今回の曲のタイトルは、「Cowgirl」です。直訳すると、「牛飼いの女の子」です。
Shaboozey(本名:Collins Obinna Chibueze)は、バージニア州出身のシンガーソングライター。カントリーとヒップホップを融合させた独自のスタイルを持ち、2024年5月にリリースしたアルバム『Where I Come From』で一躍注目を集めた。同アルバム収録の「A Bar Song (Tipsy)」はBillboard Hot 100で歴代最長タイとなる19週連続1位を記録し、カントリー界に旋風を巻き起こした。「Cowgirl」も同アルバムに収録されており、荒野を思わせるカントリーのサウンドに乗せて、自由奔放な魅力を持つ女性への憧れを描いた楽曲となっている。
【直訳のポイント】「Cowgirl」は日本語でも「カウガール」として定着しているが、直訳すれば「牛飼いの女の子」。この曲では単なる職業名ではなく、型にはまらない自由奔放な女性の象徴として用いられている。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Cowgirl – Shaboozey
[Verse 1]
Girl, shake it fast, let me see your hand
ガール、素早く体を揺らして、その手を見せて
Got another bar song for you and all your friends
君と友達みんなのために、また一曲バーソングを用意したよ
Shooters gotta shoot1Shooters gotta shoot
[句・スポーツ俗語]バスケットボールで「シューターは打ち続けなければならない」という格言から転じた表現。「自分の役割を果たす・チャンスに挑む」の意。, so I gotta take a chance
シューターは打たなきゃいけない、だから俺もチャンスに賭けるしかない
Girl, go and throw your boots on, thank me in advance
ガール、さあブーツを履いて、先にお礼を言っといて
Ayy, meet me on the dance floor, two-step2two-step
[名・ダンス]もともとカントリーミュージックに根付いた2拍子のペアダンス。ここでは左に2歩踏み出すステップ動作を指す。 to the left
ねえ、ダンスフロアで会おう、左にツーステップ
Girl, you found the right one, Dolly3Dolly
[固有名詞]ドリー・パートン(Dolly Parton)。アメリカのカントリー音楽を代表する伝説的シンガーソングライター。 said it best
ガール、あなたは正しい人を見つけた、ドリーが一番うまく言い表してたよ
Treat it like a nine to five4nine to five
[句・慣用表現]午前9時から午後5時までの標準的な労働時間を指す表現。「日常の仕事のように、真剣に・休みなく」の意。, we ain’t gettin’ any rest
九時から五時の仕事みたいに本気で向き合って、休む暇なんてない
You can order what you want, girl, this tab5tab
[名]バーや飲食店で客の飲食代を後払いで記録しておくツケ・勘定のこと。 don’t ever end (Woo)
好きなものを注文していいよ、ガール、このツケは終わらないんだから(ウー)
[Chorus]
We be6We be
[動・AAVE]標準英語の”we are”に相当するが、AAVEの「習慣的be」として「(いつも)〜している」という継続・習慣の状態を表す。 at the bar ‘til 6 in the morning
朝6時までずっとバーにいる
Throwing back7throwing back
[句動詞・俗語]「後ろに投げる」→ 酒を勢いよく一気に飲み干すことを指すイディオム。 shots like some whole8whole
[形・AAVE]強調の用法。「完全な」「本物の」という意味で直後の名詞を強める。例:a whole mood。 alcoholics
本物のアルコール中毒みたいにショットを飲み干してく
Wild lil’ cowgirl, shoot ‘em up, darling
ワイルドな小さなカウガール、撃ちまくれ、ダーリン
Ma’am9Ma’am
[名・敬称]”Madam”の短縮形。南部文化で女性への丁寧な呼びかけとして使われるが、ここではバーで見知らぬ女性に声をかける際の皮肉めいた礼儀正しさを演出している。, I wanna see you dance
お嬢さん、踊るところを見せてくれ
Baby got somethin’ in the back10in the back
[句・俗語]「後ろに何かある」=ヒップ・お尻が豊かであることを婉曲に指す俗語表現。, somethin’ serious
あの子、後ろに本物を持ってる、マジなやつが
Shotgunnin’11Shotgunning
[動・俗語]缶ビールの底や側面に指で穴を開け、プルタブを開けると同時に一気に飲み干す飲み方。「ショットガン飲み」。 beers, she don’t even know who12who
[代・AAVE]”whose”のAAVE的省略・変形。「誰の(ビールか)」の意。 beer it is
ショットガン飲みしながら、それが誰のビールかも気にしない
Ma’am, let me see your hand
お嬢さん、手を見せてくれ
Wild lil’ cowgirl, I wanna see you dance (Goddamn)
ワイルドな小さなカウガール、踊るところが見たい(まったく)
[Post-Chorus]
I wanna see you dance
お前が踊るとこ見せてくれ
Go ahead, back it up13back it up
[句動詞・俗語]「後退させる」が本来の意味だが、ダンスの文脈では腰や尻を後ろに突き出してリズムに乗る動きを指すスラング。, you a wild little cowgirl
さあやれ、腰を後ろに振れ、お前はワイルドなカウガールだ
I wanna see you dance (Uh, yeah)
お前が踊るとこ見せてくれ(ウ、イエ)
[Verse 2]
She’s on the run14on the run
[イディオム]「逃走中・逃げ回っている」という意味。ここでは捕まえられないほど魅力的な女性を表す。 (She’s on the run), I’m tryna catch her
彼女は逃げ回っている、俺は追いかけようとしている
The baddest15baddest
[形・AAVE]「bad(悪い)」の最上級だが、AAVEでは「最もかっこいい・最高に魅力的な」を意味する逆説的表現。 thing I ever seen, I had to ask her
今まで見た中で最も魅力的な存在、声をかけずにはいられなかった
“Do you like whiskey? Why not try some Tennessee16Tennessee
[固有名詞]テネシー州産ウィスキーの略称。ジャック・ダニエルズなどが代表的なブランド。?”
