今回の曲のタイトルは、「I Write Sins Not Tragedies」です。
直訳すると、「私が書くのは罪で、悲劇ではない」です。
Panic! At The Discoの2005年の曲です。デビューアルバム「A Fever You Can’t Sweat Out」に収録されており、バンドの名を一躍世界中に知らしめた代表曲です。全米Billboard Hot 100で7位を記録し、2006年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでは年間最優秀ビデオ賞を受賞しました。結婚式会場を舞台に、花嫁の不貞を耳にしてしまった花婿が、怒りを爆発させるでもなく皮肉たっぷりの冷静さで状況に向き合う様子を描いたエモ・ポップロックの名曲です。
【直訳のポイント】
サビに繰り返し登場する「poise」という単語、多くのサイトでは「冷静さ」と訳されていますが、当ブログでは辞書通りの「落ち着き」を採用しました。「poise」は単なる冷静さを超え、優雅さや品格まで含んだ言葉です。修羅場でも感情的に崩れず”品のある落ち着き”で立ち向かえという花婿の皮肉なメッセージが、この一語ににじんでいます。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
I Write Sins Not Tragedies – Panic! At The Disco
[Verse 1]
Oh, well, imagine
ああ、まあ、想像してみて
As I’m pacing1pacing
[動詞]行ったり来たりする。不安や緊張から落ち着きなく歩き回ること。”pace the floor”(床を行ったり来たりする)などの形でも使われる。 the pews2pews
[名詞]教会の信徒席(長椅子)。キリスト教の礼拝堂に設置された木製の長いベンチ型の座席のこと。 in a church corridor
教会の廊下で、長椅子の間を行ったり来たりしながら
And I can’t help but3can’t help but
[熟語]〜せずにはいられない。”help”には「避ける」という意味があり、”can’t help but ~”で「〜することを避けられない」=「〜せずにはいられない」となる。 to hear
そして、耳に入ってしまう
No, I can’t help but to hear an exchanging of words
そう、耳に入ってしまう、言葉のやりとりが
“What a beautiful wedding”
「なんて素晴らしい結婚式」
“What a beautiful wedding,” says a bridesmaid4bridesmaid
[名詞]花嫁の付き添い役(ブライズメイド)。結婚式でブーケを持ったり花嫁のサポートをする役目を担う友人や家族のこと。 to a waiter
「なんて素晴らしい結婚式」と、花嫁の付き添いがウェイターに言う
“And, yes, but what a shame
「でも、そう、なんと残念なことか
What a shame the poor groom’s bride is a whore5whore
[名詞]売女、淫売。不貞を働く女性を指す強い侮蔑語。日常的には使われない、非常に攻撃的な罵倒語として認識されている。“
なんと残念なことか、かわいそうな花婿の花嫁は売女だというのに」
[Chorus]
I chime in6chime in
[熟語](会話に)口を挟む、割り込む。”chime”は鐘の音を意味し、「鐘のように場に響かせながら入り込む」というニュアンスから生まれたイディオム。 with a, “Haven’t you people ever heard of
私は口を挟む、「あなたたちは聞いたことがないのか
Closing the goddamn7goddamn
[形容詞]くそ、くそったれの(強意の罵倒語)。”God damn”(神に呪われろ)が変化した言葉で、強い苛立ちや怒りを強調するときに使われる。 door?” No
あのクソッタレのドアを閉めることを?」そうじゃない
It’s much better to face these kinds of things
この手のことには、向き合う方がずっといい
With a sense of poise8poise
[名詞]落ち着き、品位、沈着さ。単なる冷静さだけでなく、優雅さや気品を含んだ言葉。感情的に乱れず品のある立ち振る舞いができる状態を指す。 and rationality
落ち着きと合理性をもって
I chime in, “Haven’t you people ever heard of
私は口を挟む、「あなたたちは聞いたことがないのか
Closing the goddamn door?” No
あのクソッタレのドアを閉めることを?」そうじゃない
It’s much better to face these kinds of things
この手のことには、向き合う方がずっといい
With a sense—
〜を持って
[Verse 2]
Oh, well, in fact
ああ、まあ、実際のところ
Well, I’ll look at it this way, I mean, technically9technically
[副詞]厳密には、技術的には。ここでは「細かいことを言えば」「建前上は」というニュアンスで、皮肉を込めた使い方をしている。 our marriage is saved
まあ、こう考えよう、つまり、厳密には私たちの結婚は救われた
Well, this calls for a toast10toast
