今回の曲のタイトルは、「Dangerously」です。直訳すると、「危険なほどに」です。
チャーリー・プースは、アメリカ・ニュージャージー州出身のシンガーソングライター。2015年に映画『ワイルド・スピード スカイミッション』のサウンドトラック「See You Again」(feat. Wiz Khalifa)で世界的な注目を集めました。「Dangerously」は、2016年に発表されたデビューアルバム『Nine Track Mind』に収録された楽曲で、同年12月にアルバム4枚目(ラスト)のシングルとしてリリースされました。米国では全米シングルチャートのBillboard Hot 100圏外ながら、Bubbling Under Hot 100チャートで1位を獲得。誰かを危険なほど深く愛してしまった、切なくも激しい恋心を描いた楽曲です。
【こだわり解説】この曲は、愛にのめり込むことの危うさや痛みを、”crash”(衝突する)や”explosion”(爆発)といった激しい言葉でストレートに描いています。当ブログでは意訳で表現を和らげず、原詞の強い言葉をそのまま日本語に置き換えることで、抑えきれない感情の激しさを飾らずに伝えることを心がけました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Dangerously – Charlie Puth
[Intro]
Ooh, ooh
ウー、ウー
[Verse 1]
This is gonna hurt, but I blame myself first
これは辛くなるとわかってる、でもまず自分を責める
‘Cause I ignored the truth
真実から目を背けていたから
Drunk off of1drunk off of
[慣用句]「〜に酔っている」の比喩的用法。アルコールではなく、愛という感情に心を奪われて正常な判断ができない状態を指す。 that love, it **** my head up2**** my head up
[句・俗語]伏字を含む表現。「頭をかき乱す」→ 精神的に混乱させる・まともに考えられなくさせる、という意味のイディオム。
あの愛に酔いしれて、頭がおかしくなった
There’s no forgetting you
あなたのことは忘れられない
[Pre-Chorus]
You’ve awoken3awoken
[動・不規則活用]awakeの過去分詞形。awake → awoke → awoken。 me, but you’re choking4choking
[動・比喩]「首を絞める」→ 息ができないほど苦しめる・抑圧するという比喩表現。 me
あなたは私を目覚めさせた、でも同時に息もできないほど苦しめている
I was so obsessed5obsessed
[形・心理]「頭から離れない状態」→ ある人や物事に強迫的なほど執着していること。
あの頃、私はあなたにどうしようもなく執着していた
Gave you all of me
私のすべてをあなたに捧げた
And now, honestly, I got nothing left
そして今、正直なところ、もう何も残っていない
[Chorus]
I loved you dangerously
危険なほどにあなたを愛してた
More than the air that I breathe
自分が吸う空気よりも深く
Knew we would crash at the speed that we were going
このスピードで突き進めば、衝突するとわかってた
Didn’t care if the explosion ruined me
その爆発で私が壊れても、構わなかった
Baby, I loved you dangerously
ベイビー、危険なほどにあなたを愛してた
Mmm, mmm
ンーン、ンーン
I loved you dangerously
危険なほどにあなたを愛してた
Mmm, mmm
ンーン、ンーン
[Verse 2]
Usually, I hold the power with both my hands tied behind my back6hands tied behind my back
[慣用句]「両手を後ろで縛られた状態」→ 著しく不利な条件・行動を制限された状況を指すイディオム。
いつだって、両手を縛られていても私が主導権を握っていた
Look at how things changed
でも、どれだけ変わってしまったか見てみて
‘Cause now, you’re the train
だって今は、あなたが列車で
And I’m tied to the track
私は線路に縛りつけられている
[Pre-Chorus]
You’ve awoken7awoken
[動・不規則変化]awakened の古形不規則過去分詞。awake → awoke → awoken。 me, but you’re choking8choking
[動・比喩]「窒息させる」→ 息が詰まるほど追い詰める・苦しめるという比喩表現。 me
あなたは私を目覚めさせたけれど、息もできないほど苦しめている
I was so obsessed9obsessed
[形・心理]「頭から離れない」「取り憑かれた状態」を表す。単なる「好き」を超えた強迫的な執着を指す。
あなたのことしか頭になかった
Gave you all of me
私のすべてをあなたに捧げた
And now, honestly, I got nothing left10I got nothing left
[口語・構文]”I have nothing left” の口語的短縮。「got」がhaveの意味で使われるAAVE/口語表現。
そして今、正直もう何も残っていない
[Chorus]
‘Cause I loved you dangerously
だって、あなたを危険なほど愛していた
More than the air that I breathe11breathe
[動]「呼吸する」。the air that I breatheで「私が吸う空気」=生きるために不可欠なものを指す慣用的表現。
息をするための空気よりも深く
Knew we would crash12crash
