今回の曲のタイトルは、「Tie Me Down」です。直訳すると、「私を縛り付けて」です。
Gryffin(グリフィン)は、アメリカ・カリフォルニア州出身のDJ・プロデューサー、Dan Griffithのソロプロジェクトです。「Tie Me Down」はシンガーのElley Duhéをフィーチャーし、2018年9月にリリースされました。翌2019年に発表されたデビューアルバム『Gravity』に収録されており、BillboardのHot Dance/Electronic Songsチャートで1位を獲得するなど、ダンスミュージックシーンで大きな反響を呼んだ一曲です。愛する相手に「引き留めてほしい」「自由にさせないでほしい」という相反する感情を描いたエレクトロニック・ポップナンバーで、ビッグルームとフューチャーベースを融合させたサウンドが特徴的です。
【直訳のポイント】「tie down」は直訳すると「縛り付ける」ですが、この曲では恋愛における「引き留めてほしい」「逃がさないでほしい」という切実な気持ちを表しているため、文脈に応じて「繋ぎとめて」と訳しています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Tie Me Down – Gryffin
[Verse 1]
Don’t lie, I know you been thinking it
嘘はいらない、あなたがずっとそう考えてたのはわかってる
And two times, you let it slip1let it slip
[句動詞・イディオム]「うっかり漏らす」→ 言うつもりがなかった言葉を思わず口にしてしまうこと。 from your lips
それに二度も、思わず言葉が口からこぼれてしまったじゃない
You got too much pride to make any promises
プライドが高すぎて、どんな約束もできずにいる
Thinking that we got time, and you wanna keep it in2keep it in
[句動詞]「中に留めておく」→ 感情や言葉を心の内に秘めて、外に出さないでいること。
まだ時間があると思って、気持ちを胸の中にしまっておきたいんでしょ
[Pre-Chorus]
I want you out in the pouring rain
土砂降りの雨の中に立っていてほしい
I want you down on your knees
ひざまずいていてほしい
Praying to God that I feel the same
私も同じ気持ちだと、神に祈りながら
I’m right here, baby, so please
ここにいるよ、だからお願い
[Chorus]
Hold me up, tie me down3tie me down
[句動詞]「縛り付ける」→比喩的に「引き止める・そばに留まらせる」という意味のイディオム。
支えて、縛り付けて
‘Cause I never wanna leave your side
だってあなたのそばを離れたくないから
I swear to never let you down4let you down
[句動詞]「失望させる・がっかりさせる」という意味のイディオム。
絶対に失望させないと誓う
And it’s been eatin’ me alive5eatin’ me alive
[イディオム]「生きたまま食い尽くされる」→「心を蝕む・ずっと頭から離れない」という強い感情的消耗を表す比喩表現。
ずっと心を蝕まれてきた
You can take me home
家に連れて帰って
You can never let me go
絶対に放さないで
Hold me up, hold me up
支えて、支えて
And tie me, tie me down, down (Down)
そして縛り付けて、縛り付けて(もっと深く)
And tie me, tie me down, down
そして縛り付けて、縛り付けて
And tie me, tie me down, down (Down)
そして縛り付けて、縛り付けて(もっと深く)
And tie me, tie me down6tie down
[句動詞]「縛り付ける」→「自由を奪う・一か所に留め置く」という意味のイディオム。物理的な拘束だけでなく、感情的・関係的な束縛も指す。, down
縛り付けて、縛り付けて、ここへ
[Verse 2]
Nine lives7Nine lives
[名詞句・慣用句]「猫には九つの命がある」という英語圏の俚諺から転じ、ここでは「何度試みても」という意味で使われる。 until you fall at my feet
何度命があっても、あなたは私の足元に跪くことになる
Don’t hide, you’re wasting your energy
隠れないで、エネルギーの無駄遣いよ
You’re not shy, so baby, it’s useless
恥ずかしがり屋じゃないでしょ、だからベイビー、無駄なの
So don’t try, ‘cause you’ll end up losing it8losing it
[句動詞・慣用句]「それを失う」→「冷静さや理性を失う・我を忘れる」という意味のイディオム。
だから抵抗しないで、結局は我を失うだけだから
[Pre-Chorus]
I want you out in the pouring rain
土砂降りの雨の中に立たせてやりたい
I want you down on your knees
膝をついて頭を垂れさせてやりたい
Praying9Praying
[動・宗教表現]「神に祈る」こと。ここでは必死に懇願する様子を強調する宗教的イメージとして使われている。 to God that I’ll feel the same
私も同じ気持ちになれるよう神に祈りながら
I’m right here, baby, so please
私はすぐそこにいる、だからお願い
[Chorus]
Hold me up, tie me down
支えて、縛り付けて
‘Cause I never wanna leave your side
あなたのそばを離れたくないから
I swear to never let you down10let you down
[句動詞]「let(させる)+down(下へ)」→「失望させる・がっかりさせる」という意味のイディオム。
絶対にあなたを失望させないと誓う
And it’s been eatin’ me alive11eatin’ me alive