「ウィスキーは好き?テネシーウィスキーを試してみない?」
“Girl, if you like this song, let’s put it on repeat”
「ねえ、この曲が気に入ったなら、ずっとリピートにしようよ」
Hit the dance floor, two-step17two-step
[名・ダンス]カントリーミュージックに合わせて踏む2拍子のペアダンス。右足・左足を交互に2歩踏むステップが特徴。 to the left
ダンスフロアへ繰り出して、左にツーステップ
Girl, you found the right one, Charley18Charley
[固有名詞]チャーリー・プライド(Charley Pride)。カントリーミュージック界の伝説的歌手。「Kiss an Angel Good Mornin’」などのヒット曲で知られる。 said it best
ねえ、正しい人を見つけたんだ、チャーリーが一番うまく言ってた
We both got a lot of pride, why not put it to the test?
ふたりともプライドが高い、それを試してみようじゃないか
Bunch of steppers19steppers
[名・俗語]ステップダンスを踊る者のこと。ここではダンスフロアで踊る手練れのダンサーたちを指す。 in here stepping, but you know that we the best
ここにはステッパーがたくさんいるけど、俺たちが一番だって分かってるだろ
[Chorus]
We be20We be
[AAVE・習慣的be]標準英語の「We are」に相当するが、AAVEでは動詞の原形「be」を使って習慣的・反復的な状態を表す。 at the bar ‘til 6 in the morning
朝の6時までバーにいる俺たち
Throwing back21throwing back
[句動詞・俗語]「後ろに投げる」→ 酒をぐいっと一気に飲み干すこと。 shots like some whole alcoholics
まるっきりのアル中みたいにショットを飲み干して
Wild lil’ cowgirl, shoot ‘em up, darling
ワイルドな小さなカウガール、撃ちまくれ、ダーリン
Ma’am, I wanna see you dance
お嬢さん、あなたのダンスが見たい
Baby got somethin’ in the back, somethin’ serious
あの子、後ろにすごいものを持ってる、まじでやばい
Shotgunnin’22Shotgunnin’
[動・俗語]缶ビールの側面に穴を開け、そこに口を当てて一気に飲み干す飲み方(ショットガン飲み)。 beers, she don’t even know whose beer it is
ビールをショットガン飲みして、それが誰のビールかもわかってない
Ma’am, let me see your hand
お嬢さん、手を見せて
Wild lil’ cowgirl, I wanna see you dance (Goddamn)
ワイルドな小さなカウガール、踊るところが見たい(くそっ、最高)
[Post-Chorus]
Go ahead, I wanna see you dance
さあ、踊る姿を見せてくれ
Go ahead, back it up23back it up
[句動詞・俗語]「後ろへ下がる」→ダンスでヒップを後方へ突き出すように動かすことを指すスラング。, you a wild little cowgirl24cowgirl
[名・文化]西部開拓の「カウガール」から転じ、大胆で自由奔放な女性を称える俗語的表現。
さあ、腰を振って、この大胆な小さなカウガール
I wanna see you dance
踊る姿を見せてくれ
[Chorus]
We be25We be
[動・AAVE]「習慣的be」:「いつも〜している」という繰り返しの行為を表すAAVEの文法形式。標準英語の “We are” とは異なり、恒常的な習慣を強調する。 at the bar ‘til 6 in the morning
朝6時までいつもバーにいる
Throwing back26Throwing back
[句動詞]「投げ返す」→ お酒をグイッとあおる・一気飲みすることを指すイディオム。 shots like some whole27whole
[形・AAVE]「完全な・まるっきりの」という意味の強調語。「筋金入りの〜」「本物の〜」というニュアンスを加えるAAVEの用法。 alcoholics
まるっきりアル中みたいにショットをあおって
Wild lil’ cowgirl, shoot ‘em up, darling
ワイルドなカウガール、ぶっ放せ、ダーリン
Ma’am, I wanna see you dance
お嬢さん、踊るところを見せてよ
Baby got somethin’ in the back, somethin’ serious28somethin’ serious
