今回の曲のタイトルは、「Jealous Type」です。直訳すると、「嫉妬深いタイプ」です。
Doja Catは、本名Amala Ratna Zandile Dlaminiといい、ロサンゼルス出身のアメリカ人ラッパー・シンガーソングライターです。ヒップホップ、R&B、ポップを融合させたスタイルで知られており、2021年のアルバム『Planet Her』で世界的な注目を集めました。「Jealous Type」は、グラミー賞常連プロデューサーのJack AntonoffとプロデューサーY2Kとの共同制作楽曲で、2023年9月リリースのアルバム『Scarlet』に収録されています。同アルバムはBillboard 200で初登場1位を獲得し、オルタナティブR&Bとハードコアなヒップホップを融合させた内省的・攻撃的な作風が高く評価されました。本曲では、嫉妬という感情を鋭く自己分析する歌詞が展開されます。
【こだわり解説】タイトルの “Type” は日本語の「タイプ」に近い表現ですが、英語では「〜しやすい傾向・性格を持つ人」という意味合いが強く、ここでは「嫉妬深い性格の人間」という自己認識を率直に表しています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Jealous Type – Doja Cat
[Chorus]
Boy, let me know if this is careless, I
ねえ、これが無謀だと思うなら教えてよ、私は
Could be torn1torn
[形・イディオム]tearの過去分詞形。「引き裂かれた」→ “torn between ~”で「〜の間で板挟みになって迷っている」を意味するイディオム。 between two roads that I just can’t decide
どちらか決められないまま、ふたつの道の間で揺れているのかもしれない
Which one is leading me to hell or paradise?
どちらが地獄へ、どちらが楽園へと続いているの?
Baby, I can’t hurt you, sure2sure
[副・譲歩]「もちろん・確かに」→ここでは「そうかもしれないけど」と前の発言を認めつつ逆接につなぐ口語的な譲歩表現。, but I’m the jealous type
ねえ、あなたを傷つけたくはないわ、確かにね、でも私は嫉妬深いタイプだから
I’m the jealous type
嫉妬深いタイプなのよ
[Verse 1]
He loves me
彼は私を愛している
But he can’t hold this above me3hold this above me
[句動詞・慣用]「〜を頭上に掲げる」→「それを盾にして人を見下す・優位に立つ」を意味するイディオム。
でも彼はそれを盾に私を見下すことはできない
When my eyes are green4green
[形・慣用]嫉妬を象徴する色。シェイクスピア『オセロ』の「緑目の怪物(嫉妬)」に由来する英語圏の定番表現。, I’m ugly
嫉妬に目が染まるとき、私は醜くなる
You’re vain and hip to5hip to
[形・俗語]「〜に精通している・抜け目なく知っている」を意味するスラング。 rushing
あなたは自惚れていて、焦ることにも長けている
I’m so overtired
もう疲れ果ててしまった
I will not wait in this lane6lane
[名・俗語]「車線」→「自分に割り当てられた役割・立場」を指す比喩的スラング。「stay in your lane(分をわきまえろ)」から派生。
この枠の中でこれ以上待つつもりはない
Never seen you cry
あなたが泣くのを見たことがない
You’re mine
あなたは私のもの
[Chorus]
Boy, let me know if this is careless, I (Let me know)
ねえ、これが軽率なことなら教えてほしい、私は——(教えて)
Could be torn between7torn between
[句動詞・イディオム]「torn」はtear(引き裂く)の過去分詞。「二つの選択肢に引き裂かれる」が転じて、どちらか決められず葛藤している状態を表すイディオム。 two roads that I just can’t decide (Just can’t decide)
ただ決められない、二つの道の間で引き裂かれているのかもしれない(決められない)
Which one is leading me to hell or paradise? (Oh)
どちらが地獄へ、どちらが楽園へと続いているの?(オー)
Baby, I can’t hurt you, sure, but I’m the jealous type
ねえ、あなたを傷つけたくない、そうよ、でも私は嫉妬深い性分で
I’m the jealous type
嫉妬深い性分なんだ
[Post-Chorus]
Oh, I’m jealous, baby, yeah, I’m jealous
ああ、嫉妬してるよ、ねえ、そう、嫉妬してるんだ
Oh, I’m jealous, baby, I’m the jealous type
ああ、嫉妬してるよ、ねえ、私は嫉妬深いタイプなの
Oh, I’m jealous, baby, yeah, I’m jealous
ああ、嫉妬してるよ、ねえ、そう、嫉妬してるんだ
Oh, I’m jealous, baby, I’m the jealous type
ああ、嫉妬してるよ、ねえ、私は嫉妬深いタイプなの
[Verse 2]
I said, “You wanna do what now with who?”
