今回の曲のタイトルは、「big feelings」です。直訳すると、「大きな感情」です。
アリアナ・グランデは、1993年6月26日にアメリカ・フロリダ州ボカラトンで生まれたシンガーソングライター・女優です。デビュー以来、世界を代表するポップスターとして活躍し続けています。「big feelings」は、2024年3月8日にリリースされた彼女の7枚目のスタジオアルバム『eternal sunshine』に収録された楽曲で、同アルバムはリリース初週にビルボード200で初登場1位を獲得しました。シンセポップとエレクトロポップを基調としたサウンドが特徴的で、感情の高ぶりや自己と向き合う内省をテーマにしており、スウェーデン出身の実力派プロデューサー・ILYAとの共作によるものです。
【直訳のポイント】”feelings”は「感情」や「気持ち」と訳せますが、この曲では感情そのものの大きさ・重さが主題のため「感情」を選びました。また”big”は「大きな」と直訳しましたが、「圧倒的な」とも受け取れます。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
big feelings – Ariana Grande
[Verse 1]
Baby, what’s your karma like?
ねえ、あなたのカルマってどんな感じ?
‘Cause, boy, you must’ve earned me historically1historically
[副・強調]本来「歴史的に」だが、ここではカルマの文脈で「どの時代においても・生まれ変わりを経るほどに」という意味合いで使われた強調表現。
だって、きっとあなたはどの時代においても私を得るに値してきたんだわ
Don’t have to hold it in2hold it in
[句動詞]「中に閉じ込めておく」→感情や気持ちを「抑え込む・我慢する」の意。 no more
もう気持ちを抑え込まなくていい
I’ll take it, babe (I’ll take it, babe)
受け入れるわ、ねえ(受け入れるわ、ねえ)
[Pre-Chorus]
Ooh, you could blame the moon or blame the tides
月のせいにしてもいい、潮のせいにしてもいい
Pussy3Pussy
[名・俗語]もともと「猫」を意味するが、女性器を指す性的スラングとして広く使われる。 so sweet, a tear fell from his eye
あそこがあまりに甘くて、彼の目から涙が落ちた
Don’t have to lift a finger4lift a finger
[句動詞・慣用句]「指一本持ち上げる」が直訳。否定形で「何ひとつしなくていい・手を貸す必要すらない」を表すイディオム。
指一本動かす必要もない
Was it something I said?
私が何か言ったせいかしら?
[Chorus]
Yeah, I think I give him big feelings5give him big feelings
[句・俗語]「大きな感情を与える」→ 自分の存在が彼の心を激しく揺さぶる・夢中にさせるという意味の現代口語表現。 (Mm)
そう、私が彼の心を大きく揺さぶってると思う(ん)
Big feelings (Mm)
大きな感情(ん)
I know I give him big, big
私が彼に、大きな、大きな感情を抱かせてるのはわかってる
There are worse things that I could do
私にはもっとひどいことだってできる
Big feelings (Mm), they’re only big feelings (Mm)
大きな感情(ん)、ただの大きな感情(ん)
I know I give him big, big
私が彼に、大きな、大きな感情を抱かせてるのはわかってる
There’re worse things that I could—
私にはもっとひどいことだって——
[Verse 2]
Let me take things off your mind6take things off your mind
[句動詞・イディオム]「心から悩みごとを取り除く」=「心配や不安を消してあげる」という意味のイディオム。
あなたの心の重荷を取り除かせて
‘Cause, boy, I’ll love you so therapeutically7therapeutically
[副]「治療的に・癒すように」の意。「愛する」を修飾し、「心を癒すような愛し方で」という詩的な使い方。
だって、あなたの心を癒すように愛したいから
Whether we’re on the phone or real life
電話越しでも、実際に一緒にいても
I got you8I got you
[口語]「ついてるよ・支えになる」を意味するインフォーマルな表現。文法的には “I have got you” の短縮形で、「何があっても傍にいる」というニュアンス。, babe (I got you, babe)
ついてるよ、ベイブ(ついてるよ、ベイブ)
[Pre-Chorus]
Ooh, you could blame the stars or blame your sign9sign
[名・占星術]ここでは「星座サイン(ホロスコープの12星座)」を指す。英語では zodiac sign の略として用いられる。
ああ、星のせいにしても、星座のせいにしてもいい
This sex is ‘bout to make a grown man cry
このセックスは大人の男でさえ泣かせてしまう
There’s no need to break down10break down
[句動詞]「壊れる・崩れる」が転じて「感情的に崩れ落ちる・泣き崩れる」を意味するイディオム。
泣き崩れる必要はない
Leave it all in my head
すべて私の頭の中だけに残しておいて
[Chorus]
Yeah, I think I give him big feelings11give him big feelings
[句・口語]「give someone feelings」は「誰かの心を強く揺さぶる・恋愛的な感情を抱かせる」を意味する現代英語の慣用表現。 (Mm)
うん、きっと彼を強い気持ちにさせてると思う(Mm)
Big feelings (Mm)
強い気持ち(Mm)
I know I give him big, big
わかってる、彼にすごく大きな、大きな気持ちを
There are worse things that I could12could
[助動詞]canの仮定法過去。「もしやろうと思えば~できる」という可能性・仮定のニュアンスを持ち、ここでは「もっとひどいことだってできる(のにしていない)」という含みがある。 do
もっとひどいことだって、しようと思えばできる
Big feelings (Mm), they’re only big feelings (Oh)
強い気持ち(Mm)、ただの強い気持ちに過ぎないんだから(Oh)
I know I give him big, big
わかってる、彼にすごく大きな、大きな気持ちを
There are worse things that I could do
もっとひどいことだって、しようと思えばできる
There are worse things that I could do (Mm)
もっとひどいことだって、しようと思えばできる(Mm)
[Bridge]
Oh, yeah
ああ、そうよ
I know it can be so hard sometimes for me to stop it
自分でもわかってる、時々どうしても止められないって
Once you express yourself, I can become so aquatic13aquatic
[形・詩的]本来「水中の・水生の」を意味するが、ここでは水のように形を失い溶け込んでいく、という比喩的用法。
あなたが自分を表現した瞬間、私は水のように溶けていく
Come swim in these waters
さあ、この水の中を泳いで
I’ve been told I’ve healing properties
癒しの力があるって言われてきたから
So, baby, can you promise me
だから、ねえ、約束してくれる?
