今回の曲のタイトルは、「Let It Be」です。直訳すると、「そのままにしておけ」です。
「Let It Be」は、イギリス・リヴァプール出身のロックバンド、ザ・ビートルズの楽曲で、ポール・マッカートニーが作詞・作曲しました。1970年3月6日にシングルとしてリリースされ、同年5月8日にはバンド最後のスタジオアルバム『Let It Be』のタイトル曲としても収録されました。全米ビルボード Hot 100 および全英シングルチャートの両方で1位を獲得した大ヒット曲です。ポールが亡き母メアリーの夢を見たことに着想を得て書いたとされており、ゴスペルの影響を受けたソフトロックのサウンドと、困難な時代を静かに受け入れるという普遍的なテーマが、世界中の人々の心に長く響き続けています。
【直訳のポイント】「let」は「〜するままにさせる」という許容の意味を持ち、「be」は「ある」を意味します。直訳すると「それをあるがままにしておく」となり、単なる放置ではなく、積極的な受け入れのニュアンスが込められています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Let It Be – The Beatles
[Verse 1]
When I find myself1find myself
[句動詞]「自分を見つける」ではなく「ふと気づいたら〜の状態にある」を意味するイディオム。 in times of trouble
困難な時に自分がそこに置かれていると気づいたとき
Mother Mary2Mother Mary
[固有名詞]聖母マリアを指す呼称だが、作者ポール・マッカートニーは夢に現れた亡き母メアリーのことだと述べている。 comes to me
マザー・メアリーが私のもとへ現れる
Speaking words of wisdom
知恵の言葉を語りながら
Let it be3Let it be
[慣用句]「そのままにしておきなさい」「なるようになれ」という受容と諦観を示す表現。
あるがままに
And in my hour of darkness4hour of darkness
[慣用句]「暗闇の時」→ 精神的な苦しみや試練の極みにある局面を指すイディオム。「hour」は時刻ではなく「時・局面」の意。
そして、苦難のどん底にいるとき
She is standing right in front of me
彼女は私のすぐ目の前に立っている
Speaking words of wisdom
知恵の言葉を語りながら
Let it be5Let it be
[慣用句]「そのままにしておきなさい」「なるようになれ」という受容と諦観を示す表現。
あるがままに
[Chorus]
Let it be6let it be
[句・イディオム]「let+目的語+動詞の原形」で「〜をそのままにしておく」。転じて「なるようになれ・成り行きに任せよ」という受容・諦観を表すイディオム。, let it be
なるようになれ、なるようになれ
Let it be, let it be
なるようになれ、なるようになれ
Whisper words of wisdom
知恵の言葉をそっとささやいて
Let it be
なるようになれ
[Verse 2]
And when the broken-hearted7broken-hearted
[形・複合語]「心が壊れた」→ 深く傷ついた・失意にある状態を表す複合形容詞。 people
そして、深く傷ついた人々が
Living in the world agree
この世界に生きながら、分かり合えるとき
There will be an answer
答えはきっとある
Let8Let
[動・使役]「~させておく・そのままにしておく」の命令形。let it be = それをあるがままにせよ。 it be
あるがままに
For though they may be parted9parted
[形・文語]動詞 part(別れさせる・引き離す)の過去分詞形。「引き離された・別れ別れになった」の意。
たとえ引き離されていても
There is still a chance that they will see10see
[動・比喩]「見る」ではなく「悟る・気づく・理解する」の意で用いられている。
やがて気づく機会はまだある
There will be an answer
答えはきっとある
Let it be
あるがままに
[Chorus]
Let it be11Let it be
[句・イディオム]「let+目的語+原形不定詞」の使役構文で、「そのままにしておく・あるがままに受け入れる」を意味するイディオム。, let it be
あるがままに、あるがままに
Let it be, let it be
あるがままに、あるがままに
Yeah, there will be an answer
そう、きっと答えは見つかる
Let it be
あるがままに
Let it be, let it be
あるがままに、あるがままに
Let it be, let it be
あるがままに、あるがままに
Whisper words of wisdom
知恵の言葉をそっとつぶやいて
Let it be
あるがままに
[Instrumental Break]
[Guitar Solo]
[Chorus]
Let it be12Let it be
[句・イディオム]「let+目的語+原形不定詞」で「〜のままにしておく/干渉しない」。自然の流れに委ねるニュアンス。, let it be
