12ho
[名・AAVE俗語]「売春婦」が語源だが、現代のAAVEでは敵意ある女性・ヘイターに対して使われる蔑称スラング。 into a fan
私を目の敵にするような女でさえ、ファンにしてしまえる
Cameras flashing, lights on, fuck it up13fuck it up
[句・AAVE俗語]本来「台無しにする」だが、AAVEでは逆に「完璧にやり遂げる・場を圧倒する」という意味になる。
カメラのフラッシュ、ライトが照らす中、最高のパフォーマンスをぶちかます
Click, click, click, click, everywhere I go (Rrr)
どこへ行ってもカシャ、カシャ、カシャ、カシャ
Get it, can’t get me, face card14face card
[名・俗語]自分の顔・外見を「クレジットカード」に見立てたスラング。外見が信用や特権として機能するという意味。 froze
手に入れたくても無理、この顔の価値は揺るぎない
Never gon’ see me waiting at the door, no (Yeah)
ドアの前で並んで待つなんて、絶対ない
Get out the way, ho
どけよ、邪魔
[Pre-Chorus: Doechii, Lady Gaga, Both]
Yes, serve15serve
[動・俗語/AAVE]本来「料理を提供する」→ ここでは自信や個性を堂々と「見せつける・披露する」意。 a little sass16sass
[名・俗語]生意気さ・歯に衣着せぬ強い態度や自信のこと。
そう、ちょっとした生意気さを見せつけて
Yes, with a little side of ass
そう、お尻もちょっと添えてね
Yes, got the front row screaming
そう、最前列を絶叫させてる
Okay (Okay), okay (Okay)
オーケー(オーケー)、オーケー(オーケー)
Yes, do a little twirl
そう、くるりとひと回り
Yes, let ‘em know I’m that girl17that girl
[句・俗語]「あの女の子」→ 誰もが認める、圧倒的な存在感と自信を持つ女性を指す現代スラング。
そう、私こそがその女だと知らしめて
Yes, Monday through Sunday
そう、月曜から日曜まで
I can turn a dance floor into a runway
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
[Chorus: Doechii & Lady Gaga]
Turn it up, turn around
音量を上げろ、さあ振り返れ
Bitch, Monday through Sunday
月曜から日曜まで、ずっとこれだ
I can turn a dance floor into a runway18runway
[名・ファッション用語]ファッションショーでモデルが歩く舞台のこと。「ダンスフロアをショーの舞台に変えてしまえる」=どこにいても圧倒的な存在感を放つという自己表現。
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
Turn it up, turn around
音量を上げろ、さあ振り返れ
Bitch, Monday through Sunday
月曜から日曜まで、ずっとこれだ
I can turn a dance floor into a runway19runway
[名・ファッション用語]ファッションショーでモデルが歩く舞台のこと。「ダンスフロアをショーの舞台に変えてしまえる」=どこにいても圧倒的な存在感を放つという自己表現。
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
Turn it up, turn around
音量を上げろ、さあ振り返れ
Bitch, Monday through Sunday
月曜から日曜まで、ずっとこれだ
I can turn a dance floor into a runway20runway
[名・ファッション用語]ファッションショーでモデルが歩く舞台のこと。「ダンスフロアをショーの舞台に変えてしまえる」=どこにいても圧倒的な存在感を放つという自己表現。
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
Turn it up, turn around (Woo)
音量を上げろ、さあ振り返れ(ウー)
I can turn21turn
[句動詞]turn A into B「AをBに変える・変換する」という句動詞。 a dance floor into a runway22runway
[名・文化]ファッションショーのモデルが歩く「ランウェイ(舞台)」。ここではダンスフロアを自分のステージに変えるという自信を表す比喩。
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
[Bridge: Doechii, Lady Gaga & Both]
Pose
ポーズを決めろ
I ain’t23ain’t
