今回の曲のタイトルは、「Lovin’ You」です。直訳すると、「あなたを愛すること」です。
「Lovin’ You」は、アメリカのシンガーソングライター、ミニー・リパートン(Minnie Riperton)と夫のリチャード・ルドルフ(Richard Rudolph)が共作した楽曲で、1974年にリリースされたアルバム『パーフェクト・エンジェル(Perfect Angel)』に収録されています。同年12月にシングルとしてリリースされると、翌1975年4月にビルボード・ホット100で見事1位を獲得。ソウル・R&Bを基調としたこの曲は、ミニーの5オクターブにも及ぶ驚異的な音域と、ウィスパーボイスを活かした親密でやさしいラヴソングです。もともと娘、後に女優・コメディアンとして活躍するマヤ・ルドルフへの子守唄として書かれたと伝えられています。
【こだわり解説】サビ前の「your soul come shinin’ through」は、多くのサイトで単に「輝いて見える」などと意訳されがちですが、当ブログでは shine through が持つ「内側から光が突き抜けて溢れ出る」という辞書通りの語感を活かし、あえて「輝いて溢れ出てくる」とそのまま訳しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Lovin’ You – Minnie Riperton
[Verse 1]
Lovin’ you is easy ‘cause you’re beautiful
あなたを愛することは易しい、あなたは美しいから
Makin’ love1making love
[句動詞・婉曲表現]「愛を作る」が転じて「愛し合う・性的に親密になる」を意味する婉曲表現。前行の “loving you”(愛すること全般)と対比される。 with you is all I wanna do
あなたと愛し合うことが、私のしたいことのすべて
Lovin’ you is more than just a dream come true
あなたを愛することは、夢が叶う以上のもの
And everything that I do is out of2out of
[前置詞句・イディオム]「〜の外から」が転じて「〜ゆえに・〜に突き動かされて」という動機・原因を示す用法。例:out of kindness(親切心から)、out of love(愛ゆえに)。 lovin’ you
私のすること全ては、あなたへの愛から生まれている
[Chorus]
La la la la la, la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ、ラ ラ ラ ラ ラ
La la la la la, la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ、ラ ラ ラ ラ ラ
Do do do do do, ooh
ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ、ウー
[Verse 2]
No one else can make me feel
あなた以外、誰も私をこんな気持ちにさせてくれない
The colors that you bring
あなたがもたらすその色彩を
Stay with me while we grow old
共に老いていく間、そばにいてほしい
And we will live each day in springtime
そして二人で、毎日を春のように生きていこう
[Pre-Chorus]
‘Cause lovin’ you has made my life so beautiful
あなたを愛することが、私の人生をこんなにも美しくしてくれた
And every day of my life is filled with lovin’ you
私の毎日は、あなたへの愛で満ちあふれている
Lovin’ you I see your soul come shinin’ through3shine through
[句動詞]「輝いて貫く」→ 内なる魂や美しさが外に透けて見える・輝いて現れるという意のイディオム。
あなたを愛しながら、あなたの魂が輝いて見える
And every time that we, ooh, I’m more in love with you
あなたとふたりいるたびに、ooh、ますますあなたを愛してしまう
[Chorus]
La la la la la, la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ、ラ ラ ラ ラ ラ
La la la la la, la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ、ラ ラ ラ ラ ラ
Do do do do do, ooh
ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ、ウー
[Verse 3]
No one else can make me feel
他の誰も、こんな気持ちにはさせてくれない
The colors that you bring
あなたがもたらすこの色彩を
Stay with me while we grow old
ふたりで年老いていくその時も、そばにいて
And we will live each day in springtime
そして毎日を、春のように生きていこう
[Pre-Chorus]
