今回の曲のタイトルは、「The Boy Is Mine」です。直訳すると、「その男の子は私のもの」です。
「The Boy Is Mine」は、アメリカのR&BシンガーBrandyとMonicaによるデュエット曲で、1998年にリリースされました。BrandyのアルバムNever Say Neverからのリードシングルで、Billboard Hot 100で13週連続1位を獲得するという驚異的なロングヒットを記録。1999年のグラミー賞では「最優秀R&Bデュオ/グループ・ヴォーカル・パフォーマンス賞」を受賞しました。ロドニー・ジャーキンスがプロデュースした洗練されたコンテンポラリーR&Bサウンドに乗せて、同じ男性を愛する二人の女性がお互いに「彼は私のもの」と主張し合うドラマチックなテーマが描かれています。
【直訳のポイント】”mine”は「私のもの」という意味の所有代名詞です。「The Boy Is Mine」を直訳すれば「その男の子は私のもの」となり、二人の女性が同じ男性の所有を主張して対決するというこの曲の核心が、タイトル一行にすでに凝縮されています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
The Boy Is Mine – Brandy
[Intro: Brandy & Monica]
The boy is mine, the boy is mine, the boy is mine, the boy is mine, the boy is mine
あの子は私のもの、私のもの、私のもの、私のもの、私のもの
Excuse me, can I please talk to you for a minute?
すみません、少しお話しできますか?
Uh-huh, sure
ええ、もちろん
You know, you look kinda familiar
ねえ、どこかで会ったことある気がしない?
Yeah, you do too
そっちもね
But, um, I just wanted to know, do you know somebody named…? You, you know his name
でも、あの…ちょっと聞きたいんだけど、〇〇って人、知ってる?…彼の名前、わかるわよね
Oh yeah, definitely, I know his name
ええ、もちろん、彼の名前なら知ってるわ
But I just wanna let you know that he’s mine
でもね、一言言っておくわ、彼は私のものよ
Haha, no, no, he’s mine
ははっ、ちがう、ちがう、彼は私のものよ
[Chorus: Brandy]
You need to give it up1give it up
[句動詞]「それを手放す」→「(彼を追いかけるのを)諦める・引き下がる」を意味するイディオム。
もう諦めな
Had about enough2had about enough
[イディオム]主語 I を省いた口語形。「ほぼ十分に経験した」→「我慢の限界」「もううんざり」を意味する表現。
もうたくさんよ
It’s not hard to see
見ればわかるはずでしょ
The boy is mine
あの子は私のもの
I’m sorry that you
残念だけど、あなたは
Seem to be confused
混乱してるみたいね
He belongs to me
彼は私のものよ
The boy is mine
あの子は私のもの
[Verse 1: Brandy & Monica]
I think it’s time we got this straight3got this straight
[慣用句]「get ~ straight」で「物事をはっきり整理する・白黒つける」を意味するイディオム。
そろそろはっきりさせる時だと思う
Let’s sit and talk face to face
座って、向き合って話しましょう
There is no way you could mistake4mistake
[動]「mistake A for B」= AをBと間違える、という構文。次行に続き「彼をあなたの男と間違える」の意。
間違えるはずがない
Him for your man, are you insane?
彼をあなたの男と——正気なの?
You see, I know that you may be
わかってる、あなたはたぶん
Just a bit jealous of me
私に少し嫉妬しているんでしょう
But you’re blind if you can’t see
でも見えないなら、あなたは盲目も同然
That his love is all in me
彼の愛はすべて私の中にあるって
You see, I tried to hesitate
ねえ、私はためらおうとしたの
I didn’t wanna say what he told me
彼が私に話したことを言いたくなかった
He said without me, he couldn’t make it5make it
[句動詞]「やり遂げる・乗り越える」の意。ここでは「一日を切り抜けられない」というニュアンス。
私なしでは乗り越えられないって、彼は言った
Through the day, ain’t that a shame?
一日さえも、なんて呆れた話でしょ?
But maybe you misunderstood
でも、もしかしたらあなたが誤解していたのかもしれない
‘Cause I can’t see how he could
だって、彼にどうしてそんな気になれるか、私には分からない
Wanna change something that’s so good
こんなに素晴らしいものを変えたいなんて
All my love was all it took6took
[動・慣用表現]takeの過去形で「必要とした」の意。「all it took」=「それだけで十分だった・それだけが必要だった」というイディオム。 (The boy is mine)
私の愛、それだけで十分だった(その子は私のもの)
[Chorus: Brandy & Monica]
You need to give it up7give it up
[句動詞]「give up(諦める)」の目的語付き形。ここでは「その件から手を引け・彼を諦めろ」の意。
いい加減に諦めなさい
Had about enough8Had about enough
[慣用句]「I’ve had about enough」の主語省略形。「もう十分すぎるほど我慢した・うんざりだ」を意味する口語表現。 (Enough)
もう我慢の限界(限界)
It’s not hard to see (Oh)
見ればわかること(オー)
The boy is mine (Boy is mine)
あの子は私のもの(私のもの)
I’m sorry that you (Sorry that you)
あなたには悪いけど(悪いけど)
Seem to be confused (Confused)
混乱しているみたいね(混乱して)
He belongs to me (Oh, oh)
彼は私のものよ(オー、オー)
The boy is mine
あの子は私のもの
[Verse 2: Monica & Brandy]
Must you do the things you do?
