今回の曲のタイトルは、「Talking to the Moon」です。直訳すると、「月に話しかける」です。
ブルーノ・マーズの2010年のデビューアルバム「Doo-Wops & Hooligans」(同年10月リリース)の収録曲です。シングルカットはされていませんが、その切なさと美しさから世界中のリスナーに口コミで広まり、Spotifyで20億回以上再生された不朽の名曲として知られています。遠く離れた、あるいは失ってしまった大切な人に向けて、夜ひとり月に語りかける孤独な主人公を描いたソウル・バラードです。
【この曲の言葉について】
大切な人への孤独な想いを歌ったこの一曲、あえて「月に話しかける」というそのままの行動を直訳のまま残すことで、誰にもわかってもらえない孤独と、それでも信じ続けるやるせなさを大切にしました。特に「Or am I a fool who sits alone」の部分は、辞書の意味そのままに「それとも俺はただ一人で座っている愚か者なのか」と訳すことで、自己疑念と縋る気持ちが同時に伝わってきます。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Talking to the Moon – Bruno Mars
[Verse 1]
I know you’re somewhere out there, somewhere far away
あなたがどこかにいることはわかってる、どこか遠いところに
I want you back, I want you back
戻ってきてほしい、戻ってきてほしい
My neighbors think I’m crazy, but they don’t understand
近所の人たちは俺がおかしいと思ってる、でも彼らにはわからない
You’re all I had, you’re all I had
あなたが俺のすべてだった、あなたが俺のすべてだった
[Pre-Chorus]
At night when the stars light up1light up
[句動詞]「照らす・輝かせる」という意味。”light”(光・照らす)と “up”(空間全体に広がる方向)が組み合わさり、暗い空間を明るく照らし出すイメージを表す。”light up the room”(部屋を照らす)はよく使われる表現。 my room
夜、星が部屋を照らすとき
I sit by myself
一人で座っている
[Chorus]
Talkin’2Talkin’
[短縮形]”talking”(話す・話しかける)の口語的短縮形。語尾の “g” を省いた形で、曲全体を通してこの形が使われている。 to the moon
月に話しかける
Tryna3Tryna
[短縮形]”trying to”(〜しようとして)の口語的短縮形。R&Bやポップ・ソングの歌詞で多用される崩し表現。 get to you
あなたに届こうとして
In hopes4in hopes
[熟語]”in hopes that 〜”(〜を願いながら、〜を期待して)というイディオム。”hope”は「望む・期待する」という意味で、ここでは「向こう側でもあなたが話しかけてくれているかもしれないと願いながら」というニュアンスを表している。 you’re on the other side talkin’ to me, too
向こう側でもあなたが俺に話しかけていることを願いながら
Or am I a fool who sits alone
それとも俺はただ一人で座っている愚か者なのか
Talkin’ to the moon?
月に話しかける
Oh
オー
[Verse 2]
I’m feeling like I’m famous, the talk of the town5the talk of the town
[慣用句]「町の話題の的」という意味のイディオム。”talk”(噂・話題)と “town”(町・地域)が組み合わさり、街中の人々の会話の中心となっている存在を指す。日本語の「うわさの人物」「話題の的」に相当する。
有名人みたいな気分だ、町の話題の的になって
They say I’ve gone mad6gone mad
[熟語]”go mad”(狂う)の現在完了形 “gone mad”。”mad” はアメリカ英語では「怒った」の意味で使われることが多いが、イギリス英語・古英語的用法では「正気を失った・狂った」を意味する。”go”+「状態を表す形容詞」で「〜になる」という変化を表す(go bad, go wrong なども同様)。, yeah, I’ve gone mad
皆は俺が狂ったと言う、そう、狂ってしまった
But they don’t know what I know, ‘cause7‘cause
[接続詞]”because”(なぜなら〜だから)の口語的短縮形。 when the sun goes down
でも彼らは知らない、俺が知っていることを、太陽が沈むとき
Someone’s talkin’ back8talkin’ back
[熟語]”talk back”(返事をする・言い返す)の短縮形。「口答えする」という否定的な意味で使われることが多いが、ここでは「返事が来た・誰かが応答してくれた」というニュアンス。月の向こうから愛する人が語りかけてくれているという幻想——あるいは願い——を表している。, yeah, they’re talkin’ back, oh
誰かが話し返してくれる、そう、話し返してくれる、オー
[Pre-Chorus]
At night when the stars light up my room
夜、星が部屋を照らすとき
I sit by myself
一人で座っている
[Chorus]
Talkin’ to the moon
月に話しかける
Tryna get to you
あなたに届こうとして
In hopes you’re on the other side talkin’ to me, too
向こう側でもあなたが俺に話しかけていることを願いながら
Or am I a fool who sits alone
それとも俺はただ一人で座っている愚か者なのか
Talkin’ to the moon?