‘Cause lovin’ you is easy cause you’re beautiful
あなたを愛することは簡単、だってあなたは美しいから
And every day of my life is filled with lovin’ you
私の人生の毎日が、あなたへの愛で満ちている
Lovin’ you I see your soul come shinin’ through4shinin’ through
[句動詞]shine throughで「(内側から)輝き出る・透けて見える」の意。ここでは魂の美しさが外へ溢れ出るさまを表す。
あなたを愛していると、あなたの魂が輝いて溢れ出てくるのが見える
And every time that we, ooh, I’m more in love with you
そしてあなたと…ああ、そのたびにあなたへの愛がもっと深くなる
[Chorus]
La la la la la, la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ、ラ ラ ラ ラ ラ
La la la la la, la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ、ラ ラ ラ ラ ラ
Do do do do do, ooh
ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ、ウー
Lovin’ you
あなたを愛してる
La la la la la, la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ、ラ ラ ラ ラ ラ
Do do do do do
ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ
Dee do, dee do, dee do
ディ ドゥ、ディ ドゥ、ディ ドゥ
Maya5Maya
[固有名詞]ミニー・リパートンが娘に贈った名前。娘はのちに女優・コメディアンのマヤ・ルドルフとして知られる。, Maya, Maya, Maya
マヤ、マヤ、マヤ、マヤ
Maya, Maya, Maya, Maya
マヤ、マヤ、マヤ、マヤ
La la la la la la la la
ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ
Dee do, dee do, dee do
ディードゥ、ディードゥ、ディードゥ
Writer(s): Minnie Riperton, Richard Rudolph
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Lovin’ You」はどんな曲ですか?
「Lovin’ You」は、ソウル・R&Bシンガーのミニー・リパートンが1974年にリリースしたアルバム『Perfect Angel』に収録された楽曲です。夫リチャード・ルドルフとの共作で、プロデュースはスティーヴィー・ワンダーが手がけました。1975年3月にビルボードHot 100で堂々の1位を獲得し、リパートンの代名詞となっています。現在もSpotifyやApple Musicで数千万回再生を超えるロングセラーで、映画やドラマのサウンドトラックにも繰り返し起用されるなど、世代を超えて愛聴されています。
歌詞に登場する「lovin’」という表記には、どんな意味が込められていますか?
英語で “loving”(愛すること)の語末の “g” を省略して「lovin’」と書くのは、南部アメリカの方言やソウル・ゴスペルの伝統に根ざしたくだけた話し言葉のスタイルです。書き言葉の “loving” がどこかフォーマルで距離感を感じさせるのに対し、「lovin’」にすることで、日常の中にごく自然に息づく温かく親密な愛情のニュアンスが生まれます。この小さな省略ひとつが、楽曲全体の柔らかくて飾らない雰囲気をそっと支えているのです。
曲の終わりに「マヤ」という名前がささやかれているのはなぜですか?
実はこの曲は、ミニー・リパートンがわが子のために作った子守唄がルーツになっています。その子どもこそ、後にコメディエンヌ・女優として大ブレイクするマヤ・ルドルフです(映画『ブライズメイズ』やNBCの長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』への出演で知られています)。フェードアウトの直前、ミニーが静かに「マヤ…」とつぶやく瞬間は、普遍的なラブソングの顔をしながらも、この曲が一人の母親から娘へ贈った極めて個人的なメッセージであることを教えてくれます。
ミニー・リパートンの歌声はなぜあんなにも高く、鳥のように聴こえるのですか?
ミニー・リパートンは「ホイッスルレジスター(フラジオレット音域)」と呼ばれる、人間の声域の中で最も高い音域を自在に操れる非常に稀有な歌手でした。ソプラノをはるかに超えるこの超高音は、訓練だけでは習得できない天性の才能で、彼女の5オクターブに及ぶ声域の象徴です。「Lovin’ You」のクライマックスで舞い上がるその歌声は、歌詞が描く繊細な愛の感情と溶け合い、楽曲に夢のような浮遊感を与えています。なお、バックに流れる本物の鳥のさえずりは自宅の庭で収録されたと伝えられており、ミニーの歌声と見事に共鳴する演出となっています。
関連リンク
Lovin’ You – Minnie Riperton (Official Video)
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