[慣用句]「生きながら食い尽くされる」→ 感情や罪悪感が内側からじわじわと蝕み続けている様子を表す比喩表現。
それがずっと私の心を蝕み続けている
You can take me home
家に連れて帰っていい
You can never let me go
決して離さないでいて
Hold me up, hold me up
支えて、支えて
And tie me, tie me down, down (Down)
そして縛り付けて、縛り付けて、深く(深く)
And tie me, tie me down, down
そして縛り付けて、縛り付けて、深く
And tie me, tie me down, down (Down)
そして縛り付けて、縛り付けて、深く(深く)
And tie me, tie me down, down
そして私を縛りつけて、縛りつけて
[Bridge]
So wrap your arms around my chest
だから両腕で私の胸を抱いて
And I’ll put my hands around your neck
そして私はあなたの首に手を回す
‘Cause nobody wins these waiting games12waiting games
[名・イディオム]「様子見の駆け引き」のこと。有利になるまであえて行動を遅らせる戦術、または関係が宙ぶらりんのまま続く状態を指すイディオム。
待ち続けても誰も勝てないから
You push and you pull13push and pull
[句・イディオム]「押したり引いたり」→ 相手を近づけては遠ざけることを繰り返す、相反する感情による優柔不断な行動パターンを指す。, but you should stay
押したり引いたりしても、あなたはここにいるべきだ
Stay
いて
[Chorus]
Hold me up14hold up
[句動詞]「止める」「遅らせる」など複数の意味があるが、ここでは「支える・崩れないようにしてくれ」の意。, tie me down
私を支えて、縛りつけて
‘Cause I never wanna leave your side
だって、あなたのそばを離れたくないから
I swear to never let you down15let you down
[句動詞]「失望させる・期待を裏切る」という意味のイディオム。
絶対にがっかりさせないと誓う
And it’s been eatin’ me alive16eatin’ me alive
[慣用句]「生きたまま食べられる」→ 何かが内側からずっと心を蝕み続けているという慣用表現。
そのことがずっと心を蝕んでいる
You can take me home
あなたが連れて帰ってくれればいい
You can never let me go
絶対に離さないでいて
Hold me up, hold me up
支えて、支えて
And tie me, tie me down, down (Down)
縛って、縛りつけて、深く(深く)
And tie me, tie me down, down
縛って、縛りつけて
And tie me, tie me down, down (Down)
縛って、縛りつけて、深く(深く)
And tie me, tie me down, down
そして私を縛りつけて、縛りつけて
[Outro]
Down, down
落ちていく、落ちていく
Writer(s): Gryffin, Bibi Bourelly, Aron Forbes, Jussifer, Nate Cyphert, Sarah Aarons
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Tie Me Down」はどんな曲ですか?
「Tie Me Down」は、アメリカのDJ・プロデューサーであるGryffinが、シンガーのElley Duhéをフィーチャリングして2018年8月にリリースしたエレクトロニック・ポップ・ダンスナンバーです。リリース直後からBillboardのダンス・クラブ・ソングチャートで上位にランクインし、Spotifyでは累計数億回以上の再生を記録する大ヒット曲となりました。切なさとエモーショナルなボーカルが絶妙に絡み合い、ダンスミュージックファンだけでなく幅広いリスナーから支持を集めています。
「let it slip」はどういう意味ですか?
「let it slip」は直訳すると「するりと逃がしてしまう」というニュアンスで、感情や言葉が意図せずこぼれ落ちてしまう様子を表します。日常英語では「うっかり口を滑らせる」という意味でもよく使われますが、この曲の文脈では、抑えきれない気持ちが外へあふれ出てしまうこと、つまり「本当の感情を隠しきれずに漏らしてしまう」というもどかしさを指しています。感情をコントロールしようとしているのに、気づけば心が先走ってしまう——そんな場面を詩的に表現したフレーズです。
「keep it in」はどういう意味ですか?
「keep it in」は「(感情などを)内側に留めておく・抑え込む」という意味のフレーズです。「let it slip(こぼれ出てしまう)」とちょうど対になる表現で、感情を外に出さず心の中にしまっておこうとする状態を表しています。この曲では、誰かへの想いや弱さを見せたくないという葛藤が歌われており、「keep it in」はそのガードを張った心理状態をひとことで言い表した核心的なフレーズとなっています。
「tie me down」はどういう意味ですか?
「tie me down」は文字通りには「私を縛り付ける」という意味ですが、恋愛の文脈では「特定の誰かとの関係に縛られる=コミットする」というニュアンスを持ちます。自由でいたい気持ちと、誰かに深く繋がれていたい気持ちの間で揺れる感情——この曲のタイトルであり最重要テーマです。「縛られることへの恐怖」と「それでもいいと思わせる存在」という矛盾した感情が凝縮されており、だからこそリスナーの共感を強く呼ぶ言葉になっています。
関連リンク
Tie Me Down – Gryffin (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】Unchained Melody – The Righteous Brothers
【歌詞和訳】Hey Ya! – OutKast
【歌詞和訳】10,000 Hours – Dan + Shay & Justin Bieber
【歌詞和訳】Beautiful Now – Zedd ft. Jon Bellion
【歌詞和訳】Mood – 24kGoldn ft. iann dior