なるようになれ、なるようになれ
Let it be, yeah, let it be
なるようになれ、ああ、なるようになれ
Whisper words of wisdom
知恵の言葉をそっとささやいて
Let it be
なるようになれ
[Verse 3]
And when the night is cloudy
夜が曇っていても
There is still a light that shines on me
それでも私を照らす光がある
Shine until tomorrow
明日まで輝き続けて
Let it be13Let it be
[句・イディオム]「そのままにしておく」という意の慣用句。物事に手を加えず、あるがままに受け入れることを表す。
あるがままに
I wake up to the sound of music
音楽の音で目が覚める
Mother Mary14Mother Mary
[固有名詞・文化的参照]聖母マリアを指すとともに、作者ポール・マッカートニーの亡き母メアリー・マッカートニーをも重ねた表現とされる。 comes to me
マザー・メアリーが私のもとへやってくる
Speaking words of wisdom
知恵の言葉を語りながら
Let it be, yeah
あるがままに、そう
[Outro]
Let it be15Let it be
[句・イディオム]「そのままにしておけ・成り行きに任せよ」を意味する定型句。動詞 let は「〜させる/〜のままにしておく」という許容の意で、直訳とは異なる慣用的ニュアンスを持つ。, let it be
あるがままに、あるがままに
Let it be, yeah, let it be
あるがままに、そう、あるがままに
Oh, there will be an answer
ああ、きっと答えは見つかる
Let it be
あるがままに
Let it be, let it be
あるがままに、あるがままに
Let it be, yeah, let it be
あるがままに、そう、あるがままに
Oh, there will be an answer
ああ、きっと答えは見つかる
Let it be
あるがままに
Let it be, let it be
あるがままに、あるがままに
Let it be, yeah, let it be
あるがままに、そう、あるがままに
Whisper words of wisdom16wisdom
[名・文語]「知恵、叡智」。単なる知識ではなく、深い人生経験から得られる洞察を指す。
知恵の言葉をささやいて
Let it be17Let it be
[句・慣用]「そのままにしておけ」→ あるがままを受け入れよ、という諦観・達観のニュアンスを持つ慣用表現。
あるがままに
Writer(s): Paul McCartney
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Let It Be」はどんな曲ですか?基本情報を教えてください。
「Let It Be」は1970年3月にシングルとしてリリースされ、イギリスとアメリカ両国でチャート上位を記録した、ザ・ビートルズ後期を代表する名曲です。ポール・マッカートニーが亡き母メアリーへの想いと、夢の中で彼女にかけてもらった言葉からインスピレーションを得て作曲したと言われています。「あるがままに受け入れる」という普遍的なテーマが世代を超えて愛され続け、今もなお世界中でカバーされ続けている不朽の名曲です。
「Let it be」というフレーズはどういう意味ですか?
「Let it be」は直訳すると「そのままにしておけ」という意味で、日本語では「成り行きに任せる」「なるようになれ」というニュアンスに近い表現です。悩みや困難に直面したとき、無理に抗わず、ありのままを受け入れようというメッセージが込められています。日常会話でも「あまり深く考えすぎないで、Let it be だよ」のような感じで使われる、大人の余裕を感じさせるフレーズです。
「In my darkest hour」とはどういう表現ですか?
「In my darkest hour」は「人生で最も暗い時間に」「どん底にいるとき」という意味の慣用表現です。「hour(時間)」という言葉を使いながらも、実際には人生の一時期の深い苦しみや絶望を表しています。日本語の「どん底」や「八方塞がりのとき」に相当するイメージで、歌詞の中でこの言葉が出てくることで、曲が単なるポジティブソングではなく、本物の苦しみの中から生まれた祈りであることが伝わってきます。
「Whisper words of wisdom」はどんな意味を持つ表現ですか?
「Whisper words of wisdom」は「知恵の言葉をそっとささやく」という意味で、大声で説教するのではなく、静かに心に寄り添うような助言を表しています。「whisper(ささやく)」という動詞の選択が絶妙で、母親が眠れない子供の耳元でそっと語りかける情景を思い起こさせます。「words of wisdom(知恵の言葉)」という組み合わせは英語でも詩的な定番表現で、人生の先輩から受け取る深い気づきやアドバイスを指すときに使われる素敵なフレーズです。
関連リンク
Let It Be – The Beatles (Official Video)
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