今回の曲のタイトルは、「Destiny」です。直訳すると、「運命」です。
エリー・ゴールディングは、1986年イギリス・ヘレフォードシャー出身のシンガーソングライターです。2010年のデビューアルバム『Lights』でブレイクし、「Starry Eyed」「Burn」「Love Me Like You Do」などの世界的ヒットを連発。「Destiny」は2022年リリースの5thアルバム『Higher Than Heaven』に収録された楽曲で、同アルバムはUKアルバムチャートで最高3位を記録しました。ユーフォリック・ポップ/ダンスポップを基調とした作風で、運命的な愛の感情を高揚感あふれるサウンドに乗せて描いた一曲です。
【こだわり解説】サビの”hit the lotto”は多くの和訳サイトで「幸運をつかむ」のように意訳されがちですが、当ブログでは「宝くじに当たる」という辞書通りの比喩をあえてそのまま採用しました。運命の相手に出会えた瞬間の高揚感を、直接的な比喩の強さごと伝えたかったためです。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Destiny – Ellie Goulding
[Verse 1]
I’m caving1caving
[動・俗語]「洞窟探検をする」ではなく「屈服する・心が折れる」を意味するスラング。
心が折れていく
Feeling the bite2bite
[名・比喩]「噛みつき」→ 鋭く刺すような痛み・疼く感覚を指す比喩表現。, ‘cause you’re not leaving
あなたが離れないから、その痛みが刺さる
Put it to right3put it to right
[句動詞]「正しい状態に戻す・修正する」を意味するイディオム。, ride of my life4ride of my life
[名・比喩]「人生最高の体験・旅路」を意味する慣用句。”the time of my life”と同義。, I’m healing
元に戻して、人生最高のひととき、私は癒されていく
Kissing the knife, falling
ナイフに口づけして、落ちていく
(Destiny, destiny)
(運命、運命)
[Pre-Chorus]
I’ve seen a lot: I’ve seen it all5seen it all
[句・慣用句]「すべてを見てきた」→「あらゆることを経験し尽くした、もう何も驚かない」を意味するイディオム。
多くを見てきた――すべてを経験してきた
I hit the lotto6hit the lotto
[句・慣用句]「宝くじに当たる」→ 転じて「信じられないほど幸運だった」を意味するイディオム。 when I found you, you (Mm)
君を見つけた時、俺は大当たりを引いたんだ
I’ve seen a lot with you on top7on top
[句・慣用句]”on top of the world”を省略した形で、「絶頂にいる、最高の状態にある」を意味する表現。
君が輝き続ける中で、多くのことを見てきた
I hit the lotto8hit the lotto
[句・慣用句]「宝くじに当たる」→ 転じて「信じられないほど幸運だった」を意味するイディオム。 when I found you, you
君を見つけた時、俺は大当たりを引いたんだ
[Chorus]
I got this feeling
この予感がする
The prize belongs to me, yeah
栄冠は私のものだ
Don’t I hit the ceiling9hit the ceiling
[句動詞・イディオム]「天井を打つ」→「最高点に達する・絶頂を極める」という意味のイディオム。?
私は頂点を極めているんじゃないか?
These lights can only mean
このライトが示すのは
(Destiny, destiny)
(運命、運命)
[Verse 2]
It’s never all that deep10all that deep
[句・口語]”not all that X” で「それほどXでもない・大したことない」を意味する口語的強調表現。
大したことなんかじゃないんだよ
Unleash the rain!
雨を解き放て!
It was cynical of me (Cynical)
私がシニカルだったんだ(シニカル)
To stay out of the chase11the chase
[名・比喩]文字通りは「追いかけっこ」だが、ここでは恋愛や夢を「積極的に追い求めること」を指す比喩表現。
追い求めることから逃げていたなんて
Now, I’ll stay in the right place (Ahh)
今こそ、正しい場所に留まろう(アー)
I’m just saying12I’m just saying
[句・口語]断定を避けて意見を柔らかく伝える前置き表現。「ただそう思うだけで、押しつけるつもりはない」というニュアンス。 it might be (Ahh)
ただそうかもしれないって言いたいだけ(アー)
(Destiny, destiny)
(運命、運命)
[Pre-Chorus]
I’ve seen a lot: I’ve seen it all13seen it all
[慣用句]「すべてを見た」→「何でも経験し尽くした・もう驚かない」というイディオム。
たくさんのことを見てきた、何もかも経験し尽くした
I hit the lotto14hit the lotto
[句動詞・俗語]「宝くじに当たる」→転じて「信じられないほどの幸運を掴む」の意。 when I found you, you (Mm)
あなたに出会えた時、宝くじに当たったようだった(Mm)
I’ve seen a lot with you on top15on top
[慣用句]「上に」→「頂点に立っている・絶好調である」の意。
あなたが頂点に立つ姿も、たくさん見てきた
I hit the lotto16hit the lotto
[句動詞・俗語]「宝くじに当たる」→転じて「信じられないほどの幸運を掴む」の意。 when I found you, you
あなたに出会えた時、宝くじに当たったようだった
[Chorus]
I got this feeling
この感覚があるんだ
The prize belongs to me, yeah
この栄冠は俺のものだ
Don’t I hit the ceiling17hit the ceiling
[句動詞・イディオム]「天井を叩く」→ 到達できる最高点に辿り着く・頂点を突き破ることを意味するイディオム。? (Don’t I? Don’t I?)