月に話しかける
[Bridge]
Oh-oh, oh-oh, oh-oh
Do you ever hear me callin’9callin’
[短縮形]”calling”(呼ぶ・叫ぶ)の口語的短縮形。語尾の “g” を省いた形。?
俺が呼んでいるのが聞こえてる?
Oh-oh (Oh-oh-oh), oh-oh (Oh-oh-oh)
Oh-oh
[Chorus]
‘Cause every night, I’m talkin’ to the moon
だって毎晩、俺は月に話しかける
Still tryna get to you
まだあなたに届こうとして
In hopes you’re on the other side talkin’ to me, too
向こう側でもあなたが俺に話しかけていることを願いながら
Or am I a fool who sits alone
それとも俺はただ一人で座っている愚か者なのか
Talkin’ to the moon?
月に話しかける
Oh
オー
[Outro]
I know you’re somewhere out there, somewhere far away
あなたがどこかにいることはわかってる、どこか遠いところに
Writer(s): Philip Lawrence, Ari Levine, Albert Winkler, Jeff Bhasker, Bruno Mars
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Talking to the Moon」はどんな曲ですか?
ブルーノ・マーズが2010年にリリースしたデビューアルバム「Doo-Wops & Hooligans」の収録曲です。シングルカットはされていませんが、その美しいメロディーと切ない歌詞が世界中のリスナーに広まり、Spotifyで20億回以上再生された名曲として知られています。遠く離れた、あるいは失ってしまった大切な人に向けて、毎晩ひとり月に語りかける孤独な主人公の心情を描いており、ブルーノ・マーズの代表的な名バラードのひとつです。
「in hopes」はどういう意味ですか?
“in hopes”は「〜を願いながら、〜を期待して」という意味のイディオムです。サビの「In hopes you’re on the other side talkin’ to me, too(向こう側でもあなたが俺に話しかけていることを願いながら)」では、月を通じて遠く離れた相手に届いてほしいという切ない一方通行の祈りを表しています。「もしかしたら向こうも同じ気持ちかもしれない」という儚い希望がこの一言に凝縮されています。
「the talk of the town」はどういう意味ですか?
「町の話題の的」「うわさの人物」という意味の慣用句です。Verse 2の「I’m feeling like I’m famous, the talk of the town(有名人みたいな気分だ、町の話題の的になって)」では、月に向かって話しかけているせいで近所中の噂になっているという状況を自嘲気味に描いています。孤独な行動が周囲に笑われている主人公の悲しさが伝わってくる一節です。
「talkin’ back」はどういう意味ですか?
“talk back”は「言い返す・返事をする」という意味の熟語です。Verse 2の「Someone’s talkin’ back(誰かが話し返してくれる)」では、月に語りかけていると、まるで向こう側から返事が来るような感覚を主人公が感じている——という幻想的な表現になっています。”talk back”は「口答えする」という否定的な意味でも使われますが、ここでは「応答してくれる」という願望のニュアンスです。
関連リンク
Talking to the Moon – Bruno Mars (Official Music Video)
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