今回の曲のタイトルは、「SHE DID IT AGAIN」です。
直訳すると、「また彼女はやった」です。
Tylaは南アフリカ出身のシンガーソングライター。2023年に「Water」が世界的にバイラルヒットし、2024年グラミー賞でBest African Music Performance(最優秀アフリカン音楽パフォーマンス賞)を史上初受賞した注目のアーティストです。本曲はスウェーデン出身のポップスター、Zara Larssonをフィーチャーした2025年のリリースで、Apple Music USチャートにNEWエントリーを果たしました。どれだけ離れようとしても抗えない圧倒的な魅力を持つ女性の自信を歌ったAfropop/R&Bトラックです。
【この曲の言葉について】
「誰も抗えない危険な魅力」を歌った一曲ですが、あえて意訳で飾らずに「そのまんま」の言葉で訳しました。特に「This is propane, no, it’s not safe(これはプロパン、いや安全じゃない)」という比喩は、直訳するだけで、原曲の「近づくと危険なほど惹かれてしまう」という感覚がそのまま伝わってきます。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
SHE DID IT AGAIN – Tyla ft. Zara Larsson
[Intro]
Deep down1deep down
[副詞句]心の奥底では(慣用句。”deep”=深い、”down”=内側に。表面的な言動とは裏腹に、本音では、という意味) you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しい、そうでしょ
[Verse 1: Tyla]
I’m addictive2addictive
[形容詞]中毒性がある(”addict”=中毒者、の形容詞形。一度触れると止められなくなる性質を指す), baby, what you want me to do?
私は中毒性がある、ベイビー、どうしてほしいの?
Not a quick fix3quick fix
[名詞句]手っ取り早い解決策(慣用句。”fix”=修正・解決、”quick”=素早い。その場しのぎで根本的な解決にならない手段を指す), one hit might ruin4ruin
[動詞]台無しにする、破滅させる(原義は「廃墟・崩壊」。転じて「完全にだめにする」の意) you
手っ取り早い解決策じゃない、一度触れたらあなたを台無しにするかも
A blessing5blessing
[名詞]恵み、祝福(”bless”=祝福する、の名詞形。”A blessing and a curse”(恵みであり呪いでもある)という慣用句にもなっている), a lesson you don’t need to learn
恵み、あなたが学ぶ必要のない教訓
When you’re playing with fire6playing with fire
[慣用句]火遊びをする(危険なことに手を出す、という意味のイディオム。文字通りには火と遊ぶこと。”If you play with fire, you get burned”という諺に由来), you’re begging to find out
火遊びをしているとき、あなたは知ることを求めている
The hard way7the hard way
[副詞句]痛い目に遭って、苦労して(慣用句。”learn the hard way”で「失敗や苦労を通じて学ぶ」。楽な道とは逆の険しい道のりを意味する), part ways8part ways
[慣用句]別れる、袂を分かつ(”part”=分かれる。二者が別々の道を歩み始めることを指す)
痛い目に遭って、別れる
For your sake9for your sake
[慣用句]あなたのために(”sake”は古英語由来で「利益・ため」の意。”for the sake of ~”=〜のために), save her
あなたのために、彼女を救って
The heartbreak10heartbreak
[名詞]失恋、深い悲しみ(”heart”=心 + “break”=砕く。心が砕けるほどの悲しみや失恋を指す), this is sweet chin music11sweet chin music
[固有名詞]スウィート・チン・ミュージック(プロレスラーのショーン・マイケルズの必殺技スーパーキックの名前。「手加減なしの強烈な一撃」の比喩として使われている), this ain’t Sade12Sade
[固有名詞]サデ(ナイジェリア系イギリス人シンガー、Sade Aduのこと。柔らかくロマンチックなR&Bで知られる。Tylaは同じナイジェリア系ルーツを持ちながら「自分はサデのような優しい存在じゃない」と言っている)
これは失恋、これはスウィート・チン・ミュージック、サデじゃない
[Pre-Chorus: Tyla]
No ordinary love, this is propane13propane
[名詞]プロパン(引火性の非常に高い可燃性ガス。ここでは「近づくと危険な存在」の比喩として使われている), no, it’s not safe
普通の愛じゃない、これはプロパン、いや、安全じゃない
Baby, this a dangerous game for you
ベイビー、これはあなたにとって危険なゲーム
Baby, this is all child’s play14child’s play
[慣用句]朝飯前、子どものお遊び(非常に簡単なことを意味するイディオム。子どもでもできるくらい造作もないことの比喩) to me
ベイビー、私にとってこれは全部子どものお遊び
And I don’t need you blaming15blaming
[動詞]責める(”blame”の現在分詞。”blame A for B”で「BのことをAのせいにする」の意) me like
そして、私のことを責めてほしくない
[Chorus: Tyla]
Uh-oh, uh-oh
Uh-oh, uh-oh, “She did it again”
「また彼女はやった」
Even when you feel like you can
できると思っていても
You can’t get me out of your head16get ~ out of ~ head
