【歌詞和訳】Orbiter – Noah Kahan

今回の曲のタイトルは、「Orbiter」です。直訳すると、「周回するもの」です。

ノア・ケイハンはアメリカ・バーモント州ストラフォード出身のシンガーソングライター。2019年のデビューアルバム「Busyhead」から着実にキャリアを積み、2022年リリースの「Stick Season」でブレイクを果たしました。同アルバムはBillboard 200で最高9位を記録し、タイトル曲「Stick Season」はTikTokを中心に世界的な広がりを見せました。「Orbiter」は2025年発表の4thアルバム「Forever and For Now」に収録された楽曲で、インディーフォーク/フォークロックを基調に、誰かの周囲をただ回り続けるだけの自分という孤独と執着を、宇宙的な比喩を用いて詩的に綴っています。

【直訳のポイント】タイトルの “orbiter” は「軌道を周回する物体」を意味しますが、この曲では「相手の周りをただ回り続けるだけの存在」という比喩として機能しており、その感覚を活かして「周回するもの」と訳しました。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


Orbiter – Noah Kahan

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[Verse 1: Noah Kahan]
I look exhausted
疲れ果てて見える

Oh, stiff and awkward on the outside of the moment
ああ、こわばって、ぎこちなく、その瞬間の外側に立っている

It’s not my first time bitter, drunk on a red carpet
レッドカーペットの上で、苦い思いを抱えながら酔いつぶれるのは、これが初めてじゃない

Or my first time losing, and it won’t be my last
負けるのも初めてじゃないし、最後でもないはずだ

You said, “Ignore it
あなたは言った、「気にしないで」と

Oh, California is so much more than some awards show
ああ、カリフォルニアは、しょせんどこかの授賞式なんかよりずっと大きなものだ

You’re no more important than an insect on a window
君は窓に止まった虫と同じくらい、取るに足らない存在だ

They’ll see you climbing, but won’t care until you get close
彼らは君が這い上がるのを見ているが、近づくまでは気にかけない


[Pre-Chorus: Noah Kahan]
You said some people don’t know why they’re wolves
君は言った、なぜ自分が狼なのか分からない人たちがいると

They just howl for the sound of it
ただ声を出したくて、ただ吠えるだけ

Some will never know they’re beautiful
自分が美しいと、永遠に気づけない人もいる

Until the crowd points it out for them
群衆が教えてくれるまでは

But I see you through a camera flash
でも僕はカメラのフラッシュ越しに君を見ている

I look back and you laugh
振り返ると、君は笑っている

And this is hard, but I feel less far1far
[形・詩的]通常は「遠い」を意味する語だが、ここでは叙述用法で「(心理的に)隔たりがある・遠く感じる」の意。less farで「以前より近くなった・距離が縮まった」というニュアンス。

辛くても、少し近くなった気がする





[Chorus: Noah Kahan]
This ain’t Watertown, I’m on alien2alien
[形]第一義は「異質な・見知らぬ」だが、直後の「astronaut」の比喩と呼応し「宇宙の・異星の」というニュアンスも重なる多義語。
ground

ここはウォータータウンじゃない、僕は見知らぬ大地にいる

I’m a college kid with my windows down
窓を開け放った、ただの大学生さ

I’m an astronaut, you’re the Moon
僕は宇宙飛行士、君は月

I stare at you, I sing to you
君をじっと見つめて、君に歌いかける

I circle you
君の周りをまわっている


[Verse 2: Noah Kahan]
Rain on a steel roof leaks through the ceiling
鉄の屋根を打つ雨が、天井を伝って漏れてくる

Hits the patrons in the ballroom
ボールルームの客たちの上に落ちてくる

You said, “Oh, look, babe, even God is trying to warn you
あなたは言った、「ねえ見て、神様までがあなたに警告しようとしているのよ

All this ain’t for you”
こういう場所、あなたには向いていないって」

But I cling to my seat
それでも私は席にしがみついていた





[Pre-Chorus: Noah Kahan]
I guess some people don’t know why they’re wolves
なぜ自分が狼なのか、わかっていない人もいるんだと思う

They just howl for the sound of it
ただ声を上げたくて、吠えるだけ

Some will never know they’re beautiful
自分が美しいとは、永遠に気づかない人もいる

Until the crowd points it out3points it out
[句動詞]「指さして外に示す」→「気づかせる・指摘する」に転じた句動詞。
for them