[助動詞・AAVE]”am not”のAAVE形。直後の”no cameras”との二重否定は、AAVEで否定を強調する用法。 scared of no cameras
カメラなんか全然怖くない
Born for the runway
ランウェイのために生まれてきた
Sashay24Sashay
[動・ドラッグ文化]体を優雅に揺らしながら歩くこと。ボールルーム・ドラッグクイーン文化で「魅せる歩き方」を指す。, Doech-ay25Doech-ay
[固有名詞]ラッパーDoechii(ドーチー)の名前を韻に合わせてアレンジした表現。
サシェイ、ドーチェイ
Pose (Born for the runway)
ポーズを決めろ(ランウェイのために生まれてきた)
I ain’t scared of no cameras
カメラなんか全然怖くない
Born for the runway
ランウェイのために生まれてきた
Sashay, Gag-ay26Gag-ay
[造語・ドラッグ文化]”gag”はボールルーム・ドラッグクイーン文化で「度肝を抜かれる・圧倒される」を意味するスラング。”Doech-ay”と韻を踏む造語。
サシェイ、ガグ-エイ
[Outro: Lady Gaga, Lady Gaga & Doechii]
You were born for the runway
あなたはランウェイのために生まれてきた
You were born for the runway-way-way-way
あなたはランウェイのために生まれてきた(ウェイ、ウェイ、ウェイ)
You were born for the runway
あなたはランウェイのために生まれてきた
You were born for the runway, born, born, way
あなたはランウェイのために生まれてきた(ボーン、ボーン)
You were born, born
あなたは生まれてきた、生まれてきた
Born, born
生まれてきた、生まれてきた
You were born for the runway
あなたはランウェイのために生まれてきた
Monday through27through
[前]「〜から〜まで(両端を含む全期間)」を表す用法。ここでは月曜から日曜まで、つまり毎日を意味する。 Sunday
月曜から日曜まで、毎日
I can turn a dance floor into a runway
ダンスフロアをランウェイに変えてみせる
Writer(s): Lady Gaga, Bruno Mars, D’Mile, watt, Cirkut, Doechii, Jayda Love
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「RUNWAY」はどんな曲ですか?
「RUNWAY」は、ポップアイコンのLady GagaとグラミーノミネートのラッパーDoechiiがタッグを組んだ、ファッションとセルフ・エクスプレッションをテーマにした楽曲です。両アーティストが持つ「型破りな個性」と「ステージ上の圧倒的存在感」が見事に融合しており、ランウェイ(ファッションショーの舞台)を人生そのものの比喩として描いています。リリース後はストリーミング各プラットフォームで注目を集め、ファッション・ポップとヒップホップの境界を軽やかに越えた一曲として高く評価されました。
「”strut”」はどういう意味ですか?
「strut」は、自信たっぷりに堂々と歩くさまを表す英語の動詞です。日本語に訳すなら「颯爽と歩く」「闊歩(かっぽ)する」というニュアンスが近いでしょう。ファッションショーのモデルがランウェイを歩く姿を想像するとわかりやすいですね。この曲では「自分を信じて、誰の目も気にせず前に進め」というメッセージとして使われており、単なる「歩く」よりずっとパワフルな言葉です。
「”fab”」はどういう意味ですか?
「fab」は「fabulous(ファビュラス)」を短く縮めたスラングで、「最高にかっこいい」「圧倒的におしゃれ」「完璧に素晴らしい」という意味で使われます。特にファッションやLGBTQ+コミュニティ、ポップカルチャーの文脈でよく聞かれる表現です。Lady Gagaがこの言葉を口にすると、単なる褒め言葉ではなく「あなたはそのままで最高」という強い肯定のメッセージになります。日常英会話でも「That outfit is so fab!(その服、最高すぎる!)」のように気軽に使えますよ。
「”tea”」はどういう意味ですか?
「tea」は、もともとドラァグクイーンやLGBTQ+コミュニティの文化から広まったスラングで、「噂話」「本当のこと」「知られざる内幕」を意味します。「Spill the tea(ティーをこぼす)」=「ぶっちゃける・暴露する」というフレーズが特に有名です。この曲の文脈では、見せかけではなく「本当の自分」や「真実」を指している場合が多く、「私はもう隠さない、これが本当の私よ」というニュアンスで登場します。SNS世代にはすでにおなじみの表現ですが、歌詞の中で使われると一気にクールに響くのが面白いですね。
関連リンク
RUNWAY – Lady Gaga & Doechii (Official Video)
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