【歌詞和訳】Courtesy of the Red, White and Blue (The Angry American) – Toby Keith

今回の曲のタイトルは、「Courtesy of the Red, White and Blue (The Angry American)」です。直訳すると、「赤・白・青のご厚意で(怒れるアメリカ人)」です。

トビー・キース(Toby Keith、本名:トビー・キース・コベル)は、1961年アメリカ・オクラホマ州クリントン生まれのカントリー・ミュージック歌手・ソングライターです。この曲は、2001年9月11日の同時多発テロを受けて書かれたパトリオティック・アンセムで、2002年3月にシングルとしてリリースされ、同年7月発売のアルバム『Unleashed』に収録されました。ビルボードのホット・カントリー・シングルズ&トラックス・チャートで1位を獲得し、アメリカの怒りと決意を力強く表現した歌詞とサウンドが大きな話題を呼びました。

【直訳のポイント】タイトルの「Courtesy of」は「~のご厚意で」と直訳できますが、この曲では「赤・白・青(アメリカ国旗の色)からのお返し」というニュアンスで使われており、怒りと誇りが込められた表現です。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Courtesy of the Red, White and Blue (The Angry American) – Toby Keith

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[Intro]
American girls and American guys
アメリカの女の子たちと男の子たち

We’ll always stand up and salute, we’ll always recognize
私たちはいつでも起立して敬礼し、いつでもその意義を心に刻む

When we see Old Glory1Old Glory
[固有名詞・文化]アメリカ合衆国の国旗(星条旗)の愛称。赤・白・青の三色からなる旗を指す。
flyin’, there’s a lot of men dead

星条旗がはためくのを見るとき、多くの人が命を落としたことを知る

So, we can sleep in peace at night when we lay down our head
だから夜、頭を枕に横たえ、私たちは安らかに眠ることができる


[Verse 1]
My daddy served in the army, where he lost his right eye
父は軍に従軍し、右目を失った

But he flew2flew
[動・イディオム]「fly a flag」の過去形。「飛ぶ」ではなく「旗を掲げる・なびかせる」という意味で使われるイディオム。flyの不規則過去形はflew。
a flag out in our yard ‘til the day that he died

それでも彼は、息を引き取る日まで庭に旗を揚げ続けた

He wanted my mother, my brother, my sister, and me
彼は願っていた、母と兄弟と姉妹、そして私が

To grow up and live happy in the land of the free3the land of the free
[固有表現]米国国歌『星条旗』(The Star-Spangled Banner)の一節「the land of the free and the home of the brave」に由来する、アメリカ合衆国を指す慣用表現。

自由の国で育ち、幸せに生きることを





[Verse 2]
Now this nation that I love has fallen under attack
今、私が愛するこの国が攻撃を受けた

A mighty sucker punch4sucker punch
[名・俗語]相手の油断を突いた不意打ちの一撃。卑怯な急襲を意味するスラング。
came flyin’ in from somewhere in the back

強烈な不意打ちが、どこか後方から飛んできた

Soon as we could see it clearly through our big black eye5black eye
[名・慣用句]殴られてできる目の周りの青あざ。転じて「屈辱的な打撃・傷」を象徴する慣用表現。

大きな傷を負いながらも、やがてそれがはっきりと見えてきた

Man, we lit up6lit up
[句動詞]lightの不規則過去形litを用いた句動詞。「明るく照らす」→ここでは「猛攻撃で火の海にする」という意味に転じている。
your world like the Fourth of July7Fourth of July
[固有名詞]アメリカ独立記念日(7月4日)。盛大な花火で知られ、ここでは報復攻撃の凄まじさを花火の炸裂に例えている。

俺たちはお前たちの世界を、独立記念日の花火のように燃え上がらせてやった


[Chorus]
Hey, Uncle Sam8Uncle Sam
[固有名詞・文化]アメリカ合衆国政府・国家を擬人化した呼称。自由の女神と並ぶアメリカの象徴的キャラクター。
, put your name at the top of his list

ヤア、アンクル・サム、奴のリストの筆頭にお前の名を刻んでやれ

And the Statue of Liberty started shakin’ her fist9shakin’ her fist
[慣用句]「拳を振る」→怒り・威嚇・抗議を体で示すジェスチャーを表すイディオム。

自由の女神が怒りの拳を振り上げた

And the eagle10the eagle
[固有名詞・文化]アメリカ合衆国の国章であるハクトウワシ。ここではアメリカ国家そのものを指す。
will fly and it’s gonna be hell

鷲は飛び立ち、地獄が始まるだろう

When you hear Mother Freedom start ringin’ her bell11ringin’ her bell
[慣用句・文化]「鐘を鳴らす」→戦いや決起への呼びかけ。アメリカ独立の象徴「リバティ・ベル」も連想させる。

自由の母がその鐘を鳴らし始めるのを聞いたとき

And it’ll feel like the whole wide world is rainin’ down on you
まるで全世界がお前の上に降り注いでくるように感じるだろう

Aw, brought to you courtesy of12courtesy of
[慣用句]「〜のご厚意で・〜提供でお届け」というTV・ラジオCMの定型表現。ここでは報復をアメリカから「提供される」ものとして皮肉的に使っている。
the red, white, and blue13the red, white, and blue
[文化・慣用句]アメリカの国旗(星条旗)の三色。転じてアメリカ合衆国そのものを指す慣用表現。

ああ、これは星条旗のご厚意でお届けする


[Bridge]
Oh, justice will be served14served
[動・イディオム]be served で「執行される・実現される」の意。justice is served(正義が成される)は英語の慣用表現。
, and the battle will rage