周りの人たちが気づかせてくれるまで

But I see you through a camera flash
でも私には見える、フラッシュの光の中のあなたが

I look back and you laugh
振り返ると、あなたは笑っている

And this is hard, but I feel less far
つらいけど、前よりも遠くない気がする


[Chorus: Noah Kahan]
This ain’t Watertown4Watertown
[固有名詞]アメリカ国内に複数存在する地名。ここでは話者が慣れ親しんだ故郷・縁のある場所を指す。
, I’m on alien ground

ここはウォータータウンじゃない、俺は異郷の地に立っている

I’m a college kid with my windows down
窓を全開にした車の中、俺はただの大学生

I’m an astronaut, you’re the Moon
俺は宇宙飛行士、君は月

I stare at you, I sing to you
君をじっと見つめ、君に歌う


[Post-Chorus: Noah Kahan]
And I clutch my cloth, and I bite my tongue5bite my tongue
[句動詞・イディオム]「舌を噛む」→ 言いたいことをぐっと堪えて口をつぐむ、という慣用表現。

布を握りしめ、言葉を飲み込む

I’m an aging wolf who lost the taste for6lost the taste for
[イディオム]「〜への味を失う」→ かつて渇望していたものへの欲求がなくなることを表す慣用表現。
blood

血への渇望を忘れた、老いゆく狼

Even anxious pups need the Moon
不安な子狼でさえ、月を必要とする

I howl for you, I sing to you
お前のために吠え、お前のために歌う





[Bridge: Noah Kahan]
I circle you
あなたの周りを回る

I circle you
あなたの周りを回る

I circle you
あなたの周りを回る


[Outro: Noah Kahan, Noah Kahan & Gabe Simon]
If I’m gonna lose you either way7either way
[副・イディオム]「どちらの道でも」→「どちらにしても・いずれにせよ・どのみち」を意味する慣用表現。

どのみち君を失うなら

If I’m gonna lose you either way
どのみち君を失うなら

If I’m gonna lose you either way
どのみち君を失うなら

I’m gonna lose you either way
どのみち君を失ってしまう

(If I’m gonna lose you either way)
(どのみち君を失うなら)



Writer(s): Noah Kahan

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「Orbiter」はどんな曲ですか?

「Orbiter」はアメリカのシンガーソングライター、ノア・ケイハン(Noah Kahan)による楽曲で、彼の音楽的な成熟を示す作品のひとつです。ノア・ケイハンは2022年リリースのアルバム「Stick Season」で世界的な注目を集め、「Orbiter」はその感傷的かつ内省的な音楽スタイルを色濃く受け継いでいます。インディー・フォークシーンを中心に熱心なファンから高く評価されており、ストリーミングプラットフォームでも根強い人気を誇っています。

この曲はどんなテーマを歌っていますか?

「Orbiter」はインディー・フォークおよびアメリカーナのジャンルに位置する楽曲で、誰かの周りを引力に引き寄せられるように回り続けながらも、決して近づけない・離れられない葛藤を描いています。「軌道を回る衛星(orbiter)」というメタファーを通じて、片思いや感情的な距離感、自己嫌悪と渇望が入り混じった複雑な心情が率直に表現されており、ノア・ケイハン特有の傷つきやすさとリリカルな誠実さが全編に漂っています。

歌詞で特徴的な英語表現を教えてください。

曲のタイトルにもなっている “orbiter”(オービター)という言葉が最も象徴的な表現です。本来「惑星や天体の周囲を周回する物体・探査機」を意味するこの言葉を、ノア・ケイハンは人間関係に応用しています。つまり「あなたの周りをぐるぐると回り続けているだけで、踏み込むことも去ることもできない自分」を宇宙的なスケールで表現しており、日常語では言い表しにくい感情のループ状態を一言で鮮烈に描き出しています。

この曲を書いたのは誰ですか?

「Orbiter」はノア・ケイハン(Noah Kahan)が作詞・作曲を手がけています。1997年生まれ、アメリカ・バーモント州ストラッフォード出身の彼は、幼少期から故郷の厳しい自然と孤独の中で育ち、その原体験が楽曲の根底に流れています。メンタルヘルス、帰属意識、家族への複雑な感情を真正面から歌う姿勢が世界中のリスナーの共感を呼び、現代インディー・フォーク界を代表するソングライターとして確固たる地位を築いています。

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関連リンク

Orbiter – Noah Kahan (Official Video)

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