今回の曲のタイトルは、「Yesterday Once More」です。直訳すると、「もう一度、昨日」です。
The Carpenters(カーペンターズ)は、兄リチャード・カーペンターと妹カレン・カーペンターによる兄妹デュオで、カリフォルニア州出身のソフトロック・ポップグループです。「Yesterday Once More」は1973年にリリースされたシングルで、アルバム『Now & Then』に収録されました。ビルボード・ホット100では最高2位、アダルト・コンテンポラリーチャートでは1位を記録する大ヒットとなりました。幼い頃にラジオで聴いた懐かしい音楽への郷愁をテーマにしたソフトロックの名曲で、作詞はジョン・ベティス、作曲はリチャード・カーペンターが担当しています。
【直訳のポイント】タイトルの “once more” は「もう一度」と直訳できますが、この曲では失われた青春への切ない郷愁を込めて「ふたたび」と訳すことで、より深い懐かしさのニュアンスを表現しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Yesterday Once More – Carpenters
[Verse 1]
When I was young, I’d1I’d
[助動詞]”I would”の短縮形。ここでは過去の習慣「〜したものだった」を表す用法。 listen to the radio
幼い頃、ラジオをよく聴いていた
Waitin’ for my favorite songs
お気に入りの曲がかかるのを待ちながら
When they played, I’d2I’d
[助動詞]”I would”の短縮形。同上、過去の習慣を表す。 sing along
曲が流れると、一緒に歌っていた
It made me smile
それが私を笑顔にしてくれた
[Verse 2]
Those were such happy times
あんなに幸せな日々だった
And not so long ago
そんなに昔のことでもないのに
How I wondered where they’d3they’d
[縮約形]they hadの短縮形。they wouldと混同しやすいが、ここではgoneと組み合わさり過去完了「消えてしまっていた」を表す。 gone
あの日々はいったいどこへ消えてしまったのかと思い続けていた
But they’re back again
でもまた戻ってきた
Just like a long-lost4long-lost
[形・複合語]long(長い間)+lost(行方不明の)→「長年音信不通だった/ずっと会えずにいた」という意味の慣用的な複合形容詞。 friend
長い間会えなかった友人のように
All the songs I loved so well5well
[副・詩的]「上手に」ではなく「深く・心から」の意。詩的・古風な用法でwellが「とても強く・切実に」を表す。
心から愛していたあの曲たちすべて
[Chorus]
Every “Sha-la-la-la”
「シャ・ラ・ラ・ラ」のすべてが
Every “Woah, woah-oh” still shines
「ウォ、ウォーオー」も今も色褪せない
Every “Shing-a-ling-a-ling”
「シング・ア・リング・ア・リング」も
That they’re startin’ to sing so fine
みんなが歌い出す、あんなに美しく
When they get to the part
あの場面になると
Where he’s breakin’ her heart6breakin’ her heart
[句・イディオム]「心を壊す」→「(恋人を)深く傷つける・失恋させる」という意味の慣用表現。
彼が彼女の心を傷つけるところで
It can really make me cry
本当に涙が出てしまう
Just like before, it’s yesterday once more
昔と同じ、あの昨日がまたよみがえる
(Shoobie-doo, lang, lang)
(シュービードゥ、ラン、ラン)
(Shoobie-doo, lang, lang)
(シュービードゥ、ラン、ラン)
[Verse 3]
Lookin’ back on how it was in years gone by7gone by
[句動詞]「go by」の過去分詞形で「(時が)過ぎ去った」を意味するイディオム。
過ぎ去った日々を振り返り
And the good times that I had
楽しかったあの頃を思えば
Makes today seem rather sad
今日がひどく物悲しく感じられる
So much has changed
あまりにも多くのものが変わってしまった
[Verse 4]
It was songs of love
それは愛の歌だった
That I would8would
[助動詞・過去の習慣]条件文ではなく「〜したものだった」という反復的な過去の行為を表す用法。”used to”に近いニュアンス。 sing to them
昔よく歌って聴かせたものだった
And I’d9I’d
[短縮形]”I would”の短縮形。ここでは過去の習慣を表す。”I had”の短縮形と同形になるため、文脈による判別が必要。 memorize each word
そして一言一句を覚えていた
Those old melodies
あの古いメロディーたちは
Still sound so good to me
今も心地よく響く