That you’ll handle14handle
[動・慣用]「扱う・操る」→人に対して「ちゃんと大切にする・丁寧に接する」という意で使われるイディオム。 me properly?
ちゃんと大切にしてくれるって?
Then I’ll give you big, big
そうしたら、大きな、大きなものをあげるから
[Chorus]
Big feelings (I know), big feelings (I know)
大きな感情(わかってる)、大きな感情(わかってる)
I know I give him big, big
彼に大きな、大きな感情を与えているってわかってる
There are worse things that I could do
もっとひどいこともできるんだから
Big feelings (Mm), they’re only big feelings (Mm)
大きな感情(ん)、ただの大きな感情なんだから(ん)
I know I give him big, big
彼に大きな、大きな感情を与えているってわかってる
There are worse things that I could do (Oh)
もっとひどいこともできるんだから(おお)
Big feelings (I know), big feelings (I know)
大きな感情(わかってる)、大きな感情(わかってる)
I know I give him big, big
彼に大きな、大きな感情を与えているってわかってる
There are worse things that I could do
もっとひどいこともできるんだから
Big feelings (Mm), they’re only big feelings (Mm)
大きな感情(ん)、ただの大きな感情なんだから(ん)
I know I give him big15big
[副・口語]「大きく」の反復強調(big, big)。「全力で・惜しみなく(愛情や気持ちを)注ぐ」という意味の口語的表現。, big
彼にたっぷり尽くしてるって、わかってる
There are worse things that I could do (Mm)
私にだって、もっとひどいことができる(んだから)
There are worse things that I could do (Mm)
私にだって、もっとひどいことができる(んだから)
[Outro]
Uh
ウー
Writer(s): Ariana Grande, ILYA
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「big feelings」はどんな曲ですか?
「big feelings」は、アリアナ・グランデが2024年3月8日にリリースしたアルバム『eternal sunshine』に収録された楽曲です。抑えきれないほど大きな感情が内側からあふれ出す瞬間を率直に描いており、アルバムは全米ビルボード200で初登場1位を獲得。収録曲全体がストリーミングで数千万回超の再生を記録するなど、リリース直後から世界中で注目を集めました。
「”historically”」はどういう意味ですか?
もともとは「歴史的に見て」「歴史上」という意味の副詞ですが、この曲の中では「かつてないほど」「史上最高に」という強調のニュアンスで使われています。たとえば “historically bad” なら「歴史に残るレベルでひどい」というイメージです。英語のZ世代スラングでは、感情や状況を大げさに強調するための言葉として日常的によく使われており、日本語で言う「史上最悪に〜」「どう考えても〜すぎる」に近いテンションと考えると分かりやすいです。
「”hold it in”」はどういう意味ですか?
“hold it in” は直訳すると「中に抱え込む」で、感情や本音を外に出さずに自分の内側へ押し込めておくことを指します。日本語の「感情を抑える」「ぐっと堪える」にとても近い表現です。アリアナはこの曲の中で、もう限界まで気持ちを押し殺してきたけれどこれ以上は無理だ、という苦しさをこの言葉に込めています。我慢し続けることへの疲労感がリアルに伝わってくる、感情移入しやすいフレーズです。
「”Pussy”」はどういう意味ですか?
この単語は英語では文脈によって複数の意味を持ちます。もともとは猫を指す言葉ですが、スラングとして女性器を指す露骨な表現や、「意気地なし・弱虫」という意味でも使われます。アリアナの歌詞における使い方は、自分自身の女性としてのセクシュアリティや強さを臆することなく肯定する、エンパワーメント(自己解放・自己肯定)的なニュアンスが強いです。ビヨンセやカーディ・Bなど多くの女性アーティストが同様の文脈でこの表現を使っており、タブーへの挑戦というよりも「自分の言葉で自分を語る」姿勢の表れとして捉えるのが現代ポップカルチャーでは主流の解釈です。
関連リンク
big feelings – Ariana Grande (Official Video)
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