今回の曲のタイトルは、「kiss me」です。直訳すると、「キスして」です。作詞・作曲はアリアナ・グランデ本人と、スウェーデン出身のプロデューサー・ILYAこと、イリア・サルマンザーデフが担当しています。
アリアナ・グランデ(本名:アリアナ・グランデ=ブオテラ)は、1993年フロリダ州ボカラトン生まれのアメリカ人シンガーソングライター。ニコロデオンのドラマ『ヴィクトリアス』や『サム&キャット』への出演をきっかけに注目を集め、2013年にデビューアルバム『Yours Truly』でビルボードHot 100首位を獲得。その後も「thank u, next」「7 rings」など数多くの全米1位ヒットを生み出してきた、現代ポップシーンを代表するアーティストです。「kiss me」は2026年7月31日リリースの8作目のスタジオアルバム『Petal』のオープニングトラックで、プロデューサーのILYAとのタッグから生まれた、別れ際の切ない一瞬を描いたポップ/R&Bベースのラブソングです。
【こだわり解説】「kiss me」の「me」は、日本語では省略されることが多い「私に」に当たります。英語では目的語を明示しますが、日本語では文脈から読み取れるため、「キスして」とシンプルに訳すのが自然です。あえて意訳で飾らず、シンプルな言葉のまま訳すことで、別れ際の切実な願いをそのまま伝えたいと考えました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
kiss me – Ariana Grande
[Intro]
(Kiss me— kiss me like—)
(キスして——キスして、まるで——)
(Just to obsess—)
(ただ、執着させるために——)
[Verse 1]
Society desperate for remedy
打開策を求めて必死な社会
Empathy, fix this reality
共感よ、この現実を変えてくれ
You know I don’t believe I (Belong)
わかるだろう、自分に居場所があるとは信じられない
You know I don’t believe this, I don’t believe I—
わかるだろう、こんなこと信じられない、自分が——
[Pre-Chorus]
Gimme something to love
愛せるものをくれ
Gimme somethin’ overwhelming
圧倒されるようなものをくれ
Buy the ticket, take the ride1Buy the ticket, take the ride
[慣用句]「チケットを買い、乗り込め」→ 自ら選んだ道に覚悟をもって臨む、という決意を示すイディオム。ハンター・S・トンプソンの言葉として広く知られる。, mm
覚悟を決めたなら、飛び込んでいけ
Gimme something to love (Love)
愛せるものをくれ(愛を)
Something just to obsess me (Just to obsess me)
ただ私を虜にするものを(ただ虜にするものを)
It’s do or die2do or die
[慣用句]「やるかやられるか」→ 退路のない切羽詰まった局面を指すイディオム。「成功するか死ぬか」という死にもの狂いのニュアンス。, bring me to life
やるかやられるか、私を生き返らせて
[Chorus]
Kiss me like you know this is goodbye
これが最後だとわかっているようにキスして
We could try to make it3make it
[句動詞]「うまくやり遂げる・脱出に成功する」の意。単に「作る」ではなく「やり遂げる」という成否のニュアンスを持つ。 all the way out
ふたりでここから抜け出せるかもしれない
Grab me like my life is on the line4on the line
[イディオム]「危険にさらされている・命がかかっている」の意。電話回線とは無関係。
私の命がかかっているようにつかんで
We decide to make it all the way out
ふたりでここから抜け出すと決めた
My heart in your hands despite all of my plans
どんな計画があっても、私の心はあなたの手の中にある
We could try to make it, make it all count5make it all count
[イディオム]「すべてを意味あるものにする・無駄にしない」の意。countは「重要である・価値を持つ」という動詞用法。
全てを意味あるものにできるかもしれない
Kiss me like you know this is goodbye, mm
これが最後だとわかっているようにキスして
[Verse 2]
My capacity has always blinded me (Mm)
私の器量が、いつも私の目を曇らせてきた(ンー)
Still drowning, so pour all over me
まだ溺れている、だから全身に降り注いで
You know I don’t believe we belong
わかってるでしょ、私たちが一緒にいるべきとは信じられない
You know I don’t believe this, I don’t believe I—
わかってるでしょ、こんなの信じられない、私には信じられ——
[Pre-Chorus]
Gimme something to love (Love)
愛せるものをくれ(愛を)
Gimme somethin’ overwhelming (Somethin’ overwhelming)
圧倒的な何かをくれ(圧倒的な何かを)