[慣用句]〜を頭から追い出す(”get something out of one’s head”で「〜を忘れる・頭から消す」の意。否定形で「頭から離れない」を表す), I got you like
私を頭から追い出せない、私はあなたをこう捕まえた
Uh-oh, uh-oh
Uh-oh, uh-oh, “She did it again”
「また彼女はやった」
Even when you feel like you can
できると思っていても
You can’t get me out of your head
私を頭から追い出せない
[Post-Chorus]
I know deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しいのをわかってる、そうでしょ
Deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しい、わかってるよ
I know deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しいのをわかってる、そうでしょ
I know you do, I know you do
そうでしょ、そうでしょ
[Verse 2: Zara Larsson]
Put a man on his knees17on his knees
[慣用句]跪いて(”on one’s knees”は跪いた状態。転じて「服従・懇願している状態」を表す), not tryna18tryna
[口語]trying to の短縮形(スラング。発音をそのまま綴った表現) tease
男を跪かせる、じらしてるわけじゃない
Oops, did it again like Britney19Britney
[固有名詞]ブリトニー・スピアーズのこと(Britney Spearsの2000年のヒット曲”Oops!…I Did It Again”を引用。「またやってしまった」というフレーズをそのまま借用している), that’s how it is
あら、またやってしまった、ブリトニーみたいに、これが私のやり方
That’s all I know, not like anyone you met before me, mm-mm
これが私の知る全て、私の前に出会った誰とも違う
Keep it in the dark20keep it in the dark
[慣用句]秘密にする(”in the dark”は「知らない状態・暗闇の中」の意。”keep someone in the dark”で「〜に知らせない・秘密にする」), keep secrets between you and I
暗闇の中に留めておいて、あなたと私の間の秘密を守って
You know I’m a star, don’t fly too close to me, you’ll fall
私がスターなのはわかってるでしょ、近づきすぎないで、落ちるから
[Pre-Chorus: Zara Larsson]
And it’s not safe, no, it’s not safe
そして安全じゃない、いや、安全じゃない
Baby, this a dangerous game for you
ベイビー、これはあなたにとって危険なゲーム
But baby, this is all child’s play to me
でもベイビー、私にとってこれは全部子どものお遊び
And I don’t need you blaming me like
そして、私のことを責めてほしくない
[Chorus: Zara Larsson, Tyla & Zara Larsson]
Uh-oh, uh-oh
Uh-oh, uh-oh, “She did it again”
「また彼女はやった」
Even when you feel like you can
できると思っていても
You can’t get me out of your head, I got you like
私を頭から追い出せない、私はあなたをこう捕まえた
Uh-oh, uh-oh
Uh-oh, uh-oh, “She did it again”
「また彼女はやった」
Even when you feel like you can
できると思っていても
You can’t get me out of your head
私を頭から追い出せない
[Post-Chorus]
I know deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しいのをわかってる、そうでしょ
Deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しい、わかってるよ
I know deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しいのをわかってる、そうでしょ
I know you do, I know you do
そうでしょ、そうでしょ
[Verse 3: Tyla]
I don’t like a fiend21fiend
[名詞/動詞]中毒者、鬼(名詞としては「悪魔・鬼」が原義だが、スラングで「〜中毒者・熱狂的なファン」を意味する。動詞”fiend for ~”で「〜を激しく欲しがる」), don’t fiend, ease up22ease up
[熟語]落ち着く、力を抜く(”ease”=楽にする + “up”。強度や執着を弱めること。「しつこくしないで」のニュアンス)
中毒者は好きじゃない、執着しないで、落ち着いて
We are not a team, this is not FIFA23FIFA
[固有名詞]FIFA(国際サッカー連盟の略称。チームプレーや共同作業の象徴として使われており、「私たちは一緒に戦うチームじゃない」という意味)
私たちはチームじゃない、これはFIFAじゃない
No replays, no wheel-ups24wheel-ups
[スラング]ウィールアップ(ダンスホール/レゲトン文化でDJが曲を途中から最初に巻き戻して再スタートさせること。「やり直し・繰り返し」の比喩)
リプレイはなし、ウィールアップもなし
One of one25one of one
[スラング]唯一無二(”1 of 1″とも書く。この世に1つしか存在しない特別な存在を指す表現), no reups26reups