俺は頂点に達するだろう?(そうだろう?そうだろう?)
These lights can only mean (Destiny)
この光が意味するのはただひとつ(運命)
(Destiny, destiny)
(運命、運命)
[Bridge]
Who cares what I’ve lost? (Woah-oh-oh)
私が何を失っても、誰が気にする?(ウォー・オー・オー)
I know the cure and the cause
原因も治し方も、わかってる
I got cut from your sharp18sharp
[形→名・詩的]通常は形容詞「鋭い」だが、ここでは名詞として「鋭さ・刃」の意で用いられた詩的な語法。 (Oh)
あなたの鋭さに切られたけど(オー)
But I’m still unmarked
それでも私はまだ無傷のまま
And who cares what you’ve done? (Oh)
あなたが何をしたって、誰が気にする?(オー)
With a body like God (Mm)
神のような体で(ンー)
I got cut from your sharp19sharp
[形→名・詩的]通常は形容詞「鋭い」だが、ここでは名詞として「鋭さ・刃」の意で用いられた詩的な語法。
あなたの鋭さに切られたけど
But I’m still unmarked, yeah
それでも私はまだ無傷のまま、そう
[Outro]
Ah-ah
アー・アー
Ah, ooh
アー、ウー
Ooh-ooh
ウー・ウー
Ooh-ooh
ウー・ウー
Ooh
ウー
Writer(s): Ellie Goulding, Livvi Franc, Kurtis Wells, Jack Rochon
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Destiny」はどんな曲ですか?
「Destiny」は、イギリス出身のシンガーソングライター、エリー・ゴールディングが2022年10月にリリースした5枚目のスタジオアルバム『Higher Than Heaven』に収録されたポップトラックです。運命的な愛に引き寄せられながらも葛藤する心情を、彼女の透き通るような歌声で繊細に表現しており、アルバムの感情的な核とも言える楽曲です。Spotifyでは収録曲の中でも安定した再生数を誇り、歌詞の深さからリリック考察ファンの間でも特に注目を集めています。
「”caving”」はどういう意味ですか?
「caving」は動詞「cave in(ケイブ・イン)」の進行形で、直訳すると「洞窟のように内側へ崩れ落ちる」イメージです。転じて「感情的に折れてしまう」「もう抵抗できなくなって屈服する」というニュアンスで日常的に使われます。この曲の文脈では、好きな相手への気持ちをずっと押さえつけていたのに、ついに心の壁が崩れてしまう瞬間を指しています。日本語で言うなら「もう堪えられない」「心が折れた」に近い表現ですね。
「”bite”」はどういう意味ですか?
「bite」は本来「噛む」という意味ですが、英語の歌詞では比喩的に「(痛みや感情が)鋭く刺さる」「誘惑に乗ってしまう」「心をグッとつかまれる」といった意味で使われることがよくあります。たとえば “I can’t help but bite” のような使い方なら、「抗えずに引き込まれてしまう」というニュアンスです。甘くて少し危うい愛の引力を一言で表すのにぴったりの単語で、エリーのような英国系アーティストがよく好んで使う表現のひとつです。
「”put it to right”」はどういう意味ですか?
「put it to right」はイギリス英語の慣用表現で、「正す」「きちんと修復する」「あるべき姿に戻す」という意味です。アメリカ英語では “make it right” や “fix it” と言うところを、イギリス人はこのフレーズをよく使います。歌詞の中では、こじれてしまった関係や感情のすれ違いを「ちゃんと向き合って、もう一度やり直したい」という意思表示として使われています。エリー・ゴールディング自身がイングランド出身のため、こうしたブリティッシュ・スラングが歌詞に自然に溶け込んでいるのも彼女の魅力のひとつです。
関連リンク
Destiny – Ellie Goulding (Official Video)
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