[動・比喩]「衝突する・破滅する」。乗り物の衝突事故から転じて、関係の崩壊・破局を指す。 at the speed that we were going
このスピードで突き進めば、いずれ衝突するとわかっていた
Didn’t care if the explosion ruined13ruined
[動]「台無しにする・破滅させる」のruin(過去形)。ここでは感情的・人生的な破滅を指す。 me
その爆発が自分を壊しても、構わなかった
Baby, I loved you dangerously
ねえ、あなたを危険なほど愛していた
[Bridge]
You took14took
[動・不規則過去形]take の不規則過去形。「take down」で「打ちのめす・精神的に引きずり下ろす」を意味する句動詞。 me down, down, down, down
あなたは私をずっと引きずり下ろした
And kissed my lips with goodbye
そしてさよならを唇に刻んだ
I see it now, now, now, now
今になってわかる
It was a matter15matter
[名・慣用句]「a matter of time」で「時間の問題」→「いつかは必ず起こること・避けられない運命」を意味するイディオム。 of time
時間の問題だったんだ
You know I know
あなたも私も、わかっている
There’s only one place this could lead
これが行き着く先はひとつしかない
But you are the fire; I’m gasoline
でもあなたが炎で、私はガソリン
[Chorus]
I love you, I love you, I love you
愛してる、愛してる、愛してる
I loved you dangerously
危険なほど、あなたを愛してた
Ooh, more than the air that I breathe
息をする空気よりも、深く
Oh, now, knew we would crash at the speed that we were going
わかってた、あのスピードじゃいつか衝突するって
Didn’t care if the explosion ruined me
爆発で私が壊れても、構わなかった
Oh, oh, baby, I loved you dangerously
ああ、ベイビー、危険なほどあなたを愛してた
[Outro]
Mmm, mmm
んん、んん
Ooh, I loved you dangerously
ああ、あなたを危ういほど愛してた
Ooh-ooh, I loved you dangerously
ああ、あなたを危ういほど愛してた
Writer(s): Infamous, Eskeerdo, J.R. Rotem, Charlie Puth, JHart
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Dangerously」はどんな曲ですか?
「Dangerously」は、アメリカのシンガーソングライター、チャーリー・プースのデビューアルバム『Nine Track Mind』(2016年)に収録された楽曲で、同年12月にアルバム4枚目(ラスト)のシングルとしてリリースされました。深く愛してしまったがゆえに傷つくとわかっていながら止められない、危うい恋心を切なくも美しいメロディで綴った失恋バラードです。米国のBillboard Hot 100自体には入りませんでしたが、Bubbling Under Hot 100チャートでは1位を獲得し、全世界で数億回を超えるストリーミング再生数を誇る、チャーリーを代表する楽曲のひとつです。
「drunk off of」はどういう意味ですか?
直訳すると「~で酔っぱらっている」ですが、もちろんここでお酒は登場しません。「drunk off of your love(あなたの愛に酔いしれて)」のように、恋愛の感情があまりに強烈で、まるでお酒に酔ったように正常な判断ができなくなっている状態を表す比喩表現です。日本語で言う「恋に溺れる」や「恋に狂う」に近いニュアンスで、英語の歌詞ではよく登場する定番の表現です。相手への気持ちがコントロール不能なほど大きいことを強調しています。
「awoken」はどういう意味ですか?
「awoken」は動詞「awake(目覚める)」の過去分詞形で、「awake → awoke → awoken」と変化します。曲の中では「I’ve been awoken(私は目覚めさせられた)」という形で使われており、それまで眠っていた感情や感覚が、相手との出会いによって呼び起こされたというニュアンスを持ちます。単に「起きた」という物理的な意味ではなく、心の奥底に眠っていた何かが揺り動かされた、という詩的な表現です。受け身のかたちを使うことで、自分の意志ではなく相手に「させられた」という受動的な感覚が伝わります。
「choking」はどういう意味ですか?
「choke」の本来の意味は「喉を詰まらせる」「窒息する」ですが、歌詞の文脈では感情に圧倒されて息もできないほど苦しい状態を表す比喩として使われています。日本語で「胸が締め付けられる」「言葉が出なくなる」といった感覚に近いイメージです。愛する人を失う痛みや、どうにもならない状況への焦りが、物理的な「息苦しさ」として体に現れている様子を描いており、感情の激しさをリアルに伝える効果的な一語です。スポーツの場面で「大事な場面でミスする」という意味でも使われる単語ですが、ここでは純粋に感情的な苦しさを指しています。
関連リンク
Dangerously – Charlie Puth (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】One Call Away – Charlie Puth
【歌詞和訳】How Long – Charlie Puth
【歌詞和訳】Attention – Charlie Puth
【歌詞和訳】Smooth Criminal – Michael Jackson
【歌詞和訳】Insane – Black Gryph0n & Baasik