なぜそんなことばかりするの?
You keep on acting like a fool
ずっと馬鹿みたいな振る舞いをし続けて
You need to know it’s me, not you
あなたじゃなく、私のことだってわかってほしい
And if you didn’t know it, girl, it’s true
もし知らなかったとしても、これは本当のことよ
I think that you should realize
あなたには気づいてほしいと思う
And try to understand why
そして、その理由を理解しようとしてほしい
He is a part of my life
彼は私の人生の一部なの
I know it’s killing9killing
[動・比喩]本来「殺す」だが、ここでは「心の中から深く苦しめる・傷つける」という感情的な痛みを表す比喩的用法。 you inside
それがあなたの心を内側から苦しめているのはわかってる
You can say what you wanna say
言いたいことを言えばいい
What we have, you can’t take
私たちの絆は、あなたには奪えない
From the truth, you can’t escape
真実からは逃げられない
I can tell10tell
[動・イディオム]「言う」ではなく「見分ける・区別する」の意。”tell A from B” で「AとBを見分ける」。 the real from the fake
本物と偽物の見分けがつく
When will you get the picture11get the picture
[句動詞]「絵を受け取る」ではなく「状況・要点を理解する・察する」の意のイディオム。?
いつになったらわかるの?
You’re the past, I’m the future
あなたは過去、私は未来
Get away, it’s my time to shine
どいて、今は私が輝く番
If you didn’t know12If you didn’t know
[口語・AAVE]「知らなかったなら」→「念のため言っておくと」という前置き表現。事実を強調・確認する際に使う。, the boy is mine (The boy is mine)
念のため言っておく、あの子は私のもの(あの子は私のもの)
[Chorus: Brandy & Monica]
You need to give it up13give it up
[句動詞]「諦める・手放す」を意味するイディオム。ここでは「彼への執着をやめろ」というニュアンス。 (Uh-huh, oh)
もう諦めなさいよ(そうよ、ああ)
Had about enough14had about enough
[慣用表現]「ほぼ十分に耐えた」→「もう我慢の限界だ・いい加減うんざりだ」という意味のイディオム。 (Enough)
もうたくさんよ(そう、十分すぎるくらい)
It’s not hard to see (To see)
見ればわかること(見ればね)
The boy is mine (The boy is mine)
あの子は私のもの(あの子は私のもの)
I’m sorry that you (Sorry that you)
あなたが残念だわ(残念だわ)
Seem to be confused (Seem to be confused)
混乱しているみたいね(混乱しているみたい)
He belongs to me (He belongs to me)
彼は私のものよ(私のもの)
The boy is mine (The boy is mine)
あの子は私のもの(あの子は私のもの)
You need to give it up (Ooh)
もう諦めなさいよ(オゥ)
Had about enough (Had about enough)
もうたくさんよ(もうたくさんよ)
It’s not hard to see (He’s mine, he’s mine)
見ればわかるでしょう(彼は私のもの、私のもの)
The boy is mine (He’s mine, he’s mine)
あの子は私のもの(彼は私のもの、私のもの)
I’m sorry that you (I’m so sorry)
あなたには悪いけれど(本当にごめんなさい)
Seem to be confused (You seem to be confused)
混乱しているみたいね(あなたは混乱しているみたい)
He belongs to me (He belongs to me)
彼は私のものよ(彼は私のもの)
The boy is mine
あの子は私のもの
[Bridge: Monica & Brandy]
I can’t destroy this love I’ve found
この見つけた愛を壊すことなんてできない
Your silly games, I won’t allow
あなたのくだらない駆け引きは許さない
The boy is mine without a doubt (Doubt)
あの子は間違いなく私のもの
You might as well15might as well
[句・慣用]「〜してしまった方がいい/〜するしかない」と諦めや勧告を促す慣用句。 throw in the towel16throw in the towel
[句・慣用]ボクシングでコーナーマンがタオルを投げ入れて棄権を示す行為に由来し、「降参する・諦める」を意味するイディオム。
もう諦めた方がいいわ
What makes you think that he wants you
何を根拠に彼があなたを望んでいると思うの?
When I’m the one that brought17brought
[動・不規則変化]bring(連れてくる)の過去形。bring → brought。 him to
私こそが彼を連れてきた人なのに
This special place that’s in my heart? (Heart)
この心の中にある特別な場所へ?
