今回の曲のタイトルは、「Title」です。直訳すると、「タイトル(称号)」です。
「Title」は、アメリカのシンガーソングライター、メーガン・トレイナーによる楽曲です。メーガン・トレイナーは1993年12月22日、マサチューセッツ州ナンタケット島出身。本曲は彼女のデビュースタジオアルバム「Title」(Epicレコード、2015年1月13日リリース)に収録されており、同アルバムは全米ビルボード200で初登場1位を獲得しました。ポップとドゥーワップを融合させたサウンドに乗せ、好きな人に「彼女」という肩書きを正式に認めてほしいと願う女性の心情を歌ったラブソングです。
【直訳のポイント】曲名「Title」は直訳すると「タイトル(称号)」となりますが、この曲の文脈では「彼女・彼氏という肩書き」、すなわち恋人関係の証として相手に求める言葉として使われており、そのニュアンスを意識して訳しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Title – Meghan Trainor
[Verse 1]
If you want my love
私の愛が欲しいなら
You gotta do what it does1do what it does
[句動詞・イディオム]「それ(=愛)がするようにふるまう」→ 愛が求めることに見合った行動をとること、それ相応の努力をすることを意味する表現。
それに見合うことをしなきゃ
If you want these sweet-like-sugar Gucci2Gucci
[固有名詞・ブランド]イタリアの高級ファッションブランド。ここでは形容詞的に「最高級の・プレミアムな」の意で使われる俗語的用法。 lips
この砂糖みたいに甘い極上の唇が欲しいなら
You gotta give it up3give it up
[句動詞]「諦める・放棄する」が原義だが、ここでは「(自分を)捧げる・全力を尽くす」の意。相手に全てを差し出すことを求めるニュアンス。
すべてを捧げなきゃ
I know you think I’m cool (Ooh-ooh; hey)
あなたが私をクールだと思ってるのはわかってる
But I ain’t one of the boys4one of the boys
[イディオム]「男たちのひとり」→ 恋愛対象ではなく「ただの友達のひとり」として扱われることを指す慣用句。 (Ooh-ooh-ooh)
でも私はただの「仲間のひとり」じゃない
No, don’t be scared that I’m gon’ tie ya down5tie ya down
[句動詞・イディオム]「縛り付ける」→「(恋愛で)自由を奪う・束縛する」を意味するイディオム。ya は you の口語形。 (Ooh-ooh-ooh)
私があなたを縛り付けるつもりだって怖がらないで
Ha, I need a little more
ふふ、もう少し欲しいだけよ
[Chorus]
Baby, don’t call me your friend
ねえ、私のことを友達なんて呼ばないで
If I hear that word again
またその言葉を聞いたら
You might never get a chance to see me
二度と私を見るチャンスはなくなるかもしれない
Naked in your bed
あなたのベッドで裸でいる私を
And I know girls ain’t hard to find
女の子なんてすぐ見つかるのはわかってる
But if you think you wanna try
でも、もし試してみたいと思うなら
Then consider this an invitation
これを招待状だと思って
To kiss my ass goodbye6kiss my ass goodbye
[句・俗語]「kiss ~ goodbye」で「~を永遠に失う・諦める」を意味するイディオム。「my ass(私のお尻)」と組み合わせ、「私のことはきっぱり諦めろ」という強烈な拒絶・決別の表現。
私のことは永遠に諦めてくれってことよ
[Post-Chorus]
Now, give me that title7title
[名・俗語]単なる「題名」ではなく、「王座・チャンピオンベルト」または「公式な交際相手としての称号(彼女・彼氏の肩書き)」を指す俗的用法。, title
さあ、そのタイトルをくれ、タイトルを
Come and give me that title, title
来て、そのタイトルをくれ、タイトルを
Better8Better
[助動・口語]”You’d better”(〜した方がいい/〜しなさい)の主語・助動詞省略形。単なる提案ではなく、命令・警告のニュアンスを帯びる。 give me that title, title
いいから、そのタイトルをよこせ、タイトルを
Come and give me that title, title
来て、そのタイトルをくれ、タイトルを
[Verse 2]
If it ain’t no thang9thang
[名・AAVE]”thing”のAAVE発音。”ain’t no thang”で「大したことじゃない/問題ない」の意。 (Oh-oh; ooh-ooh)
大したことじゃないなら(オーオー; ウーウー)
I won’t be hangin’ around (Hangin’ around; ooh-ooh-ooh)
もうここにはいないよ(いないよ; ウーウーウー)
But don’t blow up10blow up
[句動詞・俗語]本来「爆発する」→ 電話やSNSに着信やメッセージを何度も送りつけることを意味するスラング。 my shit11shit
[名・俗語]携帯電話を指すAAVEスラング。 at 3AM (Ooh-ooh-ooh)
でも夜中の3時に私の携帯を鳴らし続けないで(ウーウーウー)
Saying, “How you need me now?”