As they melt the years away10melt the years away
[句・イディオム]「年月を溶かし去る」→ 音楽が時の隔たりを消し去り、過去へと引き戻す感覚を表す表現。
年月を溶かすように
[Chorus]
Every “Sha-la-la-la”
「シャ・ラ・ラ・ラ」という歌声も
Every “Woah, woah-oh” still shines
「ウォー、ウォーオー」も今も輝いている
(Only oldies, but goodies11goodies
[名・慣用]「良いもの・お宝」の意。”oldies but goodies” は「古くても素晴らしい曲」を指す英語の定型表現。)
(古くてもいい名曲ばかり)
Every “Shing-a-ling-a-ling”
「シング・ア・リング・ア・リング」という声も
That they’re startin’ to sing so fine
人々が美しく歌い始めるあの旋律も
All my best memories
私の大切な思い出がすべて
Come back clearly to me
鮮明に蘇ってくる
Some can even make me cry
涙がこぼれるものさえある
Just like before, it’s yesterday once more
昔と同じように、また昨日が戻ってくる
(Shoobie-doo, lang, lang)
(シュービー・ドゥー、ラング、ラング)
[Outro]
Every “Sha-la-la-la”
あらゆる「シャ・ラ・ラ・ラ」
Every “Woah, woah-oh” still shines
あらゆる「ウォー、ウォー・オー」が今も輝く
Every “Shing-a-ling-a-ling”
あらゆる「シング・ア・リング・ア・リング」
That they’re startin’ to sing so fine12fine
[形]「まあまあ」ではなく「見事に・美しく」の意。歌の上手さや美しさを強調する表現。
みんなが美しく歌い始めるその歌声
Every “Sha-la-la-la”
あらゆる「シャ・ラ・ラ・ラ」
Every “Woah, woah-oh” still shines
あらゆる「ウォー、ウォー・オー」が今も輝く
Every “Shing-a-ling-a-ling”
あらゆる「シング・ア・リング・ア・リング」
That they’re startin’ to sing so fine13fine
[形]「まあまあ」ではなく「見事に・美しく」の意。歌の上手さや美しさを強調する表現。
みんなが美しく歌い始めるその歌声
Writer(s): John Bettis, Richard Carpenter
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「イエスタデイ・ワンス・モア」とはどんな曲ですか?
1973年にカーペンターズがリリースしたこの曲は、アルバム『ナウ&ゼン』に収録され、ビルボード・ホット100で最高2位を獲得した大ヒット作です。テーマは「郷愁」で、幼い頃にラジオで耳にしたなつかしい曲への想いを、カレン・カーペンターの透き通るような歌声で綴っています。シンプルながらも胸に沁みるメロディーと普遍的な歌詞が、世代を超えて世界中で愛され続けている理由です。
歌詞に出てくる「Hangin’ on every word」ってどういう意味ですか?
「hang on every word」は「一言一句を聞き逃すまいと、夢中になって聞き入る」という英語のイディオムです。この曲では、昔ラジオから流れてくるお気に入りの曲の歌詞に完全に釘付けになっていた少女時代の姿を表しています。日常会話でも “I was hanging on every word of his speech.”(彼のスピーチに聞き入ってしまった)のように自然に使える、覚えておきたい表現ですよ。
「Every sha-la-la-la, every wo-o-wo-o」という一節は何を表しているのでしょう?
「シャ・ラ・ラ・ラ」や「ウォー・ウォー」は、1950〜60年代のポップスやロックンロールで頻繁に使われたスキャット(意味のない音節)の代表例です。歌詞の言葉よりも先に感覚として体に刻まれた「あのサビのフレーズ」そのものを指しており、特定の曲名を出さなくてもノスタルジアが瞬時によみがえる感覚を巧みに演出しています。まさに「懐かしさ」を音で表現した、この曲の象徴的なフレーズと言えるでしょう。
「Bring tears to my eyes」というフレーズはどう使うのですか?
「bring tears to one’s eyes」は「(感動や懐かしさで)目に涙がにじむ」という意味の定番表現で、日本語の「目頭が熱くなる」に近いニュアンスです。この曲では、昔好きだった曲を再び耳にして胸が締め付けられる瞬間を描くのに使われています。うれし涙・なつかし涙・感動の涙と幅広い場面に使えるこなれたフレーズなので、英語で気持ちを伝えるときにぜひ活用してみてください。
関連リンク
Yesterday Once More – Carpenters (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】Top Of The World – Carpenters
【歌詞和訳】Hey Ya! – OutKast
【歌詞和訳】I Don’t Want To Miss A Thing – Aerosmith
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