Buy the ticket, take the ride6Buy the ticket, take the ride
[慣用句・文化的典拠]Hunter S. Thompsonの言葉に由来。「チケットを買ったなら、乗り込むしかない」→ 覚悟を決めた以上、最後まで突き進めという意味のイディオム。, mm
覚悟を決めて、突き進め
Gimme something to love (Something to love)
愛せるものをくれ(愛せる何かを)
Something just to obsess me (Just to obsess me)
ただ夢中にさせてくれる何かを(夢中にさせてくれるものを)
It’s do or die7do or die
[慣用句]「やるかやられるか」→ 成功するか全てを失うか、という一世一代の瀬戸際を表すイディオム。, bring me to life (Mm)
やるかやられるか、生き返らせてくれ(ん)
[Chorus]
Kiss me like you know this is goodbye
これが別れだと知りながら、キスして
We could try to make it8make it
[句動詞]「成功する・たどり着く」を意味する熟語。ここでは「ふたりで抜け出す・最後まで辿り着く」というニュアンス。 all the way out (Mm)
ふたりで最後まで辿り着けるかもしれない
Grab me like my life is on the line9on the line
[イディオム]直訳「線の上」→「危険にさらされている、命がかかっている」状態を表す慣用表現。
命がかかっているように、強く抱きしめて
We decide to make it all the way out
ふたりで最後まで辿り着くと決めた
My heart in your hands despite all of my plans
すべての計画に反しても、心はあなたの手の中に
We could try to make it, make it all count10count
[動]「数える」ではなく「重要である・意味を持つ」という意味。make it count で「この瞬間を無駄にしない・大切にする」というニュアンス。
やり遂げよう、すべてを意味あるものにしよう
Kiss me like you know this is goodbye, mm
これが別れだと知りながら、キスして
[Outro]
Mm, mmm (Mm)
ん、んんん(ん)
Mm, mm (Kiss me like— kiss me like—)
ん、ん(キスして、あの時みたいに― キスして、あの時みたいに―)
Mm (Kiss me like— kiss me—), mm
ん(キスして、あの時みたいに― キスして―)、ん
Writer(s): Ariana Grande, ILYA
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「kiss me」はどんな曲ですか?
「kiss me」は、アリアナ・グランデが2026年7月31日にリリースした8作目のスタジオアルバム『Petal』のオープニングトラックです。プロデューサーのILYAとの共作で、別れが決まった相手に「最後にもう一度キスして」と願う切ない気持ちを、甘くパワフルなボーカルで歌い上げています。アルバム収録曲の中でも物語の入り口となる一曲として、リリース直後からファンの間で話題となりました。
「”do or die”はどういう意味ですか?」
「do or die」は「やるか死ぬか」「もう後には引けない、絶対にやり遂げる」というニュアンスの英語イディオムです。日本語で言えば「背水の陣」や「死に物狂いで挑む」に近い表現で、どんな結果になろうとも全力でぶつかるという強い決意を表しています。歌詞の中でこのフレーズが使われると、恋愛における「あなたのためなら何でもする」という覚悟や、一か八かの気持ちを強調する効果があります。
「”make it”はどういう意味ですか?
「make it」は文脈によって意味が変わる非常に便利な表現ですが、恋愛ソングの歌詞では主に「うまくやり遂げる」「二人でなんとかなる」「この恋を成功させる」といったポジティブな意味で使われます。たとえば「We’re gonna make it(私たちはきっとうまくいく)」のように、困難な状況の中でも希望を持ち続ける気持ちを表すのに最適なフレーズです。日常英会話でも「間に合う(時間に make it)」や「出席できる(パーティーに make it)」など幅広く使えますよ。
「”on the line”はどういう意味ですか?
「on the line」は「危機にさらされている」「賭けている」「瀬戸際にある」という意味のイディオムです。たとえば「My heart is on the line(私の心は危うい状態にある=全てを懸けている)」のように使われると、恋愛における傷つきやすさや、相手に心を全開にするドキドキ感が伝わってきます。「line」は本来「綱」や「境界線」を意味するので、そのギリギリの境界線上に大切なものが乗っているイメージを思い浮かべると覚えやすいですね。
関連リンク
kiss me – Ariana Grande (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】7 rings – Ariana Grande
【歌詞和訳】hate that i made you love me – Ariana Grande
【歌詞和訳】Into You – Ariana Grande
【歌詞和訳】One Last Time – Ariana Grande
【歌詞和訳】petal – Ariana Grande