今回の曲のタイトルは、「Car’s Outside」です。直訳すると、「車が外にある」です。
ジェームス・アーサーは、1988年イギリス・ミドルズブラ出身のシンガーソングライターです。2012年に『Xファクター』を制覇し一躍脚光を浴び、デビューシングル「Impossible」は全英シングルチャート1位を獲得しました。「Car’s Outside」は2021年にリリースされた4枚目のスタジオアルバム『It’ll All Make Sense in the End』からの楽曲で、全英シングルチャートで最高2位を記録。ポップ・ソウルをベースに、愛する人との別れの瞬間をリアルに描いた、感情的な一曲です。
【直訳のポイント】タイトルの「Car’s Outside」は口語的な省略表現で、「The car is outside(車が外にある)」が原形です。別れを告げる相手を迎える車の存在が、曲全体の切なさを象徴しています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Car’s Outside – James Arthur
[Verse 1]
I’m packin’ my bags that I didn’t unpack the last time
前回、解かずじまいだった荷物をまた詰め込んでいる
I’m sayin’, “see you again” so many times it’s becomin’ my tag line1tag line
[名]もとは広告のスローガン・決め台詞を指す語。ここでは「自分の口癖・決まり文句」という意味で使われている。
「また会おう」と何度も言い続けて、それが私の決まり文句になってきた
But you know the truth, I’d rather2I’d rather
[句・助動詞]「I would rather」の短縮形。「〜するよりも〜の方がいい」という強い好みや未練を表す。 hold you
でも本当のことを言えば、ずっとあなたを抱きしめていたい
Than try to catch this flight
このフライトに乗り込もうとするよりも
So many things I’d rather say
本当は言いたいことがいくつもあるのに
But for now, it’s “goodbye”
でも今はただ、「さよなら」しか言えない
[Pre-Chorus]
You say I’m always leavin’
あなたはいつも言う、私が出て行くって
You, when you’re sleepin’ alone
あなたがひとりで眠っているときに
But the car’s outside
でも車は外で待っている
But I don’t wanna go tonight
でも今夜は行きたくない
[Chorus]
I’m not gettin’ in the Addison Lee3Addison Lee
[固有名詞・英国]ロンドンを拠点とする大手ハイヤー(配車)サービスの名称。タクシー代わりに広く使われる。
アディソン・リーには乗らない
Unless you pack your bags
あなたが荷物をまとめないかぎり
You’re comin’ with me
あなたも一緒に来るんだ
I’m tired of lovin’ from afar
遠くから愛し続けることに疲れた
And never being where you are
あなたのいる場所にいられないまま
Close the windows, lock the doors
窓を閉めて、ドアに鍵をかけて
Don’t wanna leave you anymore
もうあなたのそばを離れたくない
[Verse 2]
I’m starin’ at the same four walls in a different hotel
別のホテルで、また同じ四方の壁を見つめている
It’s an unfamiliar feelin’, but I know it so well
慣れない感覚のはずなのに、よく知っている
Oh, but you know the truth, I’d rather hold you
でも、本音を言えば、君を抱きしめていたい
Than this mobile in my hand
手の中のスマホよりも
But I guess it’ll do4it’ll do
[句・慣用]「it will do」→「それで間に合う・十分だ」という意味のイディオム。「do」は「役を果たす・用を足す」の意。
でも、まあこれでいいか
‘Cause for you, I would run up5run up
[句動詞]「走り上がる」→「(借金・請求額などを)積み上げる・かさませる」に転じたイディオム。 my phone bill
君のためなら、電話代がかさんでも構わない
[Pre-Chorus]
You say I’m always leavin’
いつも出て行ってしまうって、あなたは言う
You, when you need me the most, but darling
あなたが一番私を必要としているときに――でも、ダーリン
But the car’s outside
でも、車は外で待ってる
But I don’t wanna go tonight
でも今夜は行きたくない
[Chorus]
I’m not gettin’ in the Addison Lee6Addison Lee
[固有名詞・英国]ロンドンを拠点とする大手ハイヤー・タクシー配車サービス会社。
アディソン・リーには乗らない
Unless you pack your bags
あなたが荷物をまとめてくれない限り
You’re comin’ with me
あなたも一緒に来るんだから
I’m tired of lovin’ from afar
遠くから愛し続けることに疲れた
And never being where you are
あなたのいる場所にいられないことにも
Close the windows, lock the doors