[名詞]乾杯(の挨拶)。食べ物の「トースト」とは異なる意味。グラスを掲げて祝いの言葉を述べること、またはその際の挨拶を指す。英語では”Let’s make a toast”(乾杯しよう)などと使う。, so pour the champagne
まあ、乾杯が必要だ、シャンパンを注いで
Oh, well, in fact
ああ、まあ、実際のところ
Well, I’ll look at it this way, I mean, technically our marriage is saved
まあ、こう考えよう、つまり、厳密には私たちの結婚は救われた
Well, this calls for a toast, so pour the champagne, pour the champagne
まあ、乾杯が必要だ、シャンパンを注いで、シャンパンを注いで
[Chorus]
I chime in with a, “Haven’t you people ever heard of
私は口を挟む、「あなたたちは聞いたことがないのか
Closing the goddamn door?” No
あのクソッタレのドアを閉めることを?」そうじゃない
It’s much better to face these kinds of things
この手のことには、向き合う方がずっといい
With a sense of poise and rationality
落ち着きと合理性をもって
I chime in, “Haven’t you people ever heard of
私は口を挟む、「あなたたちは聞いたことがないのか
Closing the goddamn door?” No
あのクソッタレのドアを閉めることを?」そうじゃない
It’s much better to face these kinds of things
この手のことには、向き合う方がずっといい
With a sense of
〜をもって
[Post-Chorus]
Poise and rationality
落ち着きと合理性
Again
また
[Chorus]
I chime in, “Haven’t you people ever heard of
私は口を挟む、「あなたたちは聞いたことがないのか
Closing the goddamn door?” No
あのクソッタレのドアを閉めることを?」そうじゃない
It’s much better to face these kinds of things
この手のことには、向き合う方がずっといい
With a sense of poise and rationality
落ち着きと合理性をもって
I chime in, “Haven’t you people ever heard of
私は口を挟む、「あなたたちは聞いたことがないのか
Closing the goddamn door?” No
あのクソッタレのドアを閉めることを?」そうじゃない
It’s much better to face these kinds of things
この手のことには、向き合う方がずっといい
With a sense of
〜をもって
[Post-Chorus]
Poise and rationality
落ち着きと合理性
Again
また
Writer(s): Ryan Ross
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「I Write Sins Not Tragedies」はどんな曲ですか?
Panic! At The Discoの2005年のデビューアルバム「A Fever You Can’t Sweat Out」収録曲で、全米Billboard Hot 100で7位を記録したバンドの代表曲です。結婚式会場を舞台に、花嫁の不貞を耳にしてしまった花婿が、怒るでもなく冷静かつ皮肉たっぷりに状況に向き合う様子を描いたエモ・ポップロックです。MVは2006年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで年間最優秀ビデオ賞を受賞しました。
「chime in」はどういう意味ですか?
「(会話に)口を挟む」「割り込む」という意味のイディオムです。”chime”(鐘の音)からきた言葉で、鐘をポンと鳴らすように場に割って入るイメージがあります。サビで花婿が、花嫁の悪口を言い合う人たちに「ドアを閉めたことがないのか?」と冷静に割り込む場面で使われています。
「poise」はどういう意味ですか?
「落ち着き」「品位」という意味の単語で、単なる冷静さを超えた優雅さや気品のニュアンスが込められています。”poise and rationality”(落ち着きと合理性)というサビのフレーズは、どんな修羅場でも感情的にならず、品よく理性的に向き合えという花婿の皮肉なメッセージになっています。
「this calls for a toast」はどういう意味ですか?
「これは乾杯が必要だ」という意味です。”call for”は「〜が必要だ・ふさわしい」というイディオムで、”toast”はここでは食べ物のトーストではなく「乾杯」のこと。花婿が「花嫁の浮気が明らかになったことで、厳密には結婚が救われたのだ、だから乾杯しよう」と皮肉たっぷりに言っている場面です。
関連リンク
I Write Sins Not Tragedies – Panic! At The Disco (Official Music Video)
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