He was my love right from the start (The boy is mine)
彼は最初から私の愛した人だった
[Chorus: Brandy & Monica]
You need to give it up18give it up
[句動詞]「手を引く・諦める」という意味のイディオム。ここでは「彼を追いかけるのをやめなさい」というニュアンス。 (Give it on up)
もうあきらめなさい(さあ、手を放して)
Had about enough19had about enough
[イディオム]”have had enough”(もうたくさん・うんざり)の過去形。”about”は「ほぼ・もう少しで」の意で、限界に達したことを強調する口語表現。 (Had about enough)
もうたくさんよ(もうたくさん)
It’s not hard to see (It’s not hard to see)
見ればわかるでしょ(見ればわかるでしょ)
The boy is mine (The boy is mine, oh)
あの子は私のもの(あの子は私のもの)
I’m sorry that you (I’m sorry that you)
気の毒だわ、あなた(気の毒に、あなた)
Seem to be confused (Seem to be confused)
混乱しているみたいだから(混乱しているみたいだから)
He belongs to me (He belongs to me)
彼は私のものなのよ(彼は私のもの)
The boy is mine (No, no)
あの子は私のもの(ダメよ、ダメ)
You need to give it up (You need to give it up)
もうあきらめなさい(あきらめなさい)
Had about enough (About enough)
もうたくさんよ(もう十分)
It’s not hard to see (It’s not hard to see)
わかるでしょ(わかるでしょ)
The boy is mine (The boy is mine)
あの子は私のもの(私のもの)
I’m sorry that you (Mine, oh, mine)
気の毒だけど(私のもの、ああ、私のもの)
Seem to be confused (Seem to be confused)
あなたは勘違いしてるみたいね(勘違いしてるみたいね)
He belongs to me (He belongs to me)
彼は私のものだから(私のものだから)
The boy is mine (The boy is mine)
あの子は私のもの(私のもの)
[Outro: Brandy & Monica]
You need to give it up20give it up
[句動詞]「それを手放す」→「(彼を)諦める・追うのをやめる」という意味のイディオム。 (Not yours)
諦めるべきよ(あなたのものじゃない)
Had about enough21had about enough
[イディオム]「もうほぼ十分に耐えた」→「我慢の限界に達した・うんざりだ」という慣用表現。 (But mine, not yours)
もうたくさんだわ(でも私のもの、あなたのじゃない)
It’s not hard to see (But mine, not yours)
見ればわかるはずよ(でも私のもの、あなたのじゃない)
The boy is mine (But mine)
あの子は私のもの(私のものよ)
I’m sorry that you
気の毒ね、あなた
Seem to be confused
混乱してるみたいだけど
He belongs to me
彼は私のものよ
The boy is mine
あの子は私のものなの
Writer(s): Rodney Jerkins, Brandy, Japhe Tejeda, Fred Jerkins III, LaShawn Daniels
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「The Boy Is Mine」はどんな曲ですか?
「The Boy Is Mine」は、アメリカのR&Bシンガー、ブランディとモニカによるデュエット曲で、1998年6月にリリースされました。同年のBillboard Hot 100では実に13週間にわたって1位を独走し、その年を代表する大ヒット曲となりました。翌1999年にはグラミー賞の「最優秀R&Bデュオまたはグループ・ボーカル・パフォーマンス賞」も受賞しており、現在もSpotifyをはじめとする各種ストリーミングサービスで数億回以上再生されるなど、世代を超えて愛され続けています。
「”give it up”」はどういう意味ですか?
「give it up」は直訳すると「それを手放す・あきらめる」という意味ですが、この曲の文脈では「彼への思いを断ち切って」「彼のことはあきらめなさい」というニュアンスになります。自分の好きな男性に近づいてくる相手の女性に向かって、「もう無駄だからやめて」と強く言い放つ場面で使われており、単なるあきらめではなく、少し挑発的な突き放しの言葉として機能しています。日常会話でも「Give it up, it’s not going to work(もうやめなよ、うまくいかないから)」のように使えます。
「”had about enough”」はどういう意味ですか?
「had about enough」は「もうたくさん」「限界に来ている」という意味の口語表現です。「I’ve had enough(もう十分すぎるほど経験した=うんざりした)」をさらに強調した言い方で、「about(ほぼ・もうあと少しで)」が加わることで、「もう忍耐の糸が切れそう」という切迫感が出ます。この曲では、相手の女性がずっとそばに居座り続けることへの苛立ちを表現しており、「いい加減にしてよ!」という感情を英語らしいリズムで凝縮した一言です。
「”got this straight”」はどういう意味ですか?
「got this straight」は「let’s get this straight(はっきりさせましょう)」を短くした表現で、「この件については誤解のないようにはっきり言っておく」というニュアンスです。「straight(まっすぐ・正直に)」という言葉が示すように、曖昧さをなくして物事をクリアにする、という意味合いがあります。この曲の中では、「彼が私のものであることをきちんと理解しなさい」という宣言として使われており、強い自信と余裕が感じられるフレーズです。ビジネスやカジュアルな会話でも「Just so we’ve got this straight…(念のため確認しておくと…)」のようによく登場します。
関連リンク
The Boy Is Mine – Brandy (Official Video)
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