[スラング]補充、再注文(”re-up”の複数形。元は薬物取引の「在庫補充」を意味するスラングで、転じて「再供給・追加」全般に使われる)
唯一無二、補充なし
Got a body like a bottle, doesn’t mean that you should spin the block27spin the block
[スラング]ブロックを回る(「以前いた場所・人のところに何度も戻ってくること」を意味するスラング。危険な行為や元カノのもとに再び向かう行動を指す)
体がボトルのような曲線でも、そのブロックを回る必要はない
One night here have you telling lies
ここでの一夜が、あなたに嘘をつかせる
‘Cause you can’t tell her where you really are
本当にどこにいるかを彼女に言えないから
My eyes on you, that’s a scary sight
私の目があなたに向いている、それは恐ろしい光景
[Pre-Chorus: Tyla]
And it’s not safe, no, it’s not safe
そして安全じゃない、いや、安全じゃない
Baby, this a dangerous game for you
ベイビー、これはあなたにとって危険なゲーム
Baby, this is all child’s play to me
ベイビー、私にとってこれは全部子どものお遊び
And I don’t need you blaming me like
そして、私のことを責めてほしくない
[Chorus: Tyla]
Uh-oh, uh-oh
Uh-oh, uh-oh, “She did it again”
「また彼女はやった」
Even when you feel like you can
できると思っていても
You can’t get me out of your head, I got you like
私を頭から追い出せない、私はあなたをこう捕まえた
Uh-oh, uh-oh
Uh-oh, uh-oh, “She did it again”
「また彼女はやった」
Even when you feel like you can
できると思っていても
You can’t get me out of your head
私を頭から追い出せない
[Post-Chorus]
I know deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しいのをわかってる、そうでしょ
Deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しい、わかってるよ
I know deep down you want me, I know you do
心の奥底では私のことが欲しいのをわかってる、そうでしょ
I know you do, I know you—
そうでしょ、そうで—
[Outro]
Know you deep, deep (Want), want, want (Want)
わかってる、深く深く(欲しい)、欲しい、欲しい(欲しい)
Know you deep, deep (Want), want, want (Want)
わかってる、深く深く(欲しい)、欲しい、欲しい(欲しい)
Deep down you— I know you— I know you—
心の奥底では— わかってる— わかってる—
Deep down you— I know you do
心の奥底では— そうでしょ
Know you deep, deep (Want), want, want (Want)
わかってる、深く深く(欲しい)、欲しい、欲しい(欲しい)
Know you deep, deep (Want), want, want (Want)
わかってる、深く深く(欲しい)、欲しい、欲しい(欲しい)
Deep down you— I know you— I know you—
心の奥底では— わかってる— わかってる—
Deep down you— I know you do
心の奥底では— そうでしょ
Writer(s): Tyla, Zara Larsson, Zikai, Believve, Sammy Soso, Ari PenSmith, Mocha Bands, Brayton Bowman, MNEK
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「SHE DID IT AGAIN」はどんな曲ですか?
南アフリカ出身のTylaとスウェーデン出身のZara Larssonがコラボした2025年のAfropop/R&Bシングルです。誰もが抗えない圧倒的な魅力を持つ女性の自信を描いた楽曲で、Apple Music USチャートにNEWエントリーを果たしました。Tylaは2024年グラミー賞のBest African Music Performance部門を「Water」で受賞した、グラミーウイナーです。
「playing with fire」はどういう意味ですか?
「危険なことに手を出す」という意味の慣用句です。実際に火で遊ぶと火傷するように、リスクと知りながら続けてしまう行動を指します。歌詞では「私に近づくことは危険な火遊びだ」と相手に警告しています。
「sweet chin music」はどういう意味ですか?
プロレスラーのショーン・マイケルズの必殺技スーパーキックの名前です。「顎(chin)への強烈な一撃」を音楽的に表現した技名で、歌詞では「手加減のない強烈な衝撃」の比喩として使われています。「これはサデのような柔らかい愛じゃなく、スウィート・チン・ミュージックのような強烈な体験だ」という意味合いです。
「spin the block」はどういう意味ですか?
「以前いた場所や人のところに何度も戻ってくること」を意味するスラングです。車でブロック(街区)を何度も周回する行為から来た表現で、「元の相手のもとに繰り返し戻ってしまう」というニュアンスで使われます。歌詞では「私が魅力的だからといって、何度も戻ってくる必要はない」と釘を刺しています。
関連リンク
Tyla ft. Zara Larsson – SHE DID IT AGAIN (Official Music Video)
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