「今になって私が必要なの?」なんて言いながら
Don’t call me, “Boo12Boo
[名・AAVE/駄洒落]①恋人への呼びかけ(「ベイビー」「ハニー」相当のAAVEスラング)、②幽霊が人を驚かす声「ブー!」— 次行の”ghost”と掛けている。“, hey (Ooh-ooh)
「ブー」なんて呼ばないで、ねえ(ウーウー)
Like you’re some kind of ghost (Ah-ah; ooh-ooh-ooh; what? you a ghost?)
まるで幽霊みたいに(アーアー; ウーウーウー; なに?幽霊のつもり?)
Well, here’s what you need to know
さあ、これだけは覚えておいて
[Chorus]
Baby, don’t call me your friend
ねえ、私のことを「友達」なんて呼ばないで
If I hear that word again
またその言葉を聞かされたら
You might never get a chance to see me
あなたはもう二度と見られなくなるかもしれない
Naked in your bed
あなたのベッドで、裸の私を
And I know girls ain’t hard to find
女の子はどこにでもいるって分かってる
But if you think you wanna try (You, woah)
でも本気でやってみたいと思うなら
Then consider this an invitation
これを招待状だと思いなさい
To kiss my ass goodbye13kiss my ass goodbye
[慣用句・俗語]「kiss my ass」は「失せろ・くたばれ」を意味する侮蔑・拒絶表現。ここに「goodbye」を加えることで、「(もう二度と見せない)私のお尻に別れを告げる」という皮肉な二重の意味を持たせている。
私のお尻に永遠のさよならをするための
[Post-Chorus]
Now, give me that title, title (Hey)
さあ、そのタイトルをくれ、タイトルを(ヘイ)
Come and give me that title, title
こっちに来て、そのタイトルをくれ
Better14Better
[副・口語]「You’d better〜」の省略形。「〜した方がいい」という助言ではなく、「〜しろ、さもなくば」という警告・命令のニュアンス。 give me that title, title (Oh)
そのタイトルをよこしな(オー)
Come and give me that title, title (I’m sayin’15I’m sayin’
[句・AAVE]「you know what I’m saying」の短縮形。「わかるだろ」「マジで言ってるぞ」と念を押すAAVEの強調表現。, ah)
来て、そのタイトルをくれ(わかるだろ、あー)
Yeah
ああ
[Verse 3]
Yuh, said I’m a special kind of woman (Uh-huh)
うん、私は特別な女だって、そう言ったでしょ(そうよ)
I’m loving what you got, but I’m hating what you doing, ya
あなたの持ってるものは好きだけど、あなたのしてることが嫌い
Gotta understand that I’m looking for a man
分かってほしいの、私が求めてるのはこういう男
Who can get up on a bike, “Look, Mom, no hands16Look, Mom, no hands
[慣用句・文化表現]自転車でハンドルから手を離した子供が「ねえ見て、ノーハンド!」と叫ぶ場面に由来する英語圏の慣用表現。誰の助けも借りずに自信満々で何かをやってみせる、という意味合いで比喩的にも使われる。, ha-ha”
自転車に乗って「ねえ見て、ノーハンド!」ってやってみせるような
You gotta show me off, off
私のことを自慢してよ
But if you embarrassed, if that’s the case, I’m long gone17long gone
[形・イディオム]「すでにはるか遠くへ去った」→ 完全に離れており、戻る気がないことを強調する表現。
でも恥ずかしいと思うなら、そういうことなら、私はもうとっくに去ってる
You gotta treat me like a trophy, put me on the shelf
私をトロフィーみたいに扱って、棚に飾ってよ
Or call me somethin’ else (Hey, yeah)
さもなければ、私を別の何かと呼んで(ねえ)
[Chorus]
Baby, don’t call me your friend (Don’t you dare18don’t you dare
[慣用表現]「dare(あえて〜する)」を強意に用いた禁止の決まり文句。「絶対にするな」「よくもそんなことができると思うな」という強い警告を表す。, babe)
ねえ、私のことを「友達」なんて呼ばないで(絶対にやめてよ、ベイブ)
If I hear that word again
またその言葉を聞いたら
