今回の曲のタイトルは、「Whatever」です。直訳すると、「何でも」です。
オアシス(Oasis)はイングランド・マンチェスター出身のブリットポップバンドで、リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガー兄弟を中心に1991年に結成されました。「Whatever」は1994年12月にスタンドアローンシングルとしてリリースされ、UKシングルチャートで最高3位を記録しました。アルバム未収録曲でしたが、後に1998年のBサイド集『The Masterplan』に収められています。オーケストラ風の豪華なストリングスアレンジが印象的なブリットポップの名曲で、「やりたいことを自由にやっていい」というポジティブで開放的なメッセージを持つ楽曲です。
【直訳のポイント】タイトルの”Whatever”は「何でも」と直訳しましたが、この曲においては「自分がやりたいことは何でもやっていい」という、強い自由と自己肯定のニュアンスが込められた言葉として使われています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Whatever – Oasis
[Verse 1]
I’m free to be whatever I
私は何者にでもなれる自由がある
Whatever I choose and I’ll sing the blues1sing the blues
[句・イディオム]「ブルース(悲しみの歌)を歌う」→「嘆く・悲しみを口にする」という意味のイディオム。音楽ジャンル名から転じた表現。 if I want
自分で選んだものなら何でも、嘆きたければそれもいい
I’m free to say whatever I
私は何でも言える自由がある
Whatever I like if it’s wrong or right, it’s alright
好きなことなら何でも、正しくても間違っていても、それでいい
[Chorus]
Always seems to me
いつもそう思う
You only see what people want you to see
人が見せたいものしか、あなたには見えていない
How long’s it gonna be
いつになれば
Before we get on the bus and cause no fuss2fuss
[名]騒ぎ・もめ事・大げさな抵抗。cause no fuss=余計な波風を立てない、揉め事を起こさない、の意。?
バスに乗り込んで、何も騒がずにいられるのは
Get a grip on yourself3get a grip on yourself
[句動詞・慣用句]「自分自身をしっかり掴む」→「落ち着け・しっかりしろ」の意のイディオム。 it don’t cost much
しっかりしろよ、大したことじゃないんだから
[Verse 2]
Free to be whatever you
何者にでもなれる、あなたは
Whatever you say if it comes my way4comes my way
[句動詞]「自分のところへやって来る」→「自分の身に起きる・降りかかってくる」を意味するイディオム。, it’s alright
何を言ってもかまわない、それが私のもとへ来るなら大丈夫
You’re free to be wherever you
どこにいたっていい、あなたは
Wherever you please5you please
[動]ここでの please は「喜ばせる」ではなく「望む・好む」の意味の自動詞。wherever you please =「あなたが望むどこへでも」。 you can shoot the breeze6shoot the breeze
[句動・俗語]直訳「風を撃つ」→気軽に雑談する・のんびりおしゃべりするを意味するイディオム。 if you want
好きな場所でのんびりおしゃべりしていい、あなたが望むなら
[Chorus]
It always seems to me
いつもそんな気がする
You only see what people want you to see
人が見せたいものしか、あなたには見えていない
How long’s it gonna be
いつまで続くんだろう
Before we get on the bus and cause no fuss7fuss
[名]余計な騒ぎ・もめ事・ごたごたのこと。「cause no fuss」で「波風を立てずに」の意。?
波風も立てずにバスに乗り込める日が来るまで?
