今回の曲のタイトルは、「Blown」です。
直訳すると、「吹き飛んだ」です。
2016年にDNCEが発表したセルフタイトルデビューアルバム『DNCE』に収録された楽曲で、ラッパーのKent Jonesをフィーチャーしています。DNECはジョー・ジョナス(元ジョナス・ブラザーズ)を中心に2015年に結成されたポップロックバンドで、「Cake by the Ocean」が全米でスマッシュヒットを記録しました。「Blown」は、気になる相手への夢中な気持ちを「頭が吹き飛んだ(mind’s blown)」というキャッチーなフレーズで表現したアップテンポのポップソングです。Kent Jonesのラップパートにはスラングやダブルミーニングがふんだんに散りばめられており、聞けば聞くほど発見がある一曲となっています。
【直訳のポイント】
この曲には「fly(かっこいい)」「get down(ノリノリになる)」「play hard-to-get(手に入りにくいふりをする)」「no strings attached(しがらみなし)」など、辞書を引かないと意味がつかみにくいスラングや慣用句が多く登場します。当ブログではこれらを意訳せず辞書通りの意味で訳し、読者の方が原文と照らし合わせながら正しく理解できるよう注釈を充実させました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Blown – DNCE
[Verse 1]
I stalked1stalked
[動詞]stalkの過去形。本来は獲物を密かに追いかける「忍び寄る」の意。転じて「執拗につきまとう・ストーキングする」という意味でも使われる you for so long
ずっとあなたをつけ回していた
You watched me just as stro-o-ong
あなたも同じくらい強く僕を見ていた
It feels right bein’ wro-o-ong
間違っているのに、正しく感じる
Never thought I’d get you, no, but here you are at my front door
君を手に入れられるとは思っていなかった、でも今、玄関に君がいる
[Refrain]
The less you show, the more you get
見せなければ見せないほど、より多くのものが手に入る
It doesn’t matter if you’re feelin’ it
気持ちがあってもなくても関係ない
Put down your phone, don’t send that pic
携帯を置いて、その写真は送らないで
They won’t come back unless they’re missin’ it
寂しくならない限り、向こうは戻ってこない
[Pre-Chorus]
But now that I got ya
でも今は君を手に入れた
It keeps gettin’ hotter
どんどん熱くなっていく
I don’t want a water (Oh)
水なんていらない
[Chorus]
My mind’s blown2mind’s blown
[熟語]「頭が吹き飛んだ」= 驚きや興奮で正気を失うほど圧倒された状態。blow(吹き飛ばす)の受身形が転じて「度肝を抜かれる・すっかり夢中になる」という慣用表現になった (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
頭が吹き飛んだ
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
頭が吹き飛んだ
Down to my toes (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
足の指先まで
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, yeah, yeah, yeah)
頭が吹き飛んだ
[Verse 2]
I’ll never let you go (Never let you go)
絶対に離さない(絶対に離さない)
My sweet tooth3sweet tooth
[名詞]甘い物が大好きな性質・欲求のこと。「甘い歯を持っている」= 甘い物をとりわけ好む人を指す慣用表現。ここでは相手への「甘い誘惑への弱さ」を表している is too stro-o-ong, yeah
甘い物への欲求が強すぎる
Your sugar is my home (Sugar is my home)
君の甘さが僕のホーム(甘さが僕のホーム)
Never thought I’d get you, no, but here you are at my front door
君を手に入れられるとは思っていなかった、でも今、玄関に君がいる
[Refrain]
The less you show, the more you get
見せなければ見せないほど、より多くのものが手に入る
It doesn’t matter if you’re feelin’ it
気持ちがあってもなくても関係ない
Put down your phone (Put down that phone)
携帯を置いて(その携帯を置いて)
Don’t send that pic (Don’t send that pic)
その写真は送らないで(その写真を送らないで)
They won’t come back unless they’re missin’ it
寂しくならない限り、向こうは戻ってこない
[Pre-Chorus]
But now that I got ya
でも今は君を手に入れた
It keeps gettin’ hotter
どんどん熱くなっていく
I don’t want a water (Ow)
水なんていらない
[Chorus]
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
頭が吹き飛んだ
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
頭が吹き飛んだ
Down to my toes (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
足の指先まで
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
頭が吹き飛んだ
[Bridge]
I know you act like you don’t want it (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
欲しくないふりをしているのはわかってる
Girl, I know you need it (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
君が必要としているのはわかってる
‘Cause you be actin’ like my woman (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
だって僕の女みたいに振る舞ってるんだから
Every time you see me (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh), my mind blown
僕に会うたびに、頭が吹き飛んだ
[Verse 3]
I wanna pebble, I wanna marble, I wanna stone, I wanna rock4rock
[名詞/動詞]前のpebble(小石)・marble(大理石)・stone(石)と続く「岩」の意と、動詞「盛り上がる・ノリノリになる」の意のダブルミーニング, rock right now
小石が欲しい、大理石が欲しい、石が欲しい、揺れたい、今すぐ
I rock bass, so she came to get down5get down
[熟語]「ノリノリになる」「楽しむ」。ダンスや音楽に合わせて盛り上がること。もともと「かがむ」の意だが、音楽・パーティの文脈では「踊る・くつろいで楽しむ」を意味するスラング
ベースを響かせる、だから彼女はノリに来た