You might never get a chance to see me
もう二度と見られなくなるかもよ
Naked in your bed (Baby)
あなたのベッドで裸の私を(ベイビー)
And I know girls ain’t hard to find
女の子なんてどこにでもいるってわかってる
But if you think you wanna try
でも、試してみたいと思うなら
Then consider this an invitation (Consider this, boy, consider this, boy)
これを招待状だと思って(よく考えてよ、ね、よく考えてよ)
To kiss my ass goodbye19kiss my ass goodbye
[俗・慣用句]「kiss my ass(失せろ/くたばれ)」と「goodbye」を組み合わせた侮蔑的な別れの表現。去り際に相手を完全に突き放し「二度と関わるな」と宣言するスラング。 (I’m out)
私への未練を完全に断ち切るための(もう出てくわ)
[Post-Chorus]
Now, give me that title, title
さあ、そのタイトルをくれ、タイトルを
Come and give me that title, title
来て、そのタイトルをくれ、タイトルを
Better20Better
[副・口語]「You had better ~」の短縮形。主語を省略した命令・警告表現で「~した方がいいぞ」のニュアンス。 give me that title, title
そのタイトルをよこした方がいいぞ、タイトルを
Come and give me that title, title (So, come on, give me that)
来て、そのタイトルをくれ、タイトルを(さあ、来い、よこしてくれ)
Yeah
イェー
[Outro]
Title21title
[名・俗語]本来「称号・肩書き」の意→ここでは「公式の恋人としての立場・ステータス」を指すスラング。 (Hey), title (Come on)
その立場をくれよ(ヘイ)、立場を(さあ)
Come and, give me that title (Hey), title
来てよ、その立場をくれ(ヘイ)、立場を
Come here, give me that title, title
こっちへ来て、その立場をくれよ、立場を
Come and, give me that title, title (Come on, baby)
来てよ、その立場をくれ、立場を(さあ、ベイビー)
Yeah
そうさ
Writer(s): Kevin Kadish, Meghan Trainor
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Title」はどんな曲ですか?
「Title」は、メーガン・トレイナーが2015年1月にリリースしたデビュースタジオアルバムの表題曲です。レトロなドゥーワップとコンテンポラリーポップを融合させたサウンドが特徴で、アルバム「Title」はBillboard 200で初登場1位を獲得するという、新人アーティストとしては異例の快挙を成し遂げました。歌詞のテーマは「きちんと”彼女”として認めてくれなければ、それ以上の関係にはなれない」という、自分の価値をしっかりわかっている女性の宣言です。
“do what it does”はどういう意味ですか?
直訳すると「それが自然にすることをする」、つまり「物事を成り行きに任せる」「あるべき姿でいればいい」というニュアンスの表現です。日常英語では「Just let it do what it does(自然の流れに任せておけばいい)」のように使われます。この曲の文脈では「関係がどう転んでも構わないけれど、私はちゃんと”彼女”という肩書きがほしい」という意図が込められており、投げやりではなく、むしろ芯の強さを感じさせるフレーズになっています。
“Gucci”はどういう意味ですか?
ここで出てくる「Gucci」はあの高級ファッションブランドのことではなく、2000年代以降にアメリカの若者言葉として広まったスラングです。「最高」「いい感じ」「問題ない・OK」を意味し、”We’re Gucci”(私たちは大丈夫)や”That’s Gucci”(それでいいよ)のように使います。高級品=最上級という連想から生まれた表現で、メーガンはこの曲で「あなたが私をちゃんと彼女と呼んでくれるなら、それで万事パーフェクト!」というポジティブな意味合いで使っています。
“give it up”はどういう意味ですか?
「give it up」は文脈によって意味が大きく変わる表現で、コンサートなどでは「拍手をおくる」、日常会話では「諦める・やめる」を指すこともあります。しかしこの曲では「(自分の心や体を)差し出す・明け渡す」というニュアンスで使われています。メーガンはサビの流れの中で「ちゃんと彼女として扱ってくれないなら、私を簡単に手に入れることはできない」と伝えており、自分を安売りしないという力強いメッセージがこの一言に凝縮されています。
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