窓を閉めて、ドアに鍵をかけて
Don’t wanna leave you anymore
もうあなたのそばを離れたくない
[Post-Chorus]
Ooh-ooh, ah
ウー・ウー、ア
Ooh-ooh, ah
ウー・ウー、ア
Ooh-ooh, ah
ウー・ウー、ア
Don’t wanna leave you anymore
もう、あなたのそばを離れたくない
[Bridge]
Oh, darling, all of the city lights
ああ、ダーリン、街の灯りのすべてが
Never shine as bright as your eyes
君の瞳ほど明るく輝くものなど、何もない
I would trade7trade
[動・イディオム]「交換する・取引する」→ここでは「(大切なものを)喜んで差し出す・諦める」という感情的・仮定的な転義。 them all for a minute more
もう一分のためなら、そのすべてを差し出せるのに
But the car’s outside
でも、車が外で待っている
And he’s called me twice
彼はもう二度も電話をかけてきた
But he’s gonna have to wait tonight
でも今夜は、彼に待ってもらうしかない
[Chorus]
I’m not gettin’ in the Addison Lee8Addison Lee
[固有名詞・サービス名]英国ロンドンを拠点とする大手ハイヤー・タクシー配車会社。高級な移動手段として広く知られる。
アディソン・リーには乗らない
Unless you pack your bags
あなたが荷物をまとめないかぎり
You’re comin’ with me
あなたも一緒に来るんだ
I’m tired of lovin’ from afar
遠くからあなたを愛し続けることに疲れた
And never being where you are
あなたのそばにいられない毎日にも
Close the windows, lock the doors
窓を閉めて、ドアに鍵をかけて
Don’t wanna leave you anymore
もうあなたのそばを離れたくない
[Post-Chorus]
Ooh-ooh, ah
ウー・ウー、アー
Ooh-ooh, ah
ウー・ウー、アー
Ooh-ooh, ah
ウー・ウー、アー
No, I don’t wanna leave you anymore
もう、君のそばを離れたくない
I don’t wanna leave you
君のそばを離れたくない
I don’t wanna leave you
君のそばを離れたくない
I don’t wanna leave you
君のそばを離れたくない
Don’t wanna leave you anymore
もう君のそばを離れたくない
Writer(s): Dave Gibson, Bradley Spence, Alex Beitzke, James Arthur
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Car’s Outside」はどんな曲ですか?
「Car’s Outside」は、イギリス出身のシンガーソングライター、ジェームズ・アーサーが2021年7月にリリースした楽曲で、同年発表のアルバム『It’ll All Make Sense in the End』に収録されています。別れを告げられた恋人を迎えに来た車が外に待っているという切ない情景を描いたバラードで、UKシングルチャートでは最高2位を記録し、Spotifyでは数億回以上再生されるスマッシュヒットとなりました。TikTokでの拡散をきっかけに世界中でリスナーが急増し、ジェームズ・アーサーの代表曲のひとつとして広く知られています。
「tag line」はどういう意味ですか?
「tag line」(タグライン)は、もともと広告や映画のキャッチコピー、つまり「決めゼリフ」や「お決まりのフレーズ」のことです。歌詞の中でこの言葉が使われる場面では、ふたりの関係を象徴していたはずの言葉や口グセが、別れを前にして霞んでしまい、もう何を言えばいいのかすら分からなくなっている心情を表しています。「いつもの言葉が思い出せない」という感覚は、失恋の混乱と虚無感をとてもリアルに伝えていますよね。
「I’d rather」はどういう意味ですか?
「I’d rather ~」は「(どちらかと言えば)~の方がいい」「むしろ~したい」という意味で、二択を迫られたときに自分の気持ちを強調して伝えるフレーズです。”I’d” は “I would” の短縮形で、やや丁寧でフォーマルなニュアンスも持ちます。この曲では「I’d rather hold you than try to catch this flight(このフライトに乗り込もうとするよりも、ずっとあなたを抱きしめていたい)」のように、目の前の義務よりも本当の気持ちを優先したいという主人公の未練を表現するために使われています。日常会話でも「I’d rather stay home(家にいる方がいいな)」のように気軽に使える便利な表現です。
「Addison Lee」はどういう意味ですか?
「Addison Lee」(アディソン・リー)は、ロンドンを拠点とする高級プライベートハイヤー(配車)会社の名前で、日本で言えばタクシーやハイヤーのサービスに相当します。1975年創業の老舗で、ロンドン市民には黒塗りの車体でおなじみの存在です。歌詞の中でわざわざ社名を出すことで、「迎えに来た車」がただの比喩ではなく、ロンドンという具体的な都市の、リアルな別れの瞬間であることが際立ちます。固有名詞をひとつ入れるだけで、曲の情景が一気に映画のワンシーンのように鮮明になるのは、ジェームズ・アーサーの歌詞の上手さのひとつですね。
関連リンク
Car’s Outside – James Arthur (Official Video)
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