she said, “In honesty, he wasn’t fly6fly
[形容詞]スラングで「かっこいい」「スタイリッシュ」「イケてる」の意。特にファッションやルックスが魅力的な様子を指す when I met him”
彼女は言った、「正直、初めて会った時、彼はイケてなかった」
She said, “You’re separate, Kent, you’re fly on another level”
彼女は言った、「あなたは別格よ、ケント、次元が違うかっこよさ」
I call her Melody ‘cause I got her hittin’ falsetto7falsetto
[名詞]ファルセット(裏声)。通常の声域を超えた高い音域の発声法。イタリア語のfalso(偽の)が語源
彼女をメロディと呼ぶ、ファルセットで歌わせてしまうから
She said, “No strings attached8no strings attached
[熟語]「縛りなし」「しがらみなし」。余計な条件・義務なしに完全に自由であること。次行のGeppettoは人形師(ピノキオの作者)であり、「人形の糸(strings)を操る」人形師が「strings attached(糸あり)」とかかったダブルミーニング,”
彼女は言った、「しがらみはなし」
so Geppetto9Geppetto
[固有名詞]童話『ピノキオ』に登場する人形師の名前。「縛りなし(no strings attached)」と言いながら複数の女性と関係を持つ自分を、糸で人形を操る人形師に喩えている had a couple side puppets just to make her feel special (My mind’s blown)
だからジェペットは彼女を特別な気持ちにさせるために、いくつかのサイドパペットを持っていた(頭が吹き飛んだ)
I like girls that niggas look at on the comment
コメント欄で男たちが注目する女の子が好き
on my mama10on my mama
[表現]「俺の母親に誓って言う」という誓いの表現。アメリカ南部スラングで「マジで」「本当に」という強調。「on my ~」で「〜に誓って」の意を表す, Keke Palmer11Keke Palmer
[固有名詞]アメリカの女優・歌手・司会者。美しくスタイリッシュな女性の代名詞として引き合いに出されている, I’m just bein’ honest
誓って言う、ケケ・パーマーみたいな子、正直に言ってるだけ
She gon’ play hard-to-get12play hard-to-get
[熟語]「手に入りにくいふりをする」「じらす」。わざと冷たくしたり興味がないふりをして相手の気を引こうとすること, now that she know I want it
彼女は手に入りにくいふりをするだろう、俺が欲しがってるとわかった今は
but I’m sure to break her off13break her off
[スラング]「〜に何か(金品・特別な扱い)を与える」「報いる」の意。約束を破る前に彼女に誠意を見せるというニュアンス before I break a promise
でも約束を破る前に彼女を満足させるつもり
Leavin’ Memphis, on my way to Nash’
メンフィスを去って、ナッシュビルに向かってる
head14head
[名詞]スラングで「口淫(フェラチオ)」を指す表現 while I’m drivin’, almost made me crash
運転中に口淫されて、危うくクラッシュしそうになった
I hate smart-mouth15smart-mouth
[形容詞]生意気な口をきく様子・口答えをする態度。smarts(鋭い知恵)とmouth(口)を組み合わせた造語 girls that fuck the vibe16vibe
[名詞]雰囲気・ムード・空気感。vibration(振動)の省略形。「fuck ~ up」で「〜を台無しにする」の意 up
ムードを台無しにする生意気な女が嫌い
she jumped out the window and hit the Stacey Dash17Stacey Dash
[固有名詞]アメリカの女優・タレント。「Dash」(素早く走り去る)との掛け言葉で、彼女が窓から飛び出して素早く立ち去った様子を表現している (Ow)
彼女は窓から飛び出してステイシー・ダッシュを決めた
[Pre-Chorus]
But now that I got ya
でも今は君を手に入れた
It keeps gettin’ hotter
どんどん熱くなっていく
I don’t want a water (Ow)
水なんていらない
[Chorus]
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh)
頭が吹き飛んだ
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, hey)
頭が吹き飛んだ
Down to my toes (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, hey, ha)
足の指先まで
My mind’s blown (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, oh)
頭が吹き飛んだ
[Outro]
Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh (Come on)
(さあ)
Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh (Oh, my mind’s blown)
(頭が吹き飛んだ)
Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh (Hey)
(ヘイ)
Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh-ooh (Yeah, yeah, my mind’s blown)
(そうさ、頭が吹き飛んだ)
Writer(s): Joe Jonas, Kent Jones, OZGO, Paul Phamous, Justin Tranter, Oscar Holter
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Blown」はどんな曲ですか?
DNECが2016年にリリースしたセルフタイトルデビューアルバム『DNCE』に収録されたポップソングです。ラッパーのKent Jonesをフィーチャーしており、ジョー・ジョナスのキャッチーなサビとKent Jonesのスラングたっぷりのラップパートが合わさった一曲です。タイトルはサビで繰り返される「My mind’s blown(頭が吹き飛んだ)」というフレーズから来ており、好きな相手への夢中な気持ちを表現しています。
「mind’s blown」はどういう意味ですか?
「吹き飛んだ」を意味するblownが、mindとセットになった慣用表現です。「頭が吹き飛んだ」→ あまりの驚きや興奮で正気を失うほど圧倒された状態、つまり「度肝を抜かれた」「すっかり夢中になった」という意味です。この曲では恋愛的な興奮・夢中状態を表すフレーズとして使われています。
「play hard-to-get」はどういう意味ですか?
「手に入りにくいふりをする」という慣用句です。気になる相手にわざと冷たくしたり、興味がないふりをして相手の気を引こうとする駆け引きの態度のこと。日本語で言う「じらす」に近い表現です。
「no strings attached」と「Geppetto」はなぜセットで出てくるのですか?
「no strings attached」は「しがらみなし・縛りなし」という慣用句ですが、「strings(糸)」が人形の操り糸を指すことから、直後に登場する「Geppetto(ピノキオの人形師)」と掛かっています。「縛りなし」と言いながら複数の女性と関係を持つ自分を、糸で人形を操る人形師に喩えた言葉遊びです。
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