「え、今から誰と何するって?」って言ったよ
I don’t need a pin-drop8pin-drop
[名・俗語]スマートフォンで地図上にピンを立てて相手に送る「位置情報共有」のこと。 or a text tonight
今夜は位置情報も、メッセージもいらない
I ain’t even coming out with you
あなたと一緒に出かけるつもりもない
You don’t wanna show me off9show me off
[句動詞]「show off」は「~を人前で誇らしげに見せびらかす」の意。ここでは恋人を周囲に自慢する文脈。 to your ex or your friends tonight
今夜は元カレ(元カノ)にも友達にも、私を見せびらかしたくないんでしょ
Nigga10Nigga
[名・AAVE]本来は人種差別的語だが、AAVE(アフリカ系アメリカ人英語)では仲間内で非難や驚きを込めた呼びかけとして用いられる。, you must be on molly11molly
[名・俗語]MDMA(合成麻薬・エクスタシー)の俗称。「on molly」=「モーリーを摂取している状態」。
あなた、MDMAでもやってるんじゃないの
‘Cause y’all ain’t kick it12kick it
[句動・AAVE]「つるむ・一緒にだらだら過ごす」の意。hang outに近いAAVEスラング。 when we started up
だってあなたたち、私たちが付き合い始めてから全然つるんでなかったじゃない
And if she really was a friend like you said she was
もし彼女が本当にあなたの言うような友達だったなら
I would’ve been locked in13locked in
[形・俗語]「完全にコミットしている・乗り気な状態」を表すスラング。ここでは「友達として受け入れるつもりだった」の意。, but I called your bluff14called your bluff
[句動]ポーカー用語から転じ、「相手のはったり・虚偽を見抜いて暴く」の意のイディオム。, ha
そのつもりだったけど、あなたのはったりを見抜いたわ、ふん
No girl enjoys trying to tough it out15tough it out
[句動]「つらい状況を歯を食いしばって耐え忍ぶ」の意のイディオム。 for a party boy
パーティー好きな男のために我慢しようとする女なんていないよ
Everyone wants you and you love all the noise
みんながあなたを求めて、あなたはその注目と騒ぎが大好き
You want what you can’t have, but I made a choice
手に入らないものが欲しいのね、でも私はもう決めた
I’m not your toy (Boy, let me know)
私はあなたのおもちゃじゃない(ねえ、教えてよ)
[Chorus]
Boy, let me know if this is careless, I
ねえ、これが軽率だと思うなら教えて、私は
Could be torn between16torn between
[形・イディオム]tearの不規則過去分詞tornを使ったイディオム。「引き裂かれている」→「二択の間で迷い、決断できない」の意。 two roads that I just can’t decide (I can’t decide)
どうしても決められない二つの道の間で、揺れているのかもしれない(決められない)
Which one is leading me to hell or paradise?
どちらが地獄へ、どちらが楽園へ続く道なの?
Baby, I can’t hurt you, sure, but I’m the jealous type
ベイビー、あなたを傷つけたくはない、でも私は嫉妬深いタイプで
I’m the jealous type
私は嫉妬深いタイプなの
[Post-Chorus]
Oh, I’m jealous, baby, yeah, I’m jealous
ああ、やきもちを焼いてる、ベイビー、そう、焼いてるの
Oh, I’m jealous, baby, I’m the jealous type
ああ、やきもちを焼いてる、ベイビー、私はやきもち焼きなんだ
Oh, I’m jealous, baby, yeah, I’m jealous
ああ、やきもちを焼いてる、ベイビー、そう、焼いてるの
Oh, I’m jealous, baby, I’m the jealous type
ああ、やきもちを焼いてる、ベイビー、私はやきもち焼きなんだ
Writer(s): Doja Cat, Jack Antonoff, Y2K
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Jealous Type」はどんな曲ですか?
「Jealous Type」はDoja Catによるシングルで、恋愛における嫉妬心と感情の揺らぎを赤裸々に綴ったR&B寄りのトラックです。彼女の艶やかなボーカルと率直なリリックが際立つ一曲で、Spotifyなどのストリーミングプラットフォームで幅広いリスナーから支持を集めました。感情的な深みとポップなセンスを兼ね備えた、Doja Catの表現力が凝縮された作品と言えるでしょう。
“torn”はどういう意味ですか?
動詞 tear(引き裂く)の過去分詞で、この歌詞では「心が引き裂かれている」「どちらかを選べず葛藤している」という状態を表しています。たとえば “I’m torn between trusting you and letting go”(信じたい気持ちと手放したい気持ちの狭間にいる)のように使われます。日本語で言えば「板挟みになっている」「迷いが断ち切れない」というニュアンスに近く、嫉妬が絡む複雑な感情を一言で言い表すのにとても便利な表現ですよ。
“sure”はどういう意味ですか?
辞書的には「確かに・もちろん」という意味ですが、この曲の文脈では皮肉や投げやりなトーンが込められています。「はいはい、そうですね(でも本当はそう思っていない)」という感じで、相手の言い訳や言葉を半信半疑で受け流す場面で使われています。英語は同じ単語でも声のトーンや文脈によってまったく逆の意味になるのが面白いところ。歌詞ではこの一語だけで、話者のフラストレーションと疑念がにじみ出てくる、とても巧みな使い方ですね。
“hold this above me”はどういう意味ですか?
hold something above someone は「(相手の過去のミスや弱みを)頭の上にかざし続ける」、つまり「それを盾に取って相手を責め続ける・優位に立とうとする」という慣用的な言い回しです。日本語なら「恩着せがましく蒸し返す」「それを口実に責める」が近いニュアンス。嫉妬深いパートナーが過去の失敗を何度も持ち出してくる状況を描いており、この曲全体のテーマである「支配と感情的な不均衡」を象徴するフレーズと言えます。覚えておくと日常の英会話でも応用できますよ。
関連リンク
Jealous Type – Doja Cat (Official Video)
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