Get a grip8get a grip
[句動詞・慣用句]直訳は「しっかりつかむ」→ 気持ちや状況を立て直す・冷静さを取り戻す、の意。 on yourself, it don’t cost much
しっかりしろよ、そんなに難しいことじゃない
[Verse 3]
Free to be whatever I
何者にでもなれる自由、私は
Whatever I choose and I’ll sing the blues9sing the blues
[句・イディオム]「ブルースを歌う」→ 悲しみや憂鬱を声に出して表現することを意味するイディオム。哀愁を帯びた音楽ジャンル「ブルース」のイメージから転じた表現。 if I want
何を選ぼうとも、望むなら憂いを歌ってみせる
[Bridge]
Here in my mind
私の心の中で
You know you might find
きっと見つかるかもしれない
Something that you
きみがかつて
You thought you once knew
知っていたと思っていた、あの何かが
But now it’s all gone and you know it’s no fun
でも今はもうすべて消えてしまった、つまらないってわかってるだろ
Yeah, you know it’s no fun, and you know it’s no fun
そう、つまらないってわかってる、つまらないってわかってる
[Verse 4]
I’m free to be whatever I
私はどんな自分にでもなれる、自由に
Whatever I choose and I’ll sing the blues10sing the blues
[句動詞・慣用句]「ブルースを歌う」が転じて「悲しみや嘆きを声に出す・愚痴をこぼす」という意味になった慣用表現。 if I want
何を選んでも、嘆き節を歌いたければ歌う
I’m free to be whatever I
私はどんな自分にでもなれる、自由に
Whatever I choose and I’ll sing the blues11sing the blues
[句動詞・慣用句]「ブルースを歌う」が転じて「悲しみや嘆きを声に出す・愚痴をこぼす」という意味になった慣用表現。 if I want
何を選んでも、嘆き節を歌いたければ歌う
[Outro]
Whatever you do, whatever you say
あなたが何をしても、何を言っても
Yeah, I know it’s alright
ええ、大丈夫だってわかってる
Whatever you do, whatever you say
あなたが何をしても、何を言っても
Yeah, I know it’s alright
ええ、大丈夫だってわかってる
[Instrumental Outro]
(*crowd cheering*)
(観客の歓声)
Writer(s): Noel Gallagher, Neil Innes
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Whatever」はどんな曲ですか?
「Whatever」は、イギリスのロックバンド・オアシスが1994年12月18日にリリースした、アルバム非収録のスタンドアローン・シングルです。リリース当時、全英シングルチャートで最高3位を記録し、デビューアルバム『Definitely Maybe』のヒットに続いてバンドの名声をさらに高めた一曲として知られています。ストリングスを大胆に取り入れた壮大なアレンジと「自分らしく生きていい」という自由のメッセージが今も色褪せず、Spotifyをはじめとするストリーミングサービスでも世代を超えて聴き継がれています。
「”sing the blues”」はどういう意味ですか?
直訳すると「ブルースを歌う」ですが、英語の慣用表現としては「悲しみや不満をくよくよと嘆く」「つらい気持ちをこぼす」というニュアンスで使われます。もともとブルース音楽が苦労や悲しみを歌うジャンルであることから生まれた言い回しです。この曲の文脈では、気分が落ち込んでいても自分の信念を曲げない、という前向きな姿勢と対比するかたちで登場しており、「どんなに落ち込んでいても」という状況描写として機能しています。
「”fuss”」はどういう意味ですか?
「fuss」は「大騒ぎ」「些細なことへの過剰な反応」を意味する単語です。日常会話では “Don’t make a fuss”(いちいち騒がないで)や “What’s all the fuss about?”(なんでそんなに騒いでいるの?)という形でよく耳にします。少しあきれたようなニュアンスが含まれており、「たいしたことでもないのに大げさに反応している」様子を指すことが多いです。日本語の「ごちゃごちゃ言う」や「目くじらを立てる」に近いイメージで捉えると理解しやすいでしょう。
「”get a grip on yourself”」はどういう意味ですか?
「get a grip on yourself」は「自分をしっかり持て」「落ち着け」「気を取り直しなさい」という意味の慣用表現です。感情的になっている人や取り乱している人に向けて使われるフレーズで、「自分の感情をコントロールしなさい」というニュアンスが込められています。日本語の「しゃんとしろ」や「気をしっかり持て」とほぼ同じ感覚で使える表現です。映画やドラマでも頻繁に登場するので、覚えておくと英語コンテンツの理解がぐっと深まりますよ。
関連リンク
Whatever – Oasis (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】Wonderwall – Oasis
【歌詞和訳】Don’t Look Back In Anger – Oasis
【歌詞和訳】Grace Kelly – MIKA
【歌詞和訳】Freedom – Wham!
【歌詞和訳】Sir Duke – Stevie Wonder