[形句・俗語]「マジでとんでもない・並外れた何か」を意味するスラング。「深刻」ではなく、圧倒的な魅力や迫力を指す。 (Somethin’ serious)
あの子の後ろにはとんでもないものがある、マジでとんでもない(とんでもない)
Shotgunnin’29Shotgunning
[動・俗語]缶ビールの側面に穴を開けて一気飲みする特定の飲み方。転じて「豪快に飲む」の意。 beers, she don’t even know who30who
[代・AAVE]「whose(誰の)」に相当するAAVE・方言的用法。 beer it is
ビールをショットガン飲みして、それが誰のビールかも気にしない
Ma’am, let me see your hand (See your hand)
お嬢さん、手を見せて(手を見せて)
Wild lil’ cowgirl, I wanna see you dance (Goddamn)
ワイルドなカウガール、踊るところを見せてよ(やばい)
[Post-Chorus]
Two-step31Two-step
[名・ダンス]カントリー音楽に合わせた2拍子のペアダンス。アメリカ南西部で広く親しまれる伝統的なステップスタイル。, I wanna see you dance
ツーステップを踊って、あなたが踊るところを見たい
Go ahead, back it up32back it up
[句動・俗語]「後退させる」が転じて、ダンスで腰・体を後ろに突き出す動き(尻を振る)を指すスラング。, you a wild little cowgirl
さあ、腰を振って、あんたはワイルドな小さなカウガールだ
I wanna see you dance
あなたが踊るところを見たい
Writer(s): Shaboozey, Sean Cook, Abas Pauti, Whit Kane, McKay Stevens, Nevin, Jared Cotter
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Cowgirl」はどんな曲ですか?
「Cowgirl」は、バージニア州出身のカントリー/ヒップホップアーティスト、シャブージー(Shaboozey)が2024年にリリースした楽曲です。シャブージーは同年の「A Bar Song (Tipsy)」で全米ビルボードHot 100の首位を19週間にわたってキープし、カントリー音楽史に残る記録を打ち立てた注目のアーティスト。「Cowgirl」はそのブレイク期に発表された作品で、カントリーとヒップホップを融合させた彼独自のサウンドがSpotifyをはじめ各種ストリーミングプラットフォームで広く支持を集めました。
「Shooters gotta shoot」はどういう意味ですか?
直訳すると「シューター(撃つ人)は撃たなきゃいけない」ですが、これは英語のスラング的な慣用表現で、「本来そういう性分の人間は、やっぱりそうせずにはいられない」というニュアンスです。「Haters gonna hate(アンチはどうせ叩く)」と同じ構造の言い回しで、自分の本能や情熱に正直に生きるという意味合いが込められています。カウガールというテーマと絡めて、西部劇の「ガンマン」イメージをうまく掛けたシャブージーらしい巧みな歌詞です。
「Dolly」はどういう意味ですか?
ここで登場する「Dolly」は、カントリーミュージックの女王として世界的に知られるドリー・パートン(Dolly Parton)のことを指しています。テネシー州出身の彼女は「カントリーの聖母」とも呼ばれる伝説的アイコンで、アメリカ南部文化においてカウガール精神の象徴的存在です。「Cowgirl」という楽曲の中でドリーの名を出すことで、本格的なカントリーの系譜へのリスペクトと、力強い女性像へのオマージュが同時に表現されています。
「nine to five」はどういう意味ですか?
「nine to five」とは、朝9時から夕方5時までの一般的な会社員の労働時間を指す英語の慣用表現で、日本語で言えばまさに「9時5時の会社勤め」のことです。「毎日同じルーティンをこなす平凡な日常」というニュアンスで使われることが多く、自由奔放なカウガールのライフスタイルと対比させる表現として歌詞に効いています。また、ドリー・パートン自身の1980年の大ヒット曲「9 to 5」と同じフレーズであることも意識されており、前の質問で触れた「Dolly」との繋がりを感じさせる、ファンには嬉しい仕掛けになっています。
関連リンク
Cowgirl – Shaboozey (Official Video)
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【歌詞和訳】Blueberry Faygo – Lil Mosey
【歌詞和訳】U Got That – Halogen
【歌詞和訳】Doin’ Time – Lana Del Rey
【歌詞和訳】Before You Go – Lewis Capaldi
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