正義は必ず執行され、戦いは猛威を振るうだろう

This big dog15big dog
[名・俗語]「大きな犬」→「強者・大国・権力者」を指すスラング。
will fight when you rattle his cage16rattle his cage
[句・イディオム]「檻を揺らす」→「相手を挑発する・怒らせる」を意味するイディオム。

この強者は、挑発すれば必ず牙をむく

And you’ll be sorry that you messed with17messed with
[句動詞・俗語]mess with で「〜に手を出す・〜を挑発する」を意味する句動詞。
the U.S. of A

アメリカに手を出したことを後悔させてやる

‘Cause we’ll put a boot in your ass18put a boot in your ass
[句・俗語]「尻にブーツを叩き込む」→ 相手を蹴り飛ばす・痛い目に遭わせるという脅しの慣用表現。
, it’s the American way

お前の尻にブーツをぶち込んでやる、それがアメリカ流だ





[Chorus]
Hey, Uncle Sam19Uncle Sam
[固有名詞・文化]アメリカ合衆国政府の擬人化。山高帽に星条旗の衣装を纏った老人像として知られる国民的シンボル。
put your name at the top of his list

やあ、アンクル・サムがお前の名前をリストのトップに載せたぞ

And the Statue of Liberty started shakin’ her fist
自由の女神が怒りの拳を振り上げ始めた

And the eagle will fly, and it’s gonna be hell
鷲は飛び立つ、そして地獄が待っているぞ

When you hear Mother Freedom start ringin’ her bell
自由の母がその鐘を鳴らし始めるのを耳にするとき

And it’ll feel like the whole wide world is rainin’ down on you
まるで全世界がお前に降り注いでくるような感覚になるだろう

Brought to you courtesy of20courtesy of
[句・慣用]「〜のご厚意で」「〜提供でお届けする」を意味するイディオム。テレビのスポンサークレジットなどでも定型句として使われる。
the red, white, and blue21the red, white, and blue
[固有名詞・文化]赤・白・青はアメリカ国旗(星条旗)の三色。転じてアメリカ合衆国そのものを指す表現。

星条旗、すなわちアメリカのご厚意でお届けする


[Outro]
Oh, oh
ああ、ああ

Of the red, white and blue22red, white and blue
[固有表現・文化]アメリカ国旗の三色(赤・白・青)を指し、転じてアメリカそのものを象徴する慣用表現。

赤と白と青の国の

Oh, oh
ああ、ああ

Of my red, white, and blue
私の赤と白と青の国の



Writer(s): Toby Keith

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Courtesy of the Red, White and Blue (The Angry American)」はどんな曲ですか?

カントリーシンガーのトビー・キースが、2001年9月11日の同時多発テロへの怒りと悲しみを胸に書き上げた愛国ソングです。2002年にアルバム『Unleashed』に収録されてリリースされ、ビルボードの「Hot Country Singles & Tracks」チャートで1位を獲得しました。歌詞があまりに攻撃的だとして一部のラジオ局や著名人から批判を受ける一方、多くのアメリカ人から熱狂的に支持され、2002年を代表するカントリーソングのひとつとなりました。

「Put a boot in your ass, it’s the American way」という歌詞は何を意味しているのですか?

直訳すると「お前のケツにブーツをぶち込む、それがアメリカ流だ」となる、非常に荒っぽい口語表現です。「ass(ケツ)にブーツを入れる」とは相手を力ずくでやっつけるという意味の俗語表現で、日本語の「ぶちのめす」に近いニュアンスです。注目したいのは「the American way(アメリカ流)」という言葉で、これはスーパーマンの決め台詞「真実・正義・アメリカの精神(Truth, Justice, and the American Way)」でもお馴染みのフレーズです。英雄的・理想的なイメージを持つこの言葉を、あえて復讐の文脈で使うことで、怒りの剥き出しな本音と強烈な皮肉が同時に表れています。

「We’ll light up your world like the 4th of July」はどんな比喩ですか?

「7月4日の独立記念日のように、お前たちの世界を照らしてやる」という意味の一節です。アメリカの独立記念日(Independence Day)である7月4日は、盛大な花火で夜空を彩る国民的なお祝いの日として知られています。しかしここでは、軍事攻撃による爆発の閃光を「花火のように明るく照らす」と表現することで、祝祭のイメージをそのまま「破壊の脅し」に転用するダークなダブルミーニングになっています。平和と自由を祝う日のシンボルを戦争の比喩に使うことで、聴き手にぞっとするようなインパクトを与える巧みなレトリックです。

サブタイトルの「The Angry American」にはどんな意味が込められているのですか?

「怒れるアメリカ人」と訳せるこのサブタイトルは、9/11後のアメリカ国民の感情をそのまま体現したものです。トビー・キースはテロ攻撃の直後に父親を亡くしており、悲しみと怒りが重なる中でこの曲を数日で書き上げたと語っています。本来「The Angry American」という言葉は、感情的で短絡的な愛国主義を批判する文脈で使われることがありますが、キースはあえてそれを自ら名乗ることで、「この怒りは正当だ」というメッセージを込めました。この曲をめぐっては、ディクシー・チックスのナタリー・メインズとの激しい公開論争も起き、愛国主義と言論の自由をめぐる議論がアメリカ全土に広まるきっかけにもなりました。

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関連リンク

Courtesy of the Red, White and Blue (The Angry American) – Toby Keith (Official Video)

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