今回の曲のタイトルは、「Last Christmas」です。直訳すると、「去年のクリスマス」です。タイトルだけで、過ぎ去った季節への切ない想いがにじみ出るような、胸に刺さる一曲です。
Wham!(ワム!)は、ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーからなるイギリスのポップ・デュオです。「Last Christmas」は1984年12月にシングルとして発売され、売上の全額がエチオピアの飢饉救済チャリティに寄付されました。UKシングルチャートでは2位を記録しましたが、同時期にリリースされたバンド・エイドの「Do They Know It’s Christmas?」に首位を阻まれたことは、今なお語り継がれるエピソードです。1986年のコンピレーション・アルバム『The Final』にも収録されたこの楽曲は、ジョージ・マイケル自身が作詞・作曲・プロデュースを手がけ、シンセポップを基調としたサウンドで失恋の切なさと未練を描いています。現在も世界中で愛されるクリスマスの定番曲です。
【直訳のポイント】タイトルの「Last」は「最後の」ではなく「去年の・昨年の」という時間的な意味で使われています。そのため「Last Christmas」は「去年のクリスマス」と訳すのが最も自然で、歌の内容ともぴったり合います。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Last Christmas – Wham!
[Intro]
Ah, ah-ah
Ah、ah-ah
Ooh-woah
Ooh-woah
Oh-oh
Oh-oh
[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart
去年のクリスマス、あなたに心を捧げた
But the very next day, you gave it away1gave it away
[句動詞]「give away」=大切なものをあっさり他の誰かに渡してしまうこと。ここでは贈った愛情を別の人へ渡した・裏切ったという含意がある。
でも翌日、あなたはそれをあっさり他の人に渡してしまった
This year, to save me from tears
今年こそ、涙を流さないために
I’ll give it to someone special
特別な人に心を捧げよう
Last Christmas, I gave you my heart
去年のクリスマス、あなたに心を捧げた
But the very next day, you gave it away2gave it away
[句動詞]「give away」=大切なものをあっさり他の誰かに渡してしまうこと。ここでは贈った愛情を別の人へ渡した・裏切ったという含意がある。 (You gave it away)
でも翌日、あなたはそれをあっさり他の人に渡してしまった(渡してしまったんだ)
This year, to save me from tears
今年こそ、涙を流さないために
I’ll give it to someone special (Special)
特別な人に心を捧げよう(特別な人に)
[Verse 1]
Once bitten and twice shy3twice shy
[ことわざ]”once bitten, twice shy”(一度噛まれれば二度目は臆病になる)という英語のことわざ。過去に痛い目にあったから今度は慎重になる、という意味。
一度傷ついたから、もう用心深くなった
I keep my distance, but you still catch my eye4catch my eye
[句動詞]「目を捕まえる」→「目に留まる・気を引く」を意味するイディオム。
距離を置いているのに、それでもあなたが目に留まってしまう
Tell me, baby, do you recognise me?
ねえ、私のことを覚えてる?
Well, it’s been a year, it doesn’t surprise me
もう一年経つんだ、まあ驚くことでもないけど
(Happy Christmas) I wrapped it up and sent it
(ハッピークリスマス)包んで送ったのに
With a note saying, “I love you”, I meant it
「愛してる」と書いたメモを添えて、あれは本気だったのに
Now I know what a fool I’ve been
今になって、自分がどれだけ馬鹿だったかわかった
But if you kissed me now, I know you’d fool me again
でも今あなたにキスされたら、またきっと騙されてしまう
[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart
去年のクリスマス、あなたに心を捧げた
But the very next day, you gave it away5gave it away
[句動詞]「give away」= 大切なものを他者に渡してしまう・手放してしまうこと。ここでは「贈った心を別の誰かに渡してしまった」というニュアンス。 (You gave it away)
でも翌日には、あなたはそれを他の人に渡してしまった(渡してしまった)
This year, to save me from tears
今年こそ、涙を流さないために
I’ll give it to someone special (Special)
特別な誰かにこの心を贈ろう(スペシャル)
Last Christmas, I gave you my heart
去年のクリスマス、あなたに心を捧げた
But the very next day, you gave it away6gave it away
[句動詞]「give away」= 大切なものを他者に渡してしまう・手放してしまうこと。ここでは「贈った心を別の誰かに渡してしまった」というニュアンス。 (You gave it away)
でも翌日には、あなたはそれを他の人に渡してしまった(渡してしまった)
This year, to save me from tears
今年こそ、涙を流さないために
I’ll give it to someone special (Special)
特別な誰かにこの心を贈ろう(スペシャル)
[Post-Chorus]
Oh
ああ
Oh, my baby
ああ、愛しい人
Ooh
うう
[Verse 2]
A crowded room, friends with tired eyes
人でごった返す部屋、疲れた目をした友人たち
I’m hiding from you and your soul of ice
あなたから、その冷たい魂から逃げ隠れている
My God, I thought you were someone to rely on
なんてこと、あなたは頼りにできる人だと思っていたのに
Me? I guess I was a shoulder to cry on7a shoulder to cry on
[イディオム]「泣きつく肩」→ 感情的につらいときに話を聞いて支えてくれる存在のこと。
私は?ただ泣きつける肩として利用されていたみたい
A face on a lover with a fire in his heart
胸に炎を灯した恋人の顔
A man undercover8undercover
[形・比喩]本来は「潜入捜査の」の意だが、ここでは本当の自分を隠して生きていた男を指す比喩的用法。, but you tore him apart9tore him apart
[句動詞]tear apartの過去形。人を感情的・精神的に打ち砕くことを意味するイディオム。
素顔を隠して生きていた男、でもあなたは彼を打ち砕いた
(Tore me apart)
(私を打ち砕いた)
Ooh-ooh
ウー
Now I’ve found a real love, you’ll never fool10fool
[動]名詞「愚か者」として広く知られるが、動詞では「だます・欺く」の意。 me again
本当の愛を見つけた今、もう二度と騙されない
[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart
去年のクリスマス、私はあなたに心を捧げた
But the very next day, you gave it away11gave it away
[句動詞]give awayで「(贈られた物を)手放す・他の人に渡してしまう」。大切に扱わず誰かに譲り渡したことを含意する。 (You gave it away)
でも翌日には、あなたはそれを他の人に渡してしまった(渡してしまった)
This year, to save me from tears
今年こそ、涙から自分を救うために
I’ll give it to someone special (Special)
特別な誰かに贈ろう(特別な人に)
Last Christmas, I gave you my heart
去年のクリスマス、私はあなたに心を捧げた
But the very next day, you gave it away (You gave me away12gave me away
[句動詞]give someone awayで「人を裏切る・売り渡す」。”it”から”me”に変わることで、物ではなく自分自身を捨てられた痛みが強調される。)
でも翌日には、あなたはそれを他の人に渡してしまった(あなたは私を裏切った)
This year, to save me from tears (Oh)
今年こそ、涙から自分を救うために(ああ)
I’ll give it to someone special (Special)
特別な誰かに贈ろう(特別な人に)
[Bridge]
Face on a lover with a fire in his heart (I gave you my heart)
恋人の顔をまとい、胸に炎を燃やしていた(あなたに心を捧げたのに)
A man undercover13undercover
[形・比喩]本来は「潜入捜査の・秘密裏の」という意味。ここでは「本当の感情を隠していた」という比喩的用法。, but you tore him apart14tore him apart
[句動詞]tear apartの過去形。「引き裂く」→感情的に「心をズタズタにする」という比喩表現。
素顔を隠した男なのに、あなたは彼の心を引き裂いた
Maybe next year
来年こそは
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone special
誰かに捧げよう、特別な誰かに捧げよう
[Outro]
Special
特別な
Someone
誰か
Someone
誰か
Writer(s): George Michael
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「ラスト・クリスマス」はどんな曲ですか?
「ラスト・クリスマス」は1984年12月にイギリスのポップデュオ、ワム!がリリースしたクリスマス・ポップの名曲で、ジョージ・マイケルが作詞・作曲・プロデュースを手掛けました。イギリスのシングルチャートではバンド・エイドの「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」に阻まれ惜しくも2位止まりとなりましたが、その後も世界中のクリスマスシーズンに欠かせない定番曲として愛され続けています。歌詞のテーマは、昨年のクリスマスに全力で愛した相手に裏切られた切ない失恋と、新たな出発への決意を描いた普遍的な物語です。
「I gave you my heart」という表現はどういう意味ですか?
直訳すると「あなたに私の心を差し上げた」ですが、英語で “heart” は「愛情・感情のすべて」を象徴するため、「全身全霊の愛をあなたに捧げた」というニュアンスになります。日本語の「心を尽くす」や「心を捧げる」にとても近い感覚で、自分の気持ちを包み隠さず相手に全部渡してしまった状態を表しています。この曲では、その純粋な行為が結果的に深い悲しみの原因となってしまった皮肉が、歌全体の切なさをより一層引き立てています。
「The very next day, you gave it away」の “gave it away” はどんな意味ですか?
「gave it away」は「それをただで誰かに渡してしまった・あっさり手放してしまった」という意味で、ここでは「せっかく捧げた私の心を、あなたはすぐに別の誰かへあげてしまった=大切にしてくれなかった」というニュアンスで使われています。”give away” には「プレゼントする」「無駄にする」「惜しげもなく手放す」といった意味があり、相手の無頓着さや冷たさを鋭く突いた表現です。日本語で言えば「ポイっと捨てた」「あっさり他の人にあげた」といった感覚がぴったりでしょう。
「Once bitten and twice shy」とはどういう意味のフレーズですか?
これは英語の有名なことわざで、「一度噛まれたら二度は用心する」、つまり「痛い目を見たら次からは慎重になる」という教訓を表しています。日本語のことわざで言えば「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」や「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」に近いニュアンスです。この曲では昨年の失恋を経験した語り手の「もう同じ過ちは繰り返すまい」という警戒心と複雑な感情を表現しており、曲全体の感情的な流れを象徴するキーフレーズとなっています。
関連リンク
Last Christmas – Wham! (Official Video)
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【歌詞和訳】Yesterday Once More – Carpenters
【歌詞和訳】I Don’t Want To Miss A Thing – Aerosmith
【歌詞和訳】Don’t Look Back In Anger – Oasis
【歌詞和